これから始まるギフトゲームはネタです
ネタですから、多少おかしなところがあっても気にしないでください
そして、活動報告のアンケートの回答よろしくお願いします(._.)
それでは、哀れな被害者のギフトゲームスタートです!
『皆様大変長らくお待たせいたしました!これより“アンダーウッド”収穫祭特別ギフトゲーム“クロナ=クロニクル争奪戦”を初めさせてもらいたいと思います!進行及び審判は“サウザンドアイズ”専属ジャッジでお馴染み、黒ウサギが務めさせてもらいますっ♪』
「うおおおおおおおおおおおお!この日を待ってたぞぉぉおおおおおおおおお!!!」
「ついに!ついに生クロナちゃんを俺のものにぃぃぃぃぃいいいいいいいいい!!」
「クロナちゃんは私のものよぉおおおおおおおおお!!!!誰にも絶対に渡さない!クロナちゃんは私の嫁!」
会場の熱気とテンションに黒ウサギは若干のデジャブを覚えて、自慢のウサ耳がへにょっとなってしまう。
それと同時に、というか先ほどから当の本人に同情が絶えない。
『なお、実況は“ノーネーム”所属、偽装の錬金術師コーキ・C・マユズミさん。解説は今回のギフトゲームの主催者でもある“サウザンドアイズ”の白夜叉様でお送りいたします!』
『どうも~、皆さん!ご紹介通り今回実況をさせてもらいますコーキと言います。よろしく。ぶっちゃけ、実況と言うよりほぼコメントするだけだとご勘弁くださいな☆』
『同じく紹介された通り、解説をする白夜叉じゃ。固苦しい挨拶など聞きたくなかろう?すぐに終わらせてやりたいのは山々だがこれだけは言っておかなければならない。―――――皆の衆、クロナ=クロニクルが好きか!!??』
「「「うおおおおおおおおお!!!!」」」
『クロナ=クロニクルが欲しいか!!???』
「「「イエエエエエェェェッスウウウゥゥゥゥゥウウッッッ!!!!!」」」
『男だと知ってでもかッ!!??』
「「「当たり前だあああああぁぁぁぁあああ!!!」」」
「うむ。おんしらの熱意は十分に伝わった。あとは、あやつの開始宣言でこのゲームは始まる···」
クロナ=クロニクル。それは話によれば、ある日投稿された一つの写真集がきっかけでネット世界で今最も人気のあるモデルの名だ。
衣装は、巫女服やメイド服のコスプレからTシャツやスカートなどの普段着まで何でも着こなしている。
特に人気な理由は、無表情でクールな感じが色々と妄想をかきたてて堪らないとのこと。デレさせたいやら笑ったら1000000%可愛いなどの意見もある。ちなみに執事服の時には女性ファンがかなり増えたとか。
まぁようするに、世に言うクーデレ系だ。
黒ウサギがマイクを持って今回のギフトゲームの賞品兼哀れな被害者に近づいていく。
真っ黒い髪、白肌、赤い瞳を持ち黒いパーカーを着ている少年―――俺、カズマ・N・エノモトは椅子に両手足を拘束されていた。
黒ウサギが遠慮がちにマイクをこちらに向けてくる。
何でこんなことになった?どこで選択を間違えた?どうしてこの会場のバカどもはクロナ=クロニクルの正体男で俺なのにブーイング一つ起きない?つーか、何でむしろテンション上がってんだよ!?バカなの?死ぬの?死にたいの?
などの疑問やツッコミと同時にこれの大元の原因であるコーキと白夜叉を全力で呪っていた。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね、というか滅びろ。
が、そんなことを悶々と考えても意味もないしギフト無効の手錠のお陰で物理的にも何も出来ない。
つまり、チェックメイトというわけだ。俺は無駄なことは基本的にしない。
キャラが変わったかもしれないが、俺は俺。根本は変わらない。
ならその人形の俺がとる行動は、
「――――――もう好きにしろ」
虚ろな目で淡々とそう言った。
その瞬間すごい歓声が上がった。
これで俺を奪い合うギフトゲームの始まりだ。
こういうの何?私のために争わないで、とか言えばいい?
