HRが終わって、市ヶ谷有咲は幻想即興曲の運指で荷物をまとめた。鮮やかな手捌きは、流れるように鞄へ荷物を仕舞い込んでいく。
学校。いや、この世界にある蔵以外のすべてが、有咲の居場所ではない。
もし仮に全国高等学校総合帰宅大会などという大会が現実にあれば、間違いなく優勝候補に名を連ねるほどのヒキコモリ──
「かすみん」
有咲は鞄を肩にかけながら席を立つと、左隣の席に向かって声をかけた。
ちなみに、右隣のニンジャは早く行こうと、ぴょんぴょん跳ねていてやかましい。忍ぶ気は特にないらしく、適当に引っかけた上履きがパタパタという音を鳴らしている。
「…………」
「……かすみん」
戸山香澄は有咲のクラスメイトで、友達で、バンドメンバーだ。
普段は引っ込み思案で人前に出ている姿なんて碌に想像もできないタイプだが、ひとたびギターを持てば彼女は世界が羨むほどに輝く星のカリスマになる。なんだか不思議な女の子。
有咲は彼女がいたから学校に来ている。外に出るのは億劫でしかないが、半年近く学校に来るようになった今となっては、意外と悪くないと思うようになったこともまた事実だった。
「…………かすみん?」
三度声をかけたが、反応はない。
香澄は机の隅をじっと見つめながら何やら考え込んでいるようだったので、仕方なく後ろの方に回り込んで彼女の見つめているもの──おそらく、山吹沙綾との会話だろう──を覗き込むと、それは有咲が以前にも見たことのあるものだった。
──☆→
机の上には、たくさんのやり取りが残っている。
香澄と、別のバンドメンバーである山吹沙綾によるものだ。机の広さの都合もあって、やり取りは都度消していると聞いていたが、この星は下の方に書かれているので半年近く経った今でも残っていたらしい。
「……有咲ちゃん」
「何? 聞いてるなら、返事くらいしなさいよ」
「ごめんね。でも、気になっちゃって……」
どこか微睡んでいるような、ぼんやりとした声が返ってくる。
香澄の視線は相変わらず一点に向いたままで、有咲はその視線の先を指さした。
「この星が?」
「ううん。有咲ちゃんの星が」
「あたしの?」
父の命日。有咲は父のランダムスターを誰かに見つけてもらえないかと、星を繋いで道しるべを作った。それを見つけたのが目の前にいる香澄であり、それを真似したのが沙綾だった。
どちらも行き先は分かっている。今更疑問に思うところなんてない。
「あたしが貼った星がどうしたっていうの?」
「えっと……沙綾ちゃんの星は、私が『会いたい』って言ったから、ここに書いてくれたわけでしょ?」
「──確かにそうだったな」
「うわっ!」
驚いた香澄がひっくり返りそうになって、有咲は慌ててイスを掴んで止めた。
わたわた、とひとしきり慌てた二人は急に会話に混ざって来た闖入者の方を見た。
「びっくりするじゃない! いきなり話割り込むの止めなさいよ」
「シツレイな。仲間外れにしてたのは師匠たちじゃん!」
せっかちな裸足のニンジャガールこと、牛込みりはいつの間にか有咲の脇の下から覗き込むようにして香澄の机を覗いていた。
「それでそれで?」
「図々しいわね。…………それで、星の話、だっけ?」
「う、うん。沙綾ちゃんの家までを案内してくれる星は、これから始まって、沙綾ちゃんの家まで続いてたでしょ?」
「うんうん」
「だったら、有咲ちゃんの方の星は、いったいどこから始まっていたんだろうって思って」
「え?」
「ふむ……?」
「わたしは、通学路の途中で星を見つけて、それを辿って有咲ちゃんと出会えたけど、それは別に最初だったのか分からないというか……」
「…………あ! なるほどね」
有咲はようやく得心した。
