小逆転!ベレリアンド戦争!  ~if キャメロット王国参戦す~   作:koe1

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休戦交渉前の敵国開戦理由の再調査


第14話「まさか・・・これが?」

前線にエルフィンド側より休戦軍使が来る1週間前。

 

「わからん・・・」

俺はそう言って、読んでいた本国から取り寄せたり、この公使館に保管されていた資料に突っ伏す。

俺の声に連れられて甥っ子もため息をついて目尻を揉めだした。

外交連絡と称してきてくれている、エルフィンド外務省のガン決まりじょーちゃんも手を休めて冷め切った紅茶を飲む。

我らが国王陛下の次に忠誠を誓っている気がする、愛くるしくも美しい、黄金樹より生まれし偉大なる女王陛下の御意向・・・かどうかは御名をはっきりと出している書面が1枚もないので『わからない』ということになっているが、とにかくそんな雰囲気に従い実行していることになっているオルクセンとの終戦工作だが、各資料を見ても『どうしてオルクセンがエルフィンドに突如として喧嘩を売ってきたのかがわからない』。

大昔によくあった国境線での住人同士の衝突から双方が退けなくなって・・・というものならまだわかる。

しかしその様なことは一切ないし、オルクセンも外交交渉や宣戦布告ではその様なことに触れていない。

そもそもが闇エルフ達のオルクセンへの大量亡命に関してエルフィンドへの問合せからこの件はスタートしているが、問合せ自体は当たり前であるし、闇エルフ達はエルフィンドで虐殺を受けての亡命だが、根本的には当時はエルフィンド住人であったわけだから、それ自体を理由にして喧嘩を売ったとは思いにくい。

オルクセン側にも闇エルフ住人がいたのならば『同胞救援』という名目が使えるがそういったこともない。

表向きの理由は『その件に関する女王陛下からの回答親書にて、そこはオルクセン領ではなくエルフィンドの領土だ!』と喧嘩を売られたからだとなっているが、それにしては戦争までのスピードが速すぎる。

その外交文書をオルクセンに手交してからたったの2週間後に宣戦布告だぞ。

理由自体は正当だが『速すぎる』。

そもそも直接の外交がなく、双方の友好国を通しての外交なので、我が国キャメロットがある程度の状況把握と管制や仲裁が出来るというのに速すぎる。

しかもだいたい120年ぐらい前の戦争以後、国家間交渉はおろか個人交流も、国境紛争もなかったというのにいきなりの戦争なのもおかしい。

外交関係が全くないということは国境線認識についても双方で差があるに決まっている。

だからこその認識のズレによって発生したオルクセン側の怒りであるが、同時にまずそこから国家間交渉をして国境線策定をするのが常道だ。

それなのにそれを一気にすっ飛ばしての僅か二週間であり得ない宣戦布告の上、何か魔法を使ったとしか思えないような大軍が突如として国境線に現れてエルフィンドに攻め入った。

もしうちの国がこんな大動員を掛けるのならば数ヶ月かかる。

実際、エルフィンド救援のための陸軍部分動員ですら4ヶ月近くかかった。

海軍と海兵隊は、ある程度以上を常備状態に置いているから行動は速かったが。

だからオルクセン軍の動きが速すぎる。

動員自体は演習にみせかけていたとしても、実際に侵攻に利用する機材や実弾類は違う。

つまりオルクセンはいつでもエルフィンドに攻め込む用意をしていて、今回の外交文章はそれを利用しただけだということだ。

もちろん闇エルフ達の亡命時点で準備を開始していた可能性もあるが、それでも速い。

やはり前々から機会があればエルフィンドに侵攻しようと準備していたに違いない。

だが『どうしてそこまでしてエルフィンドに攻め込んだのか?』がわからない。

それがわからなければ、国家感覚としては短期間・・・海軍を再建してからだろうから、15~20年後に再度オルクセンは因縁をつけて宣戦布告をしてくる。

そして次はうちが味方するとは限らない。

もちろんエルフィンドも備えるだろうが、国家経済の差から幾ら軍備を備えても『滅ぼす気としか思えない』のオルクセンへの抑止にはならないし、実際に今回の例を見ていても開戦となっても勝ち目はないだろう。

なので『オルクセンが喧嘩を売っている根本的理由』がわからないとと、女王陛下の欲していると『臣下達が勝手に思い込んでいる』ことになっている『恒久的和平』が達成できない。

