八つの大罪   作:ルルルだ。

43 / 44
「いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かたれてはいなかった古の物語。破られし三千年の封印。覚醒する魔神族の精鋭、『十戒』は、今まさに、ブリタニアを血と恐怖で埋め尽くさんとしていた。それを迎え撃つは、大罪人であり、伝説の騎士団。その名は『八つの大罪』」

「はい、第2期第2話だぜ!読者のみんな、調子はどう?俺は瓦礫運びに勤しむ善良な魔神族として、真面目に復興作業中だ!前回、俺が十戒のターゲットにされたみたいな不穏な空気があったけど……まあ俺なら余裕でどうにかなるっしょ!さあ、本編スタート!」


第2話『琥珀の罠でデッドプール無限地獄!?』

王都リオネスは、昨日の地獄絵図が嘘のように、急ピッチで復興していた。八つの大罪メンバーも、聖騎士や住人たちと協力し、瓦礫の撤去や怪我人の救護に奔走している。

 

そんな復興作業の最中だった。

 

ズズゥゥゥゥンッ……!!

 

突如として、王都の正門前で凄まじい地響きが起こった。

ただの地震や重機の音ではない。大気がビリビリと震え、肌を刺すような重く禍々しい魔力の波が、街の中心まで届いたのだ。

 

「……ッ!」

瓦礫を持ち上げていたメリオダスが、いち早くその気配に気づき、表情を険しくして正門の方角を睨みつけた。

「この魔力……間違いない。十戒だ!」

「行くぞ、団長!」

バン、キング、ディアンヌ、ゴウセル、マーリン、そしてデッドプールも、それぞれの作業を投げ出し、一斉に正門へと駆け出した。

 

正門前には、もうもうと立ち込める土煙の中から、一人の屈強な鎧の男が立ち上がっていた。元二大聖騎士長の一人、ドレファスである。

 

大罪メンバーが到着するのとほぼ同時に、一足遅れて王都のパトロールをしていた聖騎士のギルサンダー、ハウザー、そしてドレファスの実の息子であるグリアモールが駆けつけてきた。

 

「父上……!?」

グリアモールが驚きと安堵の混じった声を上げ、駆け寄ろうとする。

「ご無事だったのですか!ヘンドリクセンが倒れた後、行方が分からなくなっていたので心配しておりました……。一体どこに行っておられたのですか!」

 

「ドレファス聖騎士長……」

「いやー、無事でよかったぜ!」

ギルサンダーとハウザーも胸をなで下ろす。

 

しかし、立ち上がったドレファスは、駆け寄る息子や部下たちに向けて、冷酷で嘲るような笑みを浮かべた。

 

「フフ……案ずるな、小童ども。私はただ、三千年の時を経て復活した同胞たちを出迎えていたに過ぎない」

 

「……え?」

グリアモールの足が止まる。

 

フラウドリンは両腕を広げ、高らかに、そして禍々しい声で宣言した。

「喜ぶがいい。これよりこのブリタニアの大地は、我ら魔神族の手によって完全に制圧され、旧き支配が完了するのだからな」

 

その言葉に、正門前に集まっていた聖騎士や住人たちから、悲鳴のようなざわめきが巻き起こった。

 

「ち、父上……?今、何を仰っているのですか……!?」

グリアモールは信じられないものを見るように、顔面を蒼白にして震えた。

「魔神族、だと……?父上が、我らの敵に下ったとでも言うのですか!?」

 

ギルサンダーもハウザーも、圧倒的な絶望感に言葉を失っている。

 

「おい、ドレファス……いや、お前、誰だ?」

合流したメリオダスが、刃を抜いて鋭く睨みつける。

その魔力は、かつての聖騎士長のものではなく、まごうことなき魔神族のそれだった。

 

だが、フラウドリンはメリオダスや息子には目もくれず、大罪メンバーの端で呑気に瓦礫を抱えている男に真っ直ぐ視線を向けた。

 

「……そこの赤い道化師。前に出ろ」

 

