ポケットモンスターX・Y
ポケモンレジェンズZ-A
これらの公式設定を発想の出発点にしていますが、本作内での設定にオリジナルの独自解釈も含まれています。
脚本形式です。
主要登場人物
オリジナルキャラクター/サリ:パルデア地方オレンジアカデミーに通う女の子。ポケモンバトルが大嫌い。ニャオハというポケモンをなによりも大切にしている。
オリジナルキャラクター/ルジー:パルデア地方オレンジアカデミーに通う女の子。バトルができないサリのことを気にかけているけど空回ってる明るいバトル好き。
ポケモン内キャラクター/マチエール:カロス地方ミアレシティで探偵業を営む女性。”メガシンカ”という特殊な技の使い手。ご当地技”テラスタル”を見物するためにパルデア地方に休暇旅行中。
モブ男1 : 「目と目が合ったらポケモンバトル!」
サリ : 「あっ、私はちょっと…」
モブ男1 : 「目と 目が 合ったら…」
サリ : “私はサリ。オレンジアカデミーの生徒です”
サリ : “オレンジアカデミーの生徒でありながら、ポケモンバトルが大嫌い。”
サリ : “この間帰省した時も”
サリ母 : 『折角オレンジアカデミーに通ってるのに勿体無い』
サリ : “そう親に小言を言われる始末。”
サリ : “そしてこの子はニャオハ。”
サリ : “学校の支給品として渡されたけど、今じゃ私の一番大事な家族。”
サリ : “そういえば名前、結局ニャオハのままになっちゃったな。ちゃんとした名前、つけてあげたかったな。“
教室
先生 : 「聞こえてる~?サリ。」
サリ : 「は、はい!!」
先生 : 「その子のこと考えてたの?」
サリ : 「は…はい…」
先生 : 「今は少しボールに仕舞ってくれる?」
サリ : 「…はい。」
サリ : “ごめんねニャオハ。
サリ : 狭い思いさせちゃうね。”
廊下
ルジー : 「浮かない顔だねぇ。サリ。」
サリ : 「いつものことだよ?」
ルジー : 「いつにも増して。」
サリ : 「…」
ルジー : 「気分転換しよ!」
サリ : 「気分転換?」
ルジー : 「そ。ポケモンバトル!」
サリ : 「…うん」失望
学校のバトルコート
ルジー : 「先攻そっちからでいいよー!」クワッス
サリ : 「…」
ニャオハ : 相手のクワッスを見る
サリ : 「…[まもる]」
ニャオハ : 心配そうにサリを見る
ルジー : 「…一旦中止!戻れシモニタネギ!」
シモニタネギ: サリの方へ駆ける
ルジー : 「シモニタ…」
ルジー : 「お前…いい奴だな」サリの方へ駆ける
ルジー : 「下手とか苦手以前の話だね。バトル怖い?」
サリ : 「ニャオハが傷つくのが…怖い…」
ルジー : 「震えるほどかぁそうかぁ。
ルジー : 出てこいフカヤネギ!」カモネギ
ルジー : 「ウチはコイツら見てると落ち着くんだ。
ルジー : コイツらともっと強くなって、更に絆を深めたい。」
ルジー : 「でもあんたはきっと、
ルジー : バトルじゃ無い別の方法でその子と絆を深めたいんだね。」
サリ : “あっ…理解を拒まれた…”
学校の中
サリ : “こんなことを思ってしまう私は偏屈なんでしょうか。”
モブ男2 : 「目と目が合ったら!」
サリ : 「私ポケモン持ってなくて…」
サリ : “もしかして”
サリ : “バトルすら出来ない私は、この世界にとって要らない存在…?”
サリ : “だったら私は…”
サリ : “どうしてこここの世界にいるの?”
サリの自室
ルジー留守電: 「おーい大丈夫かぁ?宝探しパルデア課外学習始まって一週間だぞー?校長のじいさんも心配してるよ~」
サリ : “ごめんね…ルジー…”ベッドでうつ伏せになってる
サリ : “ニャオハ!
サリ : 私がニャオハを忘れるなんて!!!”
サリ : 「ニャオハ…出てきてくれる?」
ニャオハ : 「ミャァァ」疑念?
サリ : 「ごめんね…十日も閉じ込めて…怒ってるよね…」
サリ : 「私が…間違ってるんだよね…」
サリ : 「ほんとはバトルしたいよね…強くなりたいよね…」ニャオハに語りかける。
サリ : 「ポケモンの友達だって作りたいよね…ごめんなさい…私が、不甲斐ないせいで…」
ニャオハ : 頬を舐める
サリ : 「ニャオハのこと、大好きだから…大好きなのに…」
サリ : “この子の為に何もできない私が大嫌い”責めるような低い声で
ニャオハ : [このは]をサリに
サリ : “うっ…痛いよ…ニャオハ…”
ニャオハ : ドアをカリカリ
サリ : 「外…出たいの?」
ニャオハ : 「ニャァア」
サリ : 「そうだね。
サリ : 少し気分転換しようか。」
草原でピクニックもどき
サリ : “私にとっての気分転換はこれ。大掛かりなことはできないけど、草の上で眠るニャオハを見ているだけで私は…”
ぐるみん動画: 『さぁ続いてはニャオハ大好きっ子さんからのお便り!いつもありがとー!』動画のコメ欄付き画面が映る
サリ : “凄いなこの人。本当にニャオハが大好きで、すごく熱心なんだな…
サリ : 私よりもきっとずっと深くニャオハを愛してて…”
ニャオハ : 「ニャッ!!」
サリ : 「どうしたの!?」
テブリム : 現れる
サリ : 「テブリム…ミブリムの進化系がなんでここに…?」
サリ : 「あ、バトルはやだよ?!
