「酒寄?酒寄なら俺の隣で寝てるよ」芦花「は?」   作:ソリダコ

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勢いに任せてこの作品を始め勢いに任せて連載を続けた結果、オチをどうつけようかノープランで詰んでいる馬鹿が私です

色んな人の超かぐや姫二次を読む度に作品を綺麗に終わらせてる事に対して尊敬の意を抱くと同時に「この方達に続くのか・・・・・・・俺が?」と恐怖に震えております


8000回聞きました!

「───────へぁ?」

 

ヤチヨに抱きつかれた酒寄は空気が漏れたような声を出して固まった

両手は驚きで頭上に上がり目線は下にいるヤチヨの頭部に固定され全く動いていない

 

「ん??・・・・・・・・えっと・・・・・・・・・・へ?」

 

「ふふっ♪特別サービスだよ?」

 

「あ・・・・・・・・・・あばばばばばばばばばはぅ・・・・・・・・

 

「「あ」」

 

驚愕しつつもまともに働いていない脳でなんとか必死に状況を理解しようとしていた酒寄

しかしヤチヨの最後に放った言葉が止めとなりMVで高級寿司を食った時のカグヤみたいな顔をしながらエラーを吐いたロボットのような挙動で痙攣した後にログアウトした

 

「落ちちゃった・・・・・・・・・(サーバーから)」

 

「あぁ堕ちたな・・・・・・・・・(ヤチヨの沼に)」

 

まぁ元々肩どころか脳天まで浸かってたから大した問題では無いんだが

 

取り敢えず予想外の面白映像が撮れたのでこれはカグヤとコラボする綾紬と諌山への報酬用として保存しておこう

 

(それじゃあ俺もログアウトを「ブー!!」・・・・・・・・・・・・)

 

「ん!」

 

声のする方を見ると笑みを浮かべながら両手を広げているヤチヨの姿

 

「・・・・・・・・・勘違いだったら恥ずいんだが、もしかしてそれはハグ待ちってやつか?」

 

「その通り~♪という事で、はい!」

 

そうして両手を広げたまま止まるヤチヨ

目線を逸らせば見えるのはログアウト失敗と書いてあるウィンドウ

 

「・・・・・・・・俺はさk、イロの付き添いで来ただけだから権利は無い筈なんだが?」

 

「こういう時の判断はヤッチョが白と言えば白なのです♪」

 

暴君かよ

 

「そもそも握手券であってハグ券じゃないだろうが」

 

「こういう時の判断はヤッチョが白と言えば白なのです♪」

 

リピート再生?

 

「何時までウダウダと言ってやがる!男なら文句言わず黙って抱きしめろってんだ!!」

 

何時までも動かない俺に痺れを切らしたのかヤチヨの肩に乗っていたFUSHIが声を上げる

 

「コイツ等強硬手段(ログアウト阻止)まで使っておいてぬけぬけと・・・・・・・・・・・はぁ」

 

「ぁ───────」

 

「よっと」

 

ここで渋っていても諦める様子も無いので両手を広げて待っているヤチヨの事を抱きしめ、そのまま持ち上げる

 

「これで良いですかい?姫様」

 

「──────はいぃ・・・・・・・・

 

「声ちっさ」

 

持ち上げた時は固まっていたヤチヨは俺が問うと俺の首に手を回し抱きしめ返しながら小さく返事をした

 

(この場面を誰かに見られたら全ツクヨミプレイヤーから命を狙われるな・・・・・・・・・・・・特に酒寄だったら5回は殺されてる)

 

まぁ周りに人がいても全く騒ぎになっていないどころか目線すら向けられていないのでフィルター的なので見えないようにしているのだろう

 

(というかこれはもうそういう事、なんだろうなぁ・・・・・・・・・・・・)

 

酒寄は兎も角1名限定とはいえ抽選に当たった程度の俺に対してヤチヨのこの対応は察するなという方が無理だろう

そもそもチュートリアルの抽選の件も実際の所は・・・・・・・・・

 

「あのぉ・・・・・・・ユヅ君」

 

「んあ?」

 

考え込んでいる所でヤチヨに肩を叩かれながら声を掛けられて意識をそちらに戻す

 