香澄は確かに有咲や沙綾の星を見つけた。そして、沙綾の星は確実に香澄の机から始まっているのは疑いようもない事実だ。
でも、有咲の方は断言できない。香澄は通学路を歩いている途中で、たまたま星を見つけてそれをなぞり始めただけだ。沙綾のときとは違う。なら、香澄が見つけた星は
「沙綾ちゃんの星を見てたら、もしかして、って気になっちゃって」
「師匠は変なことを気にするんだな。目的地が分かってるならそれでいいのでは?」
「それは、そうかもしれないけど……」
「でも、師匠の疑問はすぐに解決するだろう」
「え?」
「師匠、簡単なことだ。ゲシュニンに聞けばいい」
「下手人って……」
りみはまるで名探偵になったかのように、ちっちっと指を振った。
「犯人に聞けば全て解決! 師匠のお悩みはこのうちにお任せ!」
「りみちゃん……!」
「さあ、白状せよ! オマエがやったことは分かっている! 今ならタンバの炊き立てご飯を敷き詰めたカツ丼もある!」
「警察か探偵かはっきりしなさいよ」
りみにツッコミをしながら、有咲は少しだけ思い返す。
あれから半年ほどが経つ。ランダムスターを飾ること自体は元からやっていたが、星を町中に貼るのはあれが初めてだった。
確か、数日前に思いついた有咲は、家の中に使えそうなものがないか探し始め、マスキングテープを見つけてから──
「…………」
「……有咲ちゃん?」
「……………………忘れたわ」
「忘れたぁ!?」
りみの大声にクラス中の視線が一瞬集まるが、声の主を確認したクラスメイトたちはすぐさま視線を戻した。ニンジャの奇行はクラスの日常だし、文化祭ライブを経たPoppin’Partyがいくら人気を得たところで、普段の三人は問題児の集まりだった。
りみは「おかしい!」と騒ぎながら有咲に詰め寄る。香澄も寂し気な顔をしている。
「本当に覚えてないの?」
「そりゃ、もう何ヶ月も前のことだもの」
「モクヒとはいい度胸だ」
「そうは言っても、覚えてない物は仕方ないでしょ」
あれを貼ったのはまだ新学期が始まってしばらくのことで、今はもう秋になっている。
そもそも防水性も粘着性も碌にないマスキングテープで貼っている以上、もう残っている可能性の方が低い。
「あたしはもう覚えてないし、仕方な──」
「──わたし、覚えてる」
「かすみん?」
「わたしが通ったところまでは全部覚えてる」
「おお! 流石は師匠」
りみが漠然とほめたたえるが、有咲はだんだんと嫌な予感を持ち始めた。
なんだか瞳が輝きを放ち始め、表情も徐々に困り眉から明るい表情に写りつつある。こういうときの香澄は、動き始めたら止まらない。
「きょ、今日は練習もあるし……」
「有咲ちゃん」
香澄の大きな輝きを閉じ込めた瞳が、嫌そうな顔をしている有咲を映した。
それはいつもの、ギターを持っていないときの香澄ではない。ステージの上でギターを弾いて世界をときめかせるときの光に満ちていた。
「出会ったきっかけだもん。知りたいよ。有咲ちゃんのこと」
「うっ……」
「ふーむ…………」
香澄はもう勢いづいているし、りみも面白がって乗っかる態勢に入っている。
こうなっては、有咲にはもう止められない。
「どう、かな?」
「他の二人がいいって言ったらね……」
「ありがとう!」
「では、調査の時間だな」
嬉しそうに微笑む香澄と、面白いことが始まったと意地悪く笑うりみ。この様子の二人を見て止めようとするメンバーはもういない。
有咲は、今日の練習を諦めた。
靴を履き替えて正門へ行くと、既に花園たえと山吹沙綾が話をしながら待っているようだった。
有咲たちは正門で待つ二人を視線に捉えると少し足を早める。たえは二人に気付くとぺこっと頭を下げ、沙綾は小さく手を振った。
