竹刀ちゃんと狩衣くん   作:星が好き

40 / 40
20回目-40 湯浴み

また他愛もない軽口を叩き合いながら遅い夕食を摂り、そのまま君を宗祖である俺専用の湯浴み場へ連れてきた

 

君は俺の前で服を脱ぐのを恥ずかしがっていたけど、情事のとき散々見ているんだから今更じゃない?とかそもそも君の超豊満な胸に、全体としては非常に細い肢体に、真っ白い肌と特徴的な美しい黄緑の瞳と、綺麗で艷やかな長い黒髪はどこに出しても恥ずかしくな…

いや、嫌だ!

絶対に俺しか見ちゃいけないけど、でも恥ずかしいなんてことはなく、「完璧」だと思うのに

 

君は本当に変なところで照れ屋だ

しかし同時に、ともすれば信じられない所で堂々と脱ぎ出しかねない危うさみたいなものを持っている気もする

 

(やっぱり俺がしっかりと見ていてあげなきゃ!)

 

俺は使命感と独占欲に燃えるのだった

 

なんとか宥めすかして湯殿までは来てくれた

でも君は手で大事な所を隠して俺を警戒していた

そんなことされても俺達の関係考えたら無意味だろうに

そしてそれがわからない君でもないはず

 

一応、最初はきちんと汚れを落とすことを意識したけど、それが済めば当然の如く別の欲求が立ち上がり、裸の君がこんなに視界いっぱいにいるのだ

そりゃヤることは一つしかない

そして君は俺を拒まないし、拒めない、そういう契約なんだから

 

俺は湯に浸かっていた身体を起こし、如実に俺と距離を取る岩場の君へと手を伸ばし声を掛ける

 

  ねえ、竹刀ちゃん、おいで

 

君は一瞬逡巡したようだったが、諦めたような表情を浮かべ俺の手を取った

そのまま俺も君の手を引いて湯船へと誘う

 

君は一応気になっていたらしい事を聞いてきた

 

  あのー

  斯くは折角のお湯が汚れてしまいませんです?

 

(なんだ、そんな事か)

 

  天然の温泉で常に湧いてるから平気だよ

  それに君と俺が混じり合って流す物を「汚れ」って言わなくて良いでしょ

 

  一般に排泄物の一種に違い無いのでは?

 

  君は本当に雰囲気ぶち壊すのがお手の物だね

 

  私は何か間違っておりますでしょうかです

 

(間違ってはないけどさあ)

 

  もう少し女の子らしい可愛らしさみたいなものもあって然るべきなんじゃないかなぁとは思うよ

  頭が良くて物知りだから、そりゃ何かにつけ言葉の表現が即物的な感じになりがちなのは避けようが無いけどさ…

 

  ?

 

  そうそう、せめてそんな風に何も言わず首傾げてるくらいの方がずっとマシ

 

俺は君に口づける

舌で君の口を割り開きその先にある君と同じ物と絡め合い混じり合う

 

それが終わると自然に俺達の口の間を糸が引く

俺は君の身体に少しずつキスを落としそれに釣られて君もようやくさっきまでのなんともな言葉の数々とは違う声音を出してくれた

 

もうとっくに日付は越したがやっと俺達の本当の夜が始まった

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。