Blooming My Fleur   作:黒破リンク

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蓮ノ空編!!第1話です!!

本当はLiella!の小説書き終えてから書こうと思ったけど筆が乗ったので早速書きたいと思います!


第1話Part1

僕は、出雲良太。

 

今をときめく超人気バンド『S-Navis(スターナビス)』のボーカルである『出雲奏』と、人気歌手『澁谷かのん』を両親に持つ、()()()()()()()、普通の好青年だ。

 

愛理「何ぼーっと歩いてんのよ。危ないわよ?」

 

隣を歩いているのは僕の双子の姉、『出雲愛理』。

高校時代の母さんが所属していた『Liella!』を超えるために、日々歌を歌い続けてる努力家。

強気で、負けず嫌いで、少し口は悪いけれど優しい一面を持つ僕の姉。

 

愛理「なんか失礼なこと考えてないでしょうね?」

 

「そんなこと考えてないよ…!」

 

愛理「ならいいけど。

……変な事考えてたらぶっ飛ばすからね。」

 

??「愛理、良太、こっちこっち!」

 

愛理「あ、虎春!ごめんお待たせ!」

 

虎春「2人とも制服似合ってんじゃん!」

 

僕と姉さんの同級生である『鬼塚虎春』。

両親が虎春さんの両親と仲良いため姉さんにとっては大の親友で、僕にとってはもう1人の姉的存在。

ちょっと勝気で、東京にいた頃から姉さんとは同じ部活で歌をやっている。

 

愛理「虎春も制服似合ってるよ。」

 

虎春「ありがと。

……んで、良太はいつまで愛理の後ろにいるのよっ。」

 

そう言って虎春さんは俺の手を引っ張る。

 

「おわっ…!」

 

虎春「何が怖いのよ。」

 

「だ、だって……ここ山の中だよ?何があるかわかんないじゃん……。」

 

愛理「相変わらず情けないわね〜。

わかってると思うけど、ここ学校の中だかんね?なんかあったら先生が何とかしてくれるでしょ。」

 

虎春「ほら2人とも、早く行くよ。」

 

「う、うん…!」

 

愛理「はいはい。」

 

僕達は虎春さんの後をついて行った。

中に入って、寮母さんの話を聞いていた。

 

寮母「というわけで、恵まれた大自然の中で、皆様には厳粛な規律と、確固たる伝統を学んでいただきます。

いいですか?規律と伝統、ですよ。どちらかが欠けても、蓮ノ空としての品位に関わります。寮では門限厳守でお願いします。夜は明かりがなく、山道は危ないですからね。

バスは週末に一度、金沢駅行きのバスが出ています。必要なものは、そこで買い揃えてください。ただし、事前に外出申請と、許可証が必要です。自由行動はできません。ご留意ください。」

 

次の日、僕は教室でただぼーっとしていた時だった。

 

??「はぁ。

……って、えぇっ!?」

 

僕の席の前に青っぽい髪をした女の子と、淡いオレンジ色の髪をした女の子がおり、淡いオレンジ色の髪をした子はなんか俯いていた。

 

??「…………。」

 

??「あの、花帆さん?花帆さん、ですよね?」

 

花帆「あ〜……。さやかちゃんだー……。同じクラスだったんだー……。やったねー……あははー……。はは………はぁ。」

 

なんか、テンション下がってる人がいる……。

花帆さんって呼ばれてた……よね?

 

さやか「ど、どうしたんですか、いったい。昨日の元気はどこにいったんですか……。」

 

花帆「人はパンのみにて生きるにあらず、だよ、さやかちゃん……。希望がなくちゃ、人は生きていけないんだ……。

……あたし、新生活で絶対花咲こうって決めてたのに。規則、規則、厳守、規則でさ。

このままじゃ、しおれちゃうよぉ……。」

 

……まぁ、規則ばっかで、縛られてる感じはするけど…。

長い伝統を持つ学校だから、それなりの規則はあるのは覚悟の上だし。

仕方ないよね、って割り切るべきだとは思うよ。多分。

 

花帆「そういえば、ごめんね、さやかちゃん……。あたし初対面なのにぐいぐい話しかけて、図々しかったよね……。ちゃんと、なるべく関わらないようにするから……ごめんね……。」

 

さやか「あぁもう!そのことはもういいですから!わたしが悪かったですから!

