問題児達と錬金術師×2が来るそうですよ?   作:射水 終夜

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今話のタイトルがこうなるのは自然なことですよね···
他の問題児でもここらへんの話ではよく似たようなネタ出ますもんね(笑)
それでは、今回のバトルパートも頑張っていきますので最後までお付き合いください
本編をどうぞ!





第5話 強襲の巨人

“ノーネーム”農園の小道にある休憩所になる予定の場所

「それにしても驚いたぜ!まさか、来客したのがコーキの姉だなんてな」

「十六夜君、君わざと言ってるよね?解ってて言ってるよね?この人はカズマの姉ちゃん。レーネ・K・エノモトだよ」

その言葉に十六夜は笑い、レティシアは「えっ!?カズマの·······お姉様?」と素で驚いた。

そして本人であるカズマの姉は、飲んでいた紅茶をソーサーに置くと、

「はじめまして。私の名前は、レーネ・K・エノモト。さっきコーキが言った通りカズマの姉だ。よろしく頼むよ」

そう自己紹介をしたレーネをレティシアはじっと見る。

雪のように白い肌、綺麗な黒髪そして赤い瞳。そして、顔立ちや冷静そうな雰囲気はやっぱりカズマに似ている。いや、カズマが似ているのだろう。違うところは、せいぜい瞳に光があるかないかだ。

「それで、こっちが僕たち“ノーネーム”最強の逆廻十六夜君」

「逆廻十六夜様だぜ!よろしくな、レーネ。それにしても本当にカズマに似ているな。あいつ、髪伸ばしたら双子みたいになるんじゃねえか」

「どうだろうな。私とカズマとでは、身長が違うからな。それにしてもいきなり、呼び捨てかい十六夜君?」

「別に気にしないだろう?」

「まぁね。君の話はよく聞いてるよ、ジャックから。なんでも、神格保有者を素手で倒したとかなんとか」

「ジャック?姉ちゃんって今どこのコミュニティに所属してるの?」

「ん、ああ言い忘れていた。今は“ウィス・オ・ウィスプ”所属している。火龍誕生祭の時は、ジャックとアーシャが世話になったそうだな。コミュニティの一員として礼を言わしてもらう。ありがとう」

と頭を下げる。

「う~ん、何か姉ちゃんに頭下げられるって変な感じ。まっ、いいや。ほい、こちらが純血の吸血鬼でメイドのレティシア=ドラクレアちゃん」

「は、はじゅめまして、レ、レティシア=ドラクレアと言います····おみ、お見知りおきを!」

「よろしく、レティシア君。ところで、コーキ。彼女はなぜすごく緊張しているんだ?」

「えーと、その·······レティシアちゃんにも色々事情があるんだよ」

「そうか。私が原因というわけじゃないのだな。良かった」

(いや、本当は姉ちゃんだから超緊張してるんだけどね。それにしてもレティシアちゃんも気が早いな~)

といつもの笑顔の裏でそう思った。

なお、本人のレティシアは噛んだこととかで絶賛赤面中である。

「そういえば、カズマってそっちの本拠でバイトしていたよね。つまり、姉ちゃんがいること知ってたってことだよね?全然教えてくれなかったんだけど」

「いや、あいつは知らないぞ。私は、火龍誕生祭の少し前からウィラの代理として西側にいたからな。こっちにも本拠に帰らず、直接来たんだ。それにジャックの奴、実際に会いに行けばサプライズになるとかでカズマに私のこと話していない」

「ヤハハハ。あのカボチャらしいな、オイ」

「それで、カズマはどこにいる?あと、コミュニティのリーダーの確か·····ジン=ラッセル君も。挨拶をしておきたいのだが。実も言うとあまり時間がないのだ。この後、ジャックたちと“アンダーウッド”で合流する約束になっているんだ」

「ああ········ええと、せっかく寄ってもらった姉ちゃんには悪いけど、カズマもジン君も今その“アンダーウッド”にいるよ。ついでに他にも久遠飛鳥ちゃんと春日部耀ちゃん、そして“箱庭の貴族”の黒ウサギちゃんも····」

そうコーキは、申し訳なさそうに言ったのだった。

 

◇◇◇

 

