はじめまして。

初投稿です。
ふと思いついた妄想を衝動的に書き殴ったものです。
超短文かつ、とてつもない駄文になってます。
覚悟が出来た方は是非に。

ブラキディオスに転生してしまった主人公のお話です。

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砕竜

 

 気付いたら暗い密閉空間に閉じ込められていた。

 記憶ではこんな場所に来た覚えはない……まさか誘拐か!?と思い、脱出しようと手足をバタつかせ暴れ回った。

 そのおかげか空間に亀裂が走り、光が差し込む……そして幾ばくかの時を経て脱出することに成功した。

 

 脱出したが、喜びなど湧いてこなかった。

 

 外は溶岩噴き出す灼熱の火山地帯。

 そして、バリバリと音を立てながら自分が出て来たのと同じような卵?から這い出てくるブラキディオスの幼体。

 そして気付く、自分の体が人間とは掛け離れていることに。

 

 ……ブラキディオスに転生したことをまざまざと突き付けられた瞬間だった。

 

 半狂乱になり、泣き喚く。

 しかし、現状は何も変わらない。

 自分を奮い立たせ、何とか生きてみようと奮起する。

 

 ブラキディオスは育児などしない。

 ただ、縄張り内という生活空間を提供してくれるだけ……生まれた時から一人暮らしのハードモードだった。

 

 生まれたばかりの頃は、環境生物や小型の昆虫類を食べる日々。

 元文明人として生活環境に文句はあれど、大型モンスターに出会う事も無く、危険はあれど比較的安定していた。

 しかし、そんな日々も唐突に終わりを告げた。

 

 親がばら撒いた粘菌の胞子が、俺たちの体に付着し共生関係を築き始めたのだ。

 そこからは、正に地獄の始まりだった。

 

 粘菌とはブラキディオスの最大にして最強の武器。

 爆発する性質を持ち、絶大な攻撃力を誇る。

 

 しかし、俺たち幼体にとっては諸刃の剣だった。

 爆発の衝撃で吹き飛ばされ、高熱で体が融解する。

 

 ただひたすらに痛かった……人間で言うなら全身の皮膚を捲り取られていくかのような激痛。

 

 なら使わなければいいじゃんという話だが、そういう訳にはいかない。

 体が大きくなるにつれ食事量も増え、環境生物では足りなくなっていた……必然的にもっと大きな獲物、リノプロスなど小型モンスターと戦うことになり粘菌を使わざる負えなくなった。

 

 糧を得るため戦いに臨み、爆発によって体が融解する……そんな日々。

 何匹もの兄弟たちが、体がもたずこの世を去った。

 

 俺もいつまでも続く激痛に、精神が徐々に追い詰められていった。

 しかし、なぜか……俺の中から生への渇望が失われることはなかった。

 

 

 

 ******

 

 

 

 ある日、アプケロスとの壮絶な殺し合い。

 リノプロスとは体格、強さともに桁違い。

 

 アプケロスの尻尾のスウィングが俺を打ち据え、粘菌爆発がアプケロスの体表を焦がす。

 互いに一歩も譲らない殺し合いは、両者ともに火山の火口に転落することで終わりを告げた。

 

 どうやら俺は周りが見えなくなるほど戦いに夢中だったらしい。

 粘菌の密度を上げ自分の体が溶けるのをお構いなしに戦い抜いた。

 生まれた直後から過酷な環境で生き抜いて来た弊害か、はたまた俺の中に眠るブラキディオスの本能か……いつしか俺は痛みに慣れ、戦いが楽しく感じるようになっていた。

 

 生きていたい、死ぬのは怖い……だが、全力を出し切った。

 戦いの中で死ぬのも、案外悪くねぇかもな。

 

 その思考を最後に、俺の意識は暗転した。

 

 

 

 ******

 

 

 

 目を開けると、広がる火山地帯。

 

「死んでなかっt……え?」

 

 いや、なんで喋れんの?

