ウィキって引用して良かったんかな???
実在するタバコの名前書いてよかったんかな?????
手応えはありません。
スパ〜ッ・・・・・けほ
「あー、フライング発見」「?!っげほっげほ」
大学にひっそりと配置された喫煙所でチルっていたら二つ上の先輩に見つかった。
「君、誕生日12月でしょう?まだ5月も頭なんですけど〜」
「ん゛んッ田場先輩、声でかいですって」
いくら寂れているとはいえ、別にこの喫煙所にいるのが俺1人だったわけではない。周りにはポツポツと人がいた。
「あ、ごめんごめん」
そう言って田場紫苑先輩はヘヘッと苦笑いを浮かべた。
「春前は未だ吸ってなかったよね?それとも隠れてた?」
MEVIUSと書かれた箱からタバコを取り出し口に咥える先輩。
「いや、春休み中からっす。先輩に隠れてなんてしないっすよ。ましてやタバコを」
そう弁明して、ようやく整った息を下へと吐き出した。
「っ、そかそか。この、不良め〜」
先輩は俺の隣に座りながらそう言って肩を突いてくる。
「てか、止めないんすね」
「まぁね、もう幾らか吸い慣れてるみたいだし」「で、何吸ってんの?」
ポケットから箱を取り出しこちらに向けられた先輩の手に乗せる。
「おっウィンストンじゃん」
タバコの「ウィンストン」は主にスッキリした旨さの『ストレート系』、ローストの旨味、香ばしさの『ビター系』、ほのかに甘く、まろやかな味わいの『スイート系』に分類している。引用:Wikipedia
ちなみに俺の吸っているものはバニラの味がするものである。他の種類のことはよくわからん。
スパスパ〜ッ
「で?なんで始めちゃったん」
返された白いボックスをポケットにしまう。なんで始めた、か・・・
俺はほんの少し悩み、
「アニメの影響っす。今年のアニメが悪いっす」
と言った。
「なるほど、アニメ」
「アニメっす」
先輩は、ふーんといまいち納得してんだかしてないんだか、よくわからない反応をしている。まあこちらも本気で言っているわけではないのだが、まあ3、4割はマジである。
「例えば?」
一度ハ〜ッと白煙を吐いてから、そう問いかけてくる。
「『このタバコ、吸った後少し甘いんだ』」
少し声が渋くなるように調整してそう口にした。
「あ〜、だからウィンストン」
先輩は納得したようにポンっと手を合わせ、すぐにその手を離した。
「え、そのワンシーンだけ?弱くない?」
「まさか。今年はタバコアニメが豊作なんすよ」
俺は、今年発表されたヤニのつくアニメ、ヤニシーンの目立つアニメを幾らか先輩に紹介した。
「って感じで、なんかその、感化されちゃいまして」
そう言って話を区切る。
「へ〜。アニメ業界?は時代に逆らってくねー」
そう感想を口にする先輩。実際、実に非行少年を生み出しそうなラインナップである。自分みたいに。
スゥ・・・スパァァァァ・・・・・・・・「っすねー」
俺は煙を肺に送りながら相槌を打つ。
このタバコ、バニラ味は口に加えた時のみで、煙自体にバニラ味を感じたことはねぇな、なんて思考をずらしながらチルっていると、先輩からの視線に気づく。
「?なんすか」
疑問を口にしたと同時に先輩の腕が首に絡みついてくる。
「うわっ、なに何」
「君ぃ、ホントはただ私と吸いたかっただけ、なんじゃないの〜」
「んぐ」
先輩はへらへらとこちらを揶揄うようにそう耳元で囁いた。
この先輩はこういうところがある。自分の容姿の良さを臆面もなく活用してコミュニケーションを図ってくる。おかげでこの一年で俺はもうこの人にゾッコンだった。
それはそれとして未だ19歳の青二歳。図星をつかれた俺はもう恥ずかしさで一杯である。
