金次に転生しました。   作:クリティカル

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雨が、続きますね。
本格的に、梅雨だなぁ~と思います。
出掛けるたんびに洗濯物しまったのかどうかが気になる。


25 片道旅行(表)

アルセーヌ・リュパン

フランスの大怪盗

 

かつて、ボクの元婚約者神崎・H・アリアの先祖、シャーロック・ホームズとライバル関係に合った。

だが、両者の対決は引き分けに終わりその因縁は、子孫へと受け継がれた。

 

「ほらほらワトソンくんちゃん。逃げてばっかじゃつまらないよ~」

 

「人をアルパカくんちゃんみたいに言わないで貰いたい」

 

 

(攻撃禁止は、少しキツいな)

 

ギキキキキン!

 

刃物と刃物の、ぶつかる甲高い音が機内に響く。

ボクは、今、その怪盗の子孫、峰理子リュパンと戦っている。

リュパン家は、既に滅んでいたものだと世間では思われているが、その血を受け継ぐ者は、確りといるようだ。

 

だが、今のボクは、正確に言えば戦ってはいない。

先程から、ボクはリュパンの攻撃を避けたり弾いたりと逃げ回っているからだ。

 

「くふふ。初代ホームズそのパートナのワトソン………その子孫もオルメスと同じようにくふふ、あはははは!」

 

「独りで盛り上がって、何が楽しいんだい?」

 

バーカウンターまで移動しそのまま裏へと回って身を隠しながら聞く。

リュパンは、狂った用に高い声で一頻り笑った後、暫く行きを整えてから。

 

「楽しいんだよ。最初は、オルメスだけにしようと思っていたけど、まさか、ワトソン家まで仕留めて良いって言うんだからね。キー君は話が分かる人で良かったよ!」

 

バリバリバリッ!

パリリリリリリィィィンッ!

 

リュパンのほうからの銃撃により、頭上に割れた酒瓶欠片や液体等が降って来る。

直ぐに、横に飛んで避ける。

 

カウンターを抜け出しすと、先程ボクを撃った、小降りな拳銃ワルサーP99を構えたリュパンが其処にいた。

 

「此は、デスゲームなんだ。死んでも仕方無いよね?オルメスとワトソン……お前ら二人とも倒せば、理子が、一族の仲で最も優秀だと証明出来る」

 

「出来れば、他人を貫きたかったんだけど」

 

「無理でしょ」

 

「だよね」

 

今リュパンの此方を見る目は、まるで、遠山が相手を殺す時の焦点の合わない敵意丸出しの濁った目。

 

なるほど、トオヤマが最も好むタイプの人だな。

トオヤマが家族(ファミリー)に誘いたくなる訳だ。

憎悪、憎しみ、悲しみ、怒り。

―――敵対心、復讐心。

 

この心は、トオヤマ曰く『戦闘面で人を最も動かし安くする』

トオヤマが求める用な人材だ。

常識、法律、道徳心。

其等を一蹴り出来るような人達を。

只でさえ、トオヤマの所は人数不足。

少人数では限界も有る。

おまけに、少ない人数なのに、更に二人も海外出張。

組織的にはかなり危機的状況だろう。

其に、トウヤマとリュパンは、今の口調や目を見て思ったけど何処か似ている雰囲気が有る。

お互いに何か通じる物が有るのだろうか?

 

「考え事なんかしていて余裕ぶっこいてんじゃねぇよ!」

 

「そんなつもりはないよ!」

 

足元に飛んで来た弾をバッグステップで交わし

そのままもう一度バーカウンターへと戻る。

今のところ、リュパンの意識はボクに向いている。

トウヤマに頼まれたのは時間稼ぎ。

二階に向かわないようにひたすら逃げ回っていなければならない。

 

………最低でも20分は、惹き付けて置かないと。

普段は邪険に扱う癖して、こう言う時は頼りにしてくるだから。

 

 

………尚更トウヤマの望む事を成し遂げないと。

 

だから―――

 

ガキン!

