問題児達と錬金術師×2が来るそうですよ?   作:射水 終夜

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英霊と言うものは色々な方々がいっぱいいて面白いですね~
あ!すみません。さっきまでFateのゲームをしていたのでつい言ってしまいました
さてさて、今回はちょっとした小話(?)+作戦会議です
なんていうか····。話の進むスピードが遅いですよね
でも、頑張って進めていくので今しばらくお付き合いお願いします
それでは本編をどうぞ!


第10話 神憑り

地域支配者(レギオンマスター)”に任命され、“サウザンドアイズ”から帰宅後

私とハーミットは雑巾で窓ガラスを拭いていた。

本当なら宴のために料理をしないといけなかったのだが、黒ウサギがすると言うので掃除をしている。

ふきふき。ふきふき。チラッ。

つい、隣で同じように窓を拭いているハーミットを見てしまう。

今まで、ちょっと離れたところから見ていることはあったが今回は距離も理由も一味違った。

かわいい·····♪

そうすごくかわいいのだ。今のハーミットは魔女の帽子とかは身に着けておらず、深緑のエプロンに赤の三角巾を被っているのだ。まさにお掃除スタイル。

しかも、体が小さいため窓を拭くにも全身を使わなければならず、その様子は「よいしょ、よいしょ」という声が聞こえてきそうで、ものすごく愛らしい。

ああ····カズマ。お前は何でそんなに愛らしいんだ♪

「さっきからじっと見ているけど、何か用?」

ハーミットは窓を拭きながら言った。

「あ、いや···その·····。特に用があるわけではないが·····」

見ていたのがバレたのはちょっと恥ずかしい。

だが、ここで会話を自分から切るわけにはいかない。

何て言おう?何を言ったらいいんだ?えーと、えーと····、

「か、カズマには元の世界で好きな女の子とかいたのか!?」

「はっ?」

何を言っているんだ、私!!???

いくら会話を繋ぐためだからって何を聞いているんだ!

ああ、カズマの手が止めてしまっている····

これでYESなんて返ってきたら私は告白する前に失恋してしまうではないか!!

一応コーキに聞いたことはあるが、こればっかしは本人のみぞ知ること。

コーキが気づいていないだけかもしれない。だから、いつかさりげなく聞いてみようと思っていたが···。

「え~と、いきなり何で?」

止まったのは少しの間でハーミットは窓拭きを再開させた。

「いや、ほらコーキが『初めて女の子に好きになってもらえた』とかなんとか言っていただろ?」

「言ってたっけ?」

「言ってた。それで、その~、カズマは元の世界で好きな人とかいたのかな~って思っただけだ!他意は無い!絶対無い!」

「あ····そうなの。別に好きな子とかいなかったよ。そもそもボクは友達が少なかったからね」

「そうなのか!それは良かった!本当に良かった···!」

「えっ、ボクが友達が少ないのが、良かったの?というか、ちょっと酷くない!?」

ああ、でもここで喜んで終わるな私。あくまで前の世界の話だ。まだ、聞くことがある。

頑張れ私!この流れなら聞いても不自然じゃない。

「じゃあ······こっちに来てから好きな人とか···気になる人っていたり···するの····かな?」

恥ずかしい····。元の世界のを聞くよりも恥ずかしい。しかも、ドキドキする。顔も熱い。

でも、それを乗り越えないといけない時がある!

と、頭の中も熱くなっているとハーミットはすぐに質問に答えず、窓の淵から飛び下りた。

そして、水を入れたバケツに雑巾を入れじゃぶじゃぶと軽く洗いだした。

「ねぇ、レティシア」

「な、何だ···?」

「今日のレティシアはお喋りな上に随分と踏み込んだ質問してくるね」

ギクッ!マ、マズイ!カズマが怒った!カズマが怒った!どどどうしよう!?

流石に踏み込み過ぎた。実を言うと何時もよりカズマに話しかけているのも事実だ。

もしかして、私ウザイって思われた····?

「何でかな。理由を教えてくれる?」

やっぱり怒ってる?怒っているかな?

