仮面ライダーデストロイディケイド   作:極王ゴット

10 / 10
本日はうちのオリジナルキャラクター滅王壊羅の誕生日ということでちょっとした日常回的なのを投稿します。


滅王壊羅 誕生日

三人称

壊羅は少し人が混み合っているショッピングモールにて人を待っていた。

 

壊羅「今日呼び出すなんて、わざわざ有給まで使って、あいつは何がしたいんだ?」

 

壊羅がそう言いながら腕時計を確認しているところに私服姿のゴットがやってくる。

 

ゴット「あっ、壊羅!早いね、待たせちゃった?」

 

壊羅「別に対して待ってない、俺も来たばっかだぞ、王救。ところでなんで俺を呼んだんだ?」

 

壊羅がそう聞くとゴットは真顔になってかたまりすぐにジト目で壊羅を見て聞く。

 

ゴット「ねぇ、壊羅……今日が何日か言える?」

 

壊羅「?……確か、10月6日だな」

 

ゴット「……壊羅の誕生日でしょ?」

 

ゴットがそう言うと壊羅は驚いたように目を見開いて少し考えた後思い出したように言う。

 

壊羅「確かにそうだったな、最近色々なことがあって忘れていた」

 

ゴット「ああ〜、確かに……いきなり仮面ライダーになるわベルトが喋るわで色々吹き飛ぶのもわかるし、最近はルパンレオやあのギガヘクス?ってやつのこともあったからね」

 

壊羅「ああ……だがなぜ今日俺を呼んだ?」

 

少し最近を振り返った後、壊羅がゴットにそう聞くとゴットは少し固まった後、頬を少し赤く染めながら壊羅から少し目を逸らして答える。

 

ゴット「壊羅の誕生日プレゼント……買ってあげようかなぁって」

 

壊羅「何故だ?」

 

ゴット「いや……一様パートナーだし……」

 

壊羅「今までこんなこと一度もなかっただろ?」

 

ゴット「うぅ〜!うるさい!うるさい!とにかく今日壊羅は私に色々買って貰えばいいの!わかった!?」

 

壊羅「りょ……了解……」

 

ゴットの圧に敗北してショッピングモールを回ることになった壊羅は今服屋に来ていた。

 

ゴット「うーん、壊羅にはこっちの方が似合うかな?」

 

壊羅「……なぁ、長くないか?」

 

ゴット「なぁに?まだまだ今日は長いんだから焦らないの」

 

ゴットはそう言いながら手に持つ服を壊羅に渡して壊羅は受け取るとため息をつきながら試着する。

しばらくして色々な服を買った壊羅は荷物を持ちながらウキウキなゴットの少し後ろを歩いていた。

 

ゴット「ふっふふっふーん!」

 

鼻歌を歌いながらスキップ気味に歩くゴットをながら壊羅は手に持っている服が入っている袋を振りながら聞く。

 

壊羅「なぁ、これも誕生日プレゼントだって言うのか?」

 

ゴット「そうだよ、壊羅ってオシャレとかあんまりしなさそうだから選んであげたんだよ!」

 

壊羅「そうか……それよりもそろそろいい時間だな、食事にでも行くか?」

 

ゴット「えっ?うーん、私はまだ……グゥー……/////」

 

食事はまだいいと言ったゴットのお腹から音が鳴るとゴットはお腹を抑えて恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていると壊羅はゴットに近づいて腕を掴み歩き出す。

 

ゴット「ふぇ!?/////か、壊羅?」

 

壊羅「腹が減ったんだろ?行くぞ、フードコート。あそこなら大抵食べたいものがあるだろう」

 

ゴット「あっ……うん……」

 

壊羅に腕を掴まられて歩くゴットは無意識のうちに笑顔になっていてそのままフードコートに向かった。

フードコートに来たゴットと壊羅は席に座って壊羅はラーメンをゴットはカルボナーラを食べている。

 

ゴット「モグモグ」ジトー

 

壊羅「ズズズ……王救……少し食うか?」

 

ゴット「うん!」

 

壊羅「……」(前の世界でのこいつと同じかは知らんが食べること好きなのか……極王とはまともに一緒に食うとかはなかったからな……まぁいいか)

 

壊羅はそう考えるとラーメンを箸で取ってゴットの口元に持っていく。

 

壊羅「ほい」

 

ゴット「……えっ!?/////……」

 

