金次に転生しました。   作:クリティカル

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皆さんはGWは、どう過ごしましたか?
因みに私は、鎌倉の江ノ島に行って来ました。
生しらすにしらす料理の数々まぁ、旨かったです。

体重増えました。
何故か私が全部奢りました。

でも『ハナヤマタ』巡り楽しかったです。


20 好きにも色々有ってだな………

「逃げられたって言いたいのか?」

 

『俺も見てたんですが、一瞬【複数のリュパン】が映りまして』

 

「その間に消えた訳か」

 

何て事だ。

と言う事は恐らく白雪の発信器だってもう気付かれているはず。

俺達のましてやクレフトの監視網を逃れるとは、思ってもいなかったぞ。

 

『あ、でも事務所の玄関に妙な紙が落ちてまして』

 

「妙な紙?なんだ其は?」

 

『はい。キスマークの付いた厚紙です』

 

「キスマーク?」

 

「お別れのキスと言うことかな?だとしたらとてもロマンチックじゃないか」

 

「何時から聞いてたんだよ?」

 

「最初から」

 

気が付いたらエルが隣で耳を済ませていた。

全く気付かなかった。

 

ん?お別れのキスか。

もしかすると

 

「レオンその紙何か書いてあるか?」

 

『いえ、何も』

 

「炙ってみろ」

 

『え?』

 

「ライターか何かで炙ってみろ。今すぐだ、急げ!」

 

『は、はい!直ぐに!』

 

電話の向こうでレオンの足音が遠ざかるのを確認し

 

「トウヤマ、何で炙るんだい?」

 

隣で聞いていたエルは先程の会話になにか疑問が有ったらしい。

てっきり気付いたのかと思ってた。

 

「峰さんは、あ~、もう名字で呼ぶ必要も無いか。理子の奴はゲームが好きだそれもギャルゲーに恋愛ゲーにエロゲー……兎に角美少女ゲームが好きだそれもフリフリの似合う」

 

「何を言っているのかサッパリ分からないよ」

 

「だからな。これも、バスジャックも、何かしらのゲームを元にしたシナリオだって事だ。勿論俺のバイクジャックもな」

 

そうだ、これもゲームに有りそうな展開で考えれば良いんだ。

アイツは公平にヒントを残したんだからな。

 

「だとすると、前に君とやった脱出ゲームとか推理ゲームとかに当てはまりそうだね」

 

「どっちもリアルゲームじゃねぇか。嫌なこと覚えてるな」

 

てかあれ、ゲームじゃねぇよ。

大変だったんだからな?

エルと菊代の提案で何回三人とも危ない目に合ったことか。

妙な建物に閉じ込められたり、お前らに裸でベットに繋がれたり、変な事件に巻き込まれたり起こしたり、揉み消したり。

今思い出しても決行普通じゃない。

 

『お頭終わりました』

 

「おぉ、終わったか。で何て描いてあるんだ?」

 

『えっと、やっはろ~愛しのキー君!このラブレター読んでくれてありがとう!早速だけどリコリンは』

 

「ちょっと待て」

 

『はい?』

 

「すまないが、要点だけ言ってくれ、正直棒読みだって分かっていても鳥肌が立つ」

 

『………分かりました』

 

別に悪気が有るわけでは無いのだが、男の声でしかも妖怪青ツナギみたいな声でさ、今のを電話越しに言われるのは正直キツい。

これ以上は俺のSAN値に関わる。

すまないレオン

 

『この手紙を読んだら直ぐに台場のクラブ・エステーラに一人で来るように』

 

「エステーラか……分かった。クレフトにはそのまま台場のエステーラを覗く様に言っておけ」

 

『分かりました。お頭………いえ遠山兄貴お気をつけて』

 

「懐かしいな。そう呼ばれるの」

 

『何となく呼んでおいた方が良いと思いまして其じゃ』

 

電話が切れたのを確認しそのまま俺は、玄関に向かおうとしたら

 

「待て、トウヤマ」

 

ガシッとエルが俺の服の裾を掴む

其に少し驚き足を止めて

 

「なんだよ」

 

「此は罠かも知れない。リュパンってこないだの子だろ。リュパン家の事なら僕だって無関係って訳じゃない其なりに知っているつもりだ」

 

「まぁ、確かにな」

 

エルの言う通りだろう。

彼女達の関係を遡ればエルの言う事は正しい。

警戒するのは当たり前の事だ。

 

「だが、行くなってのは『無理』だ」

 

「何故!元を辿れば相手は君を襲ったんだぞ!いくら客だったからと言っても、これ以上は言うことを聞く必要は無い筈だ!」

 

「あぁ、全く無い。そして客じゃない」

 

「じゃあ何なんだ?」

 