ほら、あの、今日の放課後から、部活紹介とか!あるみたいですよ!」

 

部活紹介……。

姉さん達はスクールアイドルやるんだろうな……。

 

花帆「部活かぁ……。なにか見つけたら、あたしの牢獄みたいな高校生活にも、ぱーっと光が差し込んでくるのかなぁ……?」

 

さやか「それは分かりませんけど!でも、動かなくっちゃ何も変わりませんよ!ほら、わたしもご一緒しますから!」

 

花帆「えっ……さやかちゃんも?いいの?」

 

さやか「そんな顔でずっと隣にいられても、困ります!」

 

花帆「そっかぁ……さやかちゃんは優しいねぇ……。辛い心に染み込むねぇ……。あ、泣いちゃいそう。」

 

動かなくちゃ、何も変わらない………。

……僕も勇気出して、なにかやってみようかな…。

 

さやか「なんなんですかあなたは、もう!」

 

大変そうだなぁ……。

……それから少し経って、僕は一人で学校の敷地内を彷徨っていた。

 

「ここ、本当に緑だらけなんだな……。

……この雰囲気も好きだけど…。」

 

愛理「良太ー!!あんたなにしてんの?」

 

「あ、姉さん……。」

 

愛理「あんたさぁ……すぐ一人で放浪する癖やめなさいよ。

ただでさえあんた、お父さんと一緒で方向音痴なんだから、探すの大変なんだからね!?」

 

「ご、ごめん……。」

 

愛理「てか、部活見学行かないの?」

 

「ぼ、僕はいいよ…別にやりたいことないし……。」

 

愛理「……はぁ…。

……まぁ、好きにしたらいいけど。」

 

僕は、姉さんと別れて1人、黄昏れることにした。

黄昏れようと誰もいないところに来てみたら、さっきの『花帆さん』って呼ばれていた子を見つけた。

 

花帆「そうだよ、お行儀よく待ってなくなっていいんだ。あたしにはあたしの道が、無限の未来が待ってるんだから。そのためには、まずは学校を───脱走だ!」

 

な、何言ってんだろ……。

……ん?今学校を脱走って言った!?

 

花帆「あたしは自由になるんだ!いくぞー!」

 

えっ!?ちょ、何してんの!?

僕は脱走を止めようと追いかけた……のはいいんだけど……

 

「あ、足速いし…………どこ行ったんだろ、あの子……。」

 

僕はあの子を追いかけているうちに見失ってしまって……道に迷っていた。

そのまま彷徨っていた僕は、足元の枝に足を引っ掛けて倒れてしまう。

 

「うわぁっ!?

……いてっ……。」

 

??「大丈夫か?」

 

僕は、差し伸べられた手を握って立ち上がった。

 

「あ、あの…助けてくれてありがとうございます……!

……え、えっと……?」

 

陸王「日野森陸王。

……ここの2年生だ。見た所、君は新入生みたいだが……。」

 

「あ、はい……!

出雲良太って言います……。」

 

陸王「出雲……?

もしかして、君は『出雲奏』さんの………?」

 

日野森先輩は、僕の名前を聞いてすぐに父さんの名前を出した…。

父さんの名前を出されて、僕は少し嫌な顔をした。

 

「っ……はい……。」

 

陸王「……そうだったのか。

……君も、一芸入試で入学を?」

 

「えっ……あ、はい…。

姉さんに無理やり連れられて……練習もしてない歌で、入試を受けて…それで…。」

 

陸王「練習もしてない歌で…合格したのか?」

 

「え、あ、はい……。

でも、あんな上手くもなくて、みっともないだけの歌で合格出来た理由がずっとわからなくて。

……本当に僕はここにいていいのかなって…。」

 