そんな心配をしながらも私はギリギリ嘘ではない理由を思いついた。

「その····別に、人型のカズマが悪いわけではないぞ。でも、今のその姿の方が親しみやすいというか、話しかけやすいというか····」

本当に嘘ではない。実際、ハーミットのカズマは口数も多く感情が豊かで親しみやすい。しかも、可愛らしい猫の姿なので尚更だ。

ハーミットは私の答えに目を丸くして、手をぽんっと打った。

「なるほど!そういえば、そうだった!そうだったんだ!!そもそも、この姿は“ウィル・オ・ウィスプ”のマスコットとして使っているから親しみやすいのは当然だ。うんうん、納得納得。ゴメンね、レティシア。何か変なこと聞いて」

「いや、いい。私こそ、すまない。踏み込み過ぎた質問をした···」

「別に気にしなくていいよ。ねぇ、レティシアって猫好き?」

ハーミットは可愛く首を傾げながらそう聞いてきた。

きっと、カズマは私が猫が好きだからずっと抱っこしていたり話しかけたりしていたと思っているのだろう。

まぁ、それも理由の一つだけどな。

「好き····。大好き」

「そっか」

カズマは柔らかく笑い、私も笑う。

そんな穏やかな時間。そんな何気ない時間。そんな戻れない日常。

これは、夢。私が見る少し幸せな夢。

死を前にした最後の夢····

 

◇◇◇

 

吸血鬼の古城・城下街

「おっ、耀。お帰り!さっきの衝撃なんだった?」

「この人が冬獣夏草を掃討した音だった」

「マジで?何かスゲー奴連れてきた?」

「かもね」

「ヤホホホ!丁度、食事の準備が出来てます。春日部嬢もコーキ殿もそこの方も食事をしながら話し合いましょう」

「うん」

「OK」

さて、耀ちゃんの力でふわふわ浮きながら移動し、やっと目的に到着。

そこには、そこそこの人数子どもたちと一人(一匹)の老猫にジャックとアーシャちゃんがいた。

ちなみに僕たち心境は少し二歩進んで三歩下がるだ。

干し肉焼いた簡易な料理と水も貰う。それが全員にまわると、この中で進行役に一番適しているジャックが作戦会議を始めた。

「では、新しく仲間も増えましたし、さっきまで話していたことの説明をしますね。と、言いましても特に何かあるわけではありませんがね、ヤホホホ」

「えっとさ。じゃあ、皆って何でまだここにいるの?耀ちゃんから子供を助けに来たことは聞いていたけど、見たところ見つけているじゃん。何で危険なここにいるの?」

「ええ、本来ならそうするんですが、どうやらここにいる私たちは全員ペナルティの対象となっているのですよ」

「でも、ペナルティってゲームマスターと戦わないとなんないはずだよ。ジャックや耀ちゃんならまだしも子供たちがなるなんて····」

「ええ、そのお気持ちは分かりますがゲームマスター、あの巨龍の分裂体と接触しただけで子供たちはペナルティの対象となっています」

「つまり?」

「ペナルティの対象となっている以上このまま大人しくしているのは得策ではないと判断し、私たちはゲームのクリアを目指すことにしました」

「なるほどなるほど。そっちのことわかったよ。僕たちもゲームをクリアしに来たからね。協力するよ」

「それって、サラとか十六夜も来るってこと?」

ここで耀ちゃんが質問をしてきた。当然の疑問と言えばそうだね。

十六夜君とかが来るなら百人力だもんね。

「それは分かんないなー。僕たち、今独立して動いているから向こうの動き分かんないし」

「そう。それは残念。でも、コーキはどうやってここに来たの?」

「それは、後でね☆」

今は作戦会議。そういうのは後回し後回し♪

「そんじゃ、方針も決まったし····って小僧共に名乗ってなかったな。俺の名前はガロロ=ガンダックだ」

「これはどうも!耀ちゃんと同じコミュニティのコーキ・C・マユズミと言います」

僕に「よろしくな、小僧」と笑いながら言うガロロさんは、気の良いおじいさんみたいだ。好感が持てる。

次に僕の隣で干し肉をブチリっと食い千切っている白カズマに視線を向ける。

ちかみにガロロさんだけでなく、紹介を保留にしていた耀ちゃんやジャック、アーシャも彼が何者か気になっているようだ。

そして、白カズマは面倒くさそうにこう言った。

「オレの名前は、カズマ・N・エノモトだ」

「えっ?」

「はっ?」

「ヤホっ?」

「あ?この小僧有名人か何かか?」

ガロロさん以外はその名前に驚いた。まぁ、当然。というか、何でそっち名乗った!?

