僕のヒーローアカデミア 徹子の部屋(※違います)   作:まだら模様

22 / 27

※ちなみにどの時系列のキャラが来るかは不明で、同一人物でも別の時間軸やこの本編の時期や季節、年月が違う人がこの空間に誘われてきます。
例 本編2024年の場合 25年の年前の姿、26年の姿、10年前、5年前、全盛期、老衰期などいろんなバリエーションがあります。
一度来た人でも何度でも来る可能性があります。
やったね徹郎!たくさんの人とお話しできるよ!(白目)

※今回はあの一般市民の方に出てもらいました。
あえて色合いを変えてai挿絵を入れております。
誰なんだろと確認したい方はこちらより確認お願い致します。


【挿絵表示】




第22回:一般女性(恐れのない日々を求めて)

 

 

 「……あの、すみません」

 

 扉の前で立ち止まった女性は、申し訳なさそうに、身を縮めていた。

 

 「私、座るとカメラに入り切らない……ですよね。立ったままの方がいいでしょうか」

 

 鳥のような顔立ち。動物の耳。天井に届きそうな長身。普通の街を歩いていたような、カジュアルな服装。

 

 でも——その目が、何かを怖がっていた。

 

 怒鳴られることを。笑われることを。迷惑だと言われることを。

 

 ヒーロー図鑑にも、ヴィランの指名手配書にも載らない——ただ、この街の片隅で「異形」として生きるだけの、一人の市民だった。

 

 

 

 眠りに落ちた瞬間——鳴った。

 

 ♪ ルールル ルルル ルールル ルルル ルールールールー ルールルー

  ルールル ルルル ルールル ルルル ルールールールー ルルッルー

  ラーララ ラララ ラーララ ラララ ラーラー ラーラーラー

  ラララ ラーラーラーラー ラララー ラーラーラーラー ♪

 

 スタジオに引き込まれた瞬間、徹郎は静かな空気を感じた。

 

 プレッシャーじゃない。熱でも冷気でも匂いでもない。

 

 ただ——静かで、少しだけ、固い空気だった。

 

 舞台袖からソファを確認した。

 

 ……誰もいなかった。

 

 (また来ていない? いや——)

 

 扉が、おそるおそる、開いた。

 

 「……失礼します」

 

 一歩、入ってきた。

 

 天井まで届きそうな背丈。鳥のような顔。おどおどと、スタジオを見回している。

 

 スタジオの照明と、カメラと、セットを、順番に確認していた。

 

 そして——徹郎を見て。

 

 一瞬だけ、びくっとした。

 

 「……ご、ごめんなさい。急に来てしまって。あの、ここって——」

 

 「大丈夫ですよ。入ってきてください」

 

 「でも、私、大きくて——ソファに座ったらはみ出てしまうと思うんですが」

 

 「はみ出ても大丈夫です」

 

 「……本当ですか」

 

 「本当です」

 

 

彼女が、また少し躊躇った。

 

 

 (この人は——「大丈夫」という言葉を、すぐには信じられない)

 

 (何度も「大丈夫」と言われてから、裏切られてきたんだろう)

 

 

 

 「えー……皆様、こんばんは。本日もご覧いただきありがとうございます」

 

 「あ、こんばんは……」

 

 「本日のゲストをご紹介します——」

 

 女性が、少しだけ身を縮めた。

 

 「あの……名前、ないんです、私。公式に」

 

 「……そうですね。じゃあ今夜は、どうお呼びしましょうか」

 

 「……なんでも」

 

 「なんでも、というのも難しいので——一般女性さん、でいいですか」

 

 女性が、少し目を丸くした。

 

 「……一般女性さん」

 

 「公式の呼び方ですし」

 

 「……笑わないんですか」

 

 「笑いません。素敵な呼び方だと思います」

 

 女性が、少しだけ間を置いた。

 

 「……ありがとうございます」

 

 小さな声だった。でも確かに聞こえた。

 

 

 

 「ソファに座ってもらえますか」

 