「《家族候補》さ」

 

「候補………リュパンを仲間にすると今君は言ったのかい?」

 

掴んだ手を小刻みに震えさせ、明らかに動揺した表情で此方を見てるエルに

 

「安心しろ」

 

「あっ……」

 

エルの方に向き直りそっと、手を握り昔と同じようにしゃがんでエルと視線を同じにし

 

「理子はもう条件を満たしている。其に理子を、俺達側に付ければ目的の大きな一歩となるのは間違いない。俺達には理子の存在が必要だ」

 

「そうだとしても…………やっぱり心配だ」

 

「お、おい。エル」

 

しゃがんでいた俺に突然強く抱きつくと言うよりは絞めるみたいし

 

「トウヤマ、僕は君の言うことなら何でも聞くと前に言ったね。それこそ君が僕に死ねと言うなら喜んで僕は死ぬ気でいる」

 

「ばかっ!何言ってるんだよ」

 

「だけど、君はそんなことは言わないと分かっている。君は心許した人には優しすぎる……それこそ自分が家族に《依存》してるなんて自覚も無くね」

 

悪い冗談だな。俺は、別に依存何かしてないぞ。

俺の何処をどう見たら依存してるように見えるのだろうか?

分かる人がいるなら今すぐ此処に来て俺に説明して欲しいものだ。

 

「だけど、其は僕も同じなのかも知れない。僕も君達に依存してるんだ。キクヨくんやトウヤマと過ごした時期が一番充実していた。君達がいなくなってから僕は向こうじゃ心許せる相手は一人もいなかったからね。ずっと、あの頃を夢見ているんだ。…………また君が消えそうで今とてつもなく怖い」

 

ギュと更に腕に力を込めて俺の肩に顔を押し付けて来る。

確かに、俺にとってもあの時が一番濃かったと言えるし楽しかったと言えば楽しかったと答える事が出来るだろう。

三人で無茶やって危ない目に合って色々と有りすぎた。

何より彼処で俺の常識も価値観もガラリと変わったんだからな。

 

「古臭い言い方だが、俺は、何処にも行かないさ。直ぐに戻る」

 

昔やったようにそっと手を背中に回し軽くぽんぽんと叩く。

何か出会った秤の時を思い出す。

エルの父親が生きていた時こんなことしたなぁ。

 

「其に、まだお前の設け話だって聞いていないんだ。また俺達で山分けして余ったら昔みたいに軽くパーティーと行こうお前の歓迎会もまだしてないしな…………と言うのを忘れていた。日本へようこそエル」

 

 

数分は講していただろうか、やがてエルの方から離れ、テーブルの脇に置いて合った鞄から一枚の紙を取り出して俺の手に置き握らせる。

 

「先程君に話した儲け話だ。家族として迎えたいんなら此を持っていけ。リュパンにとってこの中身は天から降りた蜘蛛の糸に見える筈だ。どの道戦う事にはなりそうだけど其処は塵も積もれば大和撫子だっけ?地道にやるしか無いだろう」

 

「途中間では合っていた。正解は、塵も積もれば山となるだ」

 

エルから受け取った紙に書かれた内容を見て―――――あぁ、なるほど。

 

「《人狼の生け捕り》とは、相変わらず無茶話を持って来るな親友」

 

「気に入って貰えた見たいで嬉しいよ親友」

 

互いに時代劇の越後屋と悪代官みたいに、ニヤリと笑い握手を交わす。

エルは何時もそうだ。

毎回俺達を引っ張って結果的に良い方向に進んで行く。

その点に置いては絶対的な信頼が有る。

だから、今回も自然と恐怖とか戸惑いとかが無い。

何となくエルがいるから大丈夫とか心の隅では自然と考えてしまっているのだろう。

何ともまぁ、根拠もヘッタクレも無い話だ。

立ち上がって、受話器の下の引き出しを漁り菊代の車の鍵を取り出して

 

「菊代すまん車借りる!」

 

「遠山ーーー。車使うなら壊さないでよーー!」

 

「分かってる」

 

台所の菊代に声を掛けてそのまま扉を空けようとしたら勝手に扉が開き

 

「あ、師匠何方へ?」

 

「下のコンビニ。其と近いうちに豪勢な飯が食えるから楽しみにしておけ」

 

「御意!」

 

焼きそばパンを袋一杯に積めた風魔とすれ違いながら、下の駐車場へと向かった。

此が最後の会話にならなければ良いなと少し考えた。

 

 

 

 

クラブの駐車場には、来ないだ事務所の前で見たショッキングピンクの改造ベスパが停めてある。

あの派手な色は間違い無い理子のだ。

と言うか間違える訳が無い。

クラブに入ると、バーラウンジで会社帰りだろう若いOLや今時のファションの人達が芸術品みたいなケーキに舌鼓を打っていた。

武偵高の女子生徒もちらほらいるな。

今度、皆も誘ってみようかな。

エルの日本観光も含めて。

 