「もうヤッチョは満足したので下ろしても大丈夫だよ」

 

「はいはい」

 

ヤチヨを下す

するとヤチヨは俺から少し離れた後に振り向き腰に手を当て如何にも怒ってますという雰囲気を出しながら俺を見る

 

「ユヅ君!」

 

「はい」

 

「今はこんななり(チビヤチヨ)だけどヤッチョは8000歳のおばあちゃんなのです!」

 

「知ってるけど・・・・・・・・・」

 

そこら辺のヤチヨの設定云々の話は酒寄から聞き過ぎて耳タコだ。それこそ8000回は聞いた気がする

酒寄ってヤチヨの話をする時だけ早口になるんだよな

 

「だから抱き上げてくれたのは嬉しいけど赤ちゃんをあやすような対応はちょっとどうかと思うの!」

 

「・・・・・・・・・ん?」

 

縦揺れ?あー・・・・・・・・・考え事してたってのもあったが昨日まで赤ちゃん(カグヤ)の世話してたからか完全に無意識でやってたな・・・・・・・・・

 

「えっと・・・・・・・すみませんでした?」

 

「次からは気を付けてね!」

 

「次は無ぇだろ・・・・・・・・」

 

「あるかもしれないでしょ!はい、ログアウト出来るようになったよ~」

 

ヤチヨが腕を振って画面を出して短く操作した後にそう言うので確認してみるとエラー画面は出てこなかった

 

「はぁ、これでやっと帰れるな・・・・・・・・・・・」

 

「なんか納得いかないなぁ・・・・・ファンの子だったら泣いて喜ぶと思うんだけど?さっきの子とか」

 

「俺はあそこまで狂ってないからな。どちらかというと気疲れが勝る」

 

「・・・・・・・・・迷惑だった?」

 

最初の時とは違って若干怯えを含んだ態度で聞いてくるヤチヨ。その様子が数時間前のカグヤの姿と重なる

 

「・・・・・・・・・別に迷惑とかじゃないが、出来れば俺にする分は全部イロにやってくれると助かるかな。見てて面白いし」

 

「・・・・・・・良い性格してるね~」

 

「良く言われる」

 

「それ絶対良い意味で言われてないぞ・・・・・・・・・・」

 

「知ってる」

 

若干呆れを含んだ目で俺を見る一人と一匹にそう返しながらログアウトの操作をする

 

「じゃあなヤチヨ、FUSHI。ライブ楽しかったよ」

 

「またねユヅ君」

 

「ちゃんと歯磨いて寝ろよ!」

 

「お前は俺の親かよ・・・・・・・・」

 

手を振るヤチヨと肩の上で飛び跳ねるFUSHIに見送られ俺の視界は漸く現実に戻った

 

 

─ヤチヨside─

 

「─────っはぁ~・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ログアウトした弓槻のアバターが光の粒子となって消えた瞬間に私は腰が抜けて床にへたり込んだ

 

本来はヤチヨのこんな姿を神々の皆に見られる訳にはいかないのでどんなに疲れていても私達しか入れない天守閣に戻るまで頑張るのだが今はFUSHIが細工をしてくれているので問題ない

 

まぁそうでもなきゃあの二人にハグなんて出来る訳がないし

 

「大丈夫?ヤチヨ」

 

「うん、なんとか・・・・・・・・・」

 

顔を伏せ動かない私を見かねて肩に乗っているFUSHIが声を掛けてくれるが正直今は顔を上げる気力も起きない

 

「スパダリ恐るべし・・・・・・・・・・・・」

 

弓槻の事だから嫌々ながらも最終的にはハグしてくれると思っていた。現に私の思惑通りに彼は動いてくれた・・・・・・・動いてくれたがッ!

 

「抱き上げられてからの縦揺れ背中トントンのコンボは想定してなかったよ・・・・・・・!!」

 

「あぁ、うん・・・・・・・・・・」

 

先程の出来事を思い出して思わず顔を手で覆いながら声を上げてしまう

 

別にそこまでやれとは言っていない。別に嫌という訳ではないけど・・・・・・・・・・・嫌という訳ではないけど!!