陸王「(この子、とてつもない歌の才能を持ってる気がする……。)」

 

考え事をしてる感じの日野森先輩に、僕は思わず声をかけてしまった。

 

「あ、あの…日野森先輩…?」

 

陸王「あ、すまない。

少し考えごとをね。」

 

「日野森先輩は、どうしてここに…?」

 

陸王「俺はいつも、曲を考える時によくここに来るんだ。」

 

「ここで……?」

 

陸王「あぁ。

……そういえば。ここに来るには本来、正門を潜って敷地外に出るか、高いフェンスを超える必要があるんだが。こんなところで、何していたんだ?」

 

「あ、あの…脱走しようとしてる子を追いかけていたら…見失ってこんなところに……。」

 

陸王「脱走、か。

……君も脱走をしようと?」

 

「ち、違います……!

……僕はただ、その子を止めようとして……道に迷って……。」

 

陸王「そうか……。

……君、運が良かったな。」

 

「えっ……?」

 

陸王「毎年遭難する新入生が多くてね。大半は行方不明になっているんだ。」

 

「え、そ、そうなんですか……?!」

 

日野森先輩は突然、怖いことを言い始めた。

 

陸王「俺のクラスメイトも、何人か戻ってこなかったな……。」

 

「そ、そうなんですか……!?」

 

陸王「……冗談だ。

でも、山には入らない方がいい。この辺りは凶暴な動物もいたりするからな。」

 

「あ、はい……気をつけます……。」

 

日野森先輩、ブラックジョークとか言う人なんだ……。

いや、多分僕なんかのために気を使って、叱ってくれただけなんだろうけど……。

 

陸王「出雲くん、ちょっとこっちにおいで。」

 

「え、あ、はい…、なんでしょう?」

 

陸王「制服が汚れているから、少し綺麗にしてあげようと思ってね。」

 

「す、すみません……ありがとうございます…。」

 

日野森先輩の近くに行くと、先輩は制服の汚れを落としてくれた。

 

陸王「これから、3年間着るんだ。

着始めてすぐ汚すのは、この学校の品位に関わる。」

 

「あ、はい……気をつけます…。」

 

陸王「君は、スクールアイドルに……。

いや、音楽に興味は無いか?」

 

突然、日野森先輩が僕に問い始めた。

……興味はあるけど……僕なんて……。

 

「あ、あります……けど……僕の歌なんて、父さんや母さんには遠く及びませんよ……。」

 

陸王「……俺は、君の歌をまだ知らない。

だから、君が抱えてる悩みを解決させてあげることは、今はできない。けど、少しでも興味があるのなら、1歩踏み出してみるのもいいんじゃないか?」

 

「1歩、踏み出す……。」

 

陸王「いつまでも殻に閉じこもっていたって、何も変わらない。

……俺は、なにか熱中出来るものを探すために1歩踏み出して、音楽に出会った。1歩踏み出したからこそ、世界が変わった。」

 

「世界が……変わった……。」

 

陸王「無理強いはしないさ。

……どうしたいかは、君が決めるんだ。」

 

「……僕は………。」

 

……歌を、やってみたい。

父さん達みたいに、上手くないし、きっと嫌なことをたくさん言われるかもしれない。

……そんなことを考えていた時、僕はここに来る前に父さんと話していたことを思い出した。

 

奏『実はさ、今の良太くらいの頃に歌を辞めたことがあったんだ。』

 

『え、そうなの……?』

 

奏『……自分の声が……歌声が嫌になってね。

声変わりの時期で、出したい声が出せずに苦しんで……満足いくまで歌を歌って、何度も声を枯らした。

それで、めっきり歌うのを辞めちゃってね。』

 

『でも、父さんは今も歌ってるよね……?

どうやって、立ち直ったの……?』

 

奏『かのんと可可さん……そして、大切な相棒の彰人のおかげだよ。

……かのんも、満足に歌えなくて苦しんでて。かのんは可可さんに出会って、一緒のステージで歌ってて。俺はそのステージで歌って、輝くかのんに背中を押された。

……その後、1歩踏み出して久しぶりに歌って、その動画をあげたんだ。

その動画が俺に憧れてた彰人に見つかって、こう言われたんだよ。『お前の夢を、叶える手伝いをさせてくれ』って。その言葉に、俺は感動してさ。』

 

『それで、父さんはまた歌うようになったの……?』

 

奏『うん。

……1歩踏み出してみるのも、悪くないよ。』

 

……なんで今、こんなこと思い出したんだろう。

……そうだ、父さんが言ってた理由が、わかった気がする。

 

「僕、やってみたい……です…!!」

 

陸王「じゃあ、ついてきて。」

 

僕は日野森先輩に案内されて、ある部屋に向かった。

 

「こ、ここは…?」

 

陸王「ここが俺達の練習部屋さ。」

 

??「おかえり、陸王。

ん?その子、新入生か?」

 

陸王「あぁ。道に迷ってたところに声をかけてな。

それでちょっと連れてきたんだ。」

 

日野森先輩がそう言って声をかけてると、僕にとっては見慣れた人がそこにいた。

 

雫「あ、良ちゃん!!久しぶり!」

 

そう言って、僕と姉さんのもう1人の幼馴染『しずねぇ』こと、『高松雫』は僕に抱きついてきた。

 

「わっ、ちょ、しずねぇ!?」

 

雫「こっち来てたの?」

 

「う、うん…。姉さんも一緒に来てるよ…。」

 

雫「あいりんもいるんだ!来てるなら連絡くれればいいのに!」

 

「だ、だってしずねぇがここにいるなんて聞いてなかったから……。」

 

??「ん?その子、雫の知り合いか?」

 

雫「そう!前に言ってた1個下の幼馴染!」

 

「あ、えっと、出雲良太……です。」

 

結人「俺は東雲結人。一応、このSQUADのリーダーをやってる!!」

 

「よ、よろしくお願いします…!」

 

陸王「雫、少し離れな。彼が困ってるだろ。」

 

雫「あ、ごめんね、良ちゃん……。」

 

「あ、えっと、大丈夫だよ、しずねぇ。

……あ、そうだ、しずねぇ…。」

 

雫「ん?どうしたの?」

 

「ここって……何部なの?」

 

雫「ここはね、『スクールアイドルクラブ』だよ!

……そうだ、この後ライブがあるから、良かったら見に来て!」

 

「う、うん……。」

 

言われた時間に、僕はライブが行われる会場に向かった。

会場に着くと、姉さんと虎春さんがいた。

 

愛理「良太、あんた今までどこほっつき歩いてたのよ。」

 

「あ、いや、その……脱走しようとしてた子追っかけてたら道に迷って……それで、先輩に拾ってもらって…今…って感じ…。」

 

虎春「あははっ、まぁ良太らしいね。」

 

愛理「……ほら、そろそろステージ始まるよ。」

 

俺は、スクールアイドルクラブの先輩達のパフォーマンスを見ていた。

まず、最初に見たのは『乙宗梢』先輩のステージだった。

 

……すごい綺麗で…母さんみたいに、輝いてる。

……伸びやかで、水の流れるような歌声……。

 

梢「皆、今日は来てくれてありがとうね。次は、もう1人のスクールアイドル、『夕霧綴理』のステージよ。最後まで楽しんでいって。」

 

次に現れたのは、『夕霧綴理』先輩。

……卓越したダンスパフォーマンスに、星のような歌声。

この人も、母さんや千砂都さんみたいに輝いてる…。

 

綴理「最後、『SQUAD』の出番だよ。

皆、見ていってね。」

 

最後に出てきたのは、日野森先輩達のやってるユニットの『SQUAD』……。

 

……ストリートミュージックが主体のダンスユニット…って、待ち時間にしずねぇから聞いていたけど……。

ストリートミュージックって、こんな感じなんだ…。

 

結人「皆、ありがとう!!

……良かったらまた、見に来てくれよな!!!」

 

ライブが終わって、僕らは先輩達と話をしていた。

……その現場には、日野下さんや村野さんもいた。

 

梢「どうだったかしら。」

 

花帆「あ、梢センパイ……。えと、あの、なんだか、すごくて……。」

 

綴理「楽しんでもらえたら、よかったよ。」

 

虎春「あ、えっと……夕霧綴理…さん、ですよね?」

 

綴理「ボクは夕霧綴理。

こずやりくと同じ、スクールアイドルクラブの二年生だ。

ちなみに好きな教科は数学だよ。答えが決まってるっていいね。」

 

「……え?」

 

結人「わりぃな、こいつ、ちょっとこういうとこあってなっ。」

 

梢「ごめんなさい、この子ちょっと距離感が独特でしょう?

でも、ステージ上のパフォーマンスは、とても素晴らしいのよ。」

 

花帆「あ、はい、それはもう───。」

 

さやか「あの!お誘いいただいて、ありがとうございました!

夕霧先輩の舞台、本当にきれいで……!!」

 

綴理「ありがとう。褒められて嬉しい。うん。ここまでとは思わなかったけど。

……じゃあ、例の件は、考えてくれた?」

 

さやか「はい、わたし……。夕霧先輩にご指導お願いしたいです!

どうか、スクールアイドルクラブに入れてください!!」

 

虎春「ウチも!!スクールアイドルクラブに入りたいです!

……目標のために…ご指導お願いします!!」

 

愛理「私も、お願いします!!!

……お母さん達が見てきたステージを、私も見てみたいんです!!!」

 

花帆「えっ──えぇぇぇぇぇっ!?そうなの!?さやかちゃん!」

 

さやか「はい、花帆さん。

わたし、決めたんです。せっかく、自分を変えるためにこの蓮ノ空にやってきたんですから、この学校で、新しいことを始めてみよう、って。」

 

花帆「それが、スクールアイドルクラブ……?」

 

さやか「はい!」

 

雫「というわけで!3人とも、今日からよろしくね!」

 

綴理「きょうからよろしくね、さや。ボクと一緒に、スクールアイドルになれるよう、がんばろう。」

 

さやか「は、はい!よろしくお願いいたします!」

 

虎春,愛理「「よろしくお願いします!!」」

 

……凄いなぁ…。

僕には、そんな覚悟なんかないや……。

 

梢「ふふ、よかったわ、綴理。あなたの後輩ができて。

これで少しは上級生としての自覚が芽生えるかしら。」

 

陸王「そうだな。」

 

綴理「そうだといいね。」

 

結人「お前の事だろ!?」

 

梢「というわけでね、日野下さん。

今は私とこの子のふたりで、スクールアイドルクラブ活動をしているの。」

 

綴理「きょうから6人、嬉しいなぁ。よしよしよしよし。」

 

そう言って、夕霧先輩は村野さんの頭を撫で始める。

 

さやか「ちょ、ちょっと、夕霧先輩……。は、恥ずかしいです……。」

 

花帆「……。」

 

僕は、日野下さんと共にどうするか決めあぐねていた。

 

梢「ねぇ、花帆さん。あなたがもしよかったらなんだけれど。」

 

花帆「えっ、あっ、あの、はい。」

 

梢「……。また来週にもライブがあるの。

だけど、見ての通り、ぜんぜん手が足りていなくて。よければ、手伝ってもらえないかしら?」

 

花帆「あ……はい。それぐらいなら、あたしでよかったら。」

 

梢「そう。嬉しいわ。」

 

花帆「あの!」

 

日野下さんは、話し終えた乙宗先輩に声かけた。

 

梢「?」

 

花帆「ら、ライブ、素敵でした!

それだけは、言いたくて!それじゃあ、さようなら〜!」

 

そう言って、日野下さんは走って会場を後にしていった。

それを見送って、僕は先輩達の方へ向き直した。

 

「あの、ライブ……素敵でした。

僕には、応援することしか、出来ないですけど……。今日は、ありがとうございました!!」

 

そう言って、僕も会場を後にした。

 

……To be continued




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