早くも花粉の季節です。
私は……痒い!目が痒い!物凄く痒い!
どっかに目薬有ったかな?
……と、思ったけど無かったです。
ほんと、其だけ。
ヒステリア・サヴァン・シンドローム
略してHSS。
まぁ、俺は特に深い意味無くヒステリアモードと呼んでいるが。
医学的にβエンドルフィンが分泌され常人の30倍もの量の神経伝達物質を媒介して大脳小脳精髄と言った中区神経系の活動を亢進させる事が出来る。
省略すると、これ単純に子孫残す為に性的興奮してスーパーマンと言うわけだ。
うん、自分で分かってはいるけど悲しい。
どうせなら、ほうれん草食ってスーパーマンとかキノコ食って超人とかの方がまだましだった。
何故俺が今こんなことを言ったのかと言うと、変態っぽく聞こえるが、俺が今性的興奮している状態だからだろう。
そうとしか言えない。
だが、どの女性でも言い訳ではない。
ましてやAVなんかでも駄目だ。
どう言った訳か俺は白雪と菊代ともう一人でしかHSSになれないのだ。
他でなれた試しがない。
だからこそ今俺が、この状況で菊代にキスされていると言うのは幸運だろう。
菊代から微かに香る香水――懐かしいヒプノティック・プワゾンが漂いより強くヒスり始める。
数秒たち唇にを離した。
「完璧になれたようね」
「あぁ、感謝するよ」
菊代の確認に俺は血流を確かめるが、良しなってくれてるな。
俺は、もう一度不知火達の方を見直すと……武藤の奴目が開かない状態でも此方を追いかけて来てる。
数分は失明するはずなんだけどな。
そう思っていたが、どうやら不知火が武藤に指示を出しているようだ。
失明したのは武藤だけか。
「うんで、いつ撃つのかしら?後は引き金を引くだけよ」
「もうすぐだから。我慢してくれ」
まるでお気に入りの玩具で早く遊びたい子供のようなはしゃぎっプリに俺は少し苦笑する菊代の頭を軽く撫でる。
「フフフ……」
菊代は撫でられるのが気持ちいのか少し頬が緩み素直に頭を此方に向けていてまるで猫撫でてるみたい…………てっ、そんなことやってる場合じゃなかった。
名残惜しいが、不知火はどうやら武藤の事を諦めたようで先程割った窓から屋根に上り此方へと銃を向けて
ダタタタタタタタタタ!!
今度は俺達に向かって発砲してきた。
だが、今の俺はHSSのお陰で弾はスローモーションで見る事が出来る。
出された弾の数は十発。
これなら防げる。
俺は素早くM92Fを構え不知火の放った弾丸に照準を合わせて撃つ。
バチバチバチバチバチバチッ!!!
お互いの弾丸が衝突し小さな花火が道路に咲く。
だが、まだ3発此方に向かって来る。
今弾を込めるのは不可能だ。
だったら。
俺は、腰にぶら下げた鞘から、ハンティングナイフを取り出して
ギギギン!!!
Uの字を描くようにして切り落とす。
今度は殺す気で撃って来たな。
その証拠に今狙われていた場所は俺と菊代の頭部。
本格的に9条破りをしてくるな。
俺は、再び弾倉を取り出してカチャリと再装填して素早く不知火の銃口に向けて発砲するが、再び弾同士が衝突し散っていく。
その際にチラリと不知火を見ると口が微かに動いていて、何かを此方に伝えようとしている。
俺は、其を読唇術で読み取ると。
(楽しんでる?)
……ふざけてるのか。
そんなもん
「お前がいなけりゃ楽しいよ」
バァン!!
俺は、再び発砲し不知火の銃を破壊しようとするが、やはり弾かれる。
だが、
バキャャャン!!
不知火の銃は、まるで横から弾かれたかのように不知火の手から飛んでいきそのまま地面へと落ちていく。
不知火は何が起きたのか分からないと言うように目を大きく開き手を何度か握ったり開いたりしている。
囮は成功だな。
俺が今した事は簡単だ。
『銃弾を右回りに撃った』其だけ。
空気の抵抗と風向きさえ分かれば銃弾をボールの用に軌道を曲げて撃つことも可能なのだ。
銃弾は弓矢と違って真っ直ぐにしか飛ばない。
その考えが敗因だぞ不知火。
銃弾はその気になれば方向を自在に変えられるんだ。
名付けるなら
………名付けるも何もそのままだな。
さてと
「もう邪魔は、あの道化野郎には、出来ない。菊代お待たせ何時でも良いよ」
軽く菊代にウィンクし其に菊代がウィンクで返す。
「消えな。間抜けピエロとド変態」
ボン!と、M79から40㎜グレネードが飛んでいきそのまま割れたフロントガラスを潜って車内に入っていき。
ドオォォォォォォォォン!!!グレネードとガソリンの引火によるハリウッド映画並みの爆発で車がその場で木っ端微塵となる。
これ…………俺また9条破っちゃたかな。
別に構わないんだけど。
もう60回くらい破ってるし。
「やったわね!遠山!勝ったわよ。あたしたち!」
ガバッ!と菊代が嬉しさの余り此方に抱きついて来てその勢いで危うく背中を打ちそうになったがそこは
まぁ、武藤のならどこぞの火星G並みに生命力強いから大丈夫だろう。
前にも似たようなことが有っても武藤生きてたし。
でも、今は菊代と共にこの嬉しさに浸っても良いだろう。
そう思っていたが、
「バカ兄には、助手席に置いて有るエロ本投げれば犬みたいにそっちに走って行くなんて、私の口からは恥ずかしくて言えませんよね?遠山先輩」
ピシッ!と俺と菊代が同時にその言葉に固まり同時にゆっくりと油の切れかけたロボットのような動きで首を貴希さんの方を向けると。
確かに有る。
扉の雑誌とか新聞とか入れるような所に確かに有る。
貴希は、此方を鏡越しに見ながらにやにやと俺を見ながらチッと舌打ちっておいコラ。
「貴希ちゃん」
菊代が声を低くドスの効いた声を出しながら貴希の方へと向かう。
貴希さんは、其に此方からも分かりやすいほどに冷や汗をだらだらかきながら。
「えと、鏡高先輩。悪気は無かったんですよ?ただ言うタイミングを失って、別に遠山先輩が撃たれれば良いな、とか何て少しも思っていません!」
思ってるだろ!と思わず叫びそうになるがそこは、ぐっとこらえる。
菊代がガバッと運転席の貴希さんに飛びかかり、
「そう言うのは、先に言いなさいよ!このっ!このっ!」
「きゃ!ちょっと鏡高先輩今は運転中で……あ、でも先輩が私を見てくれて……」
「黙りなさい!」
何か変なスイッチが入った後輩と先程の事を責める菊代を見ながら俺は内心ため息をついた。
「やっぱりそう上手くは、行かないよなぁ……」
全くヤレヤレだぜ。
この日の俺の疲労感は朝の事も有ってもMAXになっていたのだった。
目がぁ!目がああああああああ!!!
……かゆいうまい
……かゆい…うま
かゆ うま
かゆうま
(やりたかっただけ)