なので俺と甥っ子と、外交連絡ということで来ているガン決まりじょーちゃんとで手分けして『なにがオルクセンが攻め込んでいる理由なのか?』を調べているが芳しくない。

じょーちゃんがエルフィンド外務省の記録を調べたり、外務大臣閣下達に尋ねてもそれらしい記録や記憶は一切ない。

120年前の最後のオルクセンとエルフィンドの戦争以外、理由らしい理由が全くない。

その上で今までのオルクセン国内ではそれを理由にした報復に関してでかい声であがっていたわけはない。

でかい声があがり始めたのは闇エルフ達の亡命以後だというのが、我が国の判断だ。

そして国家としてそもそも警戒するのならば『2回前の戦争で侵攻していったエルフィンド』ではなく『この前の戦争で侵攻してきたグロワール』や『魔種族嫌いを一切隠さないアスカニア』だと思うが、アスカニアは兎も角として、在りし日のオルクセン海軍の配置状況から推測して、西部に大規模拠点を整備せず、艦艇も殆ど配備せず、拠点も艦艇も東部に集中していたことから『ベレリアンド半島東部にのみ拠点を持っていたエルフィンド海軍』だけを念頭に置いていたことは間違いない。

なにせこういうとあれだが、なんだかんだいってもグロワールも大海軍を所有している。

うちとある程度は張り合えるほどだ。

当然オルクセンとグロワールが開戦となれば、うちも関わってくるのは間違いなく、開戦していないのならばうちの海軍がグロワール海軍を牽制するし、していれば徹底的に相手をするだろうが、それでもグロワールはある程度の艦隊戦力をオルクセンとの戦いに向けるだろう。

それなのにその散在を一切無視してベレリアンド半島を挟んだ東部にのみ艦隊を集中しているということは『国家方針としてグロワールの侵攻は重視していない』ということになる。

もちろんロヴァルナ侵攻を重視しての海軍配置という可能性もあるが、ロヴァルナがオルクセンに宣戦布告してうちがある程度は関わってくるだろうが、それを考えるてもやはり西部が手薄過ぎる。

そもそもロヴァルナ海軍は規模はオルクセンよりも上だが、そこまででもない。

グロワールよりも下だ。

もっともグロワールは地裂海にも有力な艦隊を配備しないといけないという数だけでは計れない弱点もあるのは確かだが。

なので俺達3人は頭を抱えているわけだ。

国家方針として明瞭に対エルフィンドを念頭に置いているのに、その理由がわからない。

急な宣戦布告だけならば『国家として野蛮』の一言なんだが、宣戦布告と同時に攻撃開始をしたということは、用意周到な様子があるのでそれもない。

事前にしっかりと、年単位で計画していなければこんなことは出来ない。

だがなぜそこまでしてという理由が全くわからない。

それを解明して取り除かないがり『恒久的和平』の達成は不可能だ。

もちろん15~20年の休戦なら達成可能だが、愛くるしくも美しい、黄金樹より生まれし偉大なる女王陛下の御意向なので、可能な範囲で全力を尽くさないといけない(苦笑)。

 

そしてこの公使館の部屋に片隅で、学生達が出された課題を一生懸命解いているのを温かい目で見ている教授のようにいらっしゃる特使閣下も『グスタフ陛下は120年前の報復の様なことは理由にされていませんでした』とヒントを与えてくださっている。

ただおそらくだが、特使閣下・・・アストン卿は細かい理由はともかく、オルクセンがエルフィンドへ宣戦布告をした根本的な理由をご存じのはずだ。

だがそれはグスタフ王との友誼に関わることなので俺達には教える気は一切ない。

この部屋に居てくださるのも、ヒントを出してくださったのも、キャメロット人としての義務とグスタフ国王陛下への友情が合わさったギリギリの線だと思っている。

だがとても有り難い。

つまり『復讐』や『国家として野蛮』という理由だけは完全に排除できるからだ。

何かはっきりとした理由があるグスタフ国王陛下の心の中にあるからこその宣戦布告と、エルフィンドを滅ぼそうとしている動きなのだろう。

だがそれがわからない。

一度しか会ったことのないあの国王陛下だが、感情よりも実利主義が強いという面があるのはよくわかった。

つまりあの国王が求める何かがエルフィンドにあるのだろう。

なのでオルクセンとエルフィンド両国がおこなっているキャメロットとの貿易統計を元にして経済的な面から推測しようと思っているが、全くわからない。

エルフィンドが持つのも全てをオルクセンは持っている。

持っていないのは白エルフだけだが、そんな物だけが欲しくて戦いを売ったとは思えない知性と理性をグスタフ国王陛下を有していると思っている。

もちろん俺のように『闇エルフ狂い』という可能性もあってそれを理由としているかもしれんが・・・うん、エルフ狂いの俺にはそれしか思いつかねーