問題児達と錬金術師×2が来るそうですよ?   作:射水 終夜

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ハーミットさんのことがタイトルになるのはこれで二度目ですね

ハーミット:そうだね。でも、ボクの出番は一旦今回で終わりだけどね

はい、お勤めご苦労様でした!
では、本編をどうぞ!




第3話 不思議な猫のハーミット

カズマ作・新設された露天風呂

“ノーネーム”が地域支配者(レギオンマスター)に任命された夜。

小さな宴が終わり、それぞれが思い思いの時間を過ごす頃、コーキは露天風呂に浸かっていた。

一人というわけではなく、十六夜とリリも一緒だ。

現在、十六夜はリリの髪を「ほれ、終わったぞ」洗い終わったようだ。

「は、はい。·······ありがとうございます」

「気にするな。別に俺がやりたかっただけだからな」

ヤハハと笑いながら十六夜は湯船に浸かった。

「なぁ、コーキ。白雪と何話したんだ?」

「ん、別に。お礼言われたり十六夜君の愚痴聞いたりしていただけだよー。まぁ、白夜叉ちゃんがもっと他に言うことないのかーって言ったりしていたけど·····。十六夜君が期待しているようなことはなかったよ」

「そうか。良かったな、お前のことが好きな奴ができて。ずっと、彼女欲しいって言ってたもんな」

「ん~、嬉しいのは嬉しいんだけどね·····。ちょっと悲しいところもあるかな」

「悲しいところ?」

「僕ってさ·········()()の女の子にモテないのかなって思ってね」

「········。ああ、まぁ気にするな。お前は良いところ色々あるからな」

「十六夜様の言う通りです!コーキ様はいつも明るくてお優しいですから私たちは大好きですよ!」

「ありがとう、リリちゃん。嬉しさ100%になったよん☆」

ニコッと笑ってみせるコーキ。

「じゃあさ、コーキはこれからどうするつもりなんだよ?」

「そうだねー、ある意味今日が初対面だし様子見·····かな?まぁ、向こうから言われた時にはしっかる応えるつもりだし、僕が本気で惚れたら自分から歩み寄るよ」

「つまり、今後に期待しとけばいいわけか」

「まっ、そういうことだね!応援よろしく!!」

「ヤハハ!任せとけ、いざという時はニヤニヤしながら応援してやるよ」

「ニヤニヤはいらないかな~」

と話で盛り上がっているとがらっと脱衣場の扉が開けられレティシアが顔を出した。

そして、キョロキョロと露天風呂を見渡すと、はぁとため息を吐いた。

「どうした、レティシア?カズマでも探しているのか?」

「その通りだ。·····さっき、中の浴場の方は見たんだがいなかったから、てっきりこっちにいると思ったんだがな」

「ん?そもそも、カズマがお風呂入っているという予想はどこから来たの?てか、そんなとこいないで入って来たら?」

「それもそうだな。せっかく、カズマが作ったものだしな····」

レティシア呟きながら入ってくるレティシアは日頃の少女の姿ではなく、美しい女性の姿をしていた。

「ああ、でなぜカズマが風呂にいると思ったかだったな。先程、人型服を持って歩いていたからだ」

「あれ?カズマってまだハーミットだったの?」

「その時はそうだったぞ」

「それにしても、カズマ様の猫のお姿可愛かったですね!」

「だよね~。レティシアちゃんなんかずっと抱っこしてて離さなかったもんね」

「仕方がないだろう。あんな可愛くてカズマだなんて······反則だ!」

「それだけじゃねぇだろ。合法的愛しいカズマを抱くことが出来るからっていうのもあるだろ」

「ま、まぁ·····それもあるがあの手触り気持ち良すぎてクセになってしまうんだ」

「それはともかく、今まで一番カズマと一緒いた1日だったんじゃないの?」

「うん·······しかもずっと抱き締めていられたのは本当に幸せだった////」

「少し距離が縮まったんじゃない?」

「絶対縮まってると思うぜ。しかも、――――」

「あ、じゃあカズマを探してたの――」

「い、いや、別にそんな意図で――」

このように露天風呂では、恋ばなが行われていたが当の本人であるカズマはハーミットとしての仕事をしているのだった。

 

 

◇◇◇

 

