金次に転生しました。   作:クリティカル

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皆様お久しぶりです。
寄越すところ2015年も後僅か。
特にサードインパクトも起こらず、スマホの画面外で春が訪れる事も無く、実に平和な一年でした。

…………(´;ω;`)グスン

来年こそは……来年こそは



41 不安だらけの作戦

思いだした。

先程あの白雪擬きが、カツラを此方に投げつけた時に見えた銀色の髪、あの氷の魔術。

間違いない。

てか、なんで忘れてたんだ、名前。

原作でも白雪を狙っていた、ジャンヌ・ダルクご本人じゃないか。

まぁ、思いだしたのは顔だけだが……そもそも他人の顔じたい覚えてることがまず無いので、此は此で大きな収穫だろう。

イ・ウーメンバーなら、エルから聞けば良いし。

 

「―――なるほど。魔剣はジャンヌの事だったのか」

 

「イ・ウーメンバー事はなんでも知ってるんじゃないのか?」

 

「外で勝手に呼ばれていた名前なんて此方で広まってる訳が無いからね」

 

「分かってる聞いてみただけだ」

 

「その点を考えると、君は良くジャンヌ・ダルクだって分かったね。……リュパン辺りかい?それともカツェ辺りかい?」

 

「まぁ、そんな所だ」

 

エルが不思議そうに聞いてくるが、此処はそう言う事にしておこう。

下手に変な事を言って、混乱させてもあれだし。

そもそも、前世で、見ててなんて言おうものならエル直々に精神病院送りなのは間違いない。

 

――俺、エル、窓の景色を見て此方と視線を合わせてくれない絶賛不機嫌な菊代。

この三人が、今回は俺の自室に白雪とアリアがいるため急遽菊代部屋へと集合した。

最も、荷物は俺の部屋な為、殆ど何も無く簡素なパイプ椅子に座ってホワイトボード向き合ってるに状況な訳だが。

 

「ねぇ、その前にさ聞きたい事が有るんだけど」

 

其まで、ずっと景色を見ていた菊代が俺と視線を合わせて不安げに言う。

 

「あんたのさっきの口調ってやっぱり」

 

「あぁ、なんでも俺のベルセの時のしゃべり方なんだと」

 

実際に其が本当かどうかは知らん。

そうなった事は一度あるが、どうにも酒が入ったように頭がクラクラと、それ以降の記憶は零、気が付いたら、色々と終わってると言う状況だ。

 

「そう」

 

菊代は短く答えてから何かをぶつぶつと考え込むように小声で何かを言う。

 

菊代が何故先程の鬼ゴッコの事を知っているのかと言うと、エルが俺のネクタイに仕掛けた小型カメラの映像をエルを押さえつけた上で見ていたそうだ。

やっぱり姉からは逃れられん。

地球の裏側まで行ったとしても、数分で追い付いて来るだろう。

 

「どうやら、あたしの心配のしすぎだったようね。良く考えれば遠山はヘッドショット喰らっても生きてるような人だもの」

 

「いや………流石に死ぬ」

 

だから、そうやって一人納得したと頷かんで下さい。

何処ぞのゾンビ高校生じゃ無いんだから。

 

「さて、何か良くわからないが、二人の問題が解決したようだし今後について話しても良いかい?」

 

エルが、ホワイトボードにキュキュと、油性ペンで文字を書いていく。

 

魔剣(デュランダル)の対策について』

 

そう書かれた箇所を蓋したペンでコツコツと軽く叩きながら

 

「二人は知らないかも知れないが、魔剣ことジャンヌはかなりの策士だ。用意周到で変装を得意とする。諜報に長けた人物だ」

 

「迂闊に近寄っては来ないわよね。まず真っ正面から襲って来ない」

 

「幸い変装の方は匂いフェチの遠山がいるから問題ないとして」

 

「別にフェチでは無いぞ」

 

遺伝だからね。

そっちの方が分かりやすいってだけだからね?

