金次に転生しました。   作:クリティカル

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Qこれは金次ですか?

Aはい、ド畜生の変態です。


※ちょっと、納得行かずに、付け足しました。
後半に出てくる、電話の相手は一応ヒロインです。


9 彼は、ただ寝ていたい。

俺は、浮かんでいる。

言葉の通り幽霊みたいに宙に浮いている。

俺が空から見下ろすような感じで、巫女服を着た、数人の少女が一人の少女を囲み『かごめかごめ』を歌いながら回っているのを眺めている。

だが、その光景は昔のTVのように、白黒で映し出されている。

だけど、真ん中の少女は誰だか何と無く分かる。

白雪だ。

顔を手のひらで隠ししゃがんで歌が終わるのを待っている。

確信は無いが、この歌を、聞いていてはいけない。

白雪を振り向かせてはダメだ。

 

歌を止めろ!

 

そう叫びたいが、肝心の言葉が出てこない。

そもそも、口が有るのか?手のが有るのか?体が有るのか?

それすらも分からない。

 

其でも歌は、終わりへと近ずいていく。

 

聞いたらダメだ。

 

白雪に聞かせてはダメだ。

 

止めろ!止めろよ!

 

止めてくれ!

 

あぁ、ダメだ。ダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだ。

 

ダメだ!

 

俺の願いも届く筈も無く。

歌は、終わりを迎える。

 

『後ろの正面だぁれ?』

 

 

振り向いた白雪の顔は目は、無く口だけで、無い筈の目の所から涙が伝い地面に落ちた瞬間に突然白雪の体が火に包まれた。

 

「白雪!!」

 

やっと声が出た。

そう思ったが、ヒラリと俺の足にひんやりとしたタオルが落ちた。

 

「……ん?此は……」

 

そうだ、俺風魔が襲われて、言い方はあれだけど、ヒスって其で…………何したんだっけ?

記憶が曖昧だ。

俺がもう一度、記憶を探ろうとしたら

 

 

「キンちゃん!」

 

「遠山!」

 

「師匠!」

 

 

「ウオアッ!!?」

 

突然俺が寝ていたソファの陰から勢いよく白雪、菊代、風魔の三人が顔を出して、其に驚いて俺はソファから落ちてしまった。

け、ケツが地味に痛い。

 

「目が覚めたのね。良かった遠山いきなりベルセになるんだもの。一時間で目が覚めたのは、奇跡よ」

 

「ベルセ………そうだ、風魔お前ケガは……?」

 

「いえ、何ともありません心配お掛けしました鏡高殿からは、3日もすれば治るとのことで」

 

「そうかそれは、良かったな」

 

風魔の頭には、先程斬られ血を流していた所には見るも痛々しい包帯が巻かれていた。

確かに武偵としては、何て事無い傷だろう。

だが、少なくとも、俺からしたら切り傷1つでも大きな傷なのだ。

ましてや部屋に乗り込んできた強盗紛いの奴に付けられた傷。

ベルセになるなと言う方が無理だ。

 

「キンちゃ~~~~~ん」

 

「うわっ!………白雪大丈夫か?」

 

突然巫女服を着た白雪が目を潤ませて飛び付いてきたのだった。

何故巫女服?

さっきの夢実は少し願望入ってたとか?

てか、さっきから2つの果実がフニフニプニプニと当たってるんだけど。

あ、何時もは、白なのに、今日黒なんだね。

 

ヤバイまた、ヒスリそう。

 

「師匠流石に……」

 

「遠山あんたねぇ~」

 

「もうヒスリません」

 

頼むからその非難の目を止めてくれ。

精神的にに来るもん有るよ。

 

そんな中気を取り直すように菊代が咳払いをし

 

「それは、それとして。白雪が一番心配してたのよ?朝の事も遠山が寝てる時に話しておいたから」

 

「マジですか」

 

まぁ、後で土下座するつもりだったし覚悟もしてましたよ。

 

 

「ううん。バイクは、どうでも良いの。キンちゃんが武偵殺しに会ったって聞いて頭真っ白になって、それで、それでまたあの時みたいになるんじゃないかって不安で」

 