ああ、どうでもいいことだが····。
◇◇◇
“アンダーウッド”特設闘技場
『まもなく予選バトルロワイヤルAブロック開始の時刻となります。Aブロックの参加者の皆さんは速やかにバトルフィールドにご入場ください』
『白夜叉ちゃんとしてはAブロックで注目するべき誰かいる?』
『そうじゃな····普通ならコミュニティの力を伸ばすためにカズマを奪いに来たガチ勢共でじゃろうが、私はあえてクロナ親衛隊のメンバーじゃな。そやつらが一見単純に見えるこのギフトゲームをどう勝ち残るのか楽しみじゃ!』
『クロナ親衛ってそんなのあったけ?』
『いや、今私が名付けた。メンバーはここにおるカズマの熱狂的なファン共じゃ』
『ふむふむ。白夜叉ちゃんが裏でいくなら、僕は王道中の王道でいこうかな。このゲームが開催される元凶一人にして純血の吸血鬼メイド、レティシア=ドラクレアちゃん!やっぱ彼女は注目しょ!』
そんな放送が流れている頃、当の本人のレティシアは賞品が置いてある場所――カズマのいる場所にいた。
「それじゃあカズマ、ちょっと待っててくれ。すぐに皆殺しにして迎えに来るから♪」
「いや、ちょっと待て!十六夜とか春日部も殺す気ッ!?」
「えっ、そうだが?当然だろ?変なことを言うなぁカズマは」
あははとレティシアは心底楽しそうに笑う。
こんな大騒ぎに発展したのに文句一つ言わないから不思議に思っていたが····。
「それじゃあ、カズマ行ってくる。大好きだよ」
「殺すなよ!絶対殺すなよ!」
この言葉にレティシアは返事せず、ただウフフフフという不気味な笑い声を発しながら去っていく。
(レティシアってもしかして、狂ってる?)
カズマは心配に思った。自分が。
◇◇◇
『それでは予選バトルロワイヤルAブロック始めッ!』
黒ウサギの合図でバトルフィールドから怒涛のごとく叫び声がする。
一人は手に持った剣で隣の槍使いに斬りかかり、また一匹は己の自慢の爪で死角から切り裂く。
完全な乱戦状態と化していた。
「ぎゃあああああああああ!」
「何だあ――」
「うあああああぁぁぁあああ!」
突如として発生した黒い竜巻が発生した。
それは周りの者たちを吹き飛ばし、飲み込んだ者には鋭い刃が待ち受けている。
簡単に言うとミキサーの中に入れられるようなものだ。
「ブンブンとカズマに集ってうるさいハエたちだ。お前たちがカズマに触れたら穢れてしまう。カズマは私だけ、誰の物でもない私のだけの物。私のカズマに近づく害虫はみんな退治しないとなぁ♪うふ、うふふふふふふふ♪」
影の竜巻の原因であるレティシアは、壊れたように笑う。
鮮血を撒き散らせながら参加者を切り刻んでいく竜巻はレティシアの狂気そのもののようだ。
「こんな竜巻――!」
「ブッ壊してやる!」
火炎や雷、爆弾やら同じ竜巻まであらゆるギフトを行使して死の竜巻を破壊しようと試みる。
「死ねッ。死ねッ。全員死ねばいい!カズマに捧げる綺麗な綺麗な血桜になってしまえ!」
「クソッ!全然効いて――グアアアアアアッ!」
「助け、助けてくれッ!」
「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!」
しかし、そもそもが影であるため効果が有るわけもなく無惨にも飲み込まれていく参加者たち。
無論ギフトの使い手であるレティシアを直接狙っても、串刺しの刑が待っているだけだ。
阿鼻叫喚の大合唱が終わり、やがて静かになったフィールドの上にはポツンと一人の少女が立っていた。
その返り血を浴び微笑む姿は、まさに吸血鬼の姫という言葉がにぴったり合うような愛らしく美しかった。
『・・・・・』←口があいている
『・・・・・』←口があいている