突然の壊羅からのあーんにゴットが動揺して顔を真っ赤にすると壊羅は不思議そうにする。

 

壊羅「どうした?食わないのか?」

 

ゴット「あっ……いえ……食べます……/////」

 

ゴットはそう言いながら壊羅から差し出されるラーメンを口に入れると少し咀嚼して飲み込む。

 

壊羅「どうだ?」

 

ゴット「……美味しい……よ……/////」

 

優しい笑みで問いかけてくる壊羅にゴットは顔を赤らめながら答えると壊羅は再び優しく笑ってそのまま2人はご飯を軽く食べた後、ゴットは壊羅に言う。

 

ゴット「ねぇ壊羅、私、ちょっと買いたいものあるから行ってくる!適当に時間潰してて!」

 

ゴットはそう言いながら壊羅が返事をする前にどこかへと向かう。ゴットを見送った壊羅はショッピングモールをぶらぶらと歩きながらスマホであることをしていた。そんな時……

 

?「こら!待ってて英志!」

 

英志「あははは!うわっ!」

 

壊羅「うおっ!?」

 

壊羅が普通に歩いていたところに子供が走って来て壊羅とぶつかってしまう。

 

?「ああ!だから気をつけろって言っただろ英志!あの、本当にすいません」

 

壊羅「いや……気にするな、こちらもよそ見をしていたからな」

 

?「いえいえ、こっちこそ……ほら英志も」

 

英志「うん……おにいさん、ごめんなさい」

 

壊羅「気にするな」

 

壊羅は突然ぶつかって来た男の子とその男の子の父親のような人に謝られて壊羅が優しい笑みで男の子を撫でていると今度は男の子の母親のような人がやって来た。

 

?「あれ、進ノ介さん、どうしたんですか?」

 

進ノ介?「霧子、ああ、英志がこの人にぶつかっちまってな」

 

霧子?「ええ!?それはすいません」

 

壊羅「いや、気にしなくていい、先ほどそちらにも行ったがこちらも不注意だったからな」

 

霧子?「そうですか……本当にすいません」

 

壊羅は謝られる中で少し自分と似た雰囲気を2人から感じて聞く。

 

壊羅「あの、もしかして警察の人か?」

 

進ノ介?「よく分かりましたね、もしかしてあなたも?」

 

壊羅「ああ、特状課ってところで怪物に関する事件を追ってるんだ」

 

壊羅がそうやって答えると進ノ介と呼ばれた男の人と霧子と呼ばれた女の人は懐かしそうな顔をして答える。

 

進ノ介?「特状課……懐かしいな……俺は泊進ノ介、捜査一課だ」

 

霧子?「同じく捜査一課の泊霧子です。この子は私たちの子供の泊英志です。ほら、英志も自己紹介」

 

英志「うん!とまりえいじです!」

 

壊羅は仲の良さそうな家族に少し笑顔になりながらも一つ疑問を覚えた。

 

壊羅「特状課に聞き覚えがあるってどう言うことだ?」

 

進ノ介「俺と霧子も昔、特状課だったんですよ」

 

壊羅「えっ?」

 

霧子「懐かしいですね、12年ほど前ロイミュードって怪物が暴れていてその怪物達の起こした事件を探るために私達は特状課として集められてたんですよ」

 

進ノ介「懐かしいなぁ、今もまだみんなは元気だし、当時は変わり者の集まりとかも言われてたなぁ」

 

壊羅「……」(俺達と似てる……親近感が湧くな)

 

壊羅は思いながら少し笑顔になると英志が壊羅の服の裾を掴んで言う。

 

英志「ねぇ、おにいさん!あそぼ!」

 

進ノ介「こら英志、せっかくの非番なんだしこの人もまだ……」

 

壊羅「構わない、今人と来ているんだが暇になってるところなんだ」

 

進ノ介「それは……ありがとうございます」

 

壊羅が泊進ノ介達と出会っていた頃、用事を終えて壊羅の元に戻ろうとしていたゴットは少し面倒なことになっていた。

 

ゴット「あの……私……人と来てるので……」

 

ナンパ1「えぇ〜!いいじゃんか!君みたいな可愛い子を1人にしておくやつなんかより俺たちの方がさぁ?」

 

ゴット「いや……1人にされたわけではなくて……」

 

ナンパ2「おい、めんどくせぇし無理矢理連れてくか?」

 

ナンパ1「そっちの方がいいかもな」

 

ゴット「……」(まずい!?このままじゃ……うぅ〜!壊羅〜!助けて〜!)