「白雪……」

 

「師匠は一時間ほどずっと魘されていたので御座るよ。白雪殿の名前を呟きながら」

 

「そうだったのか……白雪、俺は前の様にはならないさ。現に今生きてるだろ?大丈夫だから俺はまだ、死ぬような事は、無い約束は守る」

 

「キンちゃん」

 

不安そうに目を潤ませて上目使いで、見上げて来る白雪にヒスリそうになるがグッと堪えてあやすように、言う。

ほんの気休めにしかならないだろうけど。

 

「あん時だって上手く行ったじゃないか。後数年は、掛かるかも知れないけど、もう土台は出来てるんだ。後少し、後少しでお前の願いも叶うんだ。だから、安心してくれよ。その為に俺は、此処にいるんだから」

 

「うん………」

 

どうやら分かってくれたようだ。

正直今ので良いのか、どうか分からんが、嘘は言っていない。

少なくとも後、5年必要だろう。

そうすれば白雪は

 

「其にしても許せない」

 

「ん?」

 

ギリッと俺の背中に回した白雪の手に力が入り爪が食い込む。

ちょ、痛い凄く痛い。けど、何か目覚めそう。

 

「よくもキンちゃんにこんな事を……見つけたら八つ裂きにしてコンクリじゃ無かった。逮捕するよ!」

 

「お、おう。ほどほどにな」

 

何か妙にやる気に満ちて要るが、白雪は殺人とかはやんなくて良いぞ。

そう言う仕事は俺がやるし。

頼まれてやってるし。

 

「元気になって良かった。所で白雪ちゃんは、何か渡しに来たんじゃなかったけ?」

 

「あ、うん。そうだった。ええと、私明日から、暫く恐山に合宿で暫くキンちゃん達にお夕飯作ってあげられないから」

 

そう言って白雪はテーブルに置いてあった包みを俺に差し出して来る。

 

「中身はタケノコご飯。今旬だから」

 

「ありがとうな。白雪もし良かったら俺が護衛としてそっちに」

 

「はいはい。あんたは、これ以上にヒスるような行動しない。今度は一週間寝込んでも知らないからね」

 

ガシリと俺の頭を掴み段々と掴む力を強めていく。

ごめんなさいもうしません。

 

「菊ちゃん。私がいない間もキンちゃんの事を宜しくね」

 

白雪の言葉に菊代は、グッと親指をたて

 

「任せなさい。遠山に近寄る猫は、払っておくから。さっき部屋に乗り込んできた猫も追い払ったし」

 

其は俺がやったんだろうが!

何さらっと自分がしたみたいに言ってるんだよ!

 

「あ、恐山行くならこれ持って行きなさいよ。何かの役に立つと思うから」

 

菊代は、鞄から分厚い本の様に膨らんでいる茶色い封筒を白雪に渡した。

白雪は封筒を開けて中を除き、花も恥じらうような笑顔で。

 

「ありがとう!!一生の宝物にするよ!」

 

「日頃のお礼よ気に入って貰えたようで良かったわ」

 

ガッシリと何かお互いに握手を交わしてよく分からないけど仲良いみたいで嬉しいよ。

 

「あ、忘れる所だった。これ菊ちゃんに」

 

白雪が自分の鞄から取り出したのは、古い木箱で、赤い紐で蝶結びされている。

なんか、玉手箱みたいだ。

 

「開けて見ても良い?」

 

「うん。気に入ってくれたら良いんだけど」

 

菊代が、木箱の蓋を開けると

 

「肥後守?」

 

梅の花を鞘に描いた、肥後守だ。

チャキと音をたて、刀身を出すと

 

「ゲッ……」

 

「キレイ~~」

 

「ほう。此は見事な」

 

俺は、少し嫌悪感を出し菊代と風魔は見とれていた。

その刀身は俺の大嫌いな色の『緋色』だったのだ。

 

「私これ気に入ったわ」

 

菊代のその一言にまた俺は気を失いそうになるのだった。

 

~♪~♪~♪

 

―――が、俺のズボンのポケットからまた、携帯が鳴りだした。

先程の客だろうか?

