問題児達と錬金術師×2が来るそうですよ?   作:射水 終夜

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今回、初のラブコメシーン(?)なるものを書きました
多少変なところがあってもご愛敬

それでは、どうぞ!


第2話 ヒゲ☆

“サウザンドアイズ”支店

 

コーキは正座で座ってありがたーい御説教を聞いていた。

「だからな、いくらなんでも脱退ってのは悪質すぎるぞ。どれ程私たちが――」

とまあこんな感じで。

同じく捕まった耀は、耀で白夜叉に事の経緯を話した。

ちなみに貧血で倒れた哀れなカズマはレティシアに膝枕をされている。

「ふふ。なるほどのう。おんし達らしい悪戯だ。しかし、“脱退”とはちとやりすぎじゃ。しかも、レティシアを煽るために誘拐までしおって」

「うん·······私も少し思った。でも、黒ウサギも悪い。お金が無いことを説明してくれたら、こんな強行手段に出なかった」

「普段の行いが裏目に出た、とは考えれんのか?」

「そ、そうだけど·······。それも含めて信頼のない証拠。少しは焦ればいい」

拗ねたように言う耀と、くっくっと笑う白夜叉。

そこにやっと、御説教から解放されたコーキが疲れた顔で会話に参加した。

「し、白夜叉ちゃん····。僕にも·····お茶と和菓子を頂戴···」

白夜叉は急須からお茶を注ぎ、甘い和菓子の皿と一緒に出した。

コーキは一口で和菓子を食べ、お茶を一気に飲んだ。

そして、眼を閉じると、

「ふぅ~、生き返った!!!いやあれだね、今後レティシアちゃんを怒らすのは当分やめとこう。僕の精神力がもたない」

次の瞬間にはいつものコーキがいた。

「おい、今当分っと言ったか、コーキ?」

「嘘です!冗談です!ごめんなさい、ちょっとした出来心だったんです!これから未来永劫僕はカズマに誓ってレティシアちゃんを怒らせません!」

「何故、そこでカズマに誓うのじゃ?」

「なんとなく。んでんで、大きいギフトゲームがあるって本当?」

「本当だとも。特に耀、おんしに出場して欲しいゲームがある」

そう言うとチラシを取り出し見せた。

 

『ギフトゲーム名“造物主達の決闘”

 

・参加資格、及び概要

      ・参加者は創作系のギフトを所持。

      ・サポートとして、一名までの同伴を許可。

      ・決闘内容はその都度変化。

      ・ギフト保持者は創作系のギフト以外使用を一部禁ず。

 

・授与される恩恵に関して

      ・“階級支配者”の火龍にプレイヤー希望する恩恵を進言できる。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、両コミュニティはギフトゲームを開催します。

                              “サウザンドアイズ”印

                                “サラマンドラ”印』

 

「ありゃ?このギフトゲーム、僕出れないじゃん!でも、確かに耀ちゃんにピッタリのゲームだね」

「そうかな?」

「そうだとも。幸いなことにサポーター役にはジンもおるし、隣の自称天才もおるぞ」

「やーだ白夜叉ちゃん。自称じゃなくて、事実だよ。じ・じ・つ~」

「確かに頭がよく回るが、神話とうの知識はカズマが上じゃなかったか?」

「うっ········」

コーキはあからさまに目を逸らす。そう、コーキは医術をも使える天才だが神話とかは学問と関係ないと判断して疎い。

その点、カズマは昔から神話や物語が好きで読んでいたので詳しい。

「ね、白夜叉」

と耀がふと質問する。

「何かな?」

「その恩恵で·······黒ウサギと仲直り出来るかな?」

その、質問に白夜叉は優しい笑みで肯定した。

「出来るとも。おんしにそのつもりがあるのならの」

「そっか。なら、出場してみる」

これでコーキのやることも決まった。

 

 