 「あの……はみ出ると思いますし、壊れてしまうかもしれないので——」

 

 「壊れません。夢の中の備品なので」

 

 「夢の中の……」

 

 「私の個性で作られたスタジオなので、物理的な制約が通常とは違います。安心して座ってください」

 

 女性が、おそるおそる、ソファに近づいた。

 

 座った。

 

 案の定、はみ出た。ソファの端から足が出た。背もたれから頭が出た。

 

 でも——ソファは壊れなかった。

 

 「……大丈夫、ですね」

 

 「大丈夫でした」

 

 「……あの。マイクが届かないですね、私には」

 

 徹郎は、少しだけ周りを見た。

 

 台を見つけた。スタジオの隅にあった踏み台を持ってきた。その上に立って、マイクを彼女の口元の高さに合わせた。

 

 「これでどうですか」

 

 「……あの」

 

 「はい」

 

 「……そういうことを、してもらったことが、なかったので」

 

 「どういうことですか」

 

 「こういう大きさだから、届かないから——最初からいなかったことにされることの方が、多くて。合わせてもらったことが、あまりなくて」

 

 徹郎は、踏み台の上で少しだけ止まった。

 

 (……合わせてもらったことがない)

 

 (この人の高さに、誰かが合わせてくれたことが——ほとんどなかった)

 

 「……今夜は、合わせます」

 

 「……ありがとうございます」

 

 

 

 「今日は、いくつですか」

 

 「……二十三です」

 

 「どんなところに住んでいますか」

 

 「……普通の住宅街です。ただ、天井が低くて。よくぶつけます」

 

 「頭を」

 

 「頭と、耳と。冬はコートが全然なくて。サイズが合うものが、売っていないので。毎年、手縫いで作っています」

 

 「器用ですね」

 

 「器用というか——作るしかないので」

 

 あっさりと言った。

 

 その「作るしかない」という言葉の重さを、徹郎は少し噛み締めた。

 

 「……仕事はしていますか」

 

 「……しています。事務の仕事です。ただ、最初は中々雇ってもらえなくて」

 

 「見た目のせいで」

 

 「……そうです。悪い人だと思われるわけじゃないんですけど。怖いとか、お客さんが引くとか——そういう理由で、何度か断られました」

 

 「……今の職場は」

 

 「今の職場は……いいです。上司が、フェアな人で。見た目で判断しないで、仕事で評価してくれるので」

 

 「それは、よかったです」

 

 「うん。本当に、よかったです」

 

 彼女が、少しだけ口の端を上げた。

 

 笑みだった。

 

 ほんの少し、でも——確かに、笑みだった。

 

 

 

 「コーナーをやってもいいですか」

 

 十分が過ぎた頃、徹郎が言った。

 

 「……私で、大丈夫ですか?コーナーって、面白い人がやるものじゃないですか」

 

 「面白い人だけがやるわけじゃないです」

 

 「……そうですか」

 

 「『街角の、見えない景色』というコーナーです。一般女性さんの目線から見えている世界を、聞かせてもらえますか」

 

 「……私の目線」

 

 「はい。この身長だと、きっと私には見えていないものが見えていると思うので」

 

 彼女が、少しだけ考えた。

 

 「……最初のお題、出してもらえますか」

 

 「では——混雑した駅の改札を歩く時、どんな景色ですか」

 

 「……みんなの頭のてっぺんが見えます」

 

 「頭のてっぺん」

 

 「ずっと上から見ている感じです。でも——通るたびに、人が避けていくので。道が開くんです。怖いからだと思いますけど」

 

 「人が避けていくのは、あなたが怖いからじゃないと思います」

 

 「……え?」

 

 「あなたという存在の大きさに、圧倒されているだけだと思います。それは怖さとは違う」

 

 「……でも」

 

 「あなたが上から見ている景色は、誰も見られないものです。頭のてっぺんを見下ろせる人間は、そんなにいない。それは——特別な景色だと思います」

 

 女性が、少しだけ俯いた。

 

