それは問題児も同じです
一体彼女はどんな悩みを抱えているのでしょうね?
飛鳥の部屋
「~♪」
飛鳥は熱い紅茶の入ったティーポットを軽く揺らしながら二つのカップに注いでいく。
本来ならレティシアでも呼んで淹れてもらうところであるが、生憎いつの間にかいなくなったカズマを探すのに忙しそうだったので自分で淹れることにした。
(メイドの幸せを応援するのも良き主の条件よ、なんてね)
紅茶で満たされたカップを持ち、一つを自室へ来てくれた耀の前に置く。もちろん、お茶菓子は配置済みだ。
飛鳥は自分の分の紅茶を置いて座ると、話を始めた。
「それで、春日部さん。私に相談したいことって何かしら?」
そう、耀が飛鳥の部屋を訪ねたワケは何やら話を聞いて欲しいからだ。
それをお願いされた時には、飛鳥は相談してくれるぐらい耀との友情が深まっていることに感激した。
そして、嬉々として部屋に招き入れたのである。
「相談じゃなくて、ただ話を聞いてもらうだけ···。もっと言えば愚痴かな?それでも、飛鳥は聞いてくれる?」
「勿論よ。愚痴だろうが何だろうが好きなだけ私に話してちょうだい。遠慮はいらないわ。だって、私たち友達でしょう?」
「うん、ありがとう飛鳥」
そう言って耀はサクサクと食べていたクッキーの最後の一
「最近、『錬金術師×2』での私の扱いが酷いと思う」
「!?。えっと、春日部さん?いきなり何を言っているのかしら?」
「だから、作者が私に対する扱いが酷いって話。出番無いし、バトルパートカットされるし」
「いやいやいや、待って待って!一応ここ本編なのにそんなメタいこと言って大丈夫なの!?」
「大丈夫だと思うよ。今章は丸々番外編みたいな本編らしいから。それに、もしNGなら勝手にカットされると思うし」
「そ、それはそうかもしれないけど···。それって、結局カットされて春日部さんの出番が減るんじゃないかしら?」
飛鳥のこの指摘に耀は、一瞬はっとしたがすぐに開き直った。
「もう今さらだし、このまま続ける」
「そう。春日部さんがそれで良いならいいわ。続けて」
「一番初めの箱庭に来た時は、当たり前だけどちゃんと出番があった」
「そうね。そうじゃないと、私たち存在出来ないものね」
「でも、いきなり“サウザンドアイズ”でのグリーとのギフトゲームでカット」
「そ、それは仕方がないと思うわ。だって、原作丸々そのままやっても読者は退屈でしょうし」
「そして、次にガルドとのギフトゲームはしっかり出番があった」
「私はその時、カズマ君に良いとこ持っていかれたわね」
「次に
「なにか今、春日部さんの黒い部分を見た気がするわ!」
「第二章では“造物主達の決闘”で出番有り。でも、原作通りに感染でその後の出番無し」
「でも、活動報告の方でアンケートとってたのよね。私に比べたらまだいい方よ」
「第三章は、原作では
「私も大体似たものね。こう振り返ると、原作キャラである私たちの出番ってほぼ無いわね」
「そう思うよね!無さすぎるよね!酷いと思うよね?」
飛鳥は紅茶を飲みながら、少し興奮気味の耀にこう言った。
「でも、これって二次創作作品だしオリキャラであるカズマ君たちにスポットがあたるのは当然よね」
「それはそうだけど···」
この正論中の正論なので言い返すことが出来ない。
「でも、他の作品ではちゃんと出番あるやつもあるよ···」
「それはきっとオリ設定とかがある作品でしょ?この作品には無いから、諦めるか今後に期待するしかないわ」
きっぱり飛鳥は言う。
「·······。飛鳥は何でそんな普通でいられるの?今の状況に不満はないの?」
「無いわ、全く。だって考えてみなさいよ春日部さん。私たちは
「贅沢······」
耀は飛鳥の言葉を口ずさむ。
そして、しばし考えるようにして固まった。
飛鳥は空になったカップに新たな紅茶を注ぎ込みながら待った。
「········うん、そうだね。確かにそうだ。飛鳥の言う通りだよ」
と耀は言うとさらに続けた。
「私たちは、余裕を持ってしっかりしていればいい。出番や見せ場が少なくても大丈夫。全然問題無かったんだ」
「そうよ、春日部さん。私たちは常に優雅に構えていればいいのよ」
「うん。ありがと飛鳥。飛鳥はやっぱりすごいね」
「別に大したことじゃないわ。でも、春日部さんの役に立ったのなら良かった」
飛鳥は誇らしげに笑いながら言った。
「じゃあ、次は私の話を聞いてくれないかしら?」
耀:次回、飛鳥が変な方向に意識改革して大変な話
タイトルはまだ未定です!
それでは、また次回お会いしましょう
耀:何でそんなことになったんだろう···?