「キぃーくぅーんー!」

 

奥から小走りでやって来た理子は、この場にピッタリなフリルたっぷりの可愛らしい改造ロリータ制服だ。

もうちょっと服を選んで来るべきだったか。

普通に私服のワイシャツとジーパンで来てしまった。

 

「すまん遅くなった。なかなかヒントに気付けなくてな」

 

「くふ。でも解けたんでしょうそんなキィーくんには、ご褒美でこの勝負服リコリンを好きにしていいのでーす!」

 

「其は、嬉しい来たかいが有るってもんだ」

 

その場で二、三回クルリと回り自然な動作で腕を組んでくる。

然り気無くその豊満な胸を押し付けて来るのはヒスらせたいからですか?そうですか。

 

「こっからは、理子ルートだね」

 

「恋愛ゲームは苦手だが、ベッドイン出来るなら攻略しない訳には行かないな」

 

「流石キィーくん欲望に素直!其処に痺れる憧れる!」

 

「そりぁどうも」

 

 

そのまま理子がリードし店の奥へと進む。

その姿を見た武偵高の女子生徒が此方を見てヒソヒソと

 

「やだ。キンジ、今度は理子ちゃんと付き合ってる」

 

「キンジってチビ専なのかな?」

 

「菊代様や星伽さんもいるからそうじゃないと思う」

 

「マジ引くわー」

 

失礼だなお前らチビ専じゃねぇよ。

純粋にグラマーが好みだ。

悪魔で好みだけど。

今のが耳に入ったのだろう理子が笑みを浮かべて面白そうに

 

「注目の的だねぇ~」

 

「言わせておけよ。話のネタが欲しいだけだろドラマのご近所おばさんと変わらん」

 

理子に案内されて、一緒に入った個室は、アール・ヌーボ調に飾りを施した2人部屋だった。

二人してフカフカした長椅子に座ると、理子がテーブルのモンブランと紅茶を示してウィンクしてくる。

 

「呼び出しちゃったから、理子がぜーんぶ奢ったげる」

 

「お言葉に甘えて」

 

理子はまだ湯気の立ち仄かに甘い匂いを漂わせるミルクティーをどっかの団長様みたいに一気飲みし

 

「ぷは、ねぇキーくん。アリアとはどうなった?」

 

「お前のシナリオ通りに進んだよ」

 

「其は良かった、キーくんはアリアと仲良くしなきゃダメなんだぞ」

 

「なぁ、その事で聞いていいか?」

 

俺は、此処に来るまでの間に浮かんだ疑問を此の場で聞いてみることにした。

 

「何で俺なんだ?先祖云々なら、俺じゃなくて、エルの方が適任だろ?何でわざわざエルに神崎かなえの情報を流すなんて回りくどいことしたんだよ?俺は殆どトバッチリだぞ」

 

「そうじゃないと、理子が楽しく無いからでーす!」

 

即答かよ。

 

でも、と理子がなだれ込むようにして俺に寄りかかりながら

 

「さっすがキーくん。良くリコリンだって分かったね?」

 

「こんなことしてメリットがあるのはお前くらいのもんだ消去法だよ」

 

そう―――結局此処までが、いや、もしかしたら此処から先も理子はシナリオを考えているのだろう。

日本に来た、エルに神崎かなえの事を持ち出しどういう訳か俺が絡む方に持って行けるように。

だけど、きっと其処に誤算が有ったんだ。

俺とアリアが絶対仲良くはならないって言うな。

だから、俺に依頼と言う形でバスジャックに参加させてお互いを接触させた。

その後はエル頼みってな。

からなずエルは俺にこの話を持ち出すと確信が有ったから。

エルは、クレフトからだと言っていたが、少し違う。

理子からクレフトそしてエルとその順番で最後に俺。

理子はクレフトと一緒にいたからな。

菊代も一緒にいたが、こんな風に耳打ちした可能性が出てきたよ今。

グイっと理子の肩を掴み寄りかかった体を戻させる。

 

が――

 

「でも、本題は別なの」

 

「あ?」

 

「ねぇ、キーくん」

 

戻した体をまた此方に密着し然り気無く後ろに手を回し逃げれないように固定された状態で理子は男性なら誰もがくらりと堕ちそうな笑みを浮かべて

 

 

 

「聞かせてよ、キーくんの昔話『神奈川武偵高付属中2年B組集団心中事件』の生き残りの話」




あ、タイトルの方はやっぱり変えません。
正直タイトル変えると色々変えなきゃなのでめんどう何です。
すいません。
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