サリ : でも野生だったら言ったとて意味ないか…」
テブリム : サリに近づき悲しそうな顔をする
テブリム : サリの胸元に擦り寄る
サリ : 「もしかして…捨てられたの?」
テブリム : [癒しの波動]をしようとする
サリ : 「私はポケモンじゃないよ~」
テブリム : 泣きながら[癒しの波動]をしようとする
サリ : 「それ…」
サリ : 「私を…治そうとして…くれてるの…?」涙が溢れる
テブリム : 泣きながら[癒しの波動]
サリ : 上を見上げ涙を流し続ける
ポケモンセンター(ポケモンの病院みたいなところ)
看護師 : 「…野生のテブリム?」
サリ : 「この子…大丈夫かなって。」
看護師 : 「ミブリムから進化した後に逃がされた子だろうね。
看護師 : 弱ってるけど異常はない。」
看護師 : 「そしてその子があなたのニャオハにではなく、
看護師 : あなた自身に泣きながら[癒しの波動]を?」
サリ : 「混乱とかしてるのかなと心配になって…連れて来たんですけど…」
看護師 : 「…テブリムは近くにいる人やポケモンの感情の影響を強く受けてしまうの。それが強い感情だと逃げ出したり怯えたりするんだけど、
看護師 : そんなテブリムがトレーナーですらないあなたに自分の意思で[癒しの波動]を施すなんて。」
看護師 : 「このテブリム、よっぽどあなたを気にかけてるのね。大切にしてあげて。」
サリ : 「私には…無理です。
サリ : この…テブリムを幸せにしてあげられない。」
看護師 : 「どうして?」
サリ : 「臆病が過ぎるせいでバトルもこの子を傷つけるのが怖くて出来てないし、私ずっと内気で偏屈だし、」ニャオハを撫でながら
サリ : 「そんな私の感情に影響されるのはきっとテブリムにとっても辛い…」
看護師 : 「そんなあなただからこそ、このテブリムは自分からあなたに近づいたんじゃない?何か感じるものがあったのよ。」
サリ : 「この子の考えてることがわかるんですか…?」
看護師 : 「うーん、あなたボール持ってる?」
サリ : 「ニャオハの分の1個しか持ってないです…」
看護師 : 「私のあげる。たくさん持ってるから気にしないで。」
看護師 : 「この子がボールに入るかどうかで、この子の意思はわかるよ。」
サリ : 「私のこと誘導してません?」
テブリム : 自分からボールに入る
看護師&サリ: 「あ。」
看護師 : 「誘導せずとも」優しくウィンク
サリ : 「…本当に…あなたはいいの?テブリム?」
テブリム : ボールから出てきて「テブリ!」
サリ : 「それじゃぁ…よろしく…でいいのかな」
看護師 : 「私はあなたのこころが心配。前のトレーナーに逃がされたとはいえ野生の、テブリムにそこまでさせるなんて。」
看護師 : 「ポケモンと人は絆を深め合うことはできるけど、だけど言葉を交わすことで通じ合えるのは人間同士だけよ。ポケモンには出来ない。テブリムですらね。」
看護師 : 「あと忘れないで。臆病も優しさの一つのカタチだよ。テブリムもニャオハも、今まで診てきた子たちと比べてもとても安定してる。それはあなたの長所だと、私は思う。」
サリ : “お世辞を”「どうもありがとうございました」
サリ : ”バトルを楽しいと思えない私に長所なんて。笑わせないで。”
看護師 : 「ボール代…律儀な子。」
草原の路上
サリ : ”ひどいなわたし。心配してくれた人にまで捻くれた目で見て。”
モブ男3 : 「目と目が!」
サリ : 「ごめんなさい」
モブ男3 : 「君オレンジアカデミーの生徒だろう?」
サリ : ビクッ
モブ男3 : 「バトルから逃げちゃダメじゃないか」
サリ : 「無理です!絶対負ける!」
モブ男3 : 「絶対なんてない!いけっ![何かの技]!」
サリ : いやだっ!!!
ニャオハ : やられて傷がつく
サリ : 「ニャオハ!!!!!!!!」
サリ : 駆け寄る
サリ : 「ニャオハ!?大丈夫???」
モブ男3 : 「え、ただのバトルに大袈裟な…」
サリ : 「なんで私の大切なニャオハを傷つけるんですか!」
モブ男3 : 「そら、バトルだし…?」
サリ : 「ニャオハ…痛いところない…?」
モブ男3 : 「き、きずぐすりかそうか?」
サリ : 「ニャオハを傷つけてきた人につけてもらう薬なんてない…」
モブ男3 : 「これ俺悪いの?」
マチエール : 「弱いものいじめなんて…」
マチエール : 「あたし許さない!」
マチエールvsモブ男3のバトル(描写なし)
モブ男3 : 「理不尽の極み!!」負けて退散
マチエール : 「ありがとう!デンリュウっ」
サリ : 「あのっ…ご、ごめんなさい…」
マチエール : 「謝る事ないのに~いいんだよぉお互い様。」
サリ : 「そんな…わっ!」
テブリム : ボールから出てくる&ニャオハに癒しの波動
サリ : 「ありがとう…テブリム…」
マチエール : 「君の仲間はその2人?」
サリ : 「…はい!2人です!」歓喜
マチエール : 「ふふっ。いい笑顔!」
マチエール : 「そうだ、この子“もこお”って名前のニャスパーなんだけど、君の頭の中を読んじゃうの。大丈夫?」
サリ : 「私は…大丈夫です…」
マチエール : 「ごめんね!あたし、もこおのトレーナーってわけじゃないんだぁ。」
サリ : 「というと?」
マチエール : 「仲のいい…友達かな!」
サリ : 「友達…友だち…か…」
テブリム : もこおと気が合う
マチエール : 「ふふっ。あの子達、早くも友達なったみたい。」
マチエール : 「あの子たちにはあのまま遊んでてもらおっか。」
サリ : 「私の頭の中読まないように、もこお…さんを遠ざけたんですか?」
マチエール : 「まぁ仕事柄ねぇ。読んじゃ良くないこともたくさんあるし、もこおも疲れちゃうし。それに君みたいな悩める人の前では必ずこうしてるんだぁ。」
サリ : 「仕事?」
マチエール : 「あっ、自己紹介忘れてたぁ。
マチエール : あたしはマチエール。カロス地方のミアレシティで探偵やってるの。」
サリ : 「探偵…」
マチエール : 「そう。探偵!」
サリ : 「探偵って、何をするんですか?」
マチエール : 「うーんそうだなぁ、困ってる人がいたら助けるし、悩んでる人がいたら一緒に考える。」
マチエール : 「辛い思いしてる人いたら寄り添うし、前を向こうとしてる人がいたら、背中を押してあげる。」サリの背中に手を当てる
マチエール : サリに覗き込むようにほほえむ
サリ : 目をそらす
サリ : 「バトルが…怖いんです。」
サリ : 「そんなの、この世界じゃ許されないのに。」黒背景白文字
マチエール : 「その子が傷つくの、すごく怖がってた。」
サリ : 「…ニャオハが傷つくのを見て、私が傷つくのが怖かったんだ…それだけの理由でニャオハに窮屈な思いを…」
マチエール : 目を細めて微笑む
サリ : 「全部私の…わがままじゃん…」頭抱えてうずくまる
マチエール : 「学校ではどうしてるの?」
サリ : 「バトルも[まもる]しかできないからみんなから白い目で…」
マチエール : 「君は優しいね。」
サリ : 「さっきテブリム診てもらった看護師さんにも言われました。臆病も優しさの一つって。ただの怠惰なのに。」
マチエール : 「ううん。やっぱり君は優しいよ。」サリの前に座る
サリ : 「みんなお世辞に聞こえるんです…」
マチエール : 「優しくて強い。」
サリ : 「えっ、私強くないです。バトルも全くできないし、ニャオハにも何もできてない。」
マチエール : 「優しくすることは重要じゃない。大切なのは優しくあろうとすること。どんなにみんなに白い目で見られても、たったひとりの大切なポケモンを傷つけたくない。それをあのみんなの前で貫ける君は、とても強い人だよ。」
サリ : 「周りの空気が読めない小心者…」
マチエール : 「うん」伏せ目で微笑む
サリ : 「ただの偏屈で頑固な人…」
マチエール : 「うん」苦虫噛み潰したように口を結ぶ
サリ : 「ニャオハの気持ちも名前も考えられない、薄情なやつ…」
マチエール : 「ねぇ」
サリ : 「碌でもない落ちこぼれの馬鹿たれ!」心臓を押さえて涙を出す
マチエール : 立ち上がり
マチエール : 「ごめんね」真面目な顔
マチエール : サリに寄りかかり優しく包み込む
マチエール : 「しんどいね つらいね くるしいね 」
サリ : 「私…な、泣いてばっかり…」声を抑えて号泣
マチエール : 「生きて、涙を出せるのは本当にえらいことだよ君は、
マチエール : 本当に…よく耐えたよ…」{マチエールは涙を流さない}
縦読み左側1ページ、空白。
ニャオハ : 「ニャァ」猫の一声
マチエール : 「わぁごめんね!この子のこと独り占めしちゃった!」
ニャオハ : 喉を鳴らしサリの膝の上に座る
サリ : 「ニャオハったら。」緊張がほぐれて笑みが出る
テブリム : 自分の出る幕ではなかったと引っ込む
マチエール : 「すごい信頼されてるんだねぇ。」
サリ : 「信頼というか…私が勝手に頼っちゃってるだけかも。今日だってニャオハに手を引っ張ってもらわなきゃ、マチエールさんにも会えなかった…」
サリ : 「ニャオハが私の、生きてる意味なんです。」
マチエール : 「そっか、そっかぁ。」
サリ : 「ところで、マチエールさんはどうして…パルデアに?」
マチエール : 「あぁ、一緒に暮らしてた可愛い助手さんから休暇を貰ってねぇ。たまには休めって。」
サリ : 「それで…どうしてパルデアに?」
マチエール : 「いいところだよ〜ここ。一度はテラスタル見ておきたかったし。」
サリ : 「テラスタル…」テラスタル技を受けて倒れるポケモンのイメージ
マチエール : 「綺麗だよね。テラスタル。宝石みたいで。」
サリ : 「…はい。思います。私も、綺麗って…」
マチエール : 「それでウキウキでパルデア来たんだけどね、まだホントのテラスタル見てないの!しかもテラスタルの資料読み漁ってたら気づいたら帰る日になっちゃった!」
サリ : 「…え!?
サリ : 今日!?」
マチエール : 「せっかく心開いてくれたのに申し訳ないよぉ。あと4時間は居られるからさ!」
サリ : 「4時間…そうなんだ…あの!」
マチエール : 「ん~?」
サリ : 「連絡先…交換しませんか?」
マチエール : 「ふふっ!そうくると思ったぁ!気が向いたらいつでも来て!」
スマホロトム: ポコン ニャオハ大好きっ子2号からの友達申請
マチエール : “偽名…だね?”首傾げる
サリ : 「ミアレシティか…」
マチエール : 「…行けなくもないでしょ!」
サリ : 「長期休みには行けるかな…あとそうだ、話聞いてもらったからお金…」
マチエール : 「…お金はいらない。」
サリ : 「え…?」
マチエール : 「今のあたしは休暇を貰った、ただのマチエール。仕事じゃないからお金は貰えない。」
サリ : 「でも話聞いてくれたのに何もお返ししないのは…」
マチエール : 「あたしは十分、君から大切なものをもらったよ。
マチエール : 君の優しくて強いその想い、この世界で唯一無二。」
サリ : 「そんなの…嘘…」
マチエール : 「嘘だったらこんなこと言わない。君みたいな人、会った事がない。君に会えただけで君はもう十二分に返してくれた。」
サリ : 「私…だけなの…?」
マチエール : 「君が初めて編み出したんだよ。ポケモンが傷つくまいと全てのバトルを拒むその思想。それを必ず貫く意思。」
マチエール : 「君は気づいてる。バトルより大切なものはたくさんあるって。あたしにとってのそれは暖かい家、美味しいご飯、人やポケモンとの絆、生きるためのおべんきょ。そしてなによりも、自分との絆。」
サリ : 「自分との?」
マチエール : 「あたしが信じられるあたしであり続ける、あたしの信じたいあたしで居ようとし続けるっていう、一番大切な絆。
マチエール : それが壊れたらただじゃ戻らない、一番切れやすくて誰も壊せない、壊しちゃいけない絆。」
サリ : 「難しくって、よくわからない…」
マチエール : 「君のその自分との絆はきっと2つあるの。バトルを拒む君との絆と、それを後ろめたく思ってる君との絆。両方に引っ張りすぎてもうどっちも切れちゃってるけど、まだ壊れてない。」
マチエール : 「それは君が戦わない選択を貫いてるから。その決意が君を君たらしめてる。」
サリ : 「もし不戦を破ったら?」
マチエール : 「壊れはしないと思う。だけどきっと、君はそれを許さない。許さない決意をしちゃってる。」
マチエール : 「だからね、これだけは約束して。みんなが君を責めたって、君だけは君を赦し続けるって。」
サリ : 「でもバトルを拒む私なんて…こんな世界にいたって…」
マチエール : 「もしこの世界にポケモンバトルが無くて、ポケモン居なくても君は君を拒むの?」
サリ : 「ポケモンが居ないなんて…ポケモンバトルがない世界なんて想像できない…想像したって意味ない…」
マチエール : 「あたしは想像したことあるよ~。ポケモンが居ないのは凄く淋しいだろうけど、その世界のあたし達はきっと別の遊び見つけて楽しんでるんだよ。」上を向いたマチエールの顔を正面に映す。第4の壁意識
マチエール : 「それでも大切な事はきっとあたし達と同じ。ほんとにやりたいこと見つけて前に進むのもきっと同じ。君のような優しい人が辛い思いするのも、きっと同じ。」
サリ : 「私は…結局同じ…?」
マチエール : 「だけど君のその信念が世界を照らすのもきっと同じ。そしてその光を照らせるのは君しかいないってことも同じ!」
サリ : 「…マチエールさん。私は…バトルなんてしたくない。もし私に凄いバトルの才能があったって、それでも私は絶対にバトルを選べない。選ばない。」
マチエール : 「それは、君の答え?」
サリ : 「…うん。」
マチエール : 「うん。その意志が聞けただけであたしはとても嬉しい。その言葉はお金じゃ買えない。バトルがすごく強い人がいけるパルデアの大穴にも書いてない。君の中で一度切れた絆が繋 がる場に立ち会えてあたし、とっても嬉しい!」
ルジー : 「ヨォんなとこで何してんのさ!」
サリ : 「あ、ルジーちゃん」
ルジー : 「なんかめっちゃ可愛い人と一緒にいる!?」ダッシュで近づく
マチエール : 「えっへへ可愛いだって~嬉しいなぁ」
サリ : 「この人はマチエールさん。カロスのミアレからテラスタル見に来たんだって。」
ルジー : 「マチエルさん?」
マチエール : 「マチエール。探偵やってるんだぁ~」
ルジー : 「カロスってことはメガシンカもできるんですか?」
マチエール : 「まぁね。よく無駄遣いって言われる~」リコロイ編登場人物でありマチエールに保護されていたウルトの呆れ顔
ルジー : 「マジ?!それは見たい!ウチこないだ学校で習ってテラスタルできるんで、バトルお願いしゃっす!!」
マチエール : 「お、おぉ、いいよぉ~」
ルジー : 「せっかくですしバトルコートでやりましょうよ!!こっちっす!」
マチエール : 「君、あの子と仲良しさん?すごい熱血。」
サリ : 「あの子だけ気にかけてくれるんです…ここだけの話ちょっと見当違いなことばっかり言われるけど。」
マチエール : 「そっか…」”真の意味で君は孤独だったんだね。”
マチエール : 「君があたしに逢えてよかったぁ!」
サリ : 「…マチエールさんはどうして、私なんかをこんなに気にかけてくれるんですか?」
マチエール : 「え~?あぁこれはね、君だけじゃ無いんだよぉ。」
マチエール : 「独りで震えてる子どもは助けて、暮らして、見送る。」バトル怖がるサリ→ウルトに傘差し出すマチエール→ウルト×マチエール→ロイと旅立つウルト
マチエール : 「あたしがしてもらったみたいにね。」
サリ : かっこいいマチエールを見つめる
マチエール : 「ん、あそこね~」バトルコートを見つける
サリ : 「そういえば帰る時間って大丈夫なんですか?」
マチエール : 「あぁ危ない…浮かれて忘れちゃうとこだった…君助手に向いてるね!」
サリ : 「えぇ~それは流石に褒めすぎですよ。」少し笑み
マチエール : 「ほんと、うちのハンサム探偵事務所はいつでも歓迎だよ~」
サリ : 感慨深い顔
マチエール : 「さて、あと2時間か…余裕しかないね!バトル6つくらい出来そう!」