 

腰の鞘から抜き出した、暗闇の中で使いやすくした黒塗りの湾曲したククリナイフ。

其をリュパンの左手のナイフと切り結ぶ。

 

「流石西欧忍者(ヴエーン)さっきから、さらりと嘘付くね。攻撃……しないんじゃないのかよ?」

 

「此は、正当防衛と言うんだ」

 

「過剰防衛だろ」

 

右手に握られた、ワルサーからの発砲をククリで、切り反らし切断された銃弾は、二つとも明後日の方向へ行く。

 

ダタタタタッ!

 

「グッ……!」

 

透かさず、ホルスターから、SIG SAUER(シグザウアー)P226R、通称SIG(シグ)――――其を、リュパンの足元に撃ち距離を取りながらフリフリの防弾制服のへその部分を撃つ。

防弾制服は、TNK(ツイステツドナノケブラー)と言う防弾繊維で出来ていて、通常の銃弾なら、拳銃弾は一撃必殺の刺突武器ではなく、打撃武器となる。

その、痛みは、まるで金属バットで勢いよく殴られた用な痛み。

まぁ、当り所が悪ければ内蔵破裂で死ぬこともあるけど。

 

流石に其処まではいかなかったらしいが、方膝をついて腹を押さえている。

 

「君に、ラッキーな知らせと、アンラッキーな知らせが有る」

 

痛みを堪えて、脂汗を額に浮かべながらも此方を親の仇の用に睨み付けるリュパンに向けて静かに出来るだけ落ち着いた口調で

 

「ラッキーな知らせは、ボクは此でも医者だ。万が一君を傷つけたとしても完璧に、治す事が出来る。そのために連れて来られたらしいからね」

 

ボクの本来の役目は、リュパンとホームズが争った後の治療。

トウヤマは、この二人は争う事になると知っているからだ。

 

「アンラッキーな方は、イギリスでは、武偵に自衛の為の殺人が認められている。トウヤマは、少し例外だが、ボクは治外法権を認められた王室付き武偵でも有る」

 

「つまり、理子を此処で殺しても何も問題は無いって言いたいんだろ。回りくどいんだよライム女(ライミー)

 

「君の国を悪く言うつもりは無いが、あえて言わせてもらおう、黙って、トウヤマの家族になっておけば良かったんだ。そっちこそ回りくどいよカエル女(フロツギー)

 

「キー君の命令で、殺せ無い癖に」

 

「動けなくすることは出来る」

 

お互いに、祖国の蔑称を言い合いながらも武器を向けた状態で動かない。

まるで、西部劇みたいに、お互いの出方を警戒する。

 

グラァ

 

「うわわ!」

 

「おーらら♪」

 

突然、機体が左右に激しく揺れ、バランスを崩してしまった。

其処を、リュパンが手の平を相撲取りの張り手のようにドン!と、勢いよく胸の間に叩き込む。

 

「カハァッ!」

 

肺の空気を殆ど吐き出して、後ろへと飛ばされ、壁に受け身も取れずに衝突する。

……流石に、強くぶつけすぎだ背中痛い。

 

「どんな、トリックを使ったのか仕掛けを教えて貰いたいね」

 

「さぁ?自分で考えたら?オルメスのパートナーだったんだから」

 

「其は、ボクの曾お爺さんの話だろう?ボクには、殆ど関係無いね」

 

「ぼっちのワトソンくんちゃんか。良いじゃん」

 

どう言うつもりか、左手に持っいたナイフを空中に投げて此方へと走って来る。

直ぐに、ククリとSIGで対応しようとするが

 

「クフフ」

 

バリバリバリッ!

 

ギキキキキキキキキン!

 

至近距離からもう一丁のワルサーP99をスカートから取り出し発砲してくる。

銃弾をククリで切り落とし、リュパンとの距離が縮まる。

SIGでの零射撃で、動きを止めようと、SIGを構えるが。

 

シュルル。

 

金色の縄が、SIGとククリを持つ左右の手に巻き付いてきそのまま、ボクを持ち上げて上へ投げ飛ばす。

 

(なるほど、トウヤマが目を付ける訳だ)

 

運良く天上のシャンデリアを掴みその上に乗る。

先程、ボクを投げ飛ばしたのは縄でも紐でも無い。

 

―――髪だ。

 