 

ゴットがどうしようか悩んでいるところに突然女の人の声が聞こえる。

 

?「あっ!女の人が無理矢理連れていかれそうになってる〜!」

 

ナンパ1「げっ!?バレたか!?おい!逃げるぞ」

 

ナンパ2「おう!」

 

突然響いた女の人の声を聞いて危機感を覚えたナンパ男達は走って逃げていく……その先にどんな人がいるか知らないで……

そんなことは関係のないゴットがナンパがいなくなったことに安堵していると助けてくれた人にお礼を言おうと思ってそっちを向いて驚く。

 

ゴット「あの……ありがとう……えっ?」

 

?「やっほー、久しぶり〜」

 

ゴットの方にいたのは気さくに手を振って来てくれてる少しゴットと似た雰囲気を持った女の子でその子を見たゴットは急いでその子に近づいて肩をガシッ!っと掴み勢いよく揺らす。

 

ゴット「天華!?アメリカにいたんじゃなかったの!?いつの前に帰って来てたの!?私に連絡もしないで……」

 

天華?「うわぁ!?ちょっ……ゆらさないで……落ち着いて【お姉ちゃん】……吐く……」

 

ゴット「ああ!ごめん!ところでなんで天華はこんなところにいるの?」

 

ゴットは気持ち悪そうにしている自身の妹【王救(おうきゅう)天華(てんか)】を見て揺らすのを止めるとなんでここにいるのか聞くと天華はニヤニヤと笑いながら言う。

 

天華「それはまだちょっとだけ秘密かなぁ?それにしてもお姉ちゃん、そんなもの買ってどうしたの?さっきまで一緒にいた彼氏さんにプレゼント?」

 

天華の彼氏へのプレゼントと言われたゴットは少し固まるとすぐに顔を真っ赤にして天華をポカポカと叩き始める。

 

ゴット「壊羅とはまだそんな関係じゃないよ〜!/////」

 

天華「ふぅ〜ん、まだ……ねぇ」

 

ゴット「ーーー!!!〜?ー!ー!/////」

 

天華の言葉でゴットが声にならない声で叫ぶと天華は楽しそうに笑う。

 

天華「あははは!まぁ、早くあの人の元に戻ったら?時間は有限だよ〜」

 

ゴット「むぅ……まぁいいや、じゃあね、天華。今度はちゃんと連絡とか頂戴ね!」

 

天華「はぁい」

 

天華が了承したことを確認するとゴットは壊羅の方へと戻って行く。その様子を見た天華は楽しそうに笑う。

 

天華「仮面ライダーデストロディケイド……滅王壊羅かぁ……お姉ちゃんを任せられる人っぽそうだけど……まぁ、これからもちゃんとお姉ちゃんを守ってねぇ。くれぐれも、ルパンレオってやつの時の二の舞にはしないでよ」

 

天華と離れてからゴットは壊羅に連絡してくるよう言われた場所に来ていた。そこには子供達とその親のような人たちがいてとても壊羅が好む場所には思えなかった。そしてゴットが少し周りを見渡すと英志と遊んでいる(かなり苦戦してる様子の)壊羅と2人の様子を微笑ましく見ている進ノ介と霧子がいた。ゴットがまさかの光景に呆然としているとゴットの存在に気づいたように進ノ介達がゴットを見て少し驚いたような顔をする。

 

進ノ介「君が彼の話してたゴットさんだよね?」

 

霧子「ごめんなさい、今、壊羅さんは英志の我が儘に付き合ってもらってて……」

 

ゴット「あっ……いえいえ、なんだかんだ壊羅も楽しそうですし……えっと……」

 

進ノ介「ああ、俺は泊進ノ介でこっちが俺の妻の泊霧子だ」

 

ゴット「どうも……初めまして」

 

霧子「壊羅さんから聞きましたよ、彼のパートナーだって」

 

ゴット「まぁ、成り行きですかね?」

 

英志と遊んでいる壊羅を見ながらそう話すゴットと進ノ介と霧子、その話の中で霧子と進ノ介はどこか懐かしそうに2人を見ていた。

 

ゴット「どうしたんですか?」

 

2人の顔に疑問を持ったゴットがそう聞くと進ノ介が答える。

 

進ノ介「昔の俺たちに似てたからな、少し懐かしく思ってしまってね」

 