「んじゃ、ゲームまで時間あるし自由行動ってことでいい?」

「よいぞ。この機会に大いに楽しんで来い。ああ、お前達の宿はここじゃから日が沈む頃には帰ってこいぞ」

「ん、了解。おーい、カズマ起きろー!街に遊びに行くぞ!」

レティシアに膝枕されてる、カズマの顔をペチペチと叩く。

するとカズマはうめき声上げると目を覚ました。

「あ········ああ、そうかここは“サウザンドアイズ”か····」

カズマは起き上がると周りを見回し、現状を把握した。

「いくらレティシアちゃんの膝が気持ちいいからって寝すぎ。レティシアちゃんが迷惑だよ」

「いや····私は別に構わないんだが·····。その、もし迷惑をかけたと思うなら····礼として褒美が·····欲しい」

レティシアは俯きながら、途切れ途切れに言った。彼女の顔は言うまでもなく真っ赤だ。

「?」

カズマは小首を傾げた。そのまま考えること3秒。

レティシアが何を欲しているか理解すると、カズマはレティシアの頭をなでなでと優しく撫で始めた。

気持ち良さそうに目を細めるレティシア。ものすごく幸せそうだ。

そんな二人の少し離れた所で白夜叉が言った。

「····。なんじゃ、あいつらそんな関係じゃったのか」

「多分白夜叉が妄想している関係じゃない」

「というか“ノーネーム”に来たらたまに見れるよ。だって、家事とかが上手に出来たらレティシアちゃんがご褒美として撫でてもらってるもん」

「なるほどのう。レティシアの片想いというわけか·····。あの人形ようなあやつに想いが届くといいのう、レティシア」

白夜叉は子の成長を見守る親のような優しい笑みを浮かべながら呟いた。

そのあと少し甘い時間は10分位続いたのだった。

 

◇◇◇

 