「待たせてごめんね」
「いや、全然待ってないっす。自分もさっき来たばかりなんで」
「私もだよ。それに、二人でお話ししてたらあっという間だったし」
花園たえは隣のクラスにいる、有咲のバンドメンバーの一人だ。
何故か舎弟のような言動はあるものの、どっかの裸足のニンジャガールよりは遥かに話の通じる相手だし、ギターも上手い。
山吹沙綾は香澄の最初の友人で、最後に加入したバンドメンバーだ。
定時制に通っており、日中は実家のパン屋を手伝っている。しっかり者で、バンドの中で一番の常識人が彼女だろう。
「今日はみんなで練習っすよね」
「合わせで練習したいね。平日に定時制の方が休みなのは貴重だもん」
「あー……」
「今日は、予定を変更してゴードーソーサだ!」
「え? 捜査?」
「いったい、何の話っすか?」
「じ、実はね──」
全員で学校を出ながら、香澄が事情を説明し始める。
沙綾の星の合図を見ながら、有咲の星の始まりが気になったこと。それを有咲が忘れてしまったこと。そして、それを探しに行きたいこと。
「どうかな?」
「断って練習にしていいのよ」
「いや、そういう事情であれば、自分ついていくっす! 沙綾センパイもそうっすよね?」
「もちろん! それに私も気になるし、一緒に探すよ」
「ありがとう、二人とも」
「本当にやるの? 早く蔵に帰らない?」
「えー? たまにはいいんじゃない? こういう寄り道も」
「そうだそうだ」
「……それにしても、本当に覚えてないっすか?」
「そりゃ、もう随分前のことだし」
「ポンコツめ」
「ポンコツで悪かったわね」
五人の足は市ヶ谷家の方へと向く。一度ゴールへ向かってから、改めて逆順に辿っていく流れとなった。
「貼ったのはマスキングテープなんだっけ?」
「そう。あの日だけ仕事しててくれたらいいかと思ってたから、そんな粘着力あるテープは使わなかったの」
「回収イラズの目印という訳か」
「後で拾って捨てた方がよかったとは思うけどねー……」
「面倒だったんだもの……」
「私が見つけたところまでは大丈夫そうだけど、そこからはどうしよう?」
「だいたいの距離感は一緒なんすよね? だったら、その辺りを目印にして探してみましょう」
学校から有咲の家まではあまり遠くない。
一行は程なくして裏手の方へ到着し、香澄は近くの電柱の下を覗き込んだ。
「師匠、ここか?」
「うん。でも無くなっちゃってるみたい……」
「近くに落ちてもなさそうっすね」
案の定、テープはなくなっていた。
有咲も毎日のように通る場所だったが、いつからなくなっているのかは記憶はない。別に毎日確認していたわけでもない。貼って数日は少し気にしてはいたが、やがて三日に一度になり、一週間に一度になり、ひと月に一度になった。
「ともかく、ここから追いかければいいっすよね?」
「師匠、ここからどっちに行くんだ?」
「えっと……こっち」
香澄の案内に従って、四人が後ろをついていく。
そのすぐ後ろにニンジャが張り付くようについて、その後ろを三人で追いかける。
そこから、香澄は数メートルほど歩くたびに「ここにあったよ」と猫のように身をかがませながら、いろんな場所を指さした。
道路の脇にある電柱やガードレールの足。民家の傍に敷き詰められた鉢植え。ビルの裏手に置かれた室外機の側面。地元の人が通っている銭湯の階段。防火水槽の看板の根元。
それは普通なら誰も目を向けることがないような、地面のすぐそば。まるで猫が貼ったかのような高さにばかり貼られたそれは、行き先へと素直に案内する気がなかった。基本的にはまっすぐだが、時折急な角のある三つ角などで折り返すような動きもあった。