「え?」

デッドプールはキョトンとして、自分の顔を指差した。

「俺ちゃん?」

 

フラウドリンがコクリと頷く。

 

「おっ!?マジで?なになに、俺のエコでタフな魔神ボディを見込んで、ヘッドハンティングしに来たってわけ!?」

デッドプールは瓦礫をポイッと放り投げ、ヘラヘラと笑いながら前へ歩み出た。

「えーどうしよっかなぁ!十戒って給料いいの?福利厚生とか有給休暇の制度がしっかりしてるなら、ちょっと考えなくもないけど」

 

「おい、デッドプール!迂闊に近づくな!」

メリオダスが制止の声を上げたが、遅かった。

 

「契約成立だ」

フラウドリンは懐から、不気味な光を放つ青緑色の石『女神の琥珀』を取り出した。

 

その瞬間、デッドプールの足元の空間が強烈に歪み、凄まじい引力を持った光の渦が彼を包み込んだ。

 

「おわっ!?なんだこれ、吸い込まれ――」

 

キュポンッ!!!

という間の抜けた音と共に、デッドプールが光の粒子となって圧縮され、一瞬にして手のひらサイズの『女神の琥珀』の中へと封じ込められてしまった。

 

「なっ……!?」

「おいおい!あのトマト野郎が一瞬で消えやがったぞ!」

バンが驚愕して三節棍を構える。マーリンも「女神族の封印具か……!」と目を見開いた。

 

「フッ……小賢しいイレギュラーめ、これでおとなしくなるだろう」

フラウドリンはデッドプールを封じ込めた琥珀を満足げに懐にしまうと、大罪メンバーたちと、未だ呆然としている息子を一瞥した。

 

「これで一旦、我らの駒は進んだ」

フラウドリンは背中から黒い翼を展開し、空へとフワリと浮かび上がった。

 

「待て!どこへ行く気だ、ドレファス!」

メリオダスが叫ぶ。

 

「次会う時は、貴様らの絶望の時だ。七つの大罪よ」

フラウドリンはそう言い残し、圧倒的な速度で王都の空の彼方へと飛び去っていった。

 

「ち、父上ェェェェェッ!!」

グリアモールの悲痛な絶叫が、正門前に虚しく響き渡る。

残された大罪たちと聖騎士たちは、あまりにも唐突な敵の宣戦布告と、仲間の消失に、ただ顔を険しくすることしかできなかった。




【教えて、ホーク先生!】

「ブゴォォォォ!!みんな、待たせたな!アニメ第二期特有のミニコーナー『教えて、ホーク先生!』のお時間だぞ!!」
(ホークが黒板の前に立ち、チョークをトントンと叩く)

ホーク「今日の題材は『女神の琥珀』だ!
これは女神族が作った強力な魔力アイテムで、魔の力を持つ者を石の中の『亜空間』に封じ込めることができるスグレモノなんだぞ!」

デッドプール(琥珀の中から)「おーい!豚の先生!ここめっちゃ狭いんだけど!しかもなんか、灰色のデカいヤツらが10体くらい、俺をグルリと囲んでるんだけど!?」

ホーク「知るか!魔神族になっちまったお前を閉じ込めるにはピッタリのアイテムってことだな!自業自得だ!」

デッドプール「ちょ、待って!こいつらめっちゃ殺気立って……ギャアーーッ!!」
(琥珀の中から、激しい殴り合いの音とデッドプールの悲鳴が聞こえてくる)

ホーク「おーおー、元気そうだな!果たして赤い変態は、琥珀の中で生き残ることができるのか!?
次回、八つの大罪 第3話!『分散する大罪と、琥珀の中の鬼ごっこ!』
次回も俺様の活躍を見逃すなよ!」

かなり後になりますが、結構物語に関わるオリキャラを出してもいいですか?それとも既存キャラのみで話進めたほうがいいですか?因みに出したいと思ってるオリキャラは最高神や魔神王並みの存在として出すつもりです。

  • オリキャラ出してもOK
  • 既存キャラだけにして
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。