サリ : 正面微笑み。微妙な違和を感じる
回想
幼少サリ : 正面むくれる
幼少サリの友達A :「私サリとバトルしたぁい!」
サリ母 :「ほら、誘ってくれてるよ?」
幼少サリ :「やだ!この子に痛いのさせたくない!」ポカブをまもる
友達A 母 :「あっ…」
サリ母 : バツの悪そうな顔
友達A 母 :「…サリちゃんは…優しいんだね。」
幼少サリ : “…おかあさん、あたし、へんなこと言ったの?“
幼少サリ : “へんなこと…言ったんだ…”
回想2
幼少サリ :「このこ…あげる。」
幼少サリの友達A :「え、いいの!?なんで?」
幼少サリ :「このこ、たたかうのすきそうだから。あとこれボール。」
幼少サリの友達A :「やった!ありがと!よろしくねポカブ!」
ポカブ : チラとサリを見たあと友達Aに懐き
ポカブ :「カブ~」
幼少サリの友達A :「交換でしょ!代わりにどのポケモンあげよっかな~」
幼少サリ:「いらない。」
幼少サリの友達A :「なんで?!え、もうサリのポケモンいないじゃん!」
幼少サリ:「いらないの!」
幼少サリの友達A :「…ふぅんまぁいいや。ありがと~」
幼少サリの友達A :「名前何にしよっかな~」
幼少サリ: 哀愁漂う後ろ姿
どこかのバトルコート
カロスのメガシンカ使いのマチエールとパルデアのテラスタル使いのルジーの戦い。
ルジーは低レベルのクワッス”シモニタネギ”ではなく成長進化したポケモンを使ってる。
全く育ててないニャオハを使うサリのために低レベルの野生のクワッスを捕まえてきてくれた。その行動自体サリには受け入れ難い。
お互いが初めて見る[メガシンカ/テラスタル]に感動し合ってる。
メガシンカは珍しいと観客、主にオレンジアカデミーの学生も多い。
サリ : “ニャオハ…本当に興味なさそう…”
サリ : ”私がニャオハの興味を削いじゃったのかも…” ルジーとマチエールの戦いを背景に、興味のない2人を後ろから映す
サリ : 仰向けになったニャオハの様子を観察。ニャオハは後ろ足を触らせてくれる。
サリ : 「後ろ足細くなっちゃったね。」
ニャオハ : 「ニー」高く掠れた泣き声 (猫の親愛の証らしい)
サリ : 「運動くらいは、させてあげた方がいいかな…」
サリ : 「私の足も…」
サリ : 「細くなったね…」後ろで観客が大歓声を出してるけど我関せず。
テラアツメガ最強バトル終了
ルジー : 「いや、流石にメガシンカのプロは違ったわ!ウチの本気だったんだけどな!あざす!」
マチエール : 「あたしも綺麗なテラスタル初めて見られて、本当に綺麗だったよぉ!あれ、綺麗が2回…まぁいいや!ありがとぉ!」
マチエール : 「デンリュウもお疲れ。ゆっくり休んで。」
サリ : 「ルジーなんかキャラ違うね。」
ルジー : 「お、言うようになったじゃん。」
マチエール : 「ねぇ!!」遠くから呼びかける
サリ : 「なんか呼ばれた。なんだろ」
ルジー : 「なんだろってそりゃ、」
ルジー : 「バトルだろ。」
マチエール : 「先に謝っておくね。ごめんね。君にとっては不本意かもしれない。」コートの中央で声を落として話す
マチエール : 「あたし達はバトルじゃなくって、」
マチエール : 「おはなしをしよ?」デンリュウの入ったモンスターボールをサッとサリに見せる
サリ : 「え、でも、それ、バトル…」
マチエール : 「そう。バトル。だけど誰も傷つかない。」デンリュウのボールを腰にしまう
マチエール : 「あたしはもこおにすごく弱い[ねんりき]だけしてもらうの。駆け引きがしたいわけじゃないんだぁ。」もこおを撫でながら
マチエール : 「はっきり言うね。あたしは君の背中を押してあげたい。」
マチエール : 「でも背中を押すにはまだ早いの。あたしは君が本当に安定したのか、あと1時間で見極めなきゃいけない。」
マチエール : 「人との対話に時間の制限がある時、ポケモンバトルなら一番速く人の心が解るの。ゆっくりしたお話はいつでもあたしのところに来て!納得…できたかな?」
サリ :「納得は…してないけど、マチエールさんとなら、弱いねんりきなら…お話ししてもいいかも。」
マチエール : 「信頼してくれて嬉しい。」
マチエール : 「観客のみんな!あたしは今から[ねんりき]しか使わない!メガシンカもしない!みんなには物足りないだろうから帰りたい人は帰っていいよ!」
サリ : 「マチエールさん…ありがとう。」小声独り言
サリ : 「テブリムはそこで見守っててね。」
テブリム : 不安そうに鳴く
ルジー : 「なんでこんなにウチの学生が多いの!」
モブ学生 : 「あの平和主義者がバトルだってよ。」
マチエール : 「届いてるじゃん!君の想い!」明るく笑いながら自分の持ち場に戻る
サリ : 「私が変わらなきゃ、届いたって意味ないのに…」
マチエール : 「自分が変わるのがほんとに辛いなら…ゆっくり世界を変えればいい!!」声張り上げ
マチエール : 「世界が変われば人も変わるよ。そして自分も、少しずつ変われるの。」保護者の微笑み
マチエール : 「覚悟はいい?もこお。」抑えめの低い声
もこお : 「ふにゃ?」
マチエール : 「あの子の大切なニャオハに、すごく弱い[ねんりき]をかけて欲しい。でもね、あたし強いのを出さない自信がないの。最後のブレーキはもこおに任せたい。お願い…してもいいかな?」 {マチエールはもこおのトレーナーじゃないからお願いをしてる。それで技が出せるかは公式描写不明。}
もこお : 「ふんにゃ!」
マチエール : 「孤児だった時のあたしにいつもしてくれた[ねんりき]だよ。」
もこお : 「ふにゃん…」
マチエール : 「思い…出せた?」
もこお : 「…ふにゃん♪」
マチエール : 「…ありがともこお。暗闇の狭間に堕ちてしんどくなったらすぐ言うんだよ。」
もこお : 「ふんにゃ…」
マチエール : 「それじゃぁ、あたしの人生で初めての、診療を始めようか。」
おはなし開始
マチエール : 「もこお![ねんりき]!」
サリ : 「ニャオハ、[まもる]」
モブ女学生 : 「あの子ほんとに[まもる]ブッパなんだ(笑)さっきの激アツ大バトル逆になんだったの?」
モブ男学生 :「なんか[ねんりき]ばっか撃ってるしめっちゃしょぼいし帰ろーぜ。ナンジャモの配信あるだろ?」
