金次に転生しました。   作:クリティカル

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男の娘
目を良く凝らせば女の子。



書き直しました。
所々変わっています。
ちょっと、納得いかなかったんで。
後ストーリーの進行具合の都合。
すいません。


16 常識=非常識 非常識=常識

エルの奴後で覚えてろよ。

時代劇の下っぱが言う捨て台詞を心の中で言いながら俺は、待合室の前まで来ていた。

女の格好で。

先程半ば無理矢理着替えさせられ窓に写る俺の姿は、エルいわく目付きの悪いメーテルらしく、黒いロングヘヤーで武偵高女子制服を来たクロメーテル(名付けは、勿論エル)さんだ。

この姿になるのは2回目だな。

股が涼しい。

そう言えば、最初に使ったのはワトソン家の前の既に他界した、当主エルのお父さんにハニートラップ仕掛けていらいか。

娘を道具同然に扱う親の風上にも置けない糞野郎だったけどな。

そう何とも気持ちの悪い思い出に浸りながら歩くと、いたいた。

誰もいない待合室で一人ポツンと、神崎が、寮の下のコンビニで売っている松本屋のももまん(此処は飲食禁止なんだが)のぎっしり入って今にも破れそうな袋を抱えている。

エルの調べによると、朝のバスジャックの被害者達を片っ端から調べ回っていると言う。

まぁ、此処にも撃たれた奴何人かいるもんな。

そう言えば、運転手も此処に運ばれてるんだったな。

其よりも、今は、周りには誰もいない。

今はアイツと俺だけか。

行けるか?

 

和解は、気は進まないが、目当ての物の為なら仕方無い。

俺は、そのまま進み。

 

「神崎さんよね?隣座っても良いかしら?」

 

「誰よ。あんた」

 

我ながら気持ち悪いとは思うが、イメージで言うと、エヴァのリツコさんみたいな声を武偵高の諜報科の授業で習った変声術を使って再現し近づく。

 

警戒心丸出しだな。

当たり前か。

 

俺は、そんな神崎にはお構い無しに隣に座り込りそのまま、横の神崎の顔を見ながら

 

「そんなに、警戒しないで。私は、救護科2年のクロ・メーテル。名前は、国外だけど生まれも育ちも日本だから」

 

「あっそ」

 

神崎は、興味ないと言わんばかりに、袋に手を突っ込みももまんを一つ掴みかぶり付く。

 

「此処は飲食禁止よ」

 

「うるふぁい!此れから頭を使うから、糖分は必然なのよ!はむっ………其にどうせ渡せないわ」

 

今、何か最後に呟いた気がするが、今は剃れど頃では無いからな。

 

「まぁ、此処に常識なんて有るようで無いからね」

 

まぁ、武偵高の奴等に常識を求める方がどうかしてるんだけどな。

俺は、そのまま、神崎の持っている袋に手を伸ばして

 

「一つ貰うわね?」

 

「あ!何すんのよ!」

 

ひょいと、ももまんを一つ掴みそのままかぶり付く。

うむ。甘いあんこと暖かいふわふわの生地が絶妙だな。

たまには良いかもな。

甘い物って疲れた時に良いって言うし。

隣でエサ取られた、子ライオンが喉鳴らして今にも吠えそうだけど。

 

「私はこれでも、救護科の生徒よ。貴女をこの病院から追い出す事だって出来るのそうならないための此は、いわゆる口止め料。分かったかしら?」

 

おちゃめさを出す為に神崎に向けて軽くウインクし指に付いたあんこを舐めとり。

 

「其で、こんな所で何をしているの?貴女怪我もしてなさそうだし、誰かのお見舞い?」

 

「………貴女には関係ないでしょう」

 

目を反らし、手を強く握りしめ拒絶の意思を込めて、呟く。

此処だな。

 

「ちょっと、ご免なさいね」

 

「ひゃ!な、何よ!」

 

直ぐに、神崎の肩をつかんで此方を向かせ、そのまま逃げられないように腰に手を回し寄せ付ける。

神崎は、動揺と恥ずかしさと怒りが混じって髪の色と同化するほど真っ赤に染まる。

 

「さっきから、声と体は震えてるし、目も泳いでる。何か悩み事が有るんじゃないかしら?」

 

「そんなの無いわ」

 

