問題児達と錬金術師×2が来るそうですよ?   作:射水 終夜

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どうも、皆さん!
前回は歪んだ本編でごめんなさい(._.)
ですが、今回は普通ですのでご安心を!

「ついでに言えば、戦闘パートだよ~」

「少佐が活躍する」

お二人の活躍は、次話です
それでは、本編をどうぞ!


第7話 スタート・again

境界壁・舞台区画。大祭運営本陣営、大広間

黄昏時の夕陽に染まる舞台区画の歩廊は、今や人一人いない。

尖塔群の影が傾き、宮殿が影に呑まれる。

その大広間に集まった人員は、約五〇〇。

ジャックなどの『出展物枠』の者や病魔に冒された者以外全員集めたが、それでも全体の一割未満である。

ざわつく衆人の前にサンドラが現れると、不安を掻き消すような凛然とした声で話し始めた。

「今回のゲームの行動方針を再確認します。何度も言いますが、動ける参加者にはそれぞれ重要な役割を果たしていただきます。今一度、ご清聴ください········マンドラ兄様。お願いします」

傍に控えていたマンドラは軍服を正し、アームストロング少佐から書状を受け取ると読み上げた。

 

「其の一。三体の悪魔と二人の傭兵は“サラマンドラ”とジン=ラッセル率いる“ノーネーム”が戦う。

其の二。その他の者は、各所に配置された一三〇枚のステンドグラスの捜索。

其の三。発見した者は指揮者に指示を仰ぎ、ルールに従って破壊、もしくは保護すること」

 

「ありがとうございます。―――以上が参加者側の方針です。皆さん、仲間をコミュニティを守るため魔王とのラストゲーム頑張りましょう」

おおと雄叫びが上がる。良い感じに士気も上がっている。

魔王のゲームに勝つため、参加者は一斉に行動を開始した。

 

 

一方、カズマとコーキはそんな様子を宮殿上から見ていた。

「『頑張りましょう』だって、カズマ。笑っちゃうよね」

「そう言うな。多分、彼女は知らないのだから」

「おやおや?お優しいですな、カズマ君」

「黙れ、クズ。俺は優しくない」

「はいはい、そうですねっと。まあ、正直なところ何処までが黒なのかわかんないしね~。でも、あの人は多分黒だ」

「どうでもいいが、やっぱり·····」

「ん?」

「やっぱり·····何がコミュニティを守るだ。気持ち悪い···」

カズマは相変わらず淡々と言ったのだった。

何時もならそんなことを言ったら注意するコーキは、ニコニコ、ヘラヘラと笑っていた···。

さあ、ゲームはもう間もなく開始される。

 

◇◇◇

 

ゲーム再開の合図は、激しい地鳴りと共に起きた。

宮殿の上から移動し、街の十字路にいたコーキとカズマは光に包まれた。

そして気付くと、天を衝く程の巨大な境界壁は無くなり、数多にあった尖塔群も無くそこには木造の街並みがあった。

「わーお!すっごい!これ本物のハーメルンの街だよね?」

「多分」

「魔道書ってこんなことも出来るんだ!一冊欲しいなぁ」

「今はあとにしろ。この状況だと恐らく、ステンドグラスは教会にあるはずだ。そこから離れて戦えよ」

「分かってますって!ジン君達を巻き込むわけにはいかないからね~」

そう言いながら彼らは二手に別れて道を進み出した。

 

カズマside

ガシャ、ガシャ、ガシャ。

「ほう、余裕だな。小僧」

金属同士がぶつかる音と共にそんな声がかけられた。

カズマは読んでいた本をパタンと閉じると、音がする方を見る。

「別に。このゲームの謎は解かれ、勝利条件が満たされようとしている。なら、お前達は俺達を足止めしないとならない。だから、探す必要もない。どうせ、そちらから見つけてくれるからな」

「はっ、何処の小僧かは知らんが肝が据わっているな。私のことは·····とりあえずナンバー48と名乗っておこうか。私は依頼者(クライアント)に、お前達を時間制限まで足止めするように言われている。だがもし、不可能なら殺しても構わないとも言われている。·····悪く思うなよ、小僧」

「“ノーネーム”所属、カズマ・N・エノモト。別にどうでもいい。それがアンタの仕事だろ」

カズマは抜刀しながら言う。

「フッ、小僧の言う通りだ。どれ、手並み拝見――」

48は腰を低くして、構えるとカズマに斬りかかった。

 

コーキside

(さて、カズマと別れてみたのはいいけど、向こうの傭兵って何処にいるのかな~?)

