超かぐや姫!~"はじまり"、祈り。そして、”はじまり”~   作:tomine1411

35 / 35
《酒寄研の構想記録 vol.XI「かぐやの動力源」》

A.D. 204x。東京、酒寄義体研究所。

 

(注:独自設定が含まれます。)

 

「登山なぁ…」

 

「何を考えているんです所長?もしかしなくともですけど」

 

「んー?たぶん合ってるよ」

 

静かに冷や汗がする。

 

「マジですか….ってなると現状一番の問題が動力源では?」

 

念の為聞き返す。勘弁してほしいのだが。

 

「そ。だから今悩んでるわけだけど。」

 

 

現状のかぐや(アバターボディ)の動力源はリチウムイオンバッテリだ。

 

一応連続8時間程度の稼働は可能なのだが、なにせ交換ができない。

 

なんせバッテリーなんぞ危険物を入れるためにほぼ全部の

 

コンポーネントは生体保安部品の山と厳重なシーリングの塊であるからだ。

 

また、高山という独特の環境はバッテリーに対して低温低圧という

 

敵でもある状況を形作る。この研究所においてもバッテリーの

 

持続時間問題を解決する方法は研究されているが、まだ実用化が

 

済んでいないのが実情だ。(なにせ所長が別件で死んでたからね)

 

それは博士も承知の上。その上でこんな話をしてるということは

 

対応型のバッテリあたりを考えるのが普通だろうが。

 

ただ、こんな時の酒寄博士はそんなことじゃ止まらない。

 

大概の場合は直接問題を解決するだけで済むが….

 

 

「よし、核融合炉作るか」

 

「やっぱりそう来ると思ってましたよ所長!?」

 

時折こういう傍目から見てもヤバいことを言い出すから笑えないのだ。

 

さて、こういう時のためにここにはある標語がある。

 

「所長が思いついたような顔をしたらヤチヨを呼べ。」

 

つまりはまぁ、そういうことで。

 

ヤチヨ印の通報システムを静かに押す。

 

 

「せめて生体転換炉とかじゃないんです!?」

 

「だってアレ効率悪いじゃん」

 

「でも人間もそれじゃないですか!?なんでこう極端なんです!?」

 

「だって…かぐやには不便させたくないし…」

 

「それはわかってますがかぐやを国家機密の塊にしたら本末転倒でしょう!?」

 

 

これだから所長は放置できない。多分私がいなかったら

 

いつの間にか所員の胃を犠牲に完成させていただろう。

 

実際、そういうことになった例がこれまで複数件(おおむね秘匿呼称がついたやつ全般)

 

あるから笑えない。

 

 

「うーん…仕方ないし、融合炉は実証までにして生体炉メインで行くか…」

 

「だから融合炉にしようとするなって言ってるんですってば!!!」

 

「ヤチヨもそれはどうかと思うなぁ…」

 

 

…やっと通報ボタンが通じたかぁ。でもこれは…

 

「だってヤチヨもずっと動けるようにしたいから…」

 

「彩葉ぁ…」

 

ダメみたいですね。

 

 

私は静かに同僚用の業務連絡ツールに今の現状を流し込みつつ、

 

ふと思いついた文章をメモ帳に入れておく。

 

これをどうにかするには、それこそ頭数しかないだろうから。

 


 

《広告》from 酒寄義体研究所

 

ツクヨミ在住の大学生・大学院生の皆さん。

 

|酒寄義体研究所はあなた方の応募をお待ちしています《次はあなたたちだ》。

 

ご応募は[email protected]まで!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

超いろはノート!〜寄せ書き増量版〜(作者:お否さま)(原作:超かぐや姫!)

超かぐや姫!に脳を焼かれたので書きました。▼思いついた日常ネタを書きますが、百合要素は少なめかもです。▼更新遅いけれど頑張ります。


総合評価:103/評価:8/連載:8話/更新日時:2026年05月20日(水) 01:13 小説情報

かぐやちゃん復活配信ッ!(作者:くもたろー@溶脳炉)(原作:超かぐや姫!)

伝説の悪童、かぐやが帰ってきた!▼かぐや復活ライブの少し前、突如始まるかぐやいろPチャンネルの配信。


総合評価:16/評価:-.--/短編:1話/更新日時:2026年05月14日(木) 00:47 小説情報

酒寄彩葉は再生を目指す(作者:高町廻ル)(原作:超かぐや姫!)

 高校二年生の酒寄彩葉はある日かぐや姫を拾い、友愛を育み、そして悲しい別れと八千年の時を乗り越えて再会する。そしてまた現実世界で再会する事を誓う。▼ こうして慌しかった夏休みを終えて日常へと戻る。▼ 夢に希望、そして目標を胸に抱いて日々を過ごすが彼女を取り巻く現実は何一つ改善などされていなかった。


総合評価:281/評価:7.14/連載:9話/更新日時:2026年05月09日(土) 17:17 小説情報

もう一つのExおとぎ話(作者:黒ノ倉雲(Clown))(原作:超かぐや姫!)

どうしても!▼どうしても最後はヤチヨとかぐやと両方いて欲しいんです!!▼話を聞いてください!!!!▼……という心の叫びだけで書いたアナザーエンドです。▼ご査収くださーい。▼Pixivに掲載のものと同一です。▼続きを連日公開予定です。▼2026/04/26▼完結しました!


総合評価:30/評価:-.--/完結:7話/更新日時:2026年04月26日(日) 21:01 小説情報

Ex-Pancake Party!!(作者:お竹)(原作:超かぐや姫! )

超かぐや姫に脳を焼かれたので初投稿です。▼ツクヨミでパンケーキを食べられるようにする話。いろヤチ。▼*追話しました。時系列ごった煮短編集になります。また念のためガールズラブタグを付与しました。


総合評価:240/評価:8.6/短編:3話/更新日時:2026年05月18日(月) 00:09 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>