 「……そういう言い方を、されたことがなかったです」

 

 「そうですか」

 

 「……いつも、『邪魔』か、『珍しい』か、どちらかで。特別、という言葉じゃなかったから」

 

 「……覚えておいてください。今夜、特別と言いました」

 

 「……はい」

 

 「次のお題——『普通の人』になりたいと思った瞬間はありますか」

 

 女性が、少し間を置いた。

 

 「……可愛い洋服を見かけた時」

 

 「具体的に言うと」

 

 「ショーウインドウに飾ってある服を見て——つい立ち止まるんです。自分のサイズじゃないことはわかってるんですけど。それでも鏡の前で合わせてみて、ばかみたいって思いながら、でもやめられなくて」

 

 「……ばかじゃないですよ」

 

 「でも、サイズが合わないんです」

 

 「それでも立ち止まれることが——大事なことだと思います」

 

 「どういうことですか」

 

 「諦めていたら、立ち止まらない。でも、あなたは立ち止まった。まだ諦めていない、ということじゃないですか」

 

 女性が、また少しだけ俯いた。

 

 「……そう、なのかな」

 

 「そう思います」

 

 「……でも、あの服は、着られないんですよ。どう頑張っても」

 

 「……今夜、この番組のために、特注で用意できますよ」

 

 「え?」

 

 「夢の中の備品は融通が利くので。一着、作りましょうか」

 

 女性が、目を丸くした。

 

 「……本当ですか」

 

 「本当です。どんな色が好きですか」

 

 

 

 スタジオの隅に、一着のワンピースが現れた。

 

 彼女の身長に合わせた、薄い青色のワンピース。

 

 女性が、それをじっと見た。

 

 「……きれい」

 

 「どうぞ。試着しなくていいですから、持って帰ってください」

 

 「……この夢から出たら、消えますよね」

 

 「消えます」

 

 「……そっか」

 

 女性が、それでも、そっと手を伸ばした。

 

 布を、指でなぞった。

 

 「……ありがとうございます」

 

 「どういたしまして」

 

 「……きれいだな。こういう服を着てみたかった」

 

 「着てみたかった、ということは——夢の中では着られます」

 

 「……いいんですか」

 

 「どうぞ」

 

 女性が、少し迷ってから——着た。

 

 鏡がなかった。でも、少しだけ、背筋が伸びた気がした。

 

 「……どうかな」

 

 「よく似合っています」

 

 「……本当に?」

 

 「本当に」

 

 「……ほんとうに、ほんとうに?」

 

 (この聞き方……壊理ちゃんと同じだ)

 

 (何度も確認しなければ信じられない人が、この世界にはたくさんいる)

 

 「ほんとうに、ほんとうに、よく似合っています」

 

 女性が——泣きそうな顔で、笑った。

 

 

 

 「……一つだけ、踏み込んでいいですか」

 

 徹郎が、少し声を落とした。

 

 「はい」

 

 「ヒーローに助けてもらったことがあると聞きました」

 

 女性が、少しだけ頷いた。

 

 「……あります。ヴィランに巻き込まれた時に。若い人が助けてくれました」

 

 「……怖かったですか」

 

 「……ヴィランも怖かったです。でも」

 

 少し間があった。

 

 「助けてもらった後の視線も、怖かったです」

 

 「……視線が」

 

 「『助かってよかった』という視線じゃなくて——『なんだあれは』という視線で。ヴィランを見る目と、あまり変わらなくて。私もヴィランみたいなものだって思われているのかな、て」

 

 「……そんなことはないですよ」

 

 「でも、そう見られる時があるんです。個性が怖い見た目だと——それだけで、悪い人みたいな扱いを受けることがあって。ヒーローが来て、怪物から私を救ってくれる。でも——その後の視線からは、ヒーローは守ってくれない」

 

 スタジオが、静かになった。

 

 徹郎は、少しの間、何も言えなかった。

 

 (それは——)

 

 (ヒーローが「物理的な脅威」から守ることはできる)

 

