金次に転生しました。   作:クリティカル

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もう5月ですね。

ちょっとした趣味で、新しく待受画面を消失の長門さんにしようか、俺ガイルにしようか、初心に帰ってキョン子&一姫ペアにしようかと悩む今日この頃。

そう悩むのも趣味の醍醐味ですかね。


19 やはり俺の親友は間違っている。

泣き疲れてしまったのだろうか?

眠ってしまったアリアを女子寮にまで送りどういった訳か戦妹の間宮が迎えに来てさっさと行ってしまった。

そのさい、菊代に「アリア先輩は渡しません!」

とか、言っていたな。

菊代凄く混乱してたけど、菊代の戦妹だって似たような者だからな?

知らぬが仏だけどさ。

自室に戻ると奥からシャワー音が聞こえて来た。

風魔が入っているのだろう。

女子寮に部屋有るんだからそっちに行けよとたまに思う。

 

ドカッとソファに倒れる様に座ると何か尻の方に違和感を覚えて探ってみると

銃弾が俺のポケットに入っていた。

さっきまで混乱してて全く気付かなかった。

 

「遠山、それって……」

 

隣に座った菊代が驚いた顔で俺の手のひらの銃弾を除き混む。

 

「ドラグノフの7.62㎜モシン・ナガン……………あんたまさか、レキに!」

 

「会ったよ。今日菊代を迎えに行く前に」

 

「何で其を言わなかったの!怪我は?何されたの!」

 

「何もされてない。ただ、妙な事を言われたよ」

 

「妙な事?」

 

「『良くない風が吹いてる』だそうだ」

 

「風……何の事?」

 

「其に付いては、ボクも是非聞きたいね」

 

「…………気のせいか?後ろから変な声が聞こえてきたんだが?」

 

「遠山、絶対に後ろを見ないようにね」

 

「何でだよって、おい!何て格好をしてるんだよ!」

 

振り向いた先には、俺のワイシャツを羽織って少し濡れた髪をタオルで包んだエルだった。

 

「やぁ、トウヤマ体の方はどうだい?」

 

「そうじゃねぇだろ!何で俺の部屋にお前がいる!何で俺の服を着てる!下はどうしたんだ!下は!風邪引くだろ!」

 

「遠山、怒る所間違ってるよ」

 

ソファ越しにエルに疑問の数々を言う。

てか、弱冠湿っているのか、ピンク色の下着が見えてるんだよ。

ヒスりそうだから言ってるんです。

俺が優位つヒスる女子は三人。

菊代、白雪………そして、エル。

だからもうさっきから血流が煮えたぎる熱湯に全身を突っ込んだみたいに、酷く熱いのだ。

エルはそんなことはお構い無しに、此方まで来てもう一つの一人用ソファに座り

 

「心配してくれるなんてとても嬉しいよ。ありがとうトウヤマ。其と、そんなに沢山に質問しないでくれ、混乱してしまうよ」

 

「毎回毎回人をからかって置いて、良く言うよ。どうせ、ヒスらせてリハビリ要求しようってんだろ?バレてんだよ」

 

「否定はしないさ。お詫びに君の愚痴位は聞くとしよう」

 

「お詫びになってねぇよ。しかも、愚痴の9割りお前の事だし………取り合えず最初の質問から答えてくれないか?」

 

「良いよ。あ、因みに下は履いているから安心してくれ」

 

「見せるんじゃないよ!後、遠山も見るな!」

 

チラリとシャツを捲って来たのと同じタイミングで菊代が俺の目を隠す。

ちょっとだけ残念な気持ちだ。

ちょっとだぞ?男なら当然残念がるだろ?