“アンダーウッドの地下都市”カズマ・N・エノモトの個室

とりあえず、一時解散となったので割り振られていた個室に入ったカズマはさっさと荷物を置き、帯刀していた刀を壁に立て掛けると水樹の根を掘り出して藁葺きのように敷き詰めたベットに倒れこんだ。

なお、もちろん直接ではなくシーツの上にである。

そして、瞳を閉じると“主催者(ホスト)”への挨拶が終わった後のことを振り返った。

“主催者”への挨拶が終わった後、厳密に言えば終わる直前に『対黒ウサギ型プラント:ブラック★ラビットイーター(イーターの意味がR-18方面)』が発注されていたことが解り、黒ウサギに引っ張られる形で地下都市の最下層・展示保管庫に移動。

それを雷撃の槍で貫いた後は、主に女性陣につれ回される形で出店巡りをした。

そして先ほど宿に帰ってき、一時解散となった。

こう振り返ると、やはり白夜叉はあの時焼き殺しておくべきだったなと思うカズマであった。

それにしても、カズマは暇だった。

いつもなら夕食の準備をしなければならないし、こんな風に寝ていたらレティシアが起こしに来るのだがそんな必要も呼びにくる者もいない。

なら、錬金術師らしく研究をすれば良いと思うかもしれないがこちらに来て国家錬金術師になるという何となくでもあった目標がなくなってしまっている。ついでに言えば、この前箱庭に来てからの研究したかったことはもう研究し終わった。

その成果である自分の刀、いや剣を見る。

前までは、刀と呼んで問題のなかったが今では西洋の直剣と東洋の刀が9:1とほとんど片刃のちょっと反った剣だ。

刀身は前よりも広くなり、刃の色も黒と赤。柄も白から紫へと変わっている。他にも恩恵付与(ギフトエンチャント)により前の刀よりも切れ味も強度も段違いに上がっている。

この新しい剣を制作するためにカズマは“ウィル・オ・ウィスプ”に行っていたのだ。

本当だったら場所などの貸し出しに対する対価がハーミットとしての仕事だったのだが、滞在中に変態ストーカー魔王に襲われたり家事をしていたりしていたらいつの間にかチャラになった上に逆にお礼という名のバイト代が貰えることになっていた。

世の中不思議である。

さて、何はともあれ現在が暇なのに変わりはない。

ので、何かしようとせず自分の行動パターンに従いカズマは眠ることにしたのだった。

まぁ、そう長くは寝ていられなかったのだがね。

何故かって?

巨人の進撃が始まったからだ。

 

 

パチリ、カズマはまるで機械のように目を覚ました。

脳内は寝起きの低血圧ではなく、クリア。システムオールグリーンである。

素早く起き上がり、ランプの近くに置いておいたギフトカードを回収。

――――地震のような激震が響き渡る。

立て掛けてある剣を手に持ったその時、宿舎の壁をブチ破って巨大な腕が現れた。

その瞬間には、抜剣。腕に向かって走り出していた。

加速(アクセラレイト)