進ノ介がそこまで話すと疲れた様子の壊羅が寝ている英志を抱っこした状態でやって来た。

 

霧子「あら、英志、寝ちゃったの、すいません。相手をしてもらっちゃって」

 

壊羅「いや、いい、良い経験にはなった?からな」

 

壊羅はそう言いながら英志を霧子に渡すとゴットが来ていることに気づく。

 

壊羅「王救、何をやってたんだ?」

 

ゴット「……ふふっ、秘密」

 

壊羅の問いに対して人差し指を唇に寄せてそう言ったゴット、2人の様子を見ていた霧子と進ノ介は微笑ましいと思う。

 

進ノ介「英志と遊んでくれてありがとうございます。2人のお出かけを邪魔しちゃってすいませんね」

 

壊羅「いや、気にするな、別に悪くはなかった」

 

それから少し話して壊羅達は去って行くとその様子を見ながら寝ている英志を抱っこしている霧子が言う。

 

霧子「似てますね、昔の私たちに」

 

進ノ介「ああ、良いパートナーだな、あの2人は」

 

霧子「あの子達ならきっと乗り越えられますね、たとえどんな困難でも……」

 

進ノ介「ああ、頑張れよ、仮面ライダーの後輩」

 

進ノ介達と離れた壊羅とゴットはデストライドロンに乗って移動していた。

 

ゴット「あの人たち捜査一課の人たちだったんだ……」

 

壊羅「ああ、後元特状課でもあるらしい」

 

クリズ『なんだって!?君たち以前にも特状課がいたのか……』

 

ゴット「私も驚いたよ……後、私的には壊羅に前世の記憶があるってのも驚いたなぁ」

 

壊羅「……ルパンレオの時か」

 

ゴットの言葉を聞いてルパンレオの時に前世の記憶があることを知られた壊羅がそう言うと心なしかクリズが少し目を輝かせて壊羅に聞く。

 

クリズ『壊羅の前世か!実に興味深い!一体どんな人生だったんだい?』

 

クリズにそう聞かれると壊羅は少し間、考えてから話し始める。

 

壊羅「強さを求めた人生だったな、後、いい人生とは言えなかったな」

 

ゴット「どう言うこと?」

 

壊羅の言葉に疑問を持ったゴットがそう聞くと壊羅はゆっくりと話し始める。

 

壊羅「俺が生まれたところは普通の家庭ではあった。父は工場を持ってたし何不自由もなかった。でも、あるときニュードラシルと呼ばれる奴らが大金を持って父に工場買収をした。父はそれを了承して喪失感を残しながらも工場を売った。しばらくは普通に過ごせていたがあるとき、父は騙されてニュードラシルからもらった金を全て奪われた」

 

ゴット「えっ?」

 

壊羅の話す過去の衝撃さにクリズは何も言わないが衝撃を受けゴットは絶句していると壊羅は続ける。

 

壊羅「何もかもを失った父は酒に溺れ、いつしかまだ幼かった俺と母に暴力を振るようになった。そして最終的に母は薬物大量摂取で父は自分の首を吊って自殺した」

 

ゴット「……」

 

クリズ『……』

 

予想以上に重い壊羅の前世に2人が黙り込む中、壊羅は顔色を一切変えずに続ける。

 

壊羅「俺はその時思った。この世界で生き残るには力が必要だと、だから俺は力を求めた。誰にも負けない……踏み躙られない力を…!」

 

ゴット「……それでどうなったの?」

 

壊羅「父さん達の遺産で高校まで入ってそれからニュードラシルが発展させた俺の故郷、ホロシティって街に戻った。そこで俺はホロシティで最も親しまれていたダンスで頂点を取るためにチームデストロイというものを作った」

 

ゴット「まさかの壊羅の前世はダンサーだった!?」

 

クリズ『力を求めると言って行き着くのがダンス……全くUnbelievableだな』

 

壊羅「そうか、まぁ、ダンスをしていたある時、いきなり現れたやつにニューレスゲームというのを勧められてな、それにみんなが夢中になった。俺も力を見せるものとして利用していたしな、結局は俺たちは子供で悪い大人に騙されていたんだがな」

 

ゴット「……だから壊羅はそんな悪い大人を取り締まるためにこの世界で警察になったの?」

 

壊羅の話を聞いて壊羅が警察になった理由を聞くゴット、それに対して壊羅は前を見たまま答える。

 

