地元のお祭りに強制参加させられてました。
周りを見渡せば、カップル、カップル、カップルとリア充だらけじゃないですかヤダー。
カップル限定で多目に怖がらせましたよ。←お化け屋敷の悲鳴、ヒュ~ドロドロ等の音声担当。
……気の性かな?
余計にイチャついてる気が……
※サブタイトル変えました。
なんか違う気がして。
すいません。
「ギィーーーーーーグゥン!」
「グッ………カハッ!」
ガンッ!と俺の、頭に重い衝撃が走る。
殴った理子の銃のグリップからは、ポタポタと血が落ちる。
何とも、斬新な扱い方で………。
額に弾ぶちこまれなかっただけマシだ。
「何で、何で、お前がアイツの“声”を知ってるんだよ!」
頭を捕まれてそのまま、前に引きづられて理子の顔が目の前まで来る。
その顔は、怒りで顔を赤くし、涙と鼻水でグシャグシャになっていた。
……理子はもう、アリアもエルも菊代も見ていない。
其で良い。
「言ったろ?俺達は、ブラドの首に懸けられた金を狙ってるんだと……調べて無い訳が無いだろう?因みに、ブラドとお前の関係まで知っているぞ」
「うるさい……」
ガチャと俺の顎に理子のワルサーが突き付けられる。
其も、お構い無しに
「お前だって………勘づいてたんだろ?じゃなきゃそんなに、泣かないもんな?」
「黙れよ!」
「だったら、この引き金を引け!直ぐに黙れるぞ!」
「っ!」
頭を下げて、銃口がより顎に食い込む。
理子が一瞬ビクリと体を震わせるのを見逃さず。
「ほら、どうした?殺れよ。お前の
「――――」
数秒……もしかしたら数分は待っただろうか。
長く感じられる静寂の中理子が、引き金を引く様子はなかった。
目の前でただ、ギリリと奥歯を噛み締めるだけだった。
―――実際は、ブラドについては殆ど調べて無い。
エルから聞いた情報と、自分のおぼろげな知識。
それだけで、俺は理子に全てを知っている風に喋っている。
だが、今は此だけでも充分だろう。
「何で……」
「ん?」
やがて、ポツリと理子が消えそうな程小さな声で呟く様に喋りだした。
「興味…無いんじゃ無かったのかよ?……どんだけ、理子を仲間にしたがるんだ……キー君は、ブラドナメ過ぎだろうがよ……」
一言一言、間を置きながら理子が言う。
其に対して俺は
「『何故太陽は昇る?何故星は夜空に瞬く?』お前の質問は、全て俺達にとっては当たり前の事だ」
「え?……」
昔、鏡高組の連中達と何となく見た映画『ハイラ〇ダー』からの引用だが、今この場に置いてはこの台詞がぴったりだろう。
「確かに、お前達の戦いにも、先祖がどうとかも、どうでも良いし興味なんかこれっぽっちもない―――が、俺はお前に、誤っておかないといけないことが有る」
「誤っておくこと?」
「バスジャックをしたとき言ってたな。『理子の獲物をとるんな!』って、あの時は、別に俺が言われた訳じゃ無かったが、俺は、お前の知らないところで二回
一回目は、寮の自室で、二回目は、バスジャックで俺は、
理子が菊代に気絶させられる前に叫んだと言うのに。
―――最低だ。
だから、せめて
「お詫びの印とは、またちょっと違うが、お前が、曾お爺さんを越えられる
「ふっ……ざっけんな!」
ブシュと俺の両手から血が少し吹き出す。
理子が両手に刺さったナイフをより深く刺したのだ。
良いぞ。
お前は、最怒って良い。
最怒り狂って良いんだ。
だが、相手が違う。
「知ってるって言ってたろ!だったら、理子がどんな思いでオルメスを倒したいか分かって」
「ブラドが、武偵校内にいると言ったら……どうするよ?」
「―――ッ―――――」
カッシャアーーーーン、と俺に押し当てていたワルサーが床に落ちる。
理子の腕は、もう、だらりと脱力して髪の毛にすら力が入っていなかった。
……すまんな、理子。
其が、現実だ。
ゲーム見たいに敵が本拠地で胡座かいて素直に待っている何て事は無いんだよ。