三毛猫が寝室を抜け出してまもなく、耀が膝を抱え丸くなって少したった頃

窓の方から感情の乏しい声がした。

「今日も月が綺麗だね」

「誰?·······ハーミット?」

耀が顔を上げると窓に腰かけて月を眺めている魔女の帽子をかぶった黒猫がいた。

「いつからそこに?」

「ん?そうだね······君が三毛猫に事情を話している時にはもう近くにいたよ。中々入るタイミングが掴めなくてね····今になっちゃたんだ」

「そういえば、三毛猫はどこ?」

耀はキョロキョロと部屋を見渡すがどこにもいなかった。

「さっき部屋を出ていったよ。水でも飲みに行ったんじゃない?」

「そう、ならいいけど。それでハーミットは私の話を聞いていたの?」

「ボクも悪いとは思ったんだけどね。こっちにもまだ“主催者(ホスト)”の一人として仕事が残っていたから」

「仕事···?」

「うん。ボクたちに見事勝利した君には賞品を実際に渡さないとね」

そこで初めてこちらを向いたハーミットの手にはキャンドルホルダーが握られていた。

「それは、ジンに渡したはずじゃ·······」

「まだだよ。これは勝利した君が一番に受け取るべきモノで、君からジンに渡すものだよ」

ハーミットは窓から飛び下りると、耀の前で立ち止まった。

「おめでとう、春日部耀!見事なゲームメイクだったよ!!」

そう笑顔で言いながらキャンドルホルダーを手渡した。

「········」

「どうしたの?」

「いや、ハーミットって本当にカズマと同一人物なのかなって思っただけ。カズマ、いつも無表情だし····」

「春日部には言われたくないな~」

「そして、無愛想だしドライだし」

「もうミートパイ作ってあげないぞっ!」ニャハ

「ごめんなさい。そして、やっぱり別人にしか思えない」

「まぁ、そんなことはどうでもいいよ。ボクはカズマであってカズマではないからね。前にも似たようなこと言ったけど、別人だと考えた方がいいよ。そっちが混乱しない」

さて、と一区切りを入れて、

「少し話を戻すけど春日部耀、君が言っていた『私たちで造った農園』にしたかったって言っていたけどボクは何もしてないんだけど···?」

「あ·······うん。カズマは何もしてなくないよ。畑を造るために耕したり、錬金術を使ったりしてちゃんと『農園』を造っている。私には錬金術は使えないから普通のお手伝いしか出来ないけど·····」

「あれは、ただ仕事だからしているだけなんだけどね。特に意味もないし、君みたいに執着もないから仕事じゃなかったらしないんだけどね」

「でも、私と違って『農園』を造っていることは事実」

「そうだけど、やっぱりボクには理解出来ないね。仮に今から春日部が『農園』に執着する理由を説明しても意味はない。ボクには理解の出来ないことだから。あと、最後に一つ言っておくことがある」

ハーミットは、歩いてドアの前に移動しながら、

「春日部耀、君の悲しみが君だけのものだけとは思うなよ。心の距離が近いほど、感情は伝播しやすい。君が何もしなくても他の人が身勝手に何かするかもしれないからね」

「······。ハーミットは何か知っているの?」

「何も知らないよ。ただの直感。野生の感って言ってもいいね。君を見ていると何か嫌な予感がするんだ。だから、忠告した。ボクは面倒なことが嫌いだからね」

そう言うと、ドアを開け

「じゃね、良い夜を」

すぐに耀の寝室からいなくなってしまった。

声をかける暇すらなかった。

耀はベットに横になりながらさっきのハーミットの忠告を思い出して、

「あれがハーミットなりの慰め方だったのかな······?」

と首を傾げた。

 

◇◇◇

 

ランプの消えた室内の大浴場へと続く廊下

ハーミットが人型の服を持って浴場へと向かっていると、前の方から三毛猫が走って来て――――すれ違った。

その時、ハーミットの目は捉えていた、その口には十六夜のヘッドフォンがくわえられていることを。

ハーミットは立ち止まり、振り返ったが特に何もせずただ三毛猫が去っていった方を赤く光る無機質な目で見ながら、

「ああ、もう手遅れだったんだ。······残念」

そう呟き、再び浴場へ向かって歩き出した。

 

◇◇◇

 