コーキはショットガン片手にキョロキョロと周りを見回す。

が、人一人もいない。まあ、当たり前と言えば当たり前だが。

(せめて、どんな武装をしているかぐらい分かればどこにいるか大体予想できるのに)

と考えている時だった。

「ヒュウ♪」

と口笛が聞こえ、振り向いた時には目の前に刃が迫っていた。

「うおっと!」

ガキンッ!と、コーキは咄嗟に右手に持っていたショットガンで受け止める。

「OKOK!チビのくせにオレの一撃を受け止めるとはいい動きだァ。そうでなくっちゃ殺りがいがねェ」

「そりゃ、どうも。チビって言葉以外はありがたーく受け取るよ。どうやら、君が僕の相手する傭兵のようだね」

「オレの名は、ナンバー66!もっとも仕事上の呼び名だがなァ」

そこでコーキはどうにか押し返し、直ぐに力を抜く。

「おわっ」

それにより66がバランスを崩した。その間にバックステップで距離をとる。

「お、とっとっと。オレが依頼者(クライアント)から言われたことは、お前達を時間制限まで足止めするってつまんねェことだが、オレは肉を切ることが大好きなんだァ。解体させてもらうぜェ」

66はバランスをとりながら言う。

「依頼者の意に沿わないことをしようなんて、悪い傭兵だな~」

「げっへっへ。なァに、お前が弱すぎて死んでしまいましたって言えばいいことよ。だから、安心して泣き叫べ!」

この後、複数の爆発音と金属音が鳴り響いた。

 

ジンside

と、いう風にカズマ達が戦闘を開始頃、ジン達の捜索隊はラッテンと対峙していた。

「殺したら失格になるなら殺さなければいいじゃない♪ほら、半殺しぐらいに手加減して、自分も殺されないようにすれば万々歳って奴よ」

艶美な唇を歪ましてジン達を見下ろすラッテン。

その後ろには何十匹もの“サラマンドラ”の火蜥蜴の姿がある。

でも、ジン達はさっきラッテンが言った通り彼らを殺すことは出来ない。

何故なら、ルールにより同士討ちが禁止されているからだ。

しかし、ラッテンは躊躇なくフルートを振るって火蜥蜴達に命令を下す。

「さあ!仲間同士で戯れてごらんなさいな!」

屋根から一斉に火球を吐き出す火蜥蜴達。参加者達に緊張が走った。

最早戦うしかないかと意を決したその時――嵐の様に迸る黒い影が火球の打ち砕き、地面に黄色い稲妻が走り瞬時に壁を形成しジン達を守った。

「何ッ······!?」

ラッテンの唇から余裕が消えた。黒い影は瞬く間に頭上に収束して戻っていく。

そこには、煌々と靡く金髪の姿。純血の吸血鬼、レティシア。そして、その真下の屋根の上には、こちらも同じく金髪(髪の量は気にしない☆)であり、上半身裸の光る筋肉美アームストロング少佐がいた。

「見つけたぞ、ネズミ使い」

「この“豪腕の錬金術師”···アレックス・ルイ・アームストロングがお相手致す!!!」

二人とも射殺すような瞳でラッテンを睨む。其処に普段の温厚さはない。

それに対し、ラッテンは少佐を完全に無視し、レティシアの美貌に思わず声を上げた。

「うわおおお········!本物!本物の、純血の吸血鬼!うわぁ·····超美少女じゃない。何あの煌めきまくってるスーパープラチナブロンド。ああだめ、今から興奮してきたかも」