 ブラキディオスには人間のような声帯機能は備わっていないはずだぞ。

 

 それに、この火山地帯……俺のいた場所と違う?

 何年と過ごしてきたから、大まかな地形は把握していたはずだが……。

 

「む、何か来るな」

 

 駆動音を響かせながら現れたのは5機の機械人形、手に持つ銃を俺に向けて来た。

 

 ……この機会人形どこかで見たような。

 知らない場所にいて、いきなり喋れるようになった。

 そして今、機械に銃口を向けられている。

 

 ブラキディオスに転生した時以来の摩訶不思議な状況。

 

 ふと、夜なのに空がやけに明るいなと思った。

 顔を上げると……。

 

 空には巨大な輪が幾つも映し出されていた。

 

 そして俺は思い出す。

 

「フハッ! そうか、転生の次は転移か……しかも『ブルーアーカイブ』の世界に……」

 

 心を満たすのは歓喜。

 死んだと思ったら別の世界に転移ときた。

 ああ、まったく……人生ってのは何があるか分からない、だからこそ面白い!

 ひとまずは……。

 

「闘争だ!」

 

 そう叫びながら、半分融解した体お構いなしに機会人形へ殴りかかった。

 

 モンハンの世界が道半ばで終わってしまったことを残念に思う……しかし、俺は別世界で生きる資格を得た!

 

『ブルーアーカイブ』よ、俺にどんな冒険を、未知を、闘争を体験させてくれる?

 ああ、考えただけで心躍る!

 

 

 

 ******

 

 

 

 火山地帯で無数に湧いてくる機会人形を蹂躙する。

 俺の溶けた体は機械人形の残骸、鉱石、オーパーツ類と融合し、より強固に鍛え上げられていく。

 黒みがかった体色は次第にメタリックな光沢を放ち始める。

 

 粘菌にも変化が訪れた。

 粘菌は爆発することで胞子を飛ばし、飛ばされた胞子は新しい宿主が見つかるまで休眠状態に入る。

 しかし、確証はないがキヴォトス内のブラキディオスは……たぶん俺だけ。

 

 それを知ってか知らずか次第に胞子を飛ばすのを辞めていった。

 

 だが、もう爆発は使えないということはなく……むしろその逆。

 

 胞子すらも焼き殺す勢いで出力を上げてきやがった

 

 この世界で共存できるのは俺だけ……であるならば宿主が死なぬよう攻撃力を上げるまでだ!と言わんばかりの火力。

 

 現時点をもって粘菌は、俺だけの『粘菌ちゃん』となった。

 粘菌ちゃんマジ愛してる。

 

 粘菌ちゃんの熱量に耐えきれず俺の体が融解する。

 より強固に形成されると、粘菌ちゃんは出力をさらに上げてくる。

 互いが互いを思い、高め合っていく……さながら社交ダンスのよう。

 

 そんなこんなで数十年……俺たちは遂に至った。

 

 俺は、黒くメタリックな光沢を放つ甲殻を持った成体へ。

 粘菌ちゃんは煌々と赤黒く発光し、まるで炎のように昇り立つ、フルパワーマックス粘菌ちゃんへと。

 

「よし、行くか」

 

 火山地帯のオートマタ、火山麓の野生動物……もう、だれも俺たちを阻むものはいない。

 

 至ったのを期に数十年過ごした、住処に別れを告げる。

 俺の拳の跡、粘菌ちゃんと爆発痕。

 数々の思い出が脳裏をよぎる。

 

「ま、恋しくなったら戻ってくればいいか……」

 

 そう思い歩を進める。

 まだ見ぬ世界……『キヴォトス』へと。

 

「まずは、アビドス砂漠のビナー君にカチコミすっか!」

 

 まだ見ぬ強敵を求めて……。

 2体は進むどこまでも。




以上です。
超短文すぎてすまない。
ブルアカ要素も少なすぎですね。

感想とか書いてくれると嬉しいです。
書き方のアドバイスも大歓迎です。

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