「ち、ちっげ〜し!石○がカッコよかっただけだし!」「てか先輩ヤニ臭いし!」
ホレッホレッとこちらをゆすってくる先輩の腕を首から引き剥がす。
「あちゃ、拗ねちゃった。ごめんごめん」「てか、君も吸ってんだから人のこと言えないから!」
「あーうるさいうるさい」
赤くなった耳を誤魔化すように、フィルター近くまで吸い切ったタバコの火を備え付けの灰皿でグリグリ擦り消す。
「じゃ先輩、この後バイトなんで、すみませんがお先に!」
ハーッと自分の息を手のひらで確認していた先輩にそう伝え、立ち上がる。正直、いくら先輩から揶揄われようが辱められようが俺にとって先輩との時間は至福の時間であることに変わりないし、実際はバイトまでの時間は幾らか余裕がある。が、その時は久しぶりの先輩との時間と急なボディタッチでもう穴があったら入りたい気分だった。
「こらこら、先輩が吸い終わるまで後輩はここに座って待ってなさい」
そう言って先輩はやけに強引に俺の手を引きその場に再度座らせる。あ、この人俺のシフト知ってんじゃん。
ホレホレと俺に自分の隣に後輩を座らせる先輩だが、俺の心は既に先輩に惚れ惚れしていた。「なんか君って時々おっさん臭いよね」
ハイ、すみません。
その後、もう一本と取り出そうとする先輩の手を必死に留め、俺はバイトに向かうのであった。
**********
あ〜〜、タバッバコッ
カバンにしまっているタバコを探しつつ、大学にひっそりと配置されている喫煙所に向かうと、1人スパァ〜ッと煙を満喫している二つ下の後輩を見つけた。
「あー、フライング発見」
そう声をかけると、吐きかけていた煙をより激しく吐き出しながら彼は苦しげな表情をしてこちらを見てくる。
「君、誕生日12月でしょう?まだ5月も頭なんですけど〜」
彼の誕生日は昨年祝ったし、しっかりスマホのカレンダーにも入れてある。
「ん゛んッ、田場先輩、声でかいですって」
咳払いをした彼は人差し指を口にあて、そう言ってきた。
「あ、ごめんごめん」
しまった。彼がタバコを吸っている姿を見て、少し声が大きくなってしまった。
彼に軽く謝りつつ、私の視線は彼の口元に寄せられていく。
「春前は未だ吸ってなかったよね?それとも隠れてた?」
彼とは昨年のちょうど今頃からの付き合いになるが、今の今まで吸っているところを見たことがない。この春に私に隠れて吸い始めたのか、はたまた実は隠れて吸っていたのだろうか。たかが個人の喫煙にもかかわらず、私は何ショックを受けてんだろう。取り出したタバコを口に咥えながら、私の思考はまだ吸ってもいないのに、煙がかかったように曇りかけていた。彼はそんな私の気持ちも知らずに息を落ち着かせながら、
「いや、春休み中からっす。先輩に隠れてなんてしないっすよ。ましてやタバコを」
と言ってきた。我ながら実に単純な脳みそをしている。こんな一言を聞くだけで、さっきまでの悩みは何処へやら。頬に軽く熱が籠るのを感じた。
「っ、そかそか。この、不良め〜」
そう言いながら彼の隣へ腰を下ろす。
「てか、止めないんすね」
「まぁね、もう幾らか吸い慣れてるみたいだし」
そうだ、せっかく彼が喫煙仲間になったのだ。また一つ、彼とのコミュニケーションをとる手段が増えたということ。これは実に喜ばしいことだろう。そう思考を切り替える。
彼の初めてをこの目で見れなかったのは残念極まりないが。
「で、何吸ってんの?」
そう聞きながら彼に手を向けると、何も言わずとも彼はタバコの箱を渡してくれる。こんな些細なことで喜びを感じる私ってちょろいのかな、なんて思ってしまう。
「おっウィンストンじゃん」
*****
スパスパと吸ったり、吸っている彼の口元を盗み見たりして、ウィンストンを彼に返す。
