「ホシノ先輩……皆は…どこに行ったの…?答えれる…?」
俺は冷たくなったホシノ先輩にそう何度も問いかける。
返って来るのは沈黙ばかり。
わかってた。
わかってる上で俺はやっているんだろう。
現実を見たくない、逃げたい。
そんな気持ちが俺の心を守ってくれる。
周囲の目は汚いものを見る目ばかり。
知らないくせに…
俺がどういう目に…いや、皆がどういう目にあったか知らないくせに…
殺したい、そう思ってしまった。
けど、よくよく考えればそれだと、カイザーと同じになってしまう。
カイザーは人を殺した。
それも5人。
5人はホシノ先輩、シロコ先輩、ノノミ先輩、アヤネ、セリカ……
殺意が沸く。
けど、殺したらホントにさっきも言った通りカイザーと同じになってしまう。
殺したい、けど殺せない。
理不尽だ。
もういっそ、同じになってもいいから殺してやろうか……
どうしよう……
『見つけた!!イラ!!』
「っ……!?来るな!!!!!」
『その子…は……』
『……』
『………』
『あと、4人、見つかってないんだよね……』
「黙れ……!!」
「殺してやろうか…!!」
『っ……』
「お前はもう俺に関わ――っ!!」
俺はあの大人を見た瞬間、絶句した。
大人の脇腹から血が滲み出ていた。
その刹那、あの大人とシロコ先輩が重なった。
最後に生き残ったシロコ先輩は重傷を負っていながら俺を逃がしてくれた。
その記憶が俺の頭の中に蘇る。
「ゔっ……お゛ぇ゛…」
びしゃびしゃと音を立てながら綺麗な胃液が床に広がる。
大人は近づこうとしたが止まった。
俺はホシノ先輩を抱え、大人と距離を取り出す。
逃げなければ……
そう俺は思い、次の瞬間には走り出していた。
苦しい。
なにも食っていない。
たったの数時間でこんなにも苦しい思いをしたのはあの日以来だろう。
段々と視界もボヤけてきた。
そんなことを我慢するように、クソがと言いながら俺は歯を食いしばり、走る。
捕まったらホシノ先輩とは離ればなれになってしまう。
その事を想像した瞬間、さらに俺は速く走る。
どこに行こうか、行く宛もないのに。
俺は考えながら路地裏に入り、入り組んだ道を適当に曲がる。
その先には見たこともない建物があった。
「学校……?こんな場所に学校なんかあったのか…」
ボロく、荒れたスラム街のような道と学校があった。
俺は止まってる場合じゃないと思い、走り出す。
とりあえずは安全なところへと学校の中に逃げて入った。
外見もボロけりゃ中身もボロく、壁に穴は空いていたりと相当ボロかった。
俺は廊下を走り、そこら辺の教室に逃げ込んだ。
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