はあ、この夢ももう何度目だろう
取り敢えず毎日見てるなあ
もういいよ、さっきの竹刀ちゃんが泣いてた事と合わさって気が滅入るよ
どうして俺に泣きながら謝るんだろう
どうして俺は目が開かないのだろう
竹刀ちゃんの涙なら俺が拭ってあげたいのにどうして…
そんな事を考えていたらまた俺の意識は遠くなる
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目が覚めた
あ、この感じは
俺は肩を落とす
やっぱり君が出発してしまった後だった
ひとまず君が縫ってくれた夜着を掻き抱いてそのまま駆け出した
目指すは聖域あそこしかない
俺も君に釣られてすっかり朝は早くなってしまった
健康優良すぎて参るね
そして当然のごとく日は昇ってないしまだ夜半もいいところだ
到着したけど取り敢えず神楽舞台は組まれていない、間に合ったのかな?
と思って頭上を見上げると丁度身清めを終えたらしい君が全裸で着地してきた
君の黄緑と俺の虹色の瞳が合うが
君はさっとそっぽを向く
あれ?と思っていると胡乱な目で
いつまで見てるです
此の変態野郎
と言ってきた
俺は、「竹刀ちゃん、それは流石にないよ」と思ったがそれは黙っておいて
おはよう竹刀ちゃん、今朝はなんかご機嫌斜めなの?
一応聞くが
違うです
巫女の端くれとして神様に奉仕する神聖な気持ちになっていたところに
朝から下半身欲求全開が現れたために気持ちの切り替え操作誤りを引き起こしかけただけでございますです
(君、俺と服脱いでまぐわう時そんな思考回路で切り替えしてたの?)
カラクリ人形か何かかな
まあ、それならそれで好都合だったので
なあんだ
じゃあ切り替えたってことは今からまぐわい了承♪
いえ、流石にだめです
此れから儀式ですゆえ、でもまあ、はあ、あなたもどうせまた身体ベタベタなんでございましょうです
今度は蹴り上げませんですゆえ、ゆっくり着水して身体の汚れ落としたら、ヤる事ヤらせて差し上げてもよろしいでございますですよ
とはいえ儀式前ですゆえ、あまり長く時間掛けられては困りますですが
ありがとう竹刀ちゃん!
俺も取り敢えず脱いだ
「じゃあ今度は気持ち優しく…」と君は言いながら俺を掴んで真上に放り投げてくれるのだった
俺はどうせそんな事だろうと思っていたので驚きもしない
掴まれた時点で大体察した
一応、受け身を取る姿勢で華麗に着水を決めた
ふむ、今度は大丈夫そうでございますですね
きちんと学べて偉い偉いでございますです
下方でそんな独り善がりな独り言が繰り広げられてるのを知ってか知らずか、俺は「今、凄い竹刀ちゃんに侮られた気がする!」と思ったのだった
にしてもこれはどうしたことだろう
息ができる?
水の中なのに全然苦しくない
泳ぐのも、あれ、簡単にできる…
まるで水を操るのが得意な二十四節巍、雨水の伍番の魏術のようだ
あれも入っても人間はともかく、羅刹は問題なく呼吸のできる水の空間術だった
(…俺なんで昨日溺れたんだろう)
ちょっと自分で自分が嫌になった
そうこうしていると、勢いよく水音を立て、飛び込んでくる泡飛沫の塊が見えた
泡が治まると、白い美しい肢体が顕になる
この不思議な光る水に反射して微かに後光のように輝いて見えた
(ん?)
艷やかな黒髪を持つ透き通るような白い貴人がこちらにやってくる
竹刀ちゃん?なんで?
いや、あなたが朝からまぐわい云々言うがゆえ、態々やって来てやったというに其の反応でございますです?
別に帰っても良いのでございますですが
ごめんごめん
驚いたんだよ
だってこの不思議な光る水で照らされる君があんまり幻想的で美しい物だから
別に口から出任せではない、本当に思ったことだ
な、べ、別に?
左様なこと言われましても、其の、困るです!!
光っているので君が赤くなっているのもよく見えた
其れにしても一応溺れずにいるみたいでございますですね、本日は
うん、こういう感じなんだね、
えっと、「聖泉」ってのは
はい、息ができるため溺れるなんて理論上あり得ない神秘の泉でございますです
それは言わないでよ、きっと混乱したんだよ、昨日は
普通に傷つくよ
俺はちょっといじけた事を口にした
まあ、良いではございませんですか、人はきっと何かを乗り越え強くなる生き物でございますのです
俺、羅刹だけどね?
其して私は化け物にございますです
俺達が人の論理を説くのは不毛だから止めようか
ですね
どちらも首肯した
なんとなく、この特別な光る水で俺のあらゆる部分が洗い流されてくのがわかる
(それでも俺は、君の身体を見ると、やっぱり…)
今回は間違いなく聖水には溺れなかったが、聖水の中で別のものに溺れそうになっていく自覚があった
君は俺の硬くなったそれをガン見し
例え聖水の力でもあなたの煩悩が洗い流せぬという検証結果が得られましたです…
ため息ついて抱きついてきた
仕方ないですゆえ、まだ「夜」という判定にいたしましょうです
其れで?
手でされるのと、お口でされるのと、胸でされるのと、足でされるの、今夜のご希望はいずこでいらっしゃいますでしょうかです?
もう、君はすっかり俺とのまぐわい上級者になっている
(ごめんね、一応辛うじて純粋だった君をここまで染め上げちゃって)
俺は朝から若干の罪悪感を覚えないでもなかった
尚、しっかり胸を選択した
だって君の柔らかい巨大なおっぱいに挟まれるのとか至福以外の何物でもないじゃない!
…とはいえ、俺もだいぶ症状が進行する自分に心のどこかで引いていたのだった