竹刀ちゃんと狩衣くん   作:星が好き

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20回目-38 山彦、播磨にて

  ところであなた血だらけでございますですが

 

  それは竹刀ちゃんもでしょ

 

俺も君も服は返り血だらけだった

 

まあどちらも流石に頂点の実力者

一つも怪我を負ってないのは傍目から見たら脅威に思えるだろう

 

  ゆえに常に黒い服を着ておりますのです

  返り血が目立たず、ついでに夜の闇の中を紛れて動ける上にやはり地味な色合いは落ち着く

  間違っても白地に赤の巫女服とか着るのは御免でございますですゆえ

 

  ああ、それでその恰好なんだ

 

  左様でございますです

  もちろんあまり目立たぬ地味な色合いを好むというのが第一にあるですが

 

  勿体ないなあ

  きっと女の子っぽい服着たら似合

 

  要りませんです

 

先ほど同様に君はまた俺に被せてピシャリと言い放った

 

(絶対いつかこの子に似合う特注の明るい色合いの服を仕立てさせよう)

 

君の嫌がる反応含めて愉しみにする俺だった

 

  さて宴も酣、そろそろ帰るといたしましょうかです

 

  おや、帰るってどこへ?

 

  其りゃ、あなたのお家…あっ

 

俺はニヤつきながら

 

  へー竹刀ちゃん、俺の家を帰る場所って言ってくれるんだあ

  おかしいなあ確か絶対一箇所に留まらないって言ってなかったっけ〜?

 

  ち、違いますですよ!

  脚の遅いあなたを態々私が送って差し上げると、左様に申し上げましただけにございますです!!

 

  ふーん?

 

  あのですね、

  勘違いしていらっしゃるようでございますですゆえ、此処らで一旦はっきりさせていただくといたしますですが、私は化け物、睡眠も休息も食事だって必要なき身

  ゆえに宿なんて止まり木一つあれば十分でございまして、つまり野宿は慣れっこで

 

  はいはい、可愛い小鳥ちゃんだね

 

  小鳥ってバカにするなですー!!!

 

  真面目な話、君みたいな可愛い子に野宿なんて俺がさせないよ

  君は俺と一緒の布団で寝るの

  今朝みたいにね

 

  あなたこそ睡眠の必要なき羅刹さんのくせに!

  今朝はなんかグーグー寝てましたですが

 

  それを言ったら君だって俺の知る限りすやすや寝てたよ?

 

  あ、あれは、あなたに激しくされて力尽きて!

 

(はい、自爆)

 

  じゃあまた激しくしてあげるね

  それで一緒に寝落ちしよ

 

  此の変態ー!!

 

  酷いなあ

  俺がそうなるのは好きになった女の子相手だけだよ

  ねえ、竹刀ちゃんは俺のこと好き?

 

  あなたなんて大嫌いでございますです!

 

  えー冷たーいー

 

  本っ当に!どうしょうもなき!殿方でございますですねー

  此の倒錯大量殺戮者が!

 

  それはそうだね

  ねえ、大量殺戮者専門の殺戮者ちゃん♪

 

  あなたと同じにしないでいただきたいのでございますですが

 

  変わらないでしょ俺も君も

  同じ穴の狢だよ

 

  ぐっ

  まあ良いです、どうせ殺しますですし

 

  そうだね、ちゃんと俺を殺すんだよ

 

  わかってるですが、なんです

  なんか生意気

 

  気のせい気のせい♪

 

  やっぱなんか絶対バカにしてるですーーーーーーすーーーーーー

  

流石の君の絶叫大音声に沈黙を破り山彦も木霊した

 

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