東北の境界壁・自由区画・商業区

そこをコーキ、カズマ、レティシアの三人は歩いていた。

「うわー、すごい!キャンドルスタンドが看板下げて走ってく♪」

「あれは“ウィル・オ・ウィスプ”が出展しているやつだな」

「“ウィル・オ・ウィスプ”?人魂が集まったコミュニティ?」

「はは、違う違う。確かに見知らぬ霊の子供を引き取ったりしているが、お前が想像しているようなホラーなコミュニティじゃないぞ」

とレティシアは笑いながら答える。

彼女は先程からすごくご機嫌だ。

それは頭を撫でてもらったこと以外にも今こうしてカズマと一緒に街を見回っているからだろう。

ちなみに耀は「食べ物が私を読んでいる」と真顔で言うとどっかに行ってしまった。

今頃はどこかで屋台荒らしをしているだろう。

「あ、クレープ屋さん発見!カズマ、レティシアちゃん食べない?」

「いいよ」

「なら私が二人の分も買ってこよう。何がいい?」

「ん、お言葉に甘えて。僕はイチゴので」

「俺は、チョコと生クリーム」

「わかった。それじゃ行ってk「ああ、待って待って!」どうした?」

コーキはコインケースから銀貨を取り出すとレティシアに渡した。

「レティシアちゃん、僕達追いかけるためにポケットマネー使ってお金ないって言ってたじゃん。これ使いなよ」

「そうだったな、私としたことがうっかりしていた。それじゃあ、買ってくる」

そう言うとレティシアはクレープ屋さんに駆けていった。

「いや~、レティシアちゃんいい子だね。あんな美少女好意を向けられてる幼なじみが憎いなー」

と言いながらチラリと隣カズマを見てみる。

カズマはこちらを向いてジトーっとした目でコーキを見ていた。

「そんなことで誤魔化せると思ったかコーキ?」

「ええ~、何のことかな~。僕はカズマ何を言いたいかわかんなーい」

とわざとらしく惚ける。

「そうか、わかんないなら教えてやろう。何でお前が俺の財布持ってんだよ!!」

そうさっきレティシアに渡した銀貨含め、コーキが出したコインケースは前話の時に盗ったカズマの物だ。

「にゃっはー、バレたか。ゴメンネー、ついつい間が指したんだよ。でもカズマは優しいから許してくれるよ、ね?」

最後レティシアに化けて可愛く許しを乞う。

もし、そこら辺の男ならすぐに首を縦に振っただろうがカズマは違う。

彼は「はあ、全く」とため息をつくと、左手で頭を抑え右手は拳を握りしめた。

「許すわけないだろうが、バカがぁ!!!」

と殴ろうとした時だった。

「む?そこにいるのはカズマ・N・エノモト!カズマ・N・エノモトではないか!?」

そう大声で言い誰かが近づいて来た。

ん?とコーキを殴ろうとしていた手を止め振り返ると、そこには――――

次の瞬間にはカズマの苦しそうな叫び声とボキ、メキとかの骨が折れる音が響いていた···。

 

 

「····ん?今カズマの声が聞こえたような······?」

「はい、お待ちどう様!イチゴグレープに生チョコクレープにチョコフォンデュクレープね」

「ああ、ありがとう」

レティシアは代金を渡し、クレープ三つを受けとると落とさないように気をつけて歩き出した。

すると、カズマ達を待たせている所あたりに人だかりが出来ていた。

「何かあったのか·····?」

人だかりの中ではコーキの静止の声が聞こえてくる。

「すまない、ちょっと通してくれ。すまない」

と人だかりこ中に入ると中の光景はある意味すごかった。

涙を流し『我輩感動!』と言いながらカズマを抱き締め(ほぼ締め技)頬擦りしている筋肉ヒゲダルマ。

そのヒゲダルマに

「少佐、アームストロング少佐!死んじゃう、カズマが死んじゃうから!!首を締められた子猫のように『みゅ·····』ってなってるから!!!」

必死にカズマを放すように説得しようとするコーキ。

それを見ていたレティシアは、·········『いいな!私をカズマに頬擦りしたい!!』と思った。

と、そこでやっとカズマが少佐から解放された。

「我輩としたことが久しぶりにアメストリス人に会えた嬉しさのあまり我を忘れておった」

「うん、そうだね。危うく、カズマを窒息死させちゃう位我を忘れてたね!」

「クソがっ!少佐あんた俺を殺すきか?危うく、死に損ねたぞ!!!」

「ふん!前から言っておるだろう。鍛え方が足らんのだと!!」

「あんたと一緒にすんなコラァ!」

「まあまあ、カズマ落ち着いて。そしてレティシアちゃんも妄想 in the worldから帰ってきて~」

「カズマに抱きついて、頬擦りして匂い嗅いだりして、あれしてこれして····ぐふ···ぐふふふふ···―――はっ!」

とりあえず少佐が何故ここにいるなど話をするため、カズマたちを引き連れ移動をすることにした。

 

◇◇◇

 

とあるカフェテラス

 

「んじゃまず、レティシアは初対面だし自己紹介からよろしく!」

「うむ。我輩名はアレックス・ルイ・アームストロング、地位は少佐。そして国家錬金術師でもあります。以後お見知りおきを」

「うん、話に聞いていた通りパワフルな人だ。私の名前はレティシア=ドラクレア、よろしくアームストロング少佐」

そう言うと二人は握手をした。

「で、何であんたがここ箱庭にいるんだ?」

カズマは生チョコクレープをモグモグと食べながら質問する。

ちなみに席は時計回りにカズマ、レティシア、少佐、コーキの順になっている。

「む、それについてだが少し長くなるぞ。いいのか?」

「大丈夫だ。実際に話が長くても作者が簡単にまとめてくれる」

「なら、思う存分話すとしよう」

そう言い少佐はこれまでの経緯について話だした。

 