ルジー : 「馬鹿どもめ。手前らはなにも知らないんだ。」
ルジー : ”アイツならできるよ。怖がってるだけなんだ。一度も見たことないけど、一歩踏み込めば技だってちゃんと出せるんだから。”
ルジー : ”アイツの前だと言葉優しくなっちゃうのは、ウチにも憐憫ってのがあんのかな…”
マチエール : 「ねんりき!」
サリ : 「ニャオハ。[まもる]」
マチエール : 「君は本当に、筋金入り。」
サリ : 「当たり前。バトル、昔からずっと嫌だった。」
マチエール : 「君が[まもる]を見つけられて本当に、よかった。」
サリ : 「そうするしか私には道がなかった…」
マチエール : 「その道を伸ばし続けた君は君の信念をここまで貫き通した。それだけで君はあたしたちより遥か遠くにいるんだよ。[ねんりき]!」
マチエール : 「ずっと昔から一人であの思いを抱えてたの?」
サリ : 「ニャオハ、[まもる]。それが私のいつもの日常だもん…」
マチエール(もこおのテレパシー):”それでも君はあんなに心を壊してたよ。本当にしんどそうだった”
サリ : 「みんなが何も思わないことで勝手に苦しんでるだけだもん…」
マチエール : 「みんなと比べないで!君の苦しみは君だけのものだよ!」
サリ : 「みんなと比べんなって…どう取り繕ったって、変なのは私の方なんだから…」
マチエール : 「…そんな…誰が言ったのそんな事…!」義憤
サリ : 「みんな!!今まで出会ってきたあなた以外の全員!!」
サリ : 「だってあっちが勝手に比べてきたんだもん…!私の方がおかしいって、変だって!みんなと違って怠惰で頑固でわがままで馬鹿だって!!そうみんな勝手に納得して!だけどほんとにそうだから何も…言えなくて!!!」
テブリム : 手を伸ばして癒しの波動をしようとするけど遠くて届かない
マチエール : 「…今ここであたしはハッキリ宣言するよ!君がおかしいなんて決してあり得ない!」
サリ : 「私はそうは思えない。私と出会うあなた以外の全ての人はそうは思わない。」
マチエール : 「それは君の言葉じゃない…!」
サリ : 「ニャオハッ…!」
マチエール : 「…ごめん責めたいわけじゃないの。一旦休…」
サリ : 「私のほんとの苦しいの誰もわかってくれない…!お友達も先生も!お父さんも!お母さんすら!私の苦しみなんて私しかわかろうとしなかった!!」
マチエール : 息を呑む
サリ : 「わかってくれたのはマチエールさん一人だけ!でももう、すぐ帰っちゃう!」
マチエール : 完全にサリのペースに呑まれる
マチエール : 「もこお!弱い[ねんりき]お願い!」“どうしよう…止まれない…”少し震え声
サリ : 「ニャオハ!まもって!!」
マチエール : 「…君は本当にすごいんだよ!毎日毎日周りの子が互いの大事なポケモン達を傷つけ続けてるのを見ても君は、その濁流に流されない!」
マチエール : 「その昔からの揺るぎない信念、どんなに周りの人に侵されたって揺らがない信条は、誰もが手に入れられるものじゃない!」
サリ : 「私はあなたが思ってるほどすごくない…バトルを拒否してみんなに迷惑かけるだけのただのバカ…」
マチエール : 「拒否と拒絶は別物だよ?!一つ訊くね!人に迷惑かけることと大切なポケモン傷つけることどっちがしんどい?」
サリ : 歯を食い縛り「…みんななんてどうでもいい!!!あたしはただニャオハに、ポケモンに傷ついてほしくないだけ!!!」
マチエール : 「そう!それでいいの!…え」
サリ : 「…そっか。」
マチエール : 「ちょっと?」
サリ : 「みんななんて、どうでもよかったんだ。私はただ、ポケモンが傷つかなければそれでよかったんだ。」
マチエール : 「ねぇ」
サリ : 「一番近くて一番遠いところで私はみんなを待っていればいいのね。」 微笑む
マチエール : 「まって。そこまでは言ってない!永遠にみんなと分かり合えなくなるよ」一瞬の焦り昂り→冷静
サリ : 「それが私の望みなら」
マチエール : 「本当に孤独になっちゃうよ?!」
サリ : 「それが私の幸せなら」
マチエール : 「もこお!サリの心を読んで!!!」
もこお : 「ふにゃ、にゃぁっ!?」驚きで1テンポ遅れる
サリ : 「ニャオハ![このは]いーーっぱい!!」反射で初めて攻撃してしまう。
おはなし終了
サリ : 「私…なにを…したの…?」
マチエール : 「教えて…今なにを決断…したの?」
テブリム : 寂しそうに鳴く
サリ : 「もこお…さん…」
もこお : 少し傷ついてるけどきずぐすり使えば全快になるくらいには全然軽傷。
マチエール : 「もこおは大丈夫だよ。すぐ治るから。えっと、きずぐすりどこだっけぇ…」
サリ : 目のハイライト消える
サリ : 「私…きずぐすりを使わせる暴力を…この子に…!!!!」脚が崩れ落ちる
マチエール : 「落ち着いて!だい、丈夫だから!」
もこお : の顔映す 何かをするわけではない
サリ : 「私もう二度とバトルしません。ポケモンも逃してあげます。」
マチエール : 「……え…?」
サリ : 「ニャオハもテブリムも…バトル一つでこんなに動揺する私がトレーナーなんて…」
マチエール : 「待って!!どんなに人に優しくたって、自分を苦しめちゃダメ!」
サリ : 「自分を苦しめたことなんて一度もない…」
マチエール : 反応が遅れてしまう
サリ : 「私はバトルが大嫌い…ただそれだけなの…」よろっと立ち上がりボール取り出す
サリ : ニャオハとテブリムをボールにしまう
サリ : 「逃がしてあげるからね…」ボールに微笑み語りかける
サリ : 片手に二つのボールを持ってふらふら歩き。
マチエール : 脚が崩れしゃがみ込む
サリ : ボールの一つを出口付近で落としてしまう。手首側のボール
テブリム : すぐにボールから出てサリの去ったほうをただ見つめる
置いてかれたマチエール
マチエール : 「ねぇえ、もこお。あたし…わたし…」
もこお : マチエールに弱い念力
マチエール : 「あはっ、懐かしい。しかもなんか、上手になってる…」“そりゃそうだね…あんなにたくさん…”
もこお : 「ふにゃぁん…ふにゃ??」
もこお : バトルコートの出口脇に置いてかれたテブリムを見つける
マチエール : 「あの子…」