 (でも「視線」は個性じゃない。怪物じゃない。だから、戦えない)

 

 「……それでも」

 

 徹郎が、静かに言った。

 

 「それでも、あなたはこの街にいる。その街の中にいることを、選んでいる」

 

 「……選んでいる、というか」

 

 「他の選択肢もあったと思います。誰も知らないところへ行くとか、何かを壊すとか——でも、あなたはしなかった」

 

 女性が、少し黙った。

 

 「……怖かったから、できなかっただけかもしれません」

 

 「それでも、結果として留まった。それは——勇気だと思います」

 

 「……勇気」

 

 「あなたが外に出るたびに視線と戦っている。毎日、それをやっている。私には、それが勇気に見えます」

 

 女性が、俯いた。

 

 「……誰にも言われたことがなかったな、そういうこと」

 

 「そうですか」

 

 「……みんな、可哀想だね、って言うか。頑張ってね、って言うか。でも——勇気があるって言ってくれた人は、初めてです」

 

 スタジオに、静かな時間が流れた。

 

 

 

 「……昨夜、トガちゃんという子がここに来たんですが」

 

 しばらくして、徹郎が言った。

 

 「……トガヒミコ」

 

 女性が、少しだけ声のトーンを変えた。

 

 「……名前は知っています。指名手配のポスターで」

 

 「怖いですか、彼女が」

 

 「……怖いです。でも」

 

 「でも?」

 

 「……ちょっとだけ、わかる気がする部分があって」

 

 「どんな部分ですか」

 

 「……変に見られてきた、という部分は。社会に合わなかった、という部分は」

 

 「……そうですか」

 

 「でも——彼女は飛び出して、私は飛び出さなかった。それだけの違いだと思うんです」

 

 「その違いは、大きくないですか」

 

 「……大きいか、小さいかわからないです。ただ——私には、飛び出す勇気も、誰かを傷つける力も、なかった」

 

 「……それでも」

 

 「……ただ、普通に笑って、普通に買い物をして、誰かに『おはよう』って言いたかっただけなんです」

 

 一言一言が、静かだった。

 

 「……それだけのことが、こんなに大変とは思わなかった」

 

 「……そうですね」

 

 「ヒーローになりたいとか、世界を変えたいとか、そんなことじゃなくて——ただ、普通に、おはようって言いたいだけで」

 

 「……その願いは」

 

 徹郎は、少しだけ声に力を込めた。

 

 「その願いは——誰よりもヒーローらしい、強い意志だと思います」

 

 女性が、少しだけ顔を上げた。

 

 「……え?」

 

 「おはようって言いたい。それだけのために、毎日外に出る。毎日視線と戦う。それを諦めずに続けることは——戦っていることと、変わらないと思います」

 

 「……大げさですよ、そんな」

 

 「大げさじゃないです。私には、それがよく見えます」

 

 女性が、しばらく黙った。

 

 「……この番組、変な番組ですね」

 

 「よく言われます」

 

 「……なんで名もない私みたいな人間が、こんなに丁寧に話を聞いてもらえるんでしょう」

 

 「名前がないからじゃないですか」

 

 「え?」

 

 「名前がある人たちは、名前で呼ばれる。でも名前がない人の声は、名前がないことで聞こえにくくなる。だから——私が聞きたいと思っています」

 

 女性が、また少し俯いた。

 

 「……そうか」

 

 「はい」

 

 「……ありがとうございます」

 

 

 

 そのとき。

 

 ♪ ルールル ルルル ルールル ルルル ルールールールー ルールルー ♪

 

 エンディングのテーマが、流れ始めた。

 

 女性が、ソファから立ち上がった。

 

 頭が、また天井に近づいた。

 

 「……お時間です。今夜は来てくれてありがとうございました」

 

 「……ありがとうございました」

 

 「最後に——一言、もらえますか」

 

 女性が、少し考えた。

 

 ワンピースを、そっと手で触れた。

 

 「……また、お話してもいいですか」

 

 「いつでも」

 