「―――というわけである」

カズマは紅茶を一口飲んでため息をついた。

「何と言うか····あんたらしいな少佐」

少佐話を簡単にまとめるとこうだ。

1,アームストロング家に代々伝わりし開かずの間を開けてしまった

2,そこの床には錬成陣が描かれていて、それを調べていたら勝手に術が発動した

3,気づいた時にはこの街に立っていた

4,周りの人に話を聞き、箱庭について知った

5,生活のためにもギフトゲームに参加して連勝をしていた

6,そこをサラマンドラにスカウトされた

「恐らく、少佐殿が錬成陣と思ったものは魔法陣だと私は思う」

「魔法陣ですと?」

「ああ、召喚や転移の魔法陣は錬成陣と似ているからな」

「何故そのようなものが我輩の家に····?」

「さすがにそれは私にもわからない」

コーキは追加で注文していたショートケーキの最後の一口を食べると言った。

「それを考える初めるときりがないよ。とそんなことより、少佐さあ街を案内してよ」

「街と言うより“火龍誕生祭”を、だろうコーキ・C・マユズミ?」

「さっすが少佐分かってるー」

「うむ、任せよ。コミュニティ“サラマンドラ”所属アレックス・ルイ・アームストロングがお前たちを案内しよう」

全員が椅子から立つと会計をし、歩き出した。

と、そこで

「あっ、言い忘れてたけど案内するのは僕だけでいいよ。カズマとレティシアちゃんは二人だけで見て回りなよ」

少佐は転けそうになった。

「何だ、案内するのはお前だけなのか」

「そうガッカリしなさんな。見てよあのカズマの尻尾。楽しみにしていたことがよくわかるよ」

そこでカズマはさっと頭を触ると、そこにはネコミミがぴょこん!とあった。

「クソガっ!また出てきやがった!!」

と不機嫌そうに言うカズマ。

そんなカズマを無視し、

「それじゃあ、コーキの言う通りに二人で回ることにする。すまないが、少佐の案内はまた後日頼むとするよ」

「いつでもお待ちしております、レティシア殿」

コーキの方を向くとアイコンタクトで

『感謝する。このチャンスを無駄にはしない!』

『グットラック、レティシアちゃん。良い結果が出ることを祈ってるよ☆』

礼を言う。

「んじゃあ、またね!行こう、少佐!!!」

「うむ、また会おうカズマ・N・エノモト」

そう言ってコーキ達は人混みの中に消えていった。

「それでは私たちも行こう、カズマ!」

レティシアはカズマの手を握ると走り出した。

「おい、そんなに急がなくとも····」

「時間は有限なんだ。早くしないと日が暮れる!」

その言葉にカズマはため息をつきながらもこういうのも悪くないなと思った。

 

このあと、ネズミの大群と会ったのは約10分後の話だった。

 

 




コーキ:出たぁぁぁぁああああああああ!

カズマ:うるさい

作者:落ち着いてください、コーキさん!

コーキ:だってさ、だってさ、ついにあの筋肉ヒゲダルマが登場してきたんだよ!これを叫ばずにいられるかッ!

カズマ:いられる

作者:いられますよ

コーキ:もー、二人ともテンション低いな~。でも、ついに原作キャラ出したね

作者:はい、出しちゃいました!ハガレンの笑いどころアームストロング少佐を!

カズマ:写真の中しか出てなかったのにな

コーキ:だねー。しかも、サラマンドラ所属だなんて····。やっぱ、龍と闘って訓練してんのかな?

カズマ:少佐なら、あり得そうだな

少佐:うむ。彼らは良き武人たちであるぞ。あの硬い鱗、そして熱き炎は中々手強い!

カズマ・コーキ:!!??

少佐:だが、しかし!我がアームストロング家に代々伝わりし錬金術とこの鍛え上げられた美しき筋肉で日々奮戦しているのだ!!!

作者:あっ、今回のゲストのアームストロング少佐です

カズマ:紹介遅いわ

コーキ:あー、びっくりした。いきなり登場するんだもん

作者:そしてせっかく登場してもらった少佐には悪いですが、そろそろ終わりの時間です

少佐:む、少々残念であるが致し方ない

作者:ご理解ありがとございます。それでは

作者・少佐・カズマ・コーキ:次回も見てください!

少佐:また、会おう!

コーキ:じゃあねー

カズマ:さようなら

作者:感想等お待ちしておりまーす!


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