 

「まず最初の質問だがとても簡単だ。君の妹が入れてくれたんだよ」

 

「フ・ウ・マーーーーー!ちょっと来い!」

 

「あ、妹さんなら用事が有るみたいでもう出掛けたよ」

 

「嘘だろ。丸投げかよ…………後で白雪に頼んで、おかわり五杯の所を二杯にしてやる」

 

「おまけに、イキナリの雨でね。すっかりびしょ濡れだったから入る許可も貰ったのさ」

 

「はぁ~、まぁ、シャワー位なら別に良いぞ」

 

風邪引かれても困るからな。

色々と面倒だし。

 

「其にしても、帰ったんじゃなかったの?」

 

菊代が、エルに疑問を言うとエルは欧米風に肩を技とらしくすくめ

 

「帰るなんて一言も言ってないよ。ボクは観光も兼ねて日本に来ているんだから」

 

「何時までいるつもりだよ?」

 

俺がジト目で言うと、エルは、指をピッと人指し指と中指をだしピースの形を作りだす。

 

「二日か?」

 

「二週間だよ。二日な訳無いじゃないか。折角無理してここまで来たんだ。もっとゆっくりしたいよ」

 

「ならゆっくり観光してこい。北海道とか沖縄とかが、お勧めだぞ。俺も一度は行きたいと思っている所だからな」

 

「ここは東京じゃないか………さらっと追い出そうとしないでくれ」

 

「今とても、忙しいんだよ。そもそもお前が持ち出した話だろ」

 

「分かっているさ」

 

「所で何でここに?」

 

「いや、最初は君達の事務所に行こうかと思ったんだけど、良く考えたら君達普段は、寮にいることを思い出してね。此方にお邪魔したわけさ」

 

エルはあざとく此方にウインクなんかをしてくる。

此が一々様になっているのだから凄いものだ。

 

「其にしても君は凄いね」

 

「なにがだよ?」

 

そう聞くと、エルは口元に手を当てててクスクスと笑いながら

 

「まさか、キクヨだけじゃなく戦妹のフウマとまで義兄妹の契りを交わしてるなんて思わなくてね。キクヨが姉でフウマが妹とは思わなかったよ」

 

「まぁ、普通はそう思うだろうな」

 

戦妹を本当の妹にするなんていったい誰が思い付くだろうか?

多分俺だけだろう。

エルは其処が心底可笑しかったらしい。

けど

 

「アイツは、案なんでも才能の有る立派な風魔の一党だ。今の内に〈家族〉に加えて置きたいと思うのは当然だろう?」

 

「そうなのかい?う~んだとすると、ますますここ最近の君の行動が不思議でしょうがない」

 

「不思議?」

 

聞き返すと、エルは猫背になってテストの答えが分からない学生の様に額に指を当てて

 

「何て、言ったら良いのか、ちょっと困るけど………」

 

「何で、遠山がバスジャックをしたときに神崎・H・アリアを傷付けず天津さえ庇ったのか?でしょ?」

 

「うん。そうだよ、付け足して言うと、『魔宮のサソリ』にフウマがやられたのだって特に行動を起こさなかった此は、どういう事なんだい?」

 

「確かにそうよ。普段のあんたなら怒りに任せて直ぐに殺しに行きそうなのに」

 

「俺は、どんな目で見られてるんだよ。否定はしないが」

 

じっ、と記者会見のマスコミのみたいに身を乗り出す二人を交互に見てから

 

「風魔に関しては、アイツの獲物だからだな」

 

「獲物?」

 

「そうだ。風魔自信が言い出した事だ。昔、風魔一党の幼子がサソリ女の毒にやられたらしくてな。俺も使った事の有る毒のレシピを渡したんだと」

 

「其が今回間宮に使われたのね」

 

「マミヤ?…………あぁ、君の探していた一族か」

 

「そうだ。今の所こないだの戦闘の動画を見ている最中だけどよ………」

 

「間宮の〈鷹捲〉は毒では無かった」

 

菊代の言葉にエルが驚いた様で腰を一端浮かして、

 

「其は、本当かい?」

 

「本当よ。最初は、中距離で使える毒手かと、思ったんだけど、拳法の一種みたい」

 