一瞬で腕を駆け登り、巨人の頭よりも高く跳び上がった。

そこでようやく加速する意識の中、カズマは巨人の全体を把握することが出来た。

全長約9m、片手に長刀を持っており、顔に仮面を付けていた。

「オオオオオオオオォォォォォオオオオオオオ――――!!!」

頭を振り猛々しい声を上げ、長刀を宿舎に振り下ろそうとする巨人。

その巨人にカズマは車輪のように高速回転し、巨人の仮面を肉を骨を内臓を斬り裂いた。

ぼとぼとと内臓を溢しながら倒れる巨人の返り血を大量に浴びながらカズマは冷静に分析する。

先ほどの斬撃は仮面ごと頭をカチ割るつもりで行ったのだが、結果は斬り裂くことしか出来ず身体まで斬ってしまった。

巨人を殺すには、ちょっと軽すぎる。

そこで巨人が壊した瓦礫に剣を軽く刺し、錬成。

鍔にあたる部分に刻まれた錬成陣が光り、稲妻がいくつも走る。瓦礫は分解され、剣の一部として再構築された。

そして錬成された剣は長さ2m幅30cm、片刃の対巨人用の大剣と化していた。

もはや、人の扱える代物ではない。

しかし、それをカズマは片手で何度か振ると肩に担いだ。

「カズマさん、大丈夫ですか!?」

とこちらに走って来たのは黒ウサギだ。

「問題ない」

「そうですかぁ。“ノーネーム”が全員無事で黒ウサギは一安心です♪って、安心している場合じゃありませんでしたね!!カズマさん、これは魔王の残党による襲撃です!」

「巨人のことか?」

「YES!すぐに地表に向かって、耀さんと飛鳥さんと合流してください!黒ウサギも都市内の巨人を倒したらすぐに向かいますので!!」

「巨人なら駆逐した、ほら」

と指した後ろには足や手などがなかったり、腹を斬り裂かれ内臓が飛び出した死体が大量にあった。

「ギャーーーー!!!!何ですか、このグロテスクな状況はっ!!!!」

「えっ、どこが?」

そう言いもう一度倒した巨人の死体の山見る。

頭がカチ割れ、シワのよった脳が見えている死体。

身体の肉が削がれ白い骨が所々見えている死体。

目の下から頬のあたりまで斬り裂かれて目玉が垂れ下がっている死体。

腹部を斬り裂かれ、腸が水路に垂れ下がり綺麗なピンク色の死体。

飛び出した内臓が脈を打っている死体。

カズマには、どこがグロテスクなのか分からなかった。

「とにかく、出るぞ」

「え、ちょ、カズマさん!説明して下さ―――!!」

カズマは今だに説明を求める黒ウサギを抱き抱えると加速し、壁を垂直に登って地表へと出たのだった。

 

◇◇◇

 

地下都市から出ると、そこは乱戦状態だった。

「これは····!?酷い状況ですね。数では“アンダーウッド”皆様が有利ですが、こうも混乱していては····」

「どうする、二手に別れるか?」

「そうですね。黒ウサギは、サラ様の所に参りますのでカズマさんは耀さんたちの所へ!」

「了解」

返事し、黒ウサギを下ろすとカズマは屋根の上を駆け出した。

屋根から屋根へと飛び移りながら飛鳥と耀を捜していると、

「ウオオオオオオオ――!」

進行方向にが二体と

「殺れ!相手はただ図体の大きいだけだぞ!!」

「そんなことは、分かってんだよ!」

「灯りを消せ!奴らは夜目が効かない!」

「待て!“二翼”には夜目の効かない奴らがいる!」

「構ってられるかっ!このままじゃ、叩き潰されて終わりだぞ!!!」

“アンダーウッド”の烏合の衆。本来なら連携のとれるはずなのだろうが、実際に強襲をされてこのザマではただのクズだ。

助ける、何て一瞬も考えなかったが邪魔だったので排除することにした。

加速(アクセラレイト)

加速したカズマはダンッと屋根から跳び、虫のように集っている獣人たちの間を抜け片手で無造作に大剣を振るった。

それだけで左腕が切断され、左腹部が斬り裂かれた。

そんなことに目もくれず、瞬時に反対の建物の壁を蹴りもう一体の方へと接近。

両手で持ち、横に一閃。カズマが着地したときには首が左腕が落ちて巨人は二体共絶命した。

そして、再び肩に大剣を担ぐと突然の出来事に呆けている獣人に構わず走り去った。

「何だったんだ、今の······!?」

「俺の目でも黒い何かが動いたことしかわかんなかったぜ······」

「·······あんなのが何でこんな下層にいるんだよ!!???」

 

さて、そんな事を言われているカズマの視界に巨人と戦う紅い鉄人形が入った。

状態は良くない。幾重もの鎖が巻き付いていてディーンの動きを鈍らしている。つまり、主である飛鳥が危険と言うことだ。

瞬時にそれを理解し、そちらに向かおうしたが急に濃霧が視界を覆い始める。

あきらかに敵の何らかのギフトによる妨害だった。

「チッ、“加速”」

カズマは覆う前に見たのを参考に加速し高速で走り抜ける。

そして、ディーンを囲んでいる端の巨人の背中に肩に担いだ大剣で斜めに全力で振り下ろした。

ズシャと斬り裂きながらその大剣による遠心力で飛び上がり、巨人の包囲のど真ん中へと着地をする。

それと、同時に大剣を地面に突き刺した。

ここまでの時間、0.5秒。

それのさらに0.5秒後には濃霧の中で蒼い閃光が瞬いた。

 