 

「触覚が無いのに止めの頭ナデナデをされた時には危うく八千と数十の時を超えた赤ちゃん返りする所だった・・・・・・・・・・・・」

 

「そこまで行ったらもう赤ちゃんプレイって言うんじゃない?」

 

「それは・・・・・・・・・それで有りかもしれない」

 

「えぇ・・・・・・・・」

 

呆れを含んだ声を出すFUSHI。若干呆れを含んだ声と目線を感じる

 

しかし仕方が無いのだ

8000年以上の時を過ごしても、長い年月の中で私がカグヤからヤチヨになっても・・・・・・・・・私にとって邦枝弓槻はパパなのだから

 

「・・・・・・・・・ねぇ、FUSHI」

 

「うん?」

 

ようやく心が落ち着いたのでFUSHIを手に乗せて向き合う

 

「流石に今日は強引すぎたかな・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・今更かい?」

 

「うぅ・・・・・・・・・」

 

改めて落ち着いて思い返してみると握手券や抽選(嘘)の件があったとしてもヤチヨとして接するには色々とやりすぎた感は否めない

しかし私にだって言い分はある

 

「だって彩葉は全然握手券の抽選当ててくれないし・・・・・・・・・・なんであの子は全ステータス高水準の中で幸運だけEなの?」

「弓槻は弓槻で握手券の応募するどころかツクヨミでライブに来てくれたのサービス初日だけだし・・・・・・・・・・・・。いや、動画サイトでライブの配信見てくれてるから良いっちゃ良いんだけどヤッチョ的にはそこはちゃんと現地で見て欲しいっていうか・・・・・・・・・・・・」

 

「はいはい、その愚痴はもう8000回は聞いたよ」

 

「流石にそこまで言ってないと思うけど・・・・・・・・・・」

 

「だけど別にいいんじゃない?今日は始まりの日なんだ。ヤチヨだって少しくらい羽目を外したって問題ないさ」

 

「そう、かな・・・・・・・・・」

 

私も最初はライブに来た3人を見て嬉しかった。感覚が無いとはいえ彩葉と弓槻に対してあんな大胆に触れ合えて泣きそうになった・・・・・・・・・けれども

 

「・・・・・・・・・もしかして弓槻の事?」

 

「うん・・・・・・・・・」

 

私がまだカグヤだった頃。弓槻と二人きりで話したあの夜の事が脳裏に過る

 

「大丈夫だよ。実際、こう言うとちょっとアレだけどちゃんとヤチヨとボクはここにいる」

 

「うん・・・・・・・・・・」

 

私がカグヤだった時のヤチヨも同じようにやらかしたのだろうか。もしかして私のこの衝動的なやらかしで何か輪廻に影響を与えてしまったのでは?

考えれば考えるほど後悔の念と二人と触れ合えた高揚感の鬩ぎ合いでどうにかなりそうだ

 

「大丈夫。この程度でヤチヨ=カグヤだなんて弓槻が気付く筈なんてないさ」

 

「そうだよね!?流石のスパダリ超人コンビだって私達の事情は理外の外だよね!?」

 

「そうそう!」

 

「うんうん!」

 

「「あっはっは!!・・・・・・・・・・・・・」」

 

FUSHIと一頻り笑った後に冷静になる。これが所謂フラグってやつなのか?と

 

「帰ろっか・・・・・・・・・・」

 

「そうだね・・・・・・・・・・」

 

休眠に入る時間が迫っているのもあるがそれ以上にこれ以上話していると余計なフラグを積みかねない気がして来たのでFUSHIを肩に乗せて宙を浮き・・・・・・・・もう一度振り返り彩葉達と話した場所を見る

 

事故でこの星に降り立って8000年。全てはもう一度二人に会い今日この日を始め、そしてあの日へ導く為

 

「頑張れカグヤ()。ごめん彩葉。二人を宜しくね弓槻」

 

さぁて休眠から起きたら彩葉達とやるライブ用の楽曲とステージ、衣装の準備を急がねば

最終局面、これ以上とちる訳にはいかない!




今更ながらFUSHIの口調がイマイチわからん

なんなら作品内の細かい設定も分からん・・・・・・・いっその事買うか?設定集
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