竹刀ちゃんと狩衣くん   作:星が好き

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20回目-26 破暁

  下らないこと言ってないでさっさと木陰にでも隠れるか、あるいは

  あなたを日差し大丈夫な体に術で一時的に変化させましょうか?です

 

俺は後者にしてもらった

君はまだまだこの聖域に用があるのだそうだ

 

(それなら一緒にいたいからね)

 

ふと見上げると

 

  あ、竹刀ちゃん見てご覧

 

  うん?

  何の変哲もなき朝日でございますですが

  一体どうし…

 

俺は登り始めた朝日を背に君に触れるだけのキスをした

途端に真っ赤になる

俺だけの可愛い竹刀ちゃん

 

  な、なななななな…

 

俺は唇を離すと

 

  おはよう竹刀ちゃん

  

そう挨拶したのだが

君ときたら両頬を手で押さえて

 

  あ、挨拶なら普通にやっていただけませんです?ごく普通に!

  其れともあなたは西洋人か何かで?

  

抗議してきた

 

  えー、いいじゃないキスくらい減るもんじゃないし

  あと俺はバリバリ大和人

 

  私のドキドキが減るです!

  知ってますですか、人の心音というのは打つ回数が決まっていてですね…

 

  君は人の理屈がまるで通用しない化け物なんでしょ

  

俺は態と君を怒らせてみる

 

  身も蓋もないー!

  んもう、本当にあなたときましたらば

 

  うん?

 

  どうしょうもなき殿方でございますです!

  おはようございますです!!

 

  うん、おはよう竹刀ちゃん

  いい朝だね

  あと一応俺的には朝日なんて珍しいんだよ

  何せ普通羅刹は見られないんだから

  目も焼けるかもしれないし

  まあ君の術あればこれからは気にしなくていいかもしれないけどね

 

  さて

  で、ここに残ってあと何の用があるの?

 

  あー

  あなたはちょっと待っててくださいませです

 

君はまた術を唱える

 

  神祷術 第三の編 いざゆかん★私の趣味空間

 

  何そのふざけた術名?

 

  ぶっちゃけ神祷術って第一〜第四編のいずこに所属するかだけ

  守っておけば後は単なる起動鍵に過ぎず術名は何でも良いのです

  大体雰囲気

 

  あ、そう

 

  で、なんか出てきたけど

 

  はい、私の趣味空間!

 

  …恋愛小説でも詰まってるの?

 

  確かに其れもとても素敵な発想ではございますですが

 

なんか斜め上見上げてうっとりしてる

君は戦闘時や持ち前の観察力洞察力を発揮する時以外は結構、間が抜けてると言うか、アホの子と言うか、百歩譲って夢見がちな乙女だよね

 

本当に羅刹狩りなのかい?

ていうか昨日の凛々しい君はどこに置いてきたんだい

 

  一応違うのでございますですよ

  取り敢えず時間は全然掛からないですゆえお待ちくださいませです

 

  うん?まあいいけど

 

  ありがとうございますです

  いよおし、ではでは

  

君は胸を張って胸元の露出度の激しい黒い巫女服の胸元を軽く叩いて俺にも見覚えのある存在を取り出す

 

  あなたもおはようございますです、私の可愛い子さん!

 

  おはよう、竹刀のお姉ちゃん!

 

そしてそのまま二人で君が先程出した空間へと消えていく

 

(いや、ちょっと待って!)

 

二人きりで何するの!?ていうか君本当にうちの氷結の継子を胸元で飼ってるんだ?

 

正直羨ましいけどぐっと堪える

そっちに落ちたら俺も流石にだめな気がする

 

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