◇◇◇

 

飛鳥は突然の閃光に目を閉じていたが、ようやく目を開くことが出来るようになった。

そして目にしたのは――――········

地中から生えた岩の槍に貫かれ、身体中をズタズタに斬り裂かれた巨人の屍だった。

その光景に口を開きかけ、

「·······飛鳥!」

「か、春日部さん······きゃっ!」

耀に抱きつかれた。

耀方面で言えば、飛鳥を助けようとしていた耀は無事な彼女を見て思わず飛び込んでしまったのだ。

「よかった·······!でもあの状況で無傷なんて、やっぱり飛鳥は凄い······!」

「当然よ·········と言いたいところだけど。私が倒したわけじゃないのよ」

「え?」

「········。周りを見ればわかるわ」

飛鳥の声に促され周りを見る耀。

そして彼女が言った言葉は、飛鳥もこの光景を見て言おうとしていた言葉だった。

「―――嘘、」

飛鳥も初めその光景を見て驚いた。突然の閃光で視界が奪われ、回復するまで数十秒。

その間に巨人が皆殺しにされたのだ。正直信じられない、飛鳥は自分の目を疑ったほどだ。

でも、それが可能な人を飛鳥は知っている。

が、()()()は知らない。

巨人は二通りの殺害方法で死んでいた。

もしかしたら十六夜なら出来るかもしれないが彼ではないと直感でそう思った。

一つ目は、身体の一部が切断していたりズタズタに斬り裂かれていたりしていた。

二つ目は、頭・首・心臓を的確に突き裂かれていた。

「まさか·········全ての巨人族を·····!?でも、········!!」

その事実を把握した耀は、息を呑んだ。

「―――りだ、フェイス」

「久しぶりですね、カズマ。貴方が声を掛けるとは、珍しい」

「別に、どうでもよかったが巨人を殺すのを手伝ってくれたんだ。礼を言う」

「お気にせず。これが私の務めですから」

そんな会話が聞こえたのは、ディーンの目の前からだった。

そこには、普通の人間では扱えないような大剣を肩に担いだカズマと純白の綺麗な髪を頭上で纏め、白いドレススカートと白銀の鎧に身を包み白黒の舞踏仮面を身に付けた女性が立っていた。

二人の共通点は、余す事なく巨人族の返り血に染まっていることだ。

耀もその二人を唖然と見ていた。

格が違う、そう認めるしかなかった。

 




はい、どうも今回もやってきました後書きです!

レーネ:ゲストは私だ。よろしく頼むよ

こちらこそ!では、トークに入る前に一つ補足があります。今話でカズマさんが使っていた対巨人用の大剣。これのイメージは“GOD EATR”の神器のバスターです。

レーネ:詳しいパーツ名とかは出さないかい?

いや~、本当は出したいのヤマヤマなんですけど····。私、鎌使いなんですよ
だから、パーツがどんなのがあるのかとかパーツ名とか全く知りません

レーネ:つまり、細かいことは読者の想像に任せるということかい?

ええ、そうなりますね。適当ですみません(._.)
では、レーネさん。軽く自己紹介してください

レーネ:ああ。本編でもコーキが言っていたが、私の名前はレーネ・K・エノモトだ。カズマの姉で、コーキも小さい時から一緒にいるから弟みたいなものだ。身長171cm。体重は···もしプロフィールでも作者が作ったら教えるとしよう。

ありがとございました。女性にしては、身長が高いですね~。追加で、外見イメージは“アクセル・ワールド”の黒雪姫さんです!

レーネ:少しメタ発言をさせてもらえば、黒雪姫とキリトが姉弟ということだな

そうですね。端からみたら、そうなります
毎度のことですが、もう終わらないといけません

レーネ:早いな。もう終わりの時間か···

すみません。もっと私にまとめる力があれば···

レーネ:気にすることはない。それでは、終わろう

はい。では、
「「次回も見てください!」」









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