その間に、ギフトカードから槍を取り出すと、レティシアは投擲した。

それをラッテンはクルリとステップを踏んで避ける。

「あら、せっかく褒めてあげたのに。この仕打ちは酷いんじゃない?」

「ふん。お前などに言われても、嬉しくないわ!どうせ言われるなら、カズマに言われたいし興奮して欲しい!!!」

ふざけたような会話をしているが両者が本気になっているのは一目瞭然である。

彼方では爆発音や紅蓮の焔、そして黒い風の奔流に雷鳴と赤い炎などそれぞれの戦闘が行われている。

「ふふ。いい感じに祭りっぽくなってきたじゃない。じゃ私も、切り札(ジョーカー)投入といこうかしら?」

ラッテンは魔笛を唇に当て、奏で始める。

まるで、何かを目覚めさせるかのような曲調はやがて大地を迫り上げ、陶器で出来た巨兵を数多に構築し始めた。

その数、十数体。舞台区画の各地に陶器の巨兵は、一斉に雄叫びを上げた。

「「「BRUUUUUUUUUM!!!」」」

嵐の様に全身の風穴から大気を吸い上げ放出し始める巨兵。

まさか一度にこれだけの数が現れるとは想定外のことだった。

各所でステンドグラスを捜索していたコミュニティから悲鳴が上がる。

想像以上の戦力投入に動揺するレティシア。

その時、今まで沈黙を保っていた漢―――アームストロング少佐が口を開いた。

「巨兵言えど、陶器。ならば、我輩の筋肉の敵ではない!見よ、魔王の一味よ!これぞ、我がアームストロング家に代々伝わりし芸術的錬金術!!!!」

少佐はレンガ位の大きさ石を投げ、落ちてきたそれを全筋肉をフル活用しぶん殴った!

石は黄色い稲妻を帯ながら、途中で形状を鉄の杭のような物に変え、砲弾のように飛んでいく。

それは、他のコミュニティを襲っていた陶器の巨兵――シュトロムの体をやすやすと打ち砕き、貫通する。

さらにその勢いが弱まることはなく、次に貫通した先にいたシュトロムを貫通し、さらに次と、そして更に次と、どんどんシュトロムを破壊していく。

合計6体ものシュトロムが破壊されたのは一瞬の事だった。

「あ·····ありえない···!!」

「いくらなんでもムチャクチャだ······!!」

ラッテンは当然として、味方であるレティシアまでもこの出来事に驚愕していた。

「ちょ、ちょっとそこの筋肉ヒゲダルマは誰よ!?こんな強い奴がここに居るなんて聞いてないわよ!?」

血の気が引いたように慌てて屋根の上を逃げ出す、ラッテン。

「逃がさぬッ!!!」

とラッテンを追いかけようとする少佐をレティシアが

「待て、少佐!アイツは私が追いかける。少佐殿は、あの巨兵を頼む」

「了解しました。ご武運を!」

「ああ」

と言いレティシアはラッテンを追う。

少佐はすぐに錬成するための石を拾うと構えた。

「我がアームストロング家に代々伝わりし錬金術とこの鍛え上げられし筋肉のコラボレーション。特と見よ!!!」

このあと陶器の巨兵、シュトロムは1分もかからずに駆逐されたのだった。




はいはーい、皆さんご注目!

コーキ:アンケートについての補足説明がありまーす!

その前に現在アンケートに回答をしてくれた蒼鋼さんと時雨さんにはホント感謝感謝です!
ありがとうございます!

カズマ:現在、短編に一票。第三章に一票

つまり、五分五分です。二人しか回答者がいませんが····

コーキ:今回耀ちゃんが担当しているアンケート“進路相談 by耀”は読者がこの作品の進路を決められるだよ~

カズマ:つまり、“ファントムとオムレット”や錬金術のギフトゲームを見たいなら短編。原作三巻の内容を見たいのなら第三章って回答をすればいい····

最終的にはどっちもやる予定なんですがね~
ちなみに私が九巻を買うのか三巻を買うのかもそれで決まります!

コーキ:あれ?作者って全巻持ってないの?

ええ、私は一~二巻と十三巻とラストエンブリオ一巻しか持ってませんよ

カズマ:どうやって、他の巻は読んだんだ?

学校の図書室で!そして、私は図書室の番人と呼ばれてます(本当に)

コーキ:まぁ、そこはどうでもいいや!ともかく、読者のみんなアンケートの回答よろしくね!

出来れば、十人ぐらいの方に回答して欲しいです····
それでは、

「「「次回も見てください!」」」



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