壊羅「そんなんじゃない、そもそもそれすら序章だ。その時、俺たちの世界は異界から侵略を受けていたからな」

 

クリズ『異界からの侵略……ゴルミュードみたいなものか?』

 

壊羅「さぁな、俺は仮面ライダーとなって対抗していたが侵略してきた森ニューヘルツには支配者、ニューロードと言うやつがいてそれと戦った」

 

ゴット「うん」

 

壊羅「激闘の末、俺たちはニューロードには勝てたが森の侵略は止まらなかった。その時、俺たちは意見が分かれたんだ」

 

クリズ『どんな風にだい?』

 

壊羅「森を受け入れて力を手に入れようとする俺と森の侵略を止めて全てを守ろうとする極王だ」

 

ゴット「極王……確か、極王ゴット君、私をそのまま幼くしたような感じの人だって言ってたね?」

 

壊羅「ああ、そして俺と極王はお互いの想いを貫き通すために人を辞めニューロードとなり世界をかけて戦って……」

 

クリズ『君が負けてその命の灯火が消えたと言うわけか……』

 

壊羅「世界を守ろうとした極王と世界を滅ぼそうとした俺、そして極王の想いの強さが俺に勝った。それで俺は……極王の……あいつの強さを理解した」

 

ゴット「それで今の壊羅に……にわかには信じ難いね」

 

壊羅「そうか」

 

壊羅がそういうと同時にデストライドロンがどこかの駐車場のような場所につくと止まって壊羅はゴットに降りるように促す。

 

ゴット「そういえば、ここどこなの?」

 

壊羅「せっかくの休日だしな、遊ぶぞ」

 

ゴット「?」

 

壊羅の言葉に疑問を持ちながらもゴットが車を降りるとそこには遊園地があった。

 

ゴット「えっ?」

 

壊羅「遊ぶならこういうところがいいって以前の世界で知人に言われたからな、じゃあスカイン、行ってくる」

 

クリズ『OK、楽しんできてくれたまえ』

 

クリズにそう言われると壊羅は少し呆然としているゴットの手を引いて遊園地に向かい軽く受付を済ませて中に入っていく。

 

壊羅「まずはどこ行く?」

 

ゴット「うーん……」

 

ゴットが考えているのを見た壊羅は目に入ったアトラクションを指差して言う。

 

壊羅「あれはどうだ?」

 

ゴット「あれ……!」

 

壊羅が指差したアトラクションはごく一般的なジェットコースターでそれを見たゴットは固まると少し震えながら壊羅に言う。

 

ゴット「いや……ああいうのは後の方に……」

 

壊羅「怖いのか?」

 

ゴット「あっ?舐めんな、やってやるよ」

 

壊羅の言葉でいつもの口調がズレるくらい怒ったゴットは壊羅がしてやったという笑みを浮かべていることに気づかずにジェットコースターに乗ってもう発車するタイミングで気づいた。

 

ゴット(嵌められた〜!)ガクガクブルブル

 

壊羅(こいつ煽り耐性ないな)

 

互いが別々なことを考えているとジェットコースターは登って行って最高点に立つと同時に急降下し始めた。

 

ゴット「きゃああああああああ!」

 

こうして遊園地内にはゴットの悲鳴が響くのだった。

ジェットコースターを終えたゴットは足を震わせながらなんとか歩いていて壊羅はその少し後ろを歩く。

 

ゴット「おのれ……滅王壊羅ぁ…!」

 

涙目で振り返りになんでくるゴットを相手に壊羅は余裕そうな顔をする。

 

壊羅「乗るという選択をしたのはお前だろ?」

 

ゴット「壊羅が煽るからじゃん!」

 

壊羅「なら煽り耐性のない自分を恨め」

 

ゴット「うぅ〜!」

 

壊羅の言葉に言い返せなくなったゴットがせめてもの抵抗として涙目のまま睨むがそれは可愛いとしか思えない。

 

壊羅「よし、次行くか」

 

ゴット「今度は?」

 

壊羅「遊園地と言ったからお化け屋敷らしい、昔の友人にならった」

 

ゴット「そんな常識ないから!後それフブキじゃない!?」

 

壊羅「ああ、前世でな」

 

それからゴットはなんとか逃れようとしたが結局現在お化け屋敷の中で壊羅の腕に抱きつきながら震えていた。

 

ゴット「うぅ〜!あそこ絶対出てくるよ〜!」

 

壊羅「だろうな」

 