リュパンの両サイドのツインテールがまるで生きているかのように動いている。

此処にトオヤマがいたら『まるで神話のメデューサだ』と少年のように喜ぶのだろう。

なんだかんだで、トウヤマはあの手の物が好きだから、流石男だと言うのだろう。

此を見てハシャグ事の出来ないボクは、やはり女なんだと少し安堵する。

 

「その超能力(ステルス)―――【色金】其も、【璃璃色金】まさか、リュパン家が所有していたとは思わなかったよ」

 

「リュパン家は、怪盗の一族。持っていても不思議じゃないだろ」

 

リュパンが、首から下げた十字架を此方に掲げ見せてくる。

その顔は、何処か、昔を懐かしむ用な其と同時に悲しんでいるような、何処か悲痛な表情に見えた。

 

「トウヤマが、『貘』とか言う女性との商談に使っていたのとは、違うようだね」

 

「其は、欠片。色金とは、また少し違う……運び人を頼まれたんだ。キー君から聞いてないのかよ?」

 

「そっちには、興味が無くてね。まぁ、後でゆっくり聞いてみるよ。……今は、君の方が先だ」

 

ガッシャアァァァァァァァァァン!

 

「くっ……」

 

シャンデリアの付け根部分を撃ち壊し落下させる。

周りに破片を飛ばしリュパンも両手とツインテールで体を庇う。

 

「あぁ、其と――――」

 

視線を外したリュパンへと鋼鉄仕込みのコンバットブーツで脇腹を蹴り横の壁に飛ばす。

……流石にトウヤマに小言を言われるな。

 

「二つ訂正してくれ。『ぼっち』じゃない。組む人を変えただけだ。『トウヤマの命令』じゃなく、『親友のトウヤマからのお願い』だ」

 

「後半は、似たようなもんでしょ、お互いに」

 

小言を言われる心配は、必要無かったようで受け身を取って猫みたいに着地した理子が服を二、三回手のひらでパンパンと、叩く。

 

「此結構お気に入りなんだけど……」

 

「体の心配は、必要無いみたいだね」

 

「してよ~。理子の綺麗な肌に、痣が出来たらプンプンがおーたぞ」

 

リュパンは両手の人指し指を頭の上に乗せてツノらしきポーズをしてくる。

……挑発の積もりなんだろうか?

 

まぁ、良いよ。

まだ時間は掛かる。

 

折角、トウヤマが、報酬にリハビリを許可してくれたんだ。

そもそも、ボクが、こうして戦っているのも、トウヤマがリュパンを、煽りに煽ったからだ。

ボクが満足するまで付き合って貰おう。

 

でもまずは

 

「治療を続けようか?リュパン」

 

「理子。注射とか嫌いだなぁ~」

 

「大丈夫さ。痛いのは数分だ」

 

「其処は、一瞬じゃない?」

 

 

この患者の『ストレス』を取り除くとしよう。

其が、トウヤマからのお願いだから。

 

 

 

 

 

――――時は、少し遡る。

 

 

「遅い!待ちくたびれたわ!」

 

「言ってる意味が分からん」

 

つい先程、色んな部屋を覗きに覗きやっとの思いでたどり着いたと、思ったら、フカフカで寝心地良さそうなベットの上に仁王立ち(危ないから降りろ)して此方にビシィと指差すアリアの姿であった。

 

そんな俺と菊代をお構い無しに自分が正しいと言わんばかりに

 

「キンジが、電話で言ったんじゃない!」

 

「俺が?何を?」

 

「あんたが、この飛行機に乗るように言ったんじゃない、此処に武偵殺しが紛れてるって!早く案内しなさいよ!当然もう捕まえたんでしょう!」

 

「「はぁ?」」

 

 

ベットの上で地団駄を踏むアリアの言葉に流石の俺も菊代も理解が追い付かなかった。

只で一つ言えることは。

 

 

 

「言ってる意味が分からん」

 

「何でよ!」

 

「わかんねぇよ!てめぇが騙され安くて、バカだと言うこと意外わかんねぇよ!」

 

 

此くらいで有る。

 




次回は、遠山目線となります。
只迎えに行くで、すむわけが無い.
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