「そう?さっきのももまんのお礼も兼ねて悩み位は聞くわよ?これでも心のケアとかは得意なの………騙されたと思って、話してみない?」

 

「………」

 

神崎は、俺から目を反らし口をへの字にして黙り混む。

エルの言うことが正しいとすれば

 

「其にこんなに可愛い子が悩んでる姿みたらほっとけ無いもの」

 

「か、かわ可愛い?」

 

「ええ、自覚無いの?勿体無い。CVRに居ても可笑しくない程の美少女よ」

 

「な、ななななに、何言ってるのよ!てか、あんたもその、女でしょ!恥ずかしく無いの!?」

 

「恥ずかしくなんて無いわ。可愛い子に可愛いと言うのは当然でしょ?其に、私どうにもそっちの気があるみたいなの。 だからかしらね。一目見た時から、貴女の事が気になって仕方無いのよ。神崎・H・アリアさん」

 

エルに言われた事は簡単だ。

誉めて誉めて誉めまくれ。

 

「え?え?あああ」

 

やり過ぎたのか神崎の頭の上から湯気出てる気がするけどな。

まぁ、良いだろう。

印象付けは完了したみたいだしな。

このまま続行だ。

 

「だからまずは、お友達から始めましょう?アリア何でも話してみなさい貴女が今溜め込んでいる全てを受け止めてあげる………だから、遠慮しないで言ってみなさいアリア?さぁ……アリア」

 

 

真正面から、神崎の目を見る。

数分間その体制のままでいると観念したのか、口を開き

 

「犯人を取り逃がしたのよ。今まで一度もそんな事無かったのに」

 

犯人って俺の事ですか?

 

「そうだったの。でも、武偵をやっていれば誰だってそう言う事位あるものよ」

 

その言葉に神崎は首を左右に降り

 

「違う。守られたのよ」

 

「守られた?犯人に?」

 

「そう。でも、犯人であって犯人じゃない」

 

「どう言う意味かしら?」

 

「ソイツ、私の祖国ではとっても有名だったの、出回ったのは、名前とその人達の武勇伝正体も分からないのに、周りからは英雄(ヒーロー)みたいな存在だったの、其とどうじに悪魔みたいな扱いでもあった。『悪さをすれば呪いの男(フルヒマン)に食われる』例え話として子供達に広まってた。でも、その人達に解決出来ない事件は無いそう聞いてたの、独自で色々調べて、やっと掴んだ僅かな情報がこの学校にいるって事だけ、其に日本には、武偵殺しがいる。

ソイツだって、捕まえられるその思いで此処に来て武偵殺しの被害に合ってた奴を見つけて、助けようとしたらソイツ他の武偵と違って自力で解決して、其で気になってソイツの家に行ったの。鍵掛かってなかったからいると思って入ってそしたらソイツの戦妹に襲われて咄嗟で其で………」

 

倒した訳か。

なるほどね。

てか、鍵掛かってなくても入るなよ。

強襲科の連中は皆こんなんだから嫌なんだよ。

どいつもこいつも頭のネジ全部飛んでやがるから。

死ね死ね団とか言われるのも納得だ。

てか、俺はイギリスからどう見られてるんですかねぇ………

俺は、流石に巨人みたいに人とか食いませんよ?

 

前なら此処でよくも風魔を!と襲うところだが、どうにもその気になれない。

風魔が、何気にその後、良い思いしてるからと言うのもあるが、どうにも神崎の声が苦手なのだ。

今普通に話してるよう見えるが、先程から耳鳴りと言うか、ザザザとTVの砂嵐聞いてるような、そんな感じだ。

其に神崎と話すのが妙に懐かしいと感じてしまう。

会ったこと無いはずなのに。

不思議な感じだ。

 

「其で、その人が怒ってしまったのね。事情は分かったわ。其でアリアはどうしたいの?」

 

「分からない。その後、事件が起きてその場に行ったら、ソイツがいて噂とぴったり一致して『呪いの男』だったの」

 

「希望が一つ消えてしまった。………そう言う事かしら?」

 

「けど、分からないの。どうして最後に守られたのか。其に……『お嬢様』そう言ってたわ」

 

「そう。だったらもう答えは出ているわ」

 

「ふぁ!え?あ、ちょっと!」

 