マチエール : テブリムのいる出口に近づくとテブリムが涙を溜め自分自身に癒しの波動
テブリム : 「テブリ!テブ!」
マチエール : 目を見開き硬直 出ない涙
マチエール : 「は…あぁあっ…くっ…うん。おちついて マチエール。ふう、ゆっくり。いま あたしが すべきことって、なぁに?」悲嘆
テブリム : マチエールに気付きマチエールに癒しの波動をしようとする。
マチエール : 「ありがとう。もういいよ。もう…いいの。」 頑張るテブリムを両手で包み込む
マチエール : 「うん。テブリム、これからあなたの心を、もこおのサイコパワーで読んでいいかな。あの子のこと、もっと知りたいの。知らなきゃいけないの。いい?」
テブリム : 「テブリ…テブリ!」腕を広げて自己開示の意思。
マチエール : 「ありがとうテブリム。いいもこお?ゆっくり、慎重にだよ。」と言った一瞬で
もこお : 「ふにゃっ???」これで終わりかと困惑
マチエール : 「え?あたしと会う直前に仲間になったの???ほんとのこと?」
もこお : 「ふにゃぁぁ…にゃん…ふんにゃぁああ」
マチエール : 「そんな…前のトレーナーに…ちょ」
マチエール : 「まってもこお!!見過ぎ!とめて!」
もこお : 「ふにゃん!?」 もこおも抑制が鈍ってきてる
マチエール : 「あはっ!大きい声出してごめん。道理で…」 乾笑い
マチエール : 「ねぇテブリム。お家に帰ろう?」
テブリム : 「テブリ?!」勘違いの警戒
マチエール : その意味に気づき顔を伏せた後頑張って笑い顔を上げて
マチエール : 「君の愛しい、サリのところ!」
テブリム : 「テブリ…」 安心
もこお : 弱い念力をテブリムにかけてあげる
ルジーが冷静に近づく 直前まで外でサリを探し廻ってた
ルジー : 息を吸い「スゥー…あんた、フゥ…サリに何があった?」
マチエール : 腹をくくる。
マチエール : 「…ごめんね。あたし、あの子に何もしてあげられなかった。」
ルジー : 「…は?」
マチエール : 「あの子の名前をあの子の口から聞いたこともないのに、何かが変えられるって思ったのが間違いだった。」
ルジー : 「まず、このテブリムあんたの?」
マチエール : 「違うの。…サリを選んだ子。サリのポケモン。」
ルジー : 「な、ぅ嘘をつけ!!アイツがポケモン置きっぱとかんな暴挙に出るはずが!」
マチエール : 「だ か ら ま ず い の 。」焦りと短い説得で低い声
ルジー : 「…マジかよぅ…」絞り出すような声。頭抱える。マチエールの隣に座る。
マチエール : 「ミアレシティのみんなの平和は守れても、パルデアの少女一人すらあたし救えないの…?」顔を覆う
ルジー : 「…そりゃぁ…(咳払い)例えばの話、ヒトカゲは[みずでっぽう]を覚えないだろう。タイプ違うんだし。」 頭抱えながら目だけマチエールの方に向ける→咳払い
マチエール : 「…というと?」
ルジー : 「あんたのタイプがみんなを守る探偵なら、あんたは誰か一人を救う技をどう足掻いたって覚えられないってことだよ。」
マチエール : 「わざマシンでなんとかならない…?…レベルが足りないってことなの…?」
ルジー : 「サリがあまりにレベル高すぎたんだ。ぬしポケモンだよアイツは。」
マチエール : 「そのたとえあの子すごい嫌がりそう…」
ルジー : 「ウチも今言ってから思った。ハハッ…笑い事じゃねぇよ…」
マチエール : 「…あたしはあの子のことわかってあげようなんて思ってない。だけどあの子の想いに共感出来るのはきっと…この世界であたしだけ…」
ルジー : 「そもアイツが変なんだ!バトルしないとか[まもる]ばっかりとか…多分アンタのせいじゃない。いつかこんな日が来る予感はずっとうっすらしてたんだ…」
マチエール : 「…あの子、本当にしんどそうだったけど、今日までの十数年それが続いてるなんて…しかもバトルがある限り、この世界に生きてる以上一秒たりとも心休まる時がない…あたしでも、想像できない…」
ルジー : 「…それ、アイツが言ってたのか…?」
マチエール : 「そうだよぉ…そうなんだよ…」
もこお : マチエールに寄り添う
ルジー : 「…ウチが…サリを追い詰めたのか?」
マチエール : 「違う!君は君の意志であの子にできることをきっと全てしてた!あの子にもちゃんと伝わってたよ!それでも無理だった!」
マチエール : 「あたしもこの数時間でできることは思いつく限り全部した!普通数ヶ月かけてもできないことを全部!あたしの持てる力全てを尽くして、漏れも抜けもなかった!それでも…無理だった…」
マチエール : 「あまりにも…唐突で…突然すぎるよ…」
マチエールとルジーは共に沈黙。マチエールは後悔に苛まれ、ルジーは次の一手を慎重に思案。
ただもうサリを助けるにも時間がない。
マチエール : 「あたしにできることはきっともう何一つない。だけどこれだけは本当は面と向かって諭さなきゃいけない。どんなに辛くたって、ポケモンを捨てることだけは絶対に違うよ。サリ。」テブリムを見ながら
マチエール : 「おいで!テブリム!」
テブリム : 「テブリ?」
マチエール : 「君は…サリのところに帰りたい?」
テブリム : 「テブ…テブリ…」
もこお : 「ふんにゃぁ…」
マチエール : 「待ってもこお。読心はダメ。この子の答えを待とう?」
ルジー : 「んな時間ないぞ?」
マチエール : 「これは必要な時間だよ。この子の意思を尊重したい。」
ルジー : 「わかってる!…けど…はぁ…あいつなら大丈夫だ…大丈夫…」
マチエール : 「…どう?テブリム。サリのところに帰りたい?」
テブリム : 「テブリ!テブ!ブリテブリ!」
マチエール : 「…ごめん、もこお、サイコパワーで翻訳して。」
ルジー : 「読むんかい」
マチエール : 「あはっ!わかるよぉそのツッコミ!でもね、この子の中でとっくに答えが出てて、それを話してくれてるのに理解できないのはこの子にとってもストレスになるの。」
ルジー : 「あ…すまん。ウチったらなに…」
マチエール : 「いいのいいの。あれは確かにツッコんじゃう間だったよ。」たははと笑う
テブリム : 「テブテブリ!ブリ!」
マチエール : 「うん。本当にいいのね?」
テブリム : 「テブリ!」明後日の方を向いてるように見える