「カズマってこんな真っ白な奴だったけ?」

「いや、確かそこの彼とは真反対の黒っぽかったはずですヨ?」

「ストレスで白くなった?」

「いや、それはないだろ。肌の色まで変わってんだぞ」

とあーだこーだ言う、カズマのことを知っている三人。

「ちょっと、それじゃなくて君の名前を名乗りなよ!」

「ああ゛?こっちの方が面倒くせェ説明しなくて済むだろ」

「いいから、早く!」

「チッ、アキレスだ」

「アキレス?それって、ギリシャ神話の····」

「英雄じゃねえか!?」

驚き声を上げるアーシャ。

「そいつは偽名か?」

それとは反対に、ガロロさんは冷静に値踏みするような目で白カズマを見る。

「いいや、真名だ」

「それじゃ、白い小僧は()()()の英雄アキレスってことか?」

「それも違う、オレは正真正銘アキレスだ」

「それはおかしいぞ。詳しくはあまり知らんねぇが“英雄”アキレスはディストピアとの戦いで死亡しているはずだ」

「それは大体合ってるよ、ガロロさん。でも、実際はディストピア戦で身体を木っ端微塵にされて外界に逃げごふぁ!」

語尾が·····おか·····しいのは·····殴られた···から。ぐふっ!

僕は一発でKOされた上に更に一発くらった。死ぬ····。

「細かいことはどォでもいいンだ。オレの名前さえ分かればいいンだろ」

「いや、ちょっと待てお前!さらっと流しやがったけど、お前はカズマなのか?」

ここでツッコんで来たのはアーシャちゃん。ついでに耀ちゃんもジャックも「正直に言え」って目してる。

そりゃ、気になるよね。

「だったら、どォした。確かにさっきまでは、オマエたちが知っている“カズマ”がこの身体を操作していたが、今はオレがこの身体の主導権を握っている」

「つまり、カズマの身体には今の白いカズマと私たちが知っている黒いカズマの二人がいて、今は白い方がメインになっている····みたいな」

「耀、お前理解出来てないから落ち着いてるけど、カズマは神憑(かみがか)りだったんだぞ!この下層でどれだけすごいことか分かってんのか?」

「そんなにすごいの?」

「ええ、アーシャの言う通りです。カズマさんが神憑りだったってことは、“ノーネーム”は知らない内に神霊を仲間にしていたということです」

「耀嬢ちゃんが分かるものに例えると······核兵器を手に入れたみたいなものだな」

「なるほど。分かりやすいけど、ガロロさん核兵器分かるの?」

「伊達に年を食ってないからな、ハッハッハ」

まぁ、本程度の知識しかないけど核兵器って世界を滅ぼしかねないものだから何らかの形で箱庭にも存在してそうだもんね。というか、そろそろ脱線し過ぎてきたな。

というわけで、閑話休題。

 

 

「んじゃまぁ、謎解きをしますか!」

「では、今現在でゲームの仮説などをお持ちの方はいらっしゃいますか?」

すると、耀ちゃんが手を上げた。

「はい、春日部嬢」

「このギフトゲームのタイトル“SUN SYNCHRONOUS ORBIT”を直訳すると、太陽同期軌道になる。えっと、簡単に言うと·····太陽と特定の角度を保って飛ぶ、人工衛星の軌道のことを指す言葉になるんだ」