『はっ!しまった!あまりの惨状にすっかり実況をするのを忘れておった!』
『いや、ホント完全に見惚れてた。レティシアちゃん発狂するぐらい怒ってたんだね。もしかしたら、明日ズタズタに切り裂かれた白夜叉ちゃんの死体が発見されるかもwwww』
『それ笑い事じゃすまんぞ!にしても、レティシアやつ·····』
何やらブツブツと呟き出す白夜叉。
そこでやっと口があいたまんまフリーズしていた黒ウサギは我に帰った。
『し、試合終了ーー!バトルロワイヤルAブロック勝者、レティシア=ドラクレア!』
こうして予選Aブロックは終わったが、あまりの惨状に観客も予選前のようなハイテンションではいられなかった。
なお、重体の者ばかりだが死人は出てないらしい。
それが、レティシアの配慮によるものかカズマの言葉によるものかは分からない。
当のカズマは、
(·············)
血まみれのレティシアに魅せられていた。
◇◇◇
予選Bブロック
さっきのAブロックの惨劇を打ち消すように観客は歓声を上げて会場は盛り上がっている。
そんな中真っ当な決して虐殺などない闘いの中にレーネはいた。
彼女の耳には多数の中に混じった仲間の応援が鮮明に聞こえる。
「レイ姐!そんな奴らぶっ飛ばしちまえー!」
「レンレンファイト~!」
「頑張ってください~!」
自然と頬が緩む。
わざわざウィラまで本拠から応援に来てくれたんだ。負けるわけにはいかない。
二日前に比べたら包帯の量も少なくなっているがやはりどう見ても怪我人なレーネ。
しかし、その程度彼女の強さは変わらない。
向かってくる者を殴り飛ばし、斬りかかってくる者の刃を蹴り折り、炎やら雷やらは爆発的な脚力で全て避ける。
このブロックにいる者では傷一つ付けられない。
そして、最後の一人がリングアウトとなった。
『予選バトルロワイヤルBブロック勝者、レーネ・K・エノモト!』
会場のさらに大きな歓声に包み込まれるが、レーネは興奮一つしていなかった。
予選の別れ方を見たときから彼女は決勝トーナメントこそ本当の闘いがあると見据えている。
言っては悪いがこの予選は、所詮準備運動だ。
初めはこんなことなった原因である白夜叉に怒りを感じていたが、よく考えればこのゲームに勝てば正式にカズマを引き抜ける。
姉弟揃って同じコミュニティに所属出来るし、コミュニティのみんなも喜ぶ、そしてあの吸血鬼から守れると一石二鳥どころか一石三鳥ぐらいになる。
そう考えれば、このギフトゲームは悪くない。いや、好都合だ。
「悪いがもう少し我慢していてくれ。····私の弟よ」
レーネは肩にかかった髪を振り払うと颯爽と去っていった。
クロナ=クロニクルさん改め、カズマさんの写真集について補足です
多分察している方がほとんどだと思いますが、初め投稿された写真集以外は全てコーキさんのギフトによるものです
正直、何が目的でそんなことをしていたかは私にもわかりません
お金とか欲しかったんですかね?カズマさんに女装させたかったんですかね?いや、まさかカズマさんの黒歴史を偽装して脅すため···?
話は変わって、一番初めの本物カズマさんがメイド服着た写真集がなんであるのか?
そう思った方も多くいると思います
安心してください。本編でも番外編にもそんなシーンはありません(キリット
では、一体なぜカズマが女装を?
それは、原作読んでいる皆さんなら多くを語らずに分かるはずです
ヒント:錬金術のギフトゲーム、ウィル・オ・ウィスプの売り子、着替えさせたのはレティシア
もしかしたら、次章で語られるかもしれないのでお楽しみに!
あくまで、「かも」ですが
予告、次回はあの人気原作キャラが再登場お楽しみに!
それではまたお会いしましょう!