ルジー : 「くそっ!アイツにもっかい鬼電してやる!さっきウチがあんだけ、あんだけ走っといてまた居留守決め込むんならこっちもその気だかんな。」
マチエール : 「…ねぇ。」
ルジー : 「ん?」
マチエール : 「うん…あなたにあの子の…ふぅ。サリのテブリムを託したい。この子の向かうところ、この子のお家に帰してあげて欲しいの。それでいいのね、テブリム?」
テブリム : か細く鳴く
ルジー : 「あんたは、行かないの?」
マチエール : 「あたしはあの子に会えない。少なくともあの子が…サリがこのことを清算できるまでは。きっと重荷になる…」
マチエール : 「あたし、あの子が泣いてるの見て、ちょっとだけ、羨ましかったんだぁ。ほんとうに、凄いなって、
マチエール : えらいなって。思ったんだよ。」悲痛と郷愁の高い声 語尾上げ
もこお : マチエールの膝の上に乗る
ルジー : 「ウチ、サリが泣いてるとこなんて、みたことない…」
マチエール : 何も言えずに上を見上げる
マチエール : 「本当に、悪いことしちゃったなぁ。」語尾上げ
マチエール : 「昨日まで、あたしと、同じだったのかぁ。」語尾上げ
もこお : 「ふんにゃ…」
ルジー : マチエールの方を見る。
マチエール : 「あたしに似てた、あの子の為に、何かしたかった。でもついさっき、あたしとは全く違う方にいっちゃった。」テブリムと同じ方向を見やる。
ルジー : マチエールとテブリムと同じ方向を向く。
もこお : ルジーの方を見る。
ルジー : 「あんたは…行けないの?」
マチエール : 悲しそうに首を振る
ルジー : 「…ウチが行かなきゃダメ?」
マチエール : 「むずかしそ?」
ルジー : 「…本当のこと言うと、荷が重い。しんどい。無理だと思ってる。」
マチエール : 「…あたし」
ルジー : 「けどあんたが何もできないってんなら、ウチが行くしかないじゃん。」
マチエール : 「ありがとう。君、いい人。」
ルジー : 「償いだよ。あんだけアイツに構っといて気づけなかった、愚かなウチしかできないこと。」
マチエール : 「もこお、ねんりき出してあげて。あたしたちからの、エール。」
もこお : 「ふにゃ~」
ルジー : 「…あなた、何者?」 目を細める
マチエール : 「あたし、マチエール!」 いつものマチエール
マチエール : 「ただの、こども。」 困り眉はにかみ
ルジー : 息を呑んで「サリ…お前…」”この人に何を…”
ルジー : 「…わかった。アンタの代わりにあいつのテブリムをちゃんと返す、それと…」
マチエール : 「なぁに?」
ルジー : 「ウチと…連絡先交換して欲しい…です。」
マチエール : 「ふふっ…あなたの名前はなんていうの?」
マチエールはミアレシティに帰る
川沿いの森でニャオハと肌身離さずくっつきぼーっとするサリ
サリ : 「ニャオハ、ニャオハ。ニャオハ?」
ニャオハ : 「にゃ。」
サリ : 「ニャオハはニャオハだね。」
ニャオハ : 「んにゃ。」
サリ : 「私の一番、大切な家族。」
ニャオハ : 「にゃう」
サリ : 「あのね、バトルすらしない私は、この世界にとって邪魔みたい。」
テブリムの行く方向にルジーがついていく形で探す。
ルジー : 「テブリム次はどこかわかるか?!」
テブリム : 「テブぅぅ…テブリ。」途中でテブリムがへタる
ルジー : 「…なんか食べるか!」
テブリム : 「テブ!テブリ!テブ!」焦る。
ルジー : 「サリなら多分大丈夫だ。お腹空いて探せなくなっちゃやだし、それに真面目な話するのにお腹鳴っちゃやだし!」
テブリム : 「テブリ…テブリ♪」安堵
川沿いでぼーっとするサリニャオハ
サリ : 「なんでだろう。全然お腹空いてないんだ。」
ニャオハ : 「んにゃぁ…」
サリ : 「ニャオハも?そっか。」
サリ : 「…きのみ要る?」
ニャオハ : 「…にゃ」
サリ : 「ふっ…はいどうぞ。」
ニャオハ : 「にゃう」
サリ : 「あなたは…ずっと…私なんかと一緒にいて、幸せだった?」
ニャオハ : きのみ食べてる
テブリムとルジーでサンドウィッチ食べ歩き後
ルジー : 「美味かったなぁあれ。定番のサンドウィッチ!」
テブリム : 「テブリ~テブ?!」
ルジー : 「近いか!」
テブリム : 「テブ!!…テブリ…」
ルジー : 「どうした?!」
テブリム : 「テブリ!」危険!
ニャオハ : サリの膝上で寝る
ルジー : サリの名前を呼ぼうとする
サリ : 「そういえば名前、結局ずっとニャオハのままだったね。ちゃんとした名前、つけてあげたかったな。」
ルジー : 一瞬躊躇う
サリ : 「最後に名前つけてみようかな…どんな名前がいいかな。」
サリ : 「サリ」ニャオハに自分の名を付ける 初めて自分の口から自分の名前を言う
ルジー : 「サリ!!」吹き出しが被さる
2人の元に駆けつけたルジーとテブリム
ルジー : 「うはっ!やっとめっけた!」
サリ : ルジーと同じ方を向きつづける
ルジー : 「無視かよ…堪えるわ…」
ルジー : 「マチエールが言ってたぞ!お前はバカだって!」
サリ : 「テブリム…ルジーのところにいたんだ…気づかなかった…」
ルジー : 「っと答えた…ほら言ってやれテブリム!!」 サリの方へ歩く
テブリム : しかしテブリムは更にサリに近づき[いやしの願い(瀕死になる代わりに対象のHP全回復)]
ルジー : 「意味が、わからん。」"何させてんだよテメェが捨てたポケモンに"
サリ : 「…ありがとう、でももういいの。」片手でテブリムを撫でて、マチエールとほぼ同じセリフ。
テブリム : [いやしのねがい]をやめてへたる
ルジー : 「もういいって…何を…」
サリ : 「逃してあげるの。2人を。」
ルジー : 「…は?」
サリ : 「私なんかと一緒にいたってこの子達、幸せになれないから。」
ルジー : 「…一回お前のことぶん殴ったほうがいい?」
サリ : 「もう遅いと思うよ。」
ルジー : 「よ く い う よ 他 人 事 っ て か ?」少し笑い怒り
サリ : 「うん。」
ルジー : 「うんって…じゃぁテブリム見ろよ!ずっとお前を!!」
サリ : 「ルジーまたキャラ変わったね。」妙に冷静
ルジー : 「友達おちょくりやがってくっそ…」"ウチじゃ…ダメなのか…?"