「お前のクラスにいるかもしれない。もしかしたら、隣の席の子かもしれない。前の席、後ろの席かも知れない。
「ずっと………見られてた……?」
「そうだ」
腕に巻き付けた理子の髪を程きズポッと両手のナイフを取る。
「理子……お前の髪血で汚してしまった……すまん」
床にへたりこんだ、理子としゃがんで視線を合わせる。
目はハイライトを失って、全てに絶望した目だった。
「パンドラの箱には、絶望だけでは、無く一つの希望も入っている―――ブラドは、お前が思っているほどもう、強大な敵じゃない。極端に言えば、イ・ウーと言う組織に守られているだけの雑魚キャラだ」
「何言ってんだよ!だって、アイツは、無限の」
理子の言いたい事は、分かる。
ブラド――吸血鬼は体の何処か4ヵ所に魔臓と言う特殊な臓器が有り其を同時に破壊しないとどんなに傷付けても直ぐに治ってしまうらしい。
流石、イ・ウーのナンバー2な『だけ』は有る。
――と、エルの持ってきた書類に書かれていた。
「無限回復………寧ろ都合が良い。万が一殺してしまったら、値が大幅に下がる。周りは生け捕りを望んでいるんだからな、魔臓なんて最初から狙わなくて良いんだ」
実際この話は間違ってない。
ブラドは、昔から、その手の奴が喉から手を出して欲しがっていたが、その無限の回復力、あり得ない程の怪力其と魔臓は、昔、バチカンの聖騎士に秘術とかを掛けられて4ヵ所の内3ヵ所は弱点が分かりやすくなったは良かったが、最後の1ヵ所が分からないんでは、意味が無い。
では、最後の1ヵ所を知っていると言う奴が現れたらどうだろうか?
しかも、その話を持ちかけて来たのもイ・ウー関係者。
イ・ウーが合法にしたのならと食い付く奴の方が多いに決まっている。
おまけに今は何もかもが最先端を行っている。
兵器、人、
ちょっと、工夫すればどんな山でも切り崩す事が可能なんだから。
そして、今俺の目の前には
「理子……お前が、その銃を、そのナイフを、本当に今向けたい相手は誰だ?力も満足に使えない其処のピンクモンスターか?「風穴開けるわよ!ネクラ!」其とも
ビクッ!と理子が一瞬全身を震わせて
「曾お爺様が……」
「ブラドをお前が倒せば、間違いなくお前は、先祖を越えた事になるだろうよ。復讐も出来て一石二鳥だ………と、此処まで、色々お前に言って来たが、結局は、俺の理不尽な自己満足に付き合って来れと言っているだけだ」
床に落ちていた、銃と血で濡れたナイフ2本を理子の目の前に置き。
理子に色々と言ってたけど、俺は、結局は
「
バスジャックの時いや、其よりも前に、理子が俺達に依頼をして、バスジャック手伝って、邪魔が入って来て、その時理子は、確かに、耳元で泣いていた。
其に、一緒に、仕事をしたなら其はもう、
仲間助けるのに、其以上の理由は要らない。
ましてや
「お前を数字で呼ぶような、使用人やブラドみたいな、クソ野郎共と一緒にするな!俺達は、お前を数字で呼ばねぇ!お前の全てを措定する!」
「クフッ」
理子が短く笑う。
そのまま、手を前に出して、俺が置いたナイフを手に取る。
あれ?やっぱりこのまま俺刺される?
「家族に入ってる前提にかよ………断られる事を考えてねぇのかキー君は」
「生憎、家訓が『欲しかったら奪ってでも手に入れろ』何でね」
イ・ウーは何れ沈む。
だったら、船を乗り換える事を考えてくれても良いと思うんだかな。
「“自由”が欲しいなら、家は、うってつけだ」
ズドドオオオオオオオンッッッ!!!
―――突然の轟音と共に激しい振動で機内が揺れる。
「タイムオーバーだよ。キー君」
スクッと、理子が立ち上がり、タタタっとドアの前まで、いきクルリと此方に振り替えって、
「またね。キー君楽しい夜だったよ。其じゃあ
―――キー君の嫌いな鳥に気を付けて」
「――ッ!理子!其はどういう――」
ドウッッ!
