ひまわりのようにあなただけを

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太陽のようなあなたへ

 

 

「もしかして芦花はさ彩葉の事好きなの?」

 

私は目の前にいる幼なじみの夏代里香(なつしろりか)にそう言われた。

「もちろん彩葉の事は好きだよ」

「違う違う友達としてじゃなくて恋愛的な方」

そう言われた時私はドキリとした。

好きの裏側にある想いは上手く隠せていたと思っていたのに里香にはバレているようだった。

 

「ど…どうしてそう思ったのか聴いてもいい?」

私は恐る恐る訪ねる。

「だって彩葉に向ける視線があたし達に向ける視線と違うし」

里香はそう答えた。

 

「そっか…」

私は言葉に詰まり何も言えなくなってしまった。

そんな私を見て里香は続けてこう言った。

「真実がたまに芦花と里香って同じ目してる時あるよねって言ってたからもしかしてって思ったけどその感じだと当たりなのかな。」

「同じ目?」

「そ、同じ目をしてるってね」

 

同じ目…どう言う事?まさか里香も彩葉の事が好きだったりするのかな。

「あぁ別にあたしは彩葉の事は好きじゃないから安心して」

そう思った束の間里香によって否定された。

 

「あたしが好きなのは芦花だよ」

「え...?」

 

その後の事はよく覚えていない。笑って誤魔化した気もするし、話をそらして無かったかのようにした気もする。

 

 

帰宅後、ベッドに倒れ込むと里香の言葉が脳裏をよぎる。

「あたしが好きなのは芦花だよ」

その言葉にどんな想いが込められていたのかはわからないけど私が彩葉に抱いている想いと同じなのかな?

 

「それにしてもまさか里香が私の事が好きだなんて思いもしなかった...」

 

いつも1歩引いているようで誰かが辛そうな時には手を差し伸べて隣にいてくれる里香、そんな里香はもちろん彩葉にも手を差し伸べていた。

優しい里香は1人暮しでバイトも頑張り生活費や学費を稼いでいる彩葉を見過ごす事が出来なかったんだろうと思う。

 

「もうこんな時間...そろそろ寝ないと明日学校に遅刻しちゃう」

スマホを見ると時刻は02:08と表示されていた。

 

 

 

 

 

 

翌日

「おはよー」

「おはよう」

私が挨拶すると里香はいつも通り挨拶を返してくれた。

 

「ねぇ芦花放課後時間ある?」

「今日は特に予定無いし大丈夫。」

里香から誘われるのは初めての事で驚いたし昨日の事があるから返事にちょっとつまづいたのはしょうがないと思う。

 

 

 

 

放課後、私は里香の隣に並びながら歩いていて少しの気まずさを抱えて何を話そうか話題選びに慎重になっていると里香から

「芦花はあたしがどうして彩葉に近づいたと思う?」

急に里香がそんな事を聴いてきた。

 

「どうしてって...それは里香が優しいから彩葉の事情を聴いて手助けをしようとしたからじゃないの?」

「あたしは芦花が思ってるより優しい人間じゃないよ。」

 

私はどこで間違えたのかな...そんな風に思えるほど里香の事を知らなかったみたいで続け様に里香は言う

 

「あたしが彩葉に近づいたのは芦花が彩葉の事ばっかり見てるのが悪いんだよ?あたしは芦花の目が好き。だから芦花の目に映りたい、その目で見つめられたい、だから彩葉に近づけば自然と芦花の目に映れる。そう思ったの。」

「そこからは彩葉にどんな勉強してるの?、バイトしてるの?、趣味は?とか色んな事を聞いて必死に彩葉の隣に居てもおかしくない距離感を作ったの。」

「それでも芦花の目には彩葉しか映ってなかった...」

 

気付けば里香は私に壁ドンをするような距離まで迫っていた。

私はどうしようもなく里香が怖くなって逃げ出したい一心だった。

そんな時私の視線の先に彩葉が居たからつい声を掛け里香から逃げるように彩葉に駆け寄った。

それが良くなかったんだとこの時の私は思いもしなかった。

 

「やっぱり彩葉を選ぶんだね...」

 

里香のつぶやきは私の耳には届かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから里香は学校に来なくなり連絡も着かなくなった。

クラスメイトの皆は心配して特に仲の良かった私に里香は大丈夫なのかと聞いて来るが

「ごめんね私も連絡取れなくてわからないんだ」

そう答えるしか無かった。

 

 

 

 

 

それから色んな事があった。かぐやちゃんって子が現れて彩葉とかぐやいろPとして配信をやったりかぐやちゃんは実は月の住人でした〜なんて現実は小説より奇なりとは良く言ったものだ。

 

 

彩葉がかぐやちゃんのために必死になっている姿を見て今は彩葉の目にはかぐやちゃんしか見えてないのかなって思う程学校も休まなかった彩葉が休んだりしちゃってちょっと嫉妬しちゃうって感じ。

 

今なら里香の気持ちもわかる気がする。私は見てるだけで満足しちゃうけど里香はそうじゃなかったんだよね。独り占めしたいって気持ちも痛い程わかる。

「ねぇ里香...今どうしてるのか分からないけど、あの時私に打ち明けてくれた気持ちは大切にするね。今更だって思うかもしれないけどね」

 

私はようやく里香の気持ちと向き合う事が出来た気がする。これも全部かぐやちゃんが周りを巻き込んでハッピーエンドにしちゃったおかげ。

そこに里香も居たら良かったのになんて無責任だよね。

だから私は辛いことがあってもこの先笑っていこうと思うよ。




初めまして作者です。
最近流行りの超かぐや姫!見て芦花に脳を焼かれたオタクです。
最初はオリ主とゆるゆる〜な百合を書こうと思ってたのに気付けばこんな内容になってしまいました。(後悔はしてない)
処女作で自己満なので生暖かい目で見ていただけたら幸いです。

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