俺は、神崎の顎を指で持ち上げて耳元まで顔を近づける。

 

「一言謝って来なさい。其で終わり。でも、急いだ方が良いわ。………割れた卵は決して元に戻る事は無いんですもの」

 

「な、何でアタシが」

 

「守って貰ったんなら、まだ希望は残っているわ。もしかしたらその人の気が変わっているのかも」

 

実際の所どうして、こいつを庇ったのかは、全く分からない。

気を失う前に聞いた台詞、あれも気になる。

もしかしたらこいつら親子にはエルや国が、思っている以上の価値が有るのかも知れない。

其を確かめる為にも、こいつを出来るだけ近くに置いておきたい。

だから、ここから先は啄木(キツツキ)呼蕩(ことう)も混ぜて菊代を苛めた奴等と同じ様に言う事聞かせて――――

 

「アリア先輩!」

 

突然俺達の目の前に現れたのは、神崎よりも少し小さい140㎝もないか、ぎりぎりの139㎝位かな?

くりくりのお目々で俺と神崎を交互に見回し

 

「ふ、不潔です!おお、女同士できききききキスだなんて、私のアリア先輩から離れて下さい!」

 

私のって…………成る程ね貴希と同じ匂いがするな。

尊敬通り越して信仰心になってるような。

そんな事考えてる俺の横では、神崎が真っ赤に染まって

 

「きききキス!」

 

「あらあら、そう見えちゃったのね」

 

何処で見てたのか分からんが、角度的にそう見えたのかな?

 

「所で、貴女は誰?あ、私は、救護科のクロ・メーテルよ。気軽にメーテルって読んでね」

 

俺が、握手の為に出した右手を無視して

 

「強襲科の一年間宮あかりです…………アリア先輩の『戦妹』です宜しくお願いします」

 

「間宮………」

 

今この子の自己紹介の中には、俺が気になった単語があった。

嘘だろ?間宮…………バカな。

こんな事って有るのだろうか?

だとしたら、なんてラッキーなんだ。

間宮の里の生き残りに会えるなんてな。

俺は、チラリと壁に掛けてある時計を見てまだ16時か。それとももう16時か。

 

神崎の方はもう止めだ。

もし、風魔とクレフトがこつこつ集めた情報が正しいとすれば

 

「そう。貴女が間宮の子なのね…………2年前は、私の身内が酷い事をしたわね」

 

「ッ!………何を知っているんですか?」

 

一歩後ろに下がり俺と距離を取り太股のホルスターに手を伸ばして何時でも銃を抜ける姿勢に入る。

 

「そんなに警戒しないで頂戴。其よりも良いの?そろそろ2年立つんじゃなくて?」

 

「どういう意味ですか?」

 

「そうねぇ。そろそろ貴女の妹さん危ないんじゃ無い?」

 

「何を言って!」

 

「私達に構っている暇は無いでしょ?もうすぐ死ぬわよ。此処で無駄に争うか、今すぐ行くか。其くらいの判断は付くんじゃなくて?」

 

「………また戻って来ます。逃げないで下さいよ」

 

「安心して、敵じゃ無いから」

 

ただ、間宮の技が見たいだけだぞ。

って、言えたらどれだけ楽何だかな。

だが、安心しろ。

お前の里を襲った一人は必ずこの手で倒してやるからよ。

 

「信用出来ません」

 

そう言い残し、走って外へと行ったのを確認し

 

「さて、私も戻るとするわ。って、私に銃を向けても意味無いわよ?」

 

後ろで、俺の頭に標準を合わせた神崎に向けて威圧的に聞く

全く、強襲科の奴等は直ぐに武器が出て困る。

 

「貴女………何者なの?」

 

「敵じゃ無いのは、確かよ。そして………味方でも無いわよ」

 

ボシューーーーーーーと、俺が取り出した、小さな煙玉から煙が吹き出し神崎の視界を塞ぐ。

 

「ケホッ、ケホッ。ま、待ちなさいよ!」

 

待てと言われて待つ人はいません。

 

「因みに彼の病室は、427号室よ。何てね」

 

俺は、その場を後にして、病室へと急いだ。

 

 

 

 

「何か、大切な物を失った気がする」

 

「そんな事、無いわよ。大丈夫」

 