理子の背後に予め仕掛けられていた脱出用の爆弾を爆発させ、壁に丸い穴が開く。
「ばいばいきーん!また、遊ぼう」
どっかの子供番組の悪役の真似をしながら、理子は、その穴から、バンジージャンプの様に勢いよく飛び出して行った。
「またね―――か。返事は、後々のお楽しみ……こりゃ一本とられた」
結局、此処まで、理子の
あーあ、疲れた。
だが、結果としては
俺の勝ちだ。
「「遠山!(トウヤマ!)」」
一息着く間もなく、菊代とエルが目の前に来る。
「あんた、て、手大丈夫なの!?痛くないの………いえ、痛いわよね!」
「直ぐに止血だ!止血剤、鎮痛剤!」
救急箱の中を、何処かの猫形ロボの様に、漁るエルと、俺の手を握って、包帯をグルグルと巻く菊代。
……まぁ、確かに、二人に手を出さない様に言って心配掛けたのは、俺だが、こんなのちょっと、痺れるくらいの痛さで……いや、ビリッとくる痛さで………いや、そう言えば、もう鼻も回復して、二人の匂いも分かるくらいで
あ、時間差で、痛さが分かって来た。
ズキッと痛いかも……かなり、痛いかも
いや、スッゴク
「いってえええええええええええええええええ!!!!」
「「当たり前でしょ(だ)!!」」
「ネクラ………あんた」
スカッ!と、騒いでいた、エルと菊代の間から、伸びる手が俺の肩を掴もうとしたのを、後ろに仰け反って交わす。
いくら手に異物感が残ってるからって、此くらい交わせます。
てか、俺今日、やたら体を捕まれるだけど。
「何で武偵殺しを見逃したのよ!アイツは私達が武偵として、捕まえるべき犯人なのよ!」
「何言ってんだお前は………訳分からん」
あ、なるほど、武偵としてねぇ~………ハズレだな。
「お前が、母親の為に捕まえたいなら話は分かる……が、武偵として……勘違いするなよ。武偵は、報酬で動き代わりに依頼人の為に命を掛ける。其で、初めて成り立つんだよ。俺達は、
其に文句が、あるなら、菊代とエルを振り切って俺と理子の間に入って手錠を掛ければ良かったのだ。
親の仇と言うならな。
そして、もう一つは
「お前は、身内に引き金を引けるか?」
「なっ!どういう意味よ!?」
「自分で考えろ、猪武偵。此が即答できないってんなら。お前に理子の相手はまだ、早すぎたんだよ」
立ち上がって、脱いだ服を取り着る。
なんと無く窓の外を見ると―――あぁ、いるね。俺のだいっ嫌いな鳥が昔、白雪とかに会う前、あんな奴等の近くに行きたがってたんだな。
――くっだらねぇ。
「なぁ、エル、菊代」
「うん」
「予定より早いわねぇ」
「誰かが、通報してくれたんじゃないか?」
「間違いなく、お面が原因ね」
あれか、可笑しいな。乗客には只の映画撮影だってちゃんと説明したはずなんだか、何が悪かったんだろう。
「何?何の話?」
話に付いていけないアリアは、放って置いて。
「武偵高で、ちょっと、休み過ぎたかもなパフォーマンスには調度良い」
「さっきの轟音―――間違いなく下に要るね」
エルが言っている通りなら、まるで計ったように、タイミングが良い。
下に要るんだな?イ・ウーが。
「まだ、其処には行かないでよ?で、遠山は、この事も考えていたの?」
「保険でな。もしかしたらと思っていたんだ」
「どのみち、日本には、まだいれるって事だ。良かった」
――今、窓の外には、はい。いますね、誘導機のつもりで来た戦闘機が。
「ねぇ……遠山。嫌な予感しかしないんだけど」
菊代が、窓に写る戦闘機を指差す。
うん。言いたい事は良く分かる。
「まぁ、ゲームやドラマのお約束だよな……此処まで再現されても困るんだが」
「生きて帰れる気がしないわ」
「うわぁ、此、間違いなく撃墜されるね」
さらっと、恐ろしい事を言わないで下さいエルさんや。
あ、俺もか。
「撃墜!?」
さっきから、蚊帳の外にいた、アリアが、食い付く。