「改めて通ると、見つけるの大変だよね」
「自分ならすぐに全部見落としてるっす」
「これは、本当に人を誘う気があったのか?」
「そりゃなかったら貼ってないわよ。でも、目立つところに貼ったらはがされちゃうかもしれないでしょ?」
「確かに」
実際、目立たない場所に貼っていたおかげで、しばらくは機能していたはずだった。
そのおかげで、沙綾も香澄のメッセージを見て蔵までやってくることができたのだから。
「でも、この量は多すぎないっすか?」
「一日で貼ったの? ベンケー殿も、もしやニンジュツを……!?」
「は?」
「日中にこれ貼ってたらすごい目立つよねぇ」
「やっぱり、夜中にこっそり貼ったんすか?」
「でもそれだと、暗くて見えないんじゃない? 明かりつけたらそっちの方が目立つだろうし」
「有咲センパイは夜目が効くのかもしれないっす」
「なに!? 貴様、伊賀者かっ!」
どちらかと言えば江戸っ子だろうと有咲は思ったが、自らの築いてきたブランドイメージを鑑みて口に出すのは差し控えた。
一行は町の中を練り歩くように進んでいく。
あっちにあったのだという香澄の報告を聞いて、少しだけ周囲を見回ってみて痕跡を探しては、見つけられずに諦めていく。
「見つからないっすね……」
「流石に残ってる方が凄いわよ」
「やっぱり一個もないのかなぁ」
日もだいぶ傾いてきた中、五人はもう香澄が星を見つけたところまで随分と近付いていた。
香澄は茂みの近くのフェンスを指さした。
「あそこの支柱に貼ってあったの」
「よく見つけたね。だいぶ草もあるみたいだし」
「あの日はもっと少なかったんだ」
香澄の指さした場所を見て、りみが素早く駆け寄って星のあった場所を覗き込む。
「わっ!!!」
「ど、どうしたっすか!?」
「……っ! 師匠! 星! 星あった!」
「え! 本当!?」
りみの言葉を聞いて、四人がぎゅっと集まる。
おしくらまんじゅうをするみたいにぎゅうぎゅうに詰まった五人が顔を寄せて、フェンスの支柱の低いところを覗き込んでいる。
── ←☆
そこには、マスキングテープに星が書かれている。
「これっすか! 自分初めてちゃんと見たっす!」
「追いかけたことあるの、私と香澄ちゃんだけだもんね」
「うち大手柄やね」
「まだ残ってるのね……」
だいぶ汚れているが、それでもちゃんと残っていた。
有咲は少し上の方を見たが、建物の屋根が少しかかっていて、雨が当たらないようになっているのに気付いた。後は植物が生えてきて、守っているような形になったのだろうと思った。
「この調子なら、まだ見つかるんじゃないっすか!?」
「もうちょっと探してみよう!」
「またうちが見つける! 見つける!」
「かすみんセンパイ、次はどっちっすか!」
「えっと、こっち!」
「つかれた~」
「もうクタクタっすよ」
「うちを見習って、電車を使わずに歩くといい」
「あんたのは電車賃出せないだけでしょ」
しばらく周囲を探したが、香澄が見つけた場所より前の星は見つからなかった。
もしかしたら残っていたのかもしれないが、もうかなり日も短くなっている。これ以上は暗すぎてまともに探すこともできないだろうという話になった。
「随分歩いたけど、全然動いてはないね」
「あれから見つからなかったね」
「しょうがないっすね」
「ジグザグ、何度も曲がったからな」
「今日歩いたのって、こんな感じだったっけ?」
沙綾がスマホの地図アプリを出して、今日五人が歩いてきた道を指でなぞる。
しばらくまっすぐ動いては、鋭角に、鈍角に曲がっていく不思議なルートは、有咲の家から離れるように動いたかと思えば、戻るような道を辿り、そのまま抜き去っていた。
「これは……」