そんなこと言いながら二人が前に向かって歩くと曲がり角で顔に白いメイクをした人が飛び出てきた。

 

ゴット「イヤアアアアアアアアアア!」

 

壊羅「ぐっ…!」

 

ゴットは驚きで壊羅にさらに強く抱きつき壊羅はその余りの強さにちょっとした呻き声をあげた。

それからお化け屋敷で悲鳴を上げ続けたゴットは足を震わせながら壊羅に捕まっていた。

 

ゴット「かいらぁ……」

 

先程の怒りはどこへ行ったのかは不明だが現在は壊羅が離れようとすると「はなれないでぇ」と涙目で言いながら抱きしめてくる。

あれからメリーゴーランドなどを楽しみ日も沈んだ頃、ゴットは壊羅の袖を引っ張って言う。

 

ゴット「壊羅……観覧車……乗ろ?」

 

壊羅「いいのか?時間的に次が最後だぞ?」

 

ゴット「だからだよ」

 

壊羅「?」

 

壊羅はゴットの言葉に少し疑問を持ったが少し並んだ後観覧車に乗った二人は少し上がって夜景を見ていた。

 

ゴット「ねぇ壊羅、綺麗だね」

 

壊羅「ああ、これからも俺たちが守っていく景色……だな」

 

壊羅とゴットが静かに夜景を見る中、観覧車が最高地点で止まると同時にゴットは鞄から小さな箱を取り出して壊羅に見せる。

 

壊羅「?なんだそれは?」

 

ゴット「壊羅の……誕生日プレゼント……/////」

 

顔を赤らめながら恥ずかしそうな顔でそう言ったゴットに壊羅は驚くと同時に箱を受け取るとゴットは恥ずかしそうに笑いながら言う。

 

ゴット「壊羅、誕生日おめでとう」

 

壊羅「……ありがとな」

 

壊羅はそう言うと箱を開ける。するとそこからネックレスが出てきた。

 

壊羅「もしかして……あの時買ってたのか?」

 

ゴット「うん……ねぇ壊羅、これからもよろしくね」

 

壊羅「こちらこそ」

 

観覧車の中から夜景を見ながら二人のバディは笑顔で話す。

その頃、ゴットをナンパしていた二人組はジニアに追い詰められていた。

 

ナンパ1「死神!なんで俺たちを狙うんだ!」

 

ナンパ2「まだ俺たちは人間にバレていないぞ!」

 

ナンパの二人がそう言うとジニアの背後にインテレクトが現れて言う。

 

インテレクト「ですが、あなた達のやり方は大雑把で醜く、不愉快だ。確かに今はまだバレていませんがバレるのも時間の問題です。特に、あなた達のいたショッピングモールにいた仮面ライダーの近くにいたあの親子、彼等からは歴戦の戦士のようなオーラも感じましたしね」

 

インテレクトがそう言うと今度はパッションがジニアの後ろに現れて言う。

 

パッション「もう逃げなくていいだろ?友達じゃないか」

 

ナンパ1「ぶざけんな!」

 

ナンパ2「くそがぁ!」

 

ナンパをしていた二人はそう言うとゴルミュードの姿になりジニアは構えていたグローリーガンラーの銃口を強く押し込む。

 

《デッドリー……オン!》

 

ジニアはそのまま魔神ジニアに変わると二人のゴルミュードを圧倒する。

 

ジニア「フッ!はあ!たああ!」

 

ゴルミュード×2「「ぐあああああ!」」

 

ジニアはゴルミュードを撃破すると人間態に戻って倒したゴルミュードのコアを手に取って言う。

 

ジニア「もう一度……やり直そう」

 

インテレクト「それにしても、仮面ライダーの相方を狙うとは、面倒なことをしてくれたものですね」

 

パッション「あちらは気づいていなかったようだし、仮面ライダー自身とは会っていなかったからよかっただろ?」

 

壊羅の知らないところでは死神による粛清が起きていたがそれを知らない壊羅はデストライドロンでゴットを家に送っていた。

 

隣で寝ているゴットの穏やかな顔を見た壊羅は強くハンドルを握りしめて思う。

 

壊羅(この世界では守ってやるさ……この世界の人々と……平和を……)

 

かつて世界を滅ぼそうとした魔王の姿は今ここにはない、今ここにあるのは世界と人々を守ろうとする一人の刑事にして救世主(仮面ライダー)の姿である。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。