「で?なんで始めちゃったん」
聞いてから、私に影響されてたらいいな、なんて思いながら彼の言葉を待つ。彼は少し時間を置いて、
「アニメの影響っす。今年のアニメが悪いっす」
なんて言葉を煙と一緒に吐いた。いやアニメて。
「なるほど、アニメ」
少し落胆してしまったがそんなものはおくびにも出さない。
「アニメっす」
「例えば?」
そう尋ねると(尋ねてばっかだな私)彼は少し喉を鳴らしてから、
「『このタバコ、吸った後少し甘いんだ』」
と声を若干低くしてそう言った。これは、、、呪○廻○か。ああ、だからバニラ味。と段階を踏んで納得がいく。思わずぽんっと手を「納得!」の形にするが、すぐにその納得を取り消す。
「え、そのワンシーンだけ?弱くない?」
そう言うと、彼は首を横にふる。
「まさか。今年はタバコアニメが豊作なんすよ」
そう言って彼は私にいくつかのアニメを紹介してくる。彼との一年の関わりで分かったことは、彼が浅く広くの多趣味人間だと言うことだ。私も一つの物事を特別に好む、という
彼の楽しげな話を聞きながら、彼の口元に目が移る。合間合間に軽く煙を吸うその動作が、彼がすでにタバコを吸い慣れているという事実を伝えてきた。
「って感じで、なんかその、感化されちゃいまして」
「へ〜。アニメ業界?は時代に逆らってくねー」
なんて返しながら、少し歯切れの悪い彼に違和感を感じて目を向ける。パッと見た感じでは平然とタバコを吸っているようにしか見えないが、これは・・・・・
スゥ・・・スパァァァァ・・・・・・・・「っすねー」
先ほどみたいに彼に苦しい思いをさせないよう、彼が煙を吐き切ったのを確認してから、
彼が「?なんすか」
と口にしたと同時に、私は彼の首に腕をまわし絡める。
「うわっ、なに何」
「君ぃ、ホントはただ私と吸いたかっただけ、なんじゃないの〜」
慌てる彼に私は先ほど感じた違和感を彼に投げかける。多少自意識過剰かな、なんて考えてしまうが気にしない。彼が私を少なからず、憎からず思っているのは知っている。たぶん。
「んぐ」
ビンゴ。リンゴンリンゴーンと脳内ででっかいベルを持ったキューピッドがそのベルを鳴らしていた。
「ち、ちっげ〜し!○流がカッコよかっただけだし!」「てか先輩ヤニ臭いし!」
そう言って照れ隠しをする彼のなんと愛いことか。赤くなる彼につられてこっちまで熱くなってくる。ただし臭いは余計である。
「あちゃ、拗ねちゃった。ごめんごめん」「てか、君も吸ってんだから人のこと言えないから!」
「あーうるさいうるさい」
私は自分の息をハ〜ッと彼に引き剥がされた手のひらにあて確認する。が、彼の赤くなった耳も見逃さない。
彼の真意を垣間見れた私はもうそれだけで嬉しくなっちゃって、今日どころか今週あった嫌なことなどすべて忘れてしまっていた。
「じゃ先輩、この後バイトなんで、すみませんがお先に!」
そう言って立ち上がる彼。確か彼の水曜のシフトは18時からだったか。まだ余裕はある。
「こらこら、先輩が吸い終わるまで後輩はここに座って待ってなさい」
彼の手をつかみ強引に隣に座らせる。さっきよりも密着させて。
彼は私が自身のシフトを知っていることを思い出したのか、諦めたように大人しく座り、何かすごくくだらないことを考えたような顔をした。
「なんか君って時々おっさん臭いよね」
その後あわよくばともう一本取り出そうとしたのだが、彼に必死に手を抑えられて今日のところは解放してやることにし、バイトへ向かう彼を見送った。
自分が次の箱を開けたらまた描こうかなって思ってます。
良ければ皆さんの吸っているおすすめのタバコを教えてください
俺が吸って、それを主人公に反映させます