「じ、人工衛星ですか!?」

突然、声を荒げるジャック。

さてさて、僕には“人工衛星”なるものがどんなモノなのか知らないから彼がなぜ驚いているか分からない。

けど、さっきの耀ちゃんの説明の『太陽同期軌道』と『太陽と特定の角度を保って飛ぶ、人工衛星の軌道』って言葉からなんとなく想像出来た。

つまり、耀ちゃんが言いたかったのは“公転軌道”みたいなもの。そして、“人工衛星”はその軌道を回る人工物。

じゃあ、その“人工衛星”ってこのゲームでは何っていう当然の疑問が出てくる。

考えられるのは―――と考えている内にも話は続いて行っているね。

「“太陽”と、その“軌道”に関係するゲーム内容········か。とすれば耀嬢ちゃんは、“獣の帯”を“獣帯(ゾディアック)”として読み解いているのかい?」

「「ゾディアック?」」

僕とアーシャちゃんの声が揃った。どうやら、僕だけが分からないわけではないらしい。

「“獣帯”とは、“黄金帯”や“黄金十二宮”を指す別称ですよ」

お!どうやら読みは合ってたっぽい。やっぱり、黄道十二星座が絡んでいた。

そして“軌道”ってのは、十中八九黄道のことだね。

そこが分かればこの謎は楽勝だ。今まで途切れていた思考の線が全て繋がった。

「そういうことか!分かったよ、分かったよ!耀ちゃんが何を言いたいか分かったよ!」

「え、マジ?私全然分かんないんだけど···」

「そうかな?ここまで言われたら、分かると思うけど。耀ちゃんが言っていたのは、第三勝利条件の解釈だよね?」

「うん。第三の勝利条件“砕かれた星空を集め、獣の帯を玉座に捧げよ”が示す意味は、“獣帯によって分割された十二の星座を集め、玉座に捧げろ”っていうことじゃない·····かな?」

最後の方が頼りなさそうに言った耀ちゃん。もっと自信を持っていいのに。

僕なんて、直感みたいなものでこの謎解いてたんだから。ちなみに第四勝利条件の謎はとっくに解けている。

でも、実行するのはあまり現実的じゃないんだよね、これが。あ、十六夜君がいたなら別だけど。

「ヤホホホ·······グッドですよ、春日部嬢!今の推理は多くのワードに符号します!」

「で、でも“星座を集めろ”っていうのはどういう意味なのか分からないし····」

「それは、手の込ンだミスリードでもなければ合っているぞ」

そう言ったのは、寝転がった白カズマだった。

いや、君自分の話題と食事が終わった瞬間寝転がるって真面目にやる気ないでしょ!

と、ツッコもうと思ったがそこで彼が片手で石を投げては受け止め、投げては受け止めているのが目についた。

つまり、和で言えばお手玉。洋で言えばジャグリングをしていた。

それを一つを耀ちゃんたちに、もう一つを僕に投げて寄こした。

その石には十二宮の天秤座が刻まれている。多分、耀ちゃんのにも刻まれているのだろう。

「ねぇ、アキレスさん。これをどこで····?」

「これは雑魚共を掃除している時に拾ったンだよ。“獣の帯”に“星空”、大方黄道十二宮が関係していることは読めていた。だから、役に立つかも知れねェから回収しといたンだ」

白カズマは起き上がりながら、どうでも良さそうに言う。

「よっしゃ!これで春日部お嬢ちゃんの推理が正しい可能性がぐんっと上がったな!早速他の連中にも協力してもらって欠片を探してもらおう!」

膝を叩き、豪快に笑って音頭を取るガロロさん。

これで今後の方針は決まった。僕たちは、砕かれた星座を求めて城下街への探索に乗り出したのだった。

 

 




さて、さきほど今章はあとどれくらいで終わるのかを計算してみると大体あと7話ぐらいでした

白カズマ:投稿し終わるのは、約4ヶ月後になっちまうぞ

そうですよね。去年は一年間で二章分進んだから今回はもうちょっと進めますけど、遅すぎますよね?

白カズマ:当然だ。そンなンだと、また停滞期が来ちまうぞ。分かってンのか、ああ"?

そんなことは分かってますよ!でも、例えば1週間に一回とかにしたら私の執筆が間に合わないんですよね。完全オリジナルの話なら1週間で書き上がりますけど

白カズマ:チッ、頑張るって選択肢はねェのかよオマエには

いや、私のリアルの生活にモロに問題が起きるので無理ですって!

白カズマ:はっ、そうかよ。なら、このまま停滞するんだな

停滞=死ですか。まぁ、それでも今は特に忙しいので夏休みぐらいに頑張りますよ
それでは、今日はこの変電所!

「「次回も見やがれッ!」」

って!何か乱暴な表現で言っちゃったああぁぁぁぁ!スミマセンスミマセン(スタイリッシュドゲザ

白カズマ:小せェやろうだぜ····

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