俺は、三人に断りを入れて、背を向け、その電話の相手を見て

 

「間違い電話だ」

 

切った。

 

が、またしても部屋に鳴り響く俺の携帯の着信音に流石に無視も出来なくなり、

 

「ちょっと席外すな」

 

俺は、そのまま廊下に出て鳴り止まない電話の相手に話しかける。

 

『やぁ、ミスタートオヤマ。親友からの電話を無視なんて酷いじゃないか』

 

電話の相手は、中性的な少しハスキーな、声で俺にそう言う。

また、厄介事を持ってきたのだろうか?

其だったら速攻で切る。

そう覚悟して、俺は電話の相手と話す事にした。

 

「生憎俺は、トラブルと苦情は極力避ける様に心掛けているのでね。で、いったい何の様だよ。エル」

 

『いや、君に三つほど言いたい事が有ってね、急遽電話したわけさ』

 

「厄介事とか、殺害依頼だったら今回は切るからな?今日は疲れてるし、そっちには行けねえぞ」

 

『分かっているよ。所で、1つ目なんだが、僕の元婚約者が、君の学校、君のクラスに入ったと聞いてね。いや、其だけなら電話しないんだけど君にコンタクトしたと聞いて君の事が心配で電話したんだけどまさか、もう』

 

「あぁ、部屋に乗り込んできたから東京湾に捨てたぞ」

 

俺が、そう言うと、エルは、やっぱりかと言わんばかりに『ハァ~~』溜め息をした。

俺別に間違った事は言ってないし、やってないだろうに何処に呆れる要素があったんだよ。

因みに、エルの言う元婚約者と言うのは、ピンク悪魔事、神崎・H・アリアの事である。

だが、最早他人である。

 

 

『まぁ、大体予想はしていたよ。君の学校のサイトをに沢山書き込みが有ったからね』

 

「何で見てるんだよ。国が違うだろ。仕事をしろよ、ワトソン家当主」

 

俺が、そう言うとエル・ワトソン通称エルは、わざとらしく咳払いをして

 

『2つ目に入ろう、近々日本に行く』

 

スルーかい。

 

「観光か?仕事か?」

 

『観光と、君の所にリハビリをしに、もう台本は出来上がって――』

 

「切るぞ。じゃな」

 

耳から、放しボタンを押そうとした瞬間に携帯から、耳に付けていたら間違いなく鼓膜が破れていただろう、必死さ溢れる怒鳴り声で

 

『プリーズ!(頼む!)プリーズ!(頼む!)まだ、切らないでくれ!後、1つ残っているんだ!』

 

 

「………変な内容だったら即切るからな?」

 

『大丈夫だ。寧ろ君は、この内容を聞いておいた方が良いと思う』

 

「俺が………?何か良いニュースなのか」

 

『いや、まだ分からないけど、心して聞いてくれ』

 

エルの声に真剣さが混じり俺の方も自然と緊張し額に汗が滲みゴクリと唾を飲む。

数秒、数分いや、もっと掛かっただろうか?

 

エルが口を開き内容を口にする。

 

『昨日、19時NY(ニューヨーク)にて、ロスアラモス第15支部研究所を鏡高組……君の部下二人により襲撃成功。及び緋鳥(ヒドリ)に関するレポートが二人の手に渡った。其と……言いにくいが、小さな女の子も連れているそうだ』

 

「………は?」

 

俺は今、報告された全てに驚きを隠せず、正に開いた口が塞がらなくなっていた。

 

……あの二人休暇中に何してんのさ?

 

もう、今日一日で色々有りすぎて頭追い付かねぇよ。




良く考えれば、金次君は、あの時タクシーで30分位前の過去に戻るべきだったのでしょうね。
お金は戻りませんけど。

てか、何か原作通り進むのかな此は……。
私が過去に戻りたい。
電子レンジ使えば逝けるかな?

因みに菊代さんが、白雪さんに渡した封筒の中は金次君の盗撮写真です。
(主にお風呂とか、着替え中のとか)
ナニに使うんでしょうね。
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