「あれぇ、なんでここにいるんだっけ」
剛輝はふとつぶやいていた。
ここは某病院。車に轢かれた剛輝が入院している場所である。
数週間前、剛輝は何故かメスのオークに追われていた。
「そこの男前のお兄さん!あたしと良いことしない?」
「冗談じゃねえぞォ!?」
実は戦ったマスターが開いたアイテムボックスから召喚権()が現れそれにより召喚されたのがこのすばのメスオークの大群であった。ちなみにそのマスターはすでにオークに喰われてしまった…
ビューティ、しのぶは相手にされず突き飛ばされ一旦フェードアウト(完全消滅ではない)し、現在追われていた。
「くっそ、ティラノ呼ぶか.....」
ディノホルダーを取り出すと、そこにトラックが.......
**********
「こんなことになるとはなぁ。出血は少なくてよかったけど....」
出血については奇跡的に少なかったのだが、それでも検査が必要ということで入院しているのだ。
「すみません、私が不甲斐ないばかりに」
れいかが謝罪する。しのぶ、シュナは心配そうに剛輝を見ていた。
「いやぁ、気にしないで。おかげでオークから逃げ切れたし」
「魔国連邦のオークはこんな下劣なことはしないのですが......」
「多分違う世界のオークなんだよ。魔国連邦のオークにはゲルドさんみたいな真面目なひとが大抵なはずだしな。(大方、このすばだろうな)」
入院生活をしばらく満喫し、足がある程度自由に動くようになった剛輝は周辺を探索することに。
青がかった黒のロングヘア、ライトブルーの患者衣を着た、車椅子の女性が哀しげに窓の外を眺めていた。
「隣、いいかな」
「えっ?あ、はい」
「俺は福村剛輝。1週間前に入院したんだ」
「白百合月といいます。ずっとこの病院に入院してます」
「そーいやずっと1人でいるよな」
「......家族は来てくれません。妹がいるのですがそっちに期待してるみたいで。あと一年も生きられないわたしのことなどどうでも良いと思ってるんです」
重い空気になってしまい、剛輝は慌てて謝る
「ごめん……!」
「いえ!わたしこそ湿っぽい空気にしてしまって....よかったら一緒にアニメを観ませんか?プリキュアの再放送やってて」
「いいね、一緒に観よう」
数日後。
2人で外出....と言っても病院の庭だが。を歩いていると、突如メスオークの群れが現れた。どうやら剛輝を探していたらしい。
オークたちは剛輝に向かって突撃してきた。
「みぃつけた!って、誰か一緒にいるわ」
「退きなさいよ変な椅子に座ってるブス女!」
「座ったままで何もできない女よりもアタシたちの方が楽しませられるわよ!」
「ダークフォルテウェーブ」
「「「ギャアアアア!?」」」
「ダークプリキュア!?」
ダークプリキュアが現れた。更に、数人の女性キャラが現れる。
「福村剛輝!手を貸してやる」
「ツキはアタシたちで守っておくから」
「思い切りやりな」
「味方に回るとこんなに頼もしいとはね。ついでに召喚!」
ゲートが開き、そこから現れたのは.......
「怪盗パンサー!登場だよっ!」
赤い猫の仮面に尻尾の付いた赤いボディスーツを着た、鞭を構えた女性が現れた。
更にティラノも召喚し
「マハラギオン!!」
「ティラノ!
ギャオオオオ!!!
「
パンサー、ティラノ、シュナの火炎が炸裂し、メスオーク達は美味しそうな匂いを立ち上らせながら倒れていった。
退院日。月は剛輝を呼び止める。
「また、お見舞いに来てくれますか?」
剛輝は振り向くと月の元に駆け寄り
「おう。色々お土産持ってくるから。楽しみに待ってろよ」
と優しく頭を撫でて笑顔を向けると、歩いて行った。
「ねえ、ダーク。わたし、もう少し頑張ってみる」
「そうか」