ルジー : 「チッ!出て来いシモニタネギ!サリに冷や水浴びせてやれ!!」
シモニタネギ: 出てくるけどサリを凝視するだけ。
テブリム : 自分でサリのポケットからきのみを探し出す。
ルジー : 「ど、どうした…シモニタ…人間に攻撃は出来ないってか…?」
テブリム : ポケットから採ったきのみを食べる
シモニタネギ: 「クワッス!」
テブリム : 「テブリ!?」
ルジー : 「なぁ…何話してんだ…ウチにも教えてくれ…」
サリ : 目が覚めたニャオハを撫で続ける
ルジー : 「もう…!やだ!なんでお前がそんなふうになんなきゃ…いけねぇんだよ…」
サリ : 「…ねぇテブリム、」
テブリム : 「テブリ?」
サリ : 「今日はありがとうね。」
テブリム : 何も言えない。止められない。
サリ : 「バイバイ、テブリム。」
テブリム : 何も出来ない。 マチエールがすんでのところで避けたトラウマを根っこから抉られる。
ルジー : 「何、してんだよ…」
テブリム : 「テブリ…」
サリ : 無視してニャオハの方を向く
テブリム : 涙が出ない。
サリ : 膝の上のニャオハを降ろして、ずっとくっついてたニャオハと離れ相対する。
サリ : 「私はこの先バトルしない。だからあなたも、自由にしてほしい。」最後の一撫で。
ニャオハ : 「にゃ…」
サリ : 「ニャオハだけは、この世界に戻ってほしい。ちゃんと戯れあえて、成長できて、まともなトレーナーに、拾ってもらえて、進化だってできる(微笑)、それがポケモンにとっての、幸せなんだよ?」ゆっくり立ち上がる
ニャオハ : 「にー…」
サリ : 「私が、本当に、最後にちゃんと、ニャオハのためにできることだから…」
シモニタネギ: ニャオハを見極める
サリ : 「あなただけは、まともに生きて欲しい。だから、ここでお別れ。今までありがとうね…さようなら…」{歩き去るサリの後ろ姿をニャオハ主観}
ニャオハ : 「んにゃ…」
ニャオハ : 「んにゅにゃうにゃ!」
ニャオハ : 離れるサリを猛スピードで黄金比の9:4:1のカーブを描きながら追いかけて前からアタック。
サリ : 「痛っ!」
ニャオハ : 倒れ込んだサリの胸に飛び込む。首元を前足でふみふみして甘い香りを出す。
サリ : 「なんで…なんで私なの…」
ニャオハ : 「うにゃ!みゃう!うにゃ!」何かを喋ってる
テブリム : 一瞬驚いた後、2人に[いやしのはどう]
周りを見ると好奇心のあるポケモンが心配そうにサリを覗く
遠くをみると警戒心のあるポケモンでもサリをこっそり見ている。
サリは無意識に涙を流しそのあと嗚咽が出てくる。
サリは目を瞑り強く手を握る、そして声をあげて泣き始める。
ルジー : 「ウチは今、凄まじいものを見ている気がする…」
サリの赤子のような泣き声。
ニャオハを抱く胎児のような姿勢のサリに[癒しの波動]をするテブリム、
その周りに泣き声を聞いて集まるポケモンたち、
端っこで一人唖然とするルジー、
ニャオハの甘い香りが空へ昇っていくのを一枚絵の空撮でロングショット。
緑色の焚き火の灯りのよう。少し宗教的な、
本当にサリの姿勢がポケモンたちに認められたとわかるような。
ニャオハ&テブリムと一緒にミアレシティに来たサリ。
サリ : 「ついたよ。ミアレ。」
サリ : “私はサリ。バトルが大嫌いなオレンジアカデミーの生徒です”
ルジー電話:「ウチも行きたかったなぁ。まぁ、んなこと言ったってしゃぁなし。あとで顔見せろよ~」
サリ : 「わかってる。」
ルジー電話:「アンタの顔じゃねぇぞ~」
サリ : 「はいはい。もう。あとでね。」電話切る
ニャオハ : 「にゃ」前足をくねくね
サリ : 「ありがとね。待っててくれて。」
ニャオハ : 「んにゃぁ~」伸び
サリ : 「テブリムも。」
テブリム : 「テブリ!」
サリ : “バトルを拒絶してるのはこの世界で私だけ。だから今でもやっぱり生きてるだけでしんどい思いをすることはたくさん。でもね。”
モブ男4 : 「目と目があったら!」
サリ : 「私バトルしないので。」
モブ男4 : 「なっ…残念だったな!ここはバトルゾーン!目も合わないうちに」
サリ : 「ここギリギリ外だよ。」
モブ男4 : 「お、お前、こっち来い!」
サリ : “…やっぱりやだな…でも後ろめたさは、もう、無くなったかも”フイっと後ろ向き逃走
サリ : 「怖かったね。テブリム。」
テブリム : 「テブリ…」
サリ : ”あんなのよりずっと大切なことがたくさんあるから。”
サリ : 「お腹すいた?ニャオハ。」
ニャオハ : 「んにゃぁ!」
サリ : 「ちょっとだけだよ。あとでたくさん食べられるらしいし。」しゃがんできのみをあげる
サリ : “ほんっと、すごい量…”スマホロトムに送られた晩御飯の写真を見る。
サリ : ニャオハをなでる
テブリム : 「テブリ!テブリ!」
サリ : 「テブリムも楽しみ?」
テブリム : 「テブリーー!」サリを引っ張る
サリ : 「待って待って!」
ニャオハ : 「んにゃぁぁ!!」興奮してサリの前を走る
サリ : 「ふふふもう!」
サリ : “今こうやって思い切り笑えてるのが不思議。ずっと笑いも泣けもしなかったのに。”
サリ : ”これも…全部…” フッと泣きそうになる
サリ : “泣けそうになるだけで私は偉いんだから!”
テブリム : 「テブリ!」
サリ : 「ここ?」
ニャオハ : 「うにゃー!」
サリ : 「君たちは本当に、わかりやすいね。」
サリ : 横顔。思いを巡らす。
サリ : 覚悟を決める(いい意味で)
マチエールの探偵事務所の前で
サリ : 「お邪魔します。サリです。わっ!マチエールさん髪切ったんだ!かっこいい!」
軽めのおまけ。マチエールがミアレシティに帰ったあと。
マチエール : 「あたしも大人にならなきゃなぁ~」
マチエール : 「スーツ!断髪!」
マチエール : 「ど?」{ZAマチエールに外見が完全に変わる。}
もこお : 「ふんにゃぁ~」
マチエール : 「あはっ!やっぱ慣れないねぇ~」
マチエール : 「でもね。」
マチエール : 「あたしが変わればきっと人は変わる。いつか世界も変えられる。」
マチエール : 「だけどね、ほんとに大切なことはずっと変わらないはず。」
マチエール : 「そうだよね!マチエール!」
XYラストのハンサム事務所を引き継いだばかりのニコニコマチエール(幻)
おわり