「かすみんセンパイ、何かありましたか?」
何か考え込む素振りを見せた香澄に、たえが声をかけたが、香澄は「なんでもない」と小さくかぶりを振った。
有咲はそれを少しだけ見咎めようとして、すぐにかぶりを振った。
「まあ、この辺にしておきましょ」
「そうっすね。これ以上遅くなると、親も心配するっす」
「じゃあここで解散かな?」
「うぅ……全然見つからんかった。悔しい……」
「まあ、また探せばいいっすよ。もしかしたら、次は見つかるかも」
「えぇ? もういいわよ、外に出るのは……」
しばらく名残惜しそうに話をして、五人はそれぞれの帰る方向に毎で別れた。
有咲は、家の途中にある駅まで行こうとする香澄と一緒に歩き出した。
「かすみん」
「どうしたの? 有咲ちゃん」
「満足した?」
「星探し?」
有咲は頷く。
そもそもこれは香澄が知りたいと思って始まったのだ。結局、新しい手掛かりなんて何一つ見つからなかったけど。
香澄は少しだけ口ごもったが、やがて「あのね」と口を開いた。
「有咲ちゃん、本当は覚えているんじゃない?」
「え?」
「私、有咲ちゃんが忘れたふりしているだけなんじゃないかって思って」
「何言ってるの? あんなに前に、テキトーに貼っただけだもん。全然覚えてないって──」
「──テキトーなんかじゃないよ」
香澄がぴしゃりと言い切って、有咲は黙り込んだ。
いつもはあんまり気にならない沈黙がなんだかやけに有咲の気持ちをざわつかせる。香澄が何を言いたいのか、有咲にはなんとなくわかってきた気がした。
「…………あのね」
香澄がスマホを取り出した。
先ほど沙綾がやっていたように地図アプリを出して、有咲との前に画面を見せる。
「ここが有咲ちゃんの家」
香澄は、有咲の家を指さした。
「そして、今日通った道がこう」
香澄が道をなぞる。
有咲の家の前から南東に少しだけ下り、橋を渡って南に行く。
そこから少し東寄りに進路を取りつつも、東南東へ。
少し長い距離をまっすぐ歩いた後、鋭角になっている交差点を曲がって、緩やかに折り返す形で西南西へと向かう。
「みんなが気付いたかは分からないけど、私には分かったよ」
「…………」
ほぼ有咲の家の南まで辿り着いた後は、少し緩いカーブを曲がって南西へと下る。
香澄の指が、一つの形を描いていく。
「有咲ちゃんはちゃんと覚えてた。だけど、言わなかった」
その先で、香澄の指が止まった。香澄が星を見つけた場所だった。ここから先は誰にも分からない……はずだった。
「きっと、こう続くんだよね」
香澄の指は、北北西へと進路を取った。
そして、途中で曲がった後は東北東へ長い道を進んでいく。やがて神田川を沿うように進んだ先で橋を渡り、また折り返していく。
「ゴールは有咲ちゃんの家だった。そして、スタートもきっと、有咲ちゃんの家」
夜空を見上げて星の軌跡を辿っていくように。
香澄の指は、まっすぐ進んだ後で、また鈍角に曲がって有咲の家へと辿り着いた。
香澄の描いた軌跡は、一つの図を描いている。
「有咲ちゃんは」
もう言われずとも分かっていた。
香澄の言う通りだった。
「お父さんの夢を、見つけてほしかった星の鼓動を、星座にしたんだよね?」
それは、赤い輝き。
眩い深紅の光を放つ、今は目の前の少女が携えている六弦の星明り。
「ランダムスター、何だよね?」
適当に曲がっていたわけじゃない。
ただ、描いていたのだ。有咲が誰かに見つけて、確かに知ってほしいと願ったそれを。
「…………忘れたっていったじゃん」
「有咲ちゃんは忘れてないよ」
香澄はそれはもう自信満々に言い切った。
「だって、全部私が見つけたから!」
投稿の手続きミスって遅れました。ごめんなさい。