今回はハンターの回想なんですけど……いやー、マジで難産でした。
慣れない別視点やセリフの言い回しが特に……。
いつからだろう?
命を懸けて戦う者たちがとても眩しく見えたのは……。
強大な竜も生ける災害とも言える古龍でさえ、私の命に手を掛ける事すら敵わない。
背中を預ける仲間も……。
競い合うライバルも……。
目指すべき目標も……。
私にはいなくなっていた。
胸にあるのは恐怖。
私はこのまま全力を出すこともなく、孤独に朽ち果てるのではないか?と。
だから私は渇望する。
命を懸けてもなお届かない、対等な存在を……。
いつしか人々は私の事をこう呼ぶようになった……。
『亡霊』と。
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「うふふ、あなたハンターなんでしょ?」
ギルド併設の酒場にて声を掛けられた。
……私に話しかけてくるなんて珍しい。
そう思い、振り返れば……そこには少女が座っていた。
場違いな程に真っ白なドレス姿……にも関わらず、周囲の人々は気にも留めていない。
まるで少女が存在していないかのように……。
……人間じゃない。
そう、私の感が告げる。
「少しお話聞いてかない?」
そう言い、少女は笑った。
たぶん、依頼についての話なんだろうけど……。
こんな怪しい話は聞かないに越したことは無い。
そう思ってはいるものの……。
得体の知れない少女が自分に何を求めているのか?という好奇心。
そして何より、この虚しさを埋めてくれるかもしれないという淡い期待が……。
「分かった……詳しく聞かせて」
私の首を縦に振らせた。
「よかったぁ。さ、そこに座って」
対面へと腰掛け、少女を見据える。
白髪の竜人族の少女。
深紅の瞳に縦長の瞳孔……。
汚れ1つない純白のドレスを着たその姿は、どこか現実離れしている。
「私ね、強いハンターさんに受けて欲しい依頼を沢山持ってるの」
そう言って机に並べられる数枚の依頼書。
ハンターズギルドの押印。
どれも正式な依頼なんだろうけど……。
「高難度の依頼ばかり……」
「そう、ギルドから出たばかりの危険な依頼。この中から好きなのを選んでいいわ」
大連続狩猟に歴戦の個体。
特殊個体や古龍まで……。
「どお? 受ける? 受けない?」
少女はそう言い、ニヤニヤ笑っている。
何かが変わると、そう思った。
この退屈が、虚しさが、渇きが裏返る……そんな予感。
もし、もしも……そんな事が起こり得るのだとしたら。
私は……。
「分かった。この依頼を引き受けよう」
少女の依頼を受諾した。
「よかったぁ。それにしても……へぇ、その依頼を選ぶんだ」
私が手に取った依頼書を見て、少女は面白そうに目を細める。
「ああ、モンスターは強ければ強い程いい」
好敵手に出会えるかもしれないから。
そんな私を、少女はじっと見つめている。
そして……。
「そう、そうなのね。ハンターさんは飢えているのね?」
ニコニコと笑みを深めてそう言い放つ。
まるで、何もかもを見透かしているかのような……。
「いいわ、その依頼を達成できた暁には……私がハンターさんの全力を受け止めてあげる」
「それは……どういう?」
意味か分からず聞き返そうとするが……。
「この目で見させてもらうから、ね?」
そんな言葉を残し、少女はトコトコと人混みの中に消えていく。
慌てて追いかけてみるが。
……どこにもいない。
あんな目立つ服装にあの歩幅なら、そう遠くには行っていないはずなのに……。
まるで、夢だったかのように忽然と姿を消していた。
ただ、手に持った依頼書だけが先の出来事が現実だと告げている。
————
高難度:鮮血を纏いし剛拳
メインターゲット
ブラキディオス1頭の狩猟
サブターゲット
なし
依頼主
白いドレスの少女
依頼文
うふふ、あなたハンターなんでしょ?
私ね、とっても強いハンターを探しているの。
あなたがそうなのか、この目で見定めさせてもらうわ。
退屈なんてさせないんだから…。
————
……はい、何か出てきましたね。謎の少女が……。
モンハンシリーズの主人公が直面する問題って100年に1度、下手すると1000年に1度発生するかしなかの案件が多い印象があって、そんな問題が発生する事のない「間」の時代に生まれて、名を遺すことなく人生を終えていった歴代主人公のような才能の塊もいると思うんですよ。
百合(意味深)の間に挟まるブラキディオス(主人公)可哀想……。
追記:モンハン二次創作の白いドレスの少女に好かれるお話と、なんか似てました。
ハンターの生い立ちや、主人公との関係性や展開は全然違うし……。
でも、少女あたりの言い回しなんかが似ているのも事実。
これはパクリに入ってしまうのか。
それと、白い少女に好かれるお話、めっちゃ面白いんで皆さんも読んでみて。