「まぁ、君は最初から、常識と道徳心が抜けてるけどね」

 

「慰めにすらならん慰め有賀とよ」

 

あの場所から離れて、病室へと戻りさっさと男子服の方に着替え、女子服の方をエルにほぼ、叩き付ける形で投げ渡す。

 

「けど、本当にこんなんで上手く行くの?」

 

「流石に、無理があるだろう。女装男作戦なんざ」

 

「良いと、思ったんだけどな~」

 

「お前、楽しんでるだろ?言っとくが、俺はあんな糞兄貴と同じ性癖には目覚めないからな?」

 

「分かっているよ」

 

「何故、目をそらす」

 

「そんな事よりも、君達は、どうするんだい?」

 

話反らしやがったな。

 

「どうするって何が?」

 

「此処から、例え和解出来きなくても、君の所は派手に水面下で暴れてる。特に君の部下二人がね。やはり、何処かに目を付けられるだろう」

 

「あー、成る程ね」

 

「やはり、僕の家の力だけじゃ、不安だろう?もっと大きな所の力も欲しいはずだ」

 

ちらちらと、俺の方を見て何かを期待する目で此方を見てくる。

まぁ、大体分かった。

 

「そうだな。だが、良いのか?お前の所が俺達みたいな小さな所に協力するなんて、無いだろう?」

 

「その心配は、無い」

 

「……どういう事?」

 

菊代が、心配そうに聞く中エルは、平然とした態度を崩さず

 

「僕は、君達に助けて貰った。なら、その恩返しをするのは人として、貴族として当然の事だ……僕は、立場上君達と一緒に行動は出来ない。だが、サポートは出来る。リバティー・メイソンの組織力は大きい………欲しくならないかい?」

 

要するに、立場を使ってこっそりとって訳か。

 

「良いな。其は、嫌いじゃない」

 

「見つからないようにね」

 

「そんなヘマ僕が起こすと思うかい?」

 

「「思う」」

 

「………ちょっと、傷つくな」

 

やれやれと、欧米風に肩を落として、これ見よがしに落ち込んで来る。

 

「だが、どのみち失敗したみたいだな」

 

内心此で良かったかも。

と、少し安堵していると。

 

突然ガラリとスライド式のドアが開き

 

「此処にいたのね。呪いの男(フルヒマン)

 

其処に立っていたのはない間違いなく先程まで、話をしていた、神崎であった。

俺は、出来るだけ、冷静さを装って

 

「何の用だよ」

 

「これ、あんたにあげるわ」

 

ぽいッと投げてきた物をキャッチすると

 

「何だよこれ」

 

其処には袋に入った温かいももまんであった。

 

「見て分からない?ももまんよ」

 

いや、其は分かるよ。さっきお前と一緒に、食べたもん。

 

「まさかとは、思うが見舞品か?」

 

そう聞くと、神崎は照れくさそうに、ぷいっと子供のように横を向き

 

「その………悪かったわよ。あんたの戦妹に手を出して、あんたを疑ったりして。良く考えたら、武偵殺しは、犯行現場にいることなんて無いもの」

 

「まぁ、そうだろうな。で、其だけか」

 

俺が、少し殺気を込めて睨み付けると神崎は、姿勢を変えずに

 

「で、『一人』で、色々考えたのよ。其でえっと、その………割れた卵は元には決して戻らないわ。けど、割らないように努力することは出来る。詰まり、その助けてくれてありがとう。それと………私に協力して欲しい」

 

後ろで、ハイタッチしてる二人を無視して、俺は神崎へと歩みより。

 

ぽんと頭に手を乗せて

 

「大変良く出来ました」

 

そのまま、親が子供にするよりも、強く、なでなでと言うよりは、グリグリと撫でる。

 

「ちょっと!何するのよ!」

 

「俺は、お前に協力しようと、思う」

 

「え?」

 

キョトンと何を言っているのか分からないと言う顔をする神崎を無視して

 

「俺達も、お前と共通の敵が要るって事だ。確か、お前……バスで言っていたよな?私の奴隷になりなさいって」

 

「あれは………悪かったわよ」

 

 

「違うそうじゃない。俺達がお前に協力しやるからよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       

       お前が、俺達の奴隷になれ」




因みに作者は男の娘も守備範イってゲフンゲフン
何でもないです。
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