菊代の言う通りだった。

クレフトが上空から、自作の先端化学(ノイエ・エンジュ)の透明になる小形偵察機。

形はス〇吉兄さんもビックリなラジコンヘリだけどな。

其を使って録画をしていた為暗闇でも安心細かな所まで見ることが出来る優れものだ。

此を普段覗きにしか使わないクレフトは実に勿体無い。

 

折角妖、二人とエルがロスアラモスから連れてきたんだから、人工天才(ジニオン)の頭脳をゲームと覗き以外の物に使って貰いたいものである。

まぁ、暫くエルの所で働いていたのだから此くらいは別に良いだろうけどな。

 

「まぁ、要するに、家の可愛い義妹で有る風魔の符丁毒(ふちょうどく)が今の所一番だと言うことだ。まぁ、間宮の技は沢山有る。焦らずゆっくり見て覚えるさ。遠山家の技に対抗できるのは、間宮の技だからな。内蔵を抜き取る技なんて、実に興味深い…………俺の先祖が真似たみたいだからな。其じゃ話を戻そう」

 

エルが前屈みで、スッと右手を上げて『質問!』の意思表示をし。

 

「その毒の事に関しては残念だけど。でも君はフウマが家族だと言うのなら、やはり君が方って置くとは思えない」

 

「だから、言ったろ獲物で風魔自ら言い出した事だと。確かに直ぐに行来たかったが、其は家族のルールに反する」

 

「家族のルール?」

 

「『獲物の横取りはしない事』だ。此は誰にも破らせない鉄のルールだ例え、死にそうになっても手は出さない今回の件は風魔個人の件だからなどんな理由が有っても乱入はしないことにしている」

 

エルはその言葉に考える素振りを見せて数分してから

 

「では、アリアの事に関しての説明をしてほしい」

 

「うっ………」

 

「そうよ。何で庇ってたのよ。死ななかったから良かったけど」

 

「そ、其はだな………その、何て言うか………」

 

俺は、苦虫を十匹位噛み潰したような顔をしながら。

 

「俺にも分からない」

 

「な、え!遠山何をふざけているんだ!」

 

「別に、ふざけてる訳じゃ無い。考えが纏まらないんだ!何で庇ってたのかも。信じてもらえないかもしれないが、なんかこう………本能って言うのか?体が攻撃するのを拒否したみたいに体と頭が別々何だよ!頭じゃ攻撃したくて堪らなかった!なのに、体が動かねぇ!おまけにアイツの声を聞くと、変な声が頭に響く!誰なのかも分からねぇ!だけど間違いなくアリアの声だ!だけど違う誰かさんだ!もう俺だって訳分からないんだ!」

 

「遠山…………」

 

「あっ…………」

 

一気に感情を絞り出すように怒鳴り散らすと背中に心地好い感触が広がる。

菊代が背中を擦っているのだ。

俺は、其により少し冷静さを取り戻し

 

「すまんエル」

 

「いや、此方こそすまない。今の君にこの質問はタブーだったね」

 

「ねぇエル。あんた一応医者でしょ?何か分からないの?」

 

エルは暫く考える人のポーズになってから

 

「幾つか、考えられるがどれも可能性が低いけど、例を上げるとすれば、昔何処かで会ったとか?」

 

「幼少期は、外国に行ったことなんか無いしイギリスじゃお前にずっと付ききりだぞ?」

 

「うん。だから可能性が高い『何か』を知っているとすればウルスのレキだろうね」

 

「レキが?」

 

「今日会ったんだろ?その銃弾」

 

エルは、テーブルに乗せられた銃弾を指差す

 

「あぁ、さっきも言ったが、『良くない風が吹いてる』とか」

 

「恐らく警告と言うところだろ」

 

「二回も警告をするものなの?」

 

エルは首を左右に振りシリアスな声で

 

「いや、一番最初のは『確認』だろうね。僕たちがウルスにとっても良くない物に関わっているかどうかの」

 

「だとすると今日が『警告』だとすると三回目は」

 

「『殺害』ね」

 

菊代のその一言に俺もエルも固まった。

当然だろう。

狙撃手からの殺害予告何て死神が迎えに来たようなものだ。

殆ど逃げ切れん。

 

