ガンダムSEED DESTINY~獅子と悪魔~ 作:天使 鈴
大海原を進む灰色と赤に染められた巨大な舟、ZAFT強襲揚陸艦『ミネルバ』は地球に降下を果たしていた。
現在の任務はアーモリーワンにて救助したオーブ代表カガリ・ユラ・アスハ以下一名をオーブ首長国連邦まで送り届ける為、太平洋上を航行して
いた。
ミネルバの甲板で、手すりに寄り掛かってカガリが潮風に身を任せていた。
「...ユニウスセブンを消滅したけど...世界は混乱するだろう...これで二人の世界を作る準備が出来る...」
カガリは呟く...
次の瞬間、
視線を感じて、カガリはバッと振り返った。
カガリが向けた視線の先、そこには、
アスラン、ルナマリア、レイ、ヨウラン、ヴィーノがいた。
「...どうしたの?」
「ああ、カガリを探していたよ。どうしたの?海を眺めていたのか?」
「...何でもないよ」
「おい、カガリ」
カガリは、甲板から立ち去って行った。
「あいつ...おかしいな?あのガンダムに会ってからおかしくなっているのか...?」
「さあ...?」
オーブオノゴロ島
グレイの巨艦が港に入港していく。
「ザフトの新鋭艦、ミネルバか…。姫も、ずいぶん面倒なものを連れてきたものだ」
「しょうがありませんよ父上。カガリだって、まさかこんな事態に巻き込まれるなんて思っていなかっただろうですし」
ウナト・エマ・セイランとユウナ・ロマ・セイランがつぶやく。
そして、昇降用のハッチが開いた。
目の前のハッチが開き、太陽の光が目に入る
わずかに目をつむってしまうが、すぐに開かせる
下の方に、五人の紫色の服を着た男たちがいる
「カガリ!」
タリア、アーサー、カガリとアスランが地に足をつけた途端、カガリに抱き付こうとする男の姿。
カガリは抱き付こうとする男を避ける。
「へぶぅっ!?」
「...」
ユウナは床に頭をぶつかった。
「...なんのつもりだ?ユウナ...」
カガリはユウナを睨み付ける。
「ひっ!!」
ユウナから小さい悲鳴を漏らす。
「代表、そこまでにしてください。ザフトの方々がお困りになられているだろう」
カガリを諌める声
ウナトがこちらに歩み寄ってきた。
カガリがそっと振り返ると
タリアとアーサーがぽかんとした表情でこちらを見ていた。
「お帰りなさいませ、代表。ようやくご無事なお姿を拝見でき、我らも安堵いたしました」
「ふん。余計なこと...」
カガリはウナトを睨み付く。
タリアはすぐに敬礼をする
アーサーはタリアが敬礼をするところを見て、慌ててそれに倣う。
「ミネルバ艦長、タリア・グラディスです」
「同じく、アーサー・トラインであります!」
「オーブ連合首長国宰相、ウナト・エマ・セイランだ」
「いえ。我々こそ、不測の事態とはいえ、アスハ代表にまで多大なご迷惑をおかけし、大変遺憾に思っております」
言葉を交わした後、カガリと共に、迎えに来た人たちが去っていく。
「なんだと?」
カガリが横目でウナトを睨む。
ウナトはわずかにたじろぎながらも持ち直す。
「大西洋連邦との新たなる同盟条約だと?」
「こんな時だからこそですよ」
カガリの言葉に首長の一人が口を開く
「それに、この条約は大西洋連邦とのではありません。
呼びかけは確かに大西洋連邦ですが、それは地球上のあらゆる国家へです」
「約定の中には無論、被災地への救助、救援も盛り込まれております。
これはむしろ、そういった活動を効率よく行えるよう結ぼうというものです」
首長の一人の言葉に続き、ウナトが言葉を発す。
だが、カガリは何も言わない。
何かを考え込むように腕を組んでいる。
「まずは...ミネルバを今日中に直しとけ。明朝、ミネルバを出航すべき。」
「はあ...ミネルバですか...」
「私を運んでくれた命の恩人だから...せめてこれくらいの恩返しだろ」
「まあ...いいですよ」
ウナトが未だ、何かを話している
そしていつの間にか、会議が終わっていた
まぁ、同盟に入ることを考えておくようにとか言っていたのだろう。
カガリはため息をつきながら部屋から出て行く。振り向いてから、ウナトに言った。
「ああ、一人になりたいので、部屋に誰も近づくな」
部屋に入ると戸を閉める。
1時間後・・・
そこで爆発にあった...
カガリの体はバラバラになってた......