俺の抗議も空しくスルーされ二人は、どんどん話を進めていく。

 

「――つまり、白雪が一人になるタイミングが欲しい訳よ」

 

「確かに、このままではイタチごっこだ」

 

「いやちょっと待て!」

 

流石に、無視できない会話だった為の二人には異議を唱える。

 

「それこそ危険だろ!護衛してるんだろ?白雪から離れちまったら」

 

「落ち着きなさい遠山」

 

「あっ……」

 

菊代が、俺の手を両手で握り小さい子供に言い聞かせるようにして

 

「私達には、別の目的としてそのジャンヌの剣も手に入れなくちゃならないの。何も、目の届かない所まで離れろとは言って無いじゃない」

 

菊代の言わんとすることは分かった。

ようは、誘き寄せるって事か。

確かにそうゆうやり方もある。

あえて被害者を一人にして犯人を誘き寄せ捕まえるのは常套手段だ。

 

「わりぃ、動揺しすぎた」

 

肺の空気を入れ替えながら、頭を一旦冷静にして座り直す。

 

「無理も無いわ。……特にあんたわね」

 

「だが、シラユキにジャンヌの姿を見られる訳にもいかない勿論アリア、及び他の武偵にも」

 

「其を言うと、あんた達良くあんな派手にやってバレないものよね?」

 

「「うっ……」」

 

菊代のジト目に、二人そろって目を逸らす。

まぁ、確かにあの後、廊下が凍りつけのスケート場状態になってしまった訳で、其が周知メールで広まった訳だ。

現在、探偵科とSSR科が操作に当たってる状況だ。

 

「そ、其はそうと!」

 

エルが、半ば無理やりに話を区切り、俺にペンを向ける。

 

「今回の作戦では、シラユキを守りつつジャンヌに接触し剣を取る事が、今後の実績に繋がるとボクとキクヨの間で結論つけた」

 

あるはずの無いメガネをクイッと持ち上げる仕草をして更にと続ける

 

「今回の接触は、剣を所持していないため、悪魔で情報収集に力を入れていたと思う。だから、次は、あの騎士精神の高い彼女の事だ。次はリベンジしに来る筈だ」

 

「其処を一気にって事か」

 

「そうだ」

 

キュキュとまるで教師のように色々と黒い字で書き出して

 

「その為にも」

 

其処を何重にもグルグルとペンで囲んで其処を叩き

 

「君には、シラユキと二人きりになってもらうよ!」

 

力強く宣言した。

 

「なんでそうなる!」

 

其処に書かれていたのは

 

『ウォ○○ランド花火大会』

 

そう書かれていた。

色々とアウトだろ。

てか、これ、姉さんもグルなの?

チラリと隣を見ると、床に置いてあった鞄から、片耳タイプのイヤホンと祭りのチラシ其から、小型のカメラとマイクを渡して来ながら

 

「もう、あんたも分かってると思うけど、ユキちゃんが一番精神的に疲れてるの。このままだと、前のあたしの時よりも、ううん、一年の時よりも……病むと思うから」

 

「全力でなんとかします」

 

うん。もうだいたい想像ついた。

確かに白雪なら言っちゃなんだが、『どうせ殺される運命なら、あたしがキンちゃん殺してあたしも死ぬ!』とか言いそう。

アリアの時似たような事を言ったし。

 

「さて、その方法でなら、両方の問題も解決するとして、此でどういうタイミングで白雪とジャンヌを近づけるかと言うと」

 

エルが、何かを今後の作戦を説明している間で俺がいる気にしているのは手元の何この装備、精霊でも口説き落とすの?

と言うような、物一式と

 

「あ、因みに、その経緯に至るまでのシナリオはボクが手掛けているから、シラユキの身の安全は完璧さ。楽しんで来なよ」

 

「よし失敗するな」

 

「何で!?」

 

手元の、スケジュール表のような台本であった。

一言で言おう。

 

 

不安だ。

 

あぁ、けど一つ

 

「だったらよエル」

 

「ん?なんだい?」

 

保険を掛けておくとするか。

 

「その、ジャンヌ・ダルクの事について、手に入れて欲しい物があるんだが」

 

「あぁ、何でも言ってくれ」

 

ドンと余り無い胸を叩きながら自信満々に言うエルに

 

「ジャンヌの―――事を頼みたい」

 

そうお願いした。




今回は、短めです。
すいません。

また近いうちに更新しますんで。
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