次の日の朝

「十六夜君、まだ見つけられないの?夜通し捜したのでしょう?って、カズマ君もいないわよ!」

「あ、い、十六夜さんはともかくカズマさんは何の問題もないはずです···。まさか!二度寝しているのでは!?」

そろそろ出発しないといけない時間になり、慌てだす二人。

その時、隣にいたジンが声を上げた。

「······あ、二人とも来ましたよ!」

しかし、十六夜の頭にはヘッドフォンはなく、ヘヤバンドが載せていた。

なお、カズマ(睡眠中)はフードを掴まれて引きずられていた。

そして、黒ウサギが目を丸くして十六夜に質問をしている時に手を放された。

そこでカズマは少し目を覚ました。

「眠い····」

「おやおやおや~、カズマ君それではダメですね!これから僕はまだ行けない楽しい楽しい収穫祭に行くっていうのに!!」

朝から元気なの声をしているのはコーキ。

「そうだぞ。せっかく、行けるんだ。楽しむべきだ」

と言うのはレティシア。

「そんなに行きたいなら代わるか····?」

「いや、それじゃルール違反だよ。これはギフトゲームで負けた僕が悪いんだから」

「でも、十六夜は春日部に譲るみたいだ」

「あれは、例外だ。どうやら身内が造った大事なものらしいからな」

「そう」

「少しは頭、覚醒した?」

「まぁ」

「なら、良かった。でも、本当に楽しみなよ!僕もあとで行くからさ」

「私もコーキと一緒に行く予定だ。·····あー、えーと、その、出来ればだが····まぁ」

と頬赤らめながらもじもじとし始めるレティシア。

レティシアが色々先伸ばしの言葉を続けるので首を少し傾げるカズマ。

レティシアが肝心なところを言えないでいると、コーキが後ろに回り、

「ほら、しっかり!ガンバレ!!」

レティシアの肩を押した。

コーキに押され、少し距離を詰めたレティシアは腹を決め、

「カズマ、その時は私と一緒に····収穫祭をまわらないか?······火龍誕生祭の時みたいに////」

「別にいいけど」

カズマはいつもの無表情で答えた。

すると、レティシアはたちまち笑顔になり後ろにいるコーキとハイタッチをした。

カズマにはこのレティシアとコーキの行動の意味がわからなかった。

それと、ほぼ同時に耀の方の話も終わったみたいだ。

こうして飛鳥、カズマ、黒ウサギ、ジンそして耀と三毛猫の五人と一匹は本拠を後にした。

本拠に残った十六夜、コーキ、レティシアは手を振って見送る。

一行のが見えなくなるとコーキは、ニパッと笑いながら十六夜に声をかけた。

「ねぇねぇ、十六夜君。君がせっかく頑張って勝ち取った順番を譲ってまで捜しているヘッドフォンって確か君の知り合いが作ったものだったよね?」

「ああ、そうだが。それがどうした?」

コーキはヘッドフォン捜索の際に何で大事なのかを聞いている。

「いやいや~、せっかく十六夜君がちょーっとセンチメンタルみたいな感じだからさぁ。君の世界の話を聞かせてよ!何気に僕たちの世界のことはちょくちょく話してるけど、そっちの話って全く聞いてないからね」

「······聞いてどうするんだよ」

「単純な話、好奇心だよ!十六夜君のような人間がどんな生活をしていたか興味があるんだ·····。レティシアちゃんも気になるでしょ?」

「まぁな。十六夜がどんな風に今の逆廻十六夜になったかには、私もかなり興味がある」

うんうんと頷きながら言うレティシア。

十六夜は、一瞬面倒なので話題を変えようか考えたがやめた。

別に隠すようなものではないし、コーキたちの世界の話をもう聞いているのだ。

相手には聞いて自分は面倒だから話さない、なんてことは筋が通らない。

つまり、等価交換である。

「······良いぜ、話してやるよ。でも、朝食を食った後にな。じゃねえとテンション上がらねえ。そして、良い茶と茶菓子も用意しろ。話を円滑に面白くするには、必須だからな」

「OKOK、十六夜君。良い茶菓子ならカズマの和室から盗んで来れば良い!」

「あ?あそこの戸棚、春日部がつまみ食いしないようにカギかかってるだろ」

「フフフ·····、僕のピッキングスキルなら30秒だよ」

「そこは錬金術を使え」

「ついでにお茶っ葉も拝借させてもらおう。何故かカズマは“サウザンドアイズ”から良いものをもらっているからな」

「んじゃ、まぁ、僕は先に盗んでくるよ。朝食の準備してて~」

「了解した」

「盗んだのがバレても自分で責任取れよ、コーキ」

「え、ちょ、待っ―――」

そうなこんなで彼らは本拠の館へと戻って行った。

 




コーキ:ちょっとこれどういうこと!?

え、何がですか?

コーキ:僕と白雪ちゃんの会話がスキップされていることっ!

ああ、それですか。いやー、そのシーンを入れたら話が1話増えそうなんですよね
ですので、飛ばしました(笑)

コーキ:いやいやいや、1話ぐらいズレて増えて良いじゃん!恥ずがって可愛い白雪ちゃんを見てニヤニヤしようよ!

というか、白雪さんも無くてよかったですよね?

白雪姫:いや·····まぁ、コーキには悪いが正直あのシーンがカットされて安心している・・・

コーキ:ええ!!?何で!?白雪ちゃんが顔をちょっと頬を赤くしながらもお礼言ってくれたの嬉しかったんだよ!

白雪:そう言ってくれるのはすごく嬉しいが読者の皆に見られるのは神格の端くれとして避けたかった
その・・・つまり、恥ずかしいのだ////

と、ここで赤面しては意味がないでしょう(笑)

白雪:しまった!!!!

コーキ:うっかりしてる白雪ちゃんもかわいいね(ナデナデ

白雪:うぅ・・・・///

では、お話も一段落しましたし今日はここまで!

それでは、
「「「次回もお楽しみに!!!」」」

コーキ:可愛かったよ、白雪ちゃん

白雪:それ以上言わないでくれ~///
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