 「……名前も聞かずに、ただ話を聞いてくれて、ありがとうございました。こんな私の声が、こんなにちゃんと誰かに届くなんて、思っていなかったから」

 

 テーマ曲が、最後の段階へ移った。

 

 ♪ ラーララ ラララ ラーララ ラララ ラーラー ラーラーラー

  ラララ ラーラーラーラー ラララー ラーラーラーラー ♪

 

 「……明日も頑張って外に出てみます」

 

 「……出てみてください」

 

 「……誰かに、おはようって言ってきます」

 

 「……言ってきてください」

 

 「……その人が、ちゃんと返してくれるといいな」

 

 「……きっと返してくれます」

 

 「……どうしてわかるんですか」

 

 「……あなたがそう言えるから、わかります」

 

 旋律が最後の一音まで鳴り切るとき——

 

 女性の姿が、ゆっくりと、静かに消えていった。

 

 ワンピースも、一緒に消えた。

 

 スタジオに、何も残らなかった。

 

 踏み台だけが、そこにあった。

 

 

 

 目が覚めた。

 

 朝の七時。

 

 布団の中で、徹郎はしばらく動かなかった。

 

 「こんな私の声が、こんなにちゃんと誰かに届くなんて」

 

 その言葉が、頭の中にあった。

 

 (……届いていたよ)

 

 (俺には、あなたの声が届いていた)

 

 (覚えているのは俺だけだ。でも——届いていた。それは、本当のことだ)

 

 名前がない。記録がない。ヒーロー図鑑にも指名手配書にも載らない。

 

 でも——今夜、ここにいた。

 

 話してくれた。笑ってくれた。ワンピースを指でなぞってくれた。

 

 「普通に、おはようって言いたいだけ」

 

 それだけの願いを、毎日、諦めずに持ち続けている人がいた。

 

 攻略ノートを開いた。

 

 「一般女性(23歳):今夜のゲスト。扉の前で、はみ出るから立っていた方がいいかと聞いてきた。マイクの高さに合わせたら、合わせてもらったことがなかったと言っていた。普通の服が手に入らないから毎年手縫い。視線が怖い——ヴィランの視線と、助けてくれた後の視線が、似ていると言っていた。でも、外に出続けることをやめていない。おはようって言いたいだけ、という願いを持ち続けている。危険度:ゼロ。心への影響度:今夜一番、静かに、でも確かに刺さった」

 

 ペンを止めた。

 

 最後の一行を書いた。

 

「※名前がない。でも今夜ここにいた。……明日、誰かにおはようって言えたかな。ちゃんと返ってきたかな。確かめる方法はないけれど——確かめられなくても、俺は信じている。内緒」

 

 

 

 その日の学校。

 

 朝のホームルームの前、廊下ですれ違った同級生に、徹郎は「おはよう」と言った。

 

 いつも言っている。毎日言っている。

 

 でも今日は——少しだけ、その言葉の重さが違って感じた。

 

 「おはよう」と返ってきた。

 

 ただそれだけだった。

 

 でも——ただそれだけのことが、誰かにとっては、全部なんだと知った。

 

 夜になれば、また鳴る。

 

 ♪ ルールル ルルル ルールル ルルル……♪

 

 明日のゲストは誰だろう。

 

 それだけが、黒柳徹郎の仕事だ。

 

 





 第22話、一般女性回でした。名前がないキャラクターを書くのは、今まで書いたどの話とも違う難しさがありました。名前がないから何も語れないのではなく——名前がないからこそ、語れることがある。今夜はそれを書きたかった。
 「普通に、おはようって言いたいだけ」——その一言が、今話の全てでした。
 ヒーローが守れるものと、守れないものがある。守れないものの中に、どれだけ重いものが含まれているか。この話を書きながら、ずっとそれを考えていました。
 主要キャラが出なくても、心に残る夜があります。

今回の回が心に残ったり、面白かったら是非お気に入りに登録、感想、評価付与をしていただければ幸いです!
励みになります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。