「この飛行機には、一般市民も乗ってるのよ!?」
だったら、お前が、此処に来なきゃ良かっただろうに、お前があっさり騙されなきゃ、こんなややこしい事には、なってないての。
「まぁ、東京に突っ込まれたら大惨事よね。だったら、此くらいの犠牲なんて何とも思わないのが、向こうの考え方なのよ」
「そう言う事だ。てな訳で、今直ぐに東京に引き返す。おい其処のピンク」
「色で呼ぶなぁ!」
おめぇだってネクラ呼ばわりだろうが。
「飛行機操縦しろ」
「は?」
俺の言葉にキョトンしだしたアリア。
いや、なんかまともに運転出来そうだし。
「セスナ、操縦した経歴が有るだろ?ジェット機も対して変わらない………筈だ、運転してこい、俺と菊代と乗客が死なない為に………後、ついでにエル」
「ついで!?ボクついでなの!?」
横で、喚くエルを放って
「遠山………そんな事言って、何処に着陸させる気よ。のんびりしてるとこのまま墜落、海の藻屑コースまっしぐらよ?」
そうだなぁ……、もう、ニュースくらいにはなってるだろう。
だとすると、恐らく他の空港もとっくに閉鎖済み。
乗客には、このゲームに付き合わせてしまった訳で、勿論全員生きて帰る前提
うん。保険掛けといて良かった。
「『空き地島』………風魔と、もう一人の助っ人が全て準備してくれている筈だ。其処なら、無事に着陸できる」
空き地島とは、武偵高のある
元々、東京湾岸の再開発に失敗して叩き売り去れてた土地で南北2キロ東西500メートルの長方形をしている。
対角線を使えば、最大で約2016メートルまで使える。
着陸させるにはもってこいの場所だ。
「遠山………もしかして、こうなる事分かってたの?」
菊代が、俺にジトーと、呆れを含めた視線を送ってくる。
うん。空港に到着して、なんと無く思い出しただけで、何とか、無事にイギリスまで、と思ったけどダメでしたと言うのが、しょうないオチで有る。
後、良く考えたら俺達パスポートすら持ってきてない。
「さ、さぁ、ぐずぐずしては、いられない。菊代悪いんだけど、飛行機の操縦をアリアと一緒にやってくれないか?」
「しょうがないわね。ヘリの操縦ならしたことあるし、似たようにすれば大丈夫よ」
決して、菊代の言葉を誤魔化している訳では無い決して無い。
「此が、終わったら、確り話を聞かせて貰うわよ!」
「黙秘権を行使する」
俺を、思いっきり、睨んだ後、アリア操縦席へと、走って行ったのを見送って
「エル」
「分かってる」
グッと、親指を立ていい笑顔を此方に向けて来る。
「クレフトに、連絡して“覗き”をやる様に言っておく。後は、トウヤマの好きにするといい。あ、できるだけ致命傷とか避けてくれよ、治療するのがめんど……大変なんだ」
「おいこら、ヤブ医者」
あぁ、出来ることならもう少し、のんびりと過ごしたかったなぁ。
だが、何時かは、水面下から顔を出さなきゃいけない日が来る。
其が、少し早まったのだ其だけで有る。
―――テーブルに刺さったナイフをまさか俺達が引き抜く役目になろうとは。
「じゃあ、エル手伝ってくれ」
「Okボクにドンと任せてくれたまえ!」
「不安だ」
「何で!?」
俺とエルも先程理子が出ていった穴に近づき下を見てみると、段々東京の町へと戻って行く、ついでに後ろから戦闘機も近づいて……来なくていいです。
「エル折角日本に来たなら、日本の名物、花火を見ていけよ。時期にしちゃまだ早いけど」
「なに、やっと雨も止んだんだ。これ以上の贅沢な特等席はきっと、存在しないね」
エルが、上を指差しニヤリ笑いながらパチリと可愛らしくウインクする。
きっと
イッチョド派手に
―――ドデカイ花火を打ち上げて魅せよう
一応ルビとか振ってみました。
読みづらいとか有りましたら、元に戻します。
話の都合上、エルと菊代の役目を入れ換えました。
すいません。