「だけど、彼女だって一応、日本武偵だろう?流石に殺人何か」

 

「いや、可能性は有るぞエル。日本の武偵だって殺るときは殺る。表に出ないだけで優秀な武偵ならそう言う任務が極秘に来るんだからな」

 

「其はそうだけど」

 

そう。

日本の武偵でも、殺人をする奴は少ないがいる。

其の殆どが国からの極秘任務だったりする。

本来なら武偵三倍刑と言ってどんな理由が有っても日本の武偵が殺人を犯せば問答無用で死刑となる。

が、暗黙の了解によりバレなければ問題ないと言うのもまた事実。

問題と言うのは問題にしなければ問題にならないのだ。

俺とか正にそれだ。

そして恐らくレキも。

アイツは殺る奴だ。

そう言う『目』をしている。

 

「だが、暫くは仕掛けてはこない筈だ。具体的には、宣戦会議まで」

 

「何で分かるんだい?」

 

「警告をしてきたんだ。まだ俺達を泳がせたいんだろう。じゃなきゃ幾らでも殺る機械はあった其をせず接触してきたというのならまだ時間は有るって事だ」

 

「君がそう言うなら信じよう。危なくなったら祖国に帰れば良いしっていひゃい!」

 

「堂々と高みの見物宣言か?良い度胸してるな?」

 

「わひゃった!わひゃったはら!ほのてをはにゃせ!」

 

俺は、そんなエルのホッペを摘まみ上げる。

決行柔らかいな。

突き立ての餅みたいだ。

 

暴れるエルを解放すると摘まみ上げられた場所を少し涙目に擦りながら恨めしそうに

 

「絶対に許さない。今度リハビリで女の役をやらせてやる。親子設定で母親役」

 

「其れだけは勘弁してください。何でもします。ご免なさい俺がやり過ぎました」

 

「あんたら…………」

 

俺が、机に両手を乗せて土下座擬きをしその横で菊代が呆れたように、俺達二人を見る。

しょうがないじゃん。

また、クロメーテルになるのは嫌なんだから。

 

「ん?今、何でもするって言ったね?」

 

そんな俺をお構い無しにエルはニヤリと俺を見て笑う。

 

あ、何か嫌な予感。

 

「まぁ、出来る範囲でならな」

 

「そうか。そうか。安心してくれ。その、出来る範囲で頼むから」

 

この時俺は、あぁ、やっぱりエルはエルなんだなぁ~と改めて認識することになる。

何故なら俺の親友は、

 

「泊まる場所無いから、ここに住んでも良いかい?お土産として設け話も持って来たから」

 

「今すぐに、イギリスに帰る事をオススメする!」

 

 

俺以上に我が儘なんだからな。

だが、俺は、又しても油断していた。

こいつが持ってくる話なんて、基本、厄介事なのだと言うことを。

良く考えれば分かるんだ。

俺と菊代に変な二つ名を付けたのは、まげれもなくエルなんだからな。

 

ハァ~と溜め息をついた頃俺の家に一本の電話が鳴り響く。

俺は、受話器を受け取り

 

「はい。遠山です」

 

『お頭!スイマセン!』

 

キーンと耳に響く野太い声に一瞬驚くが、直ぐに冷静さを取り戻す。

この声は分かるぞ。

 

「レオンか。どうした?」

 

『いや、本当にスイマセン!』

 

「謝ってばかりじゃ分からない。何が有ったんだ?」

 

『其がクレフトの監視網から――――――

 

 

 

 

 

 

    リュパン家の者が消えました!』

 

 

「何?」

 

 

 

その電話がまた新しいトラブルの種となったのは確かだ。




こないだ友人に

「これさ、『金次に転生しました』ってよりわさ『金次に憑依しました』じゃね?」

と、言われました。

う~ん、確かにそう言われると、そんな気もする。
でも、転生で間違ってはいない気するし。
憑依も間違ってはいないし。

タイトル変えた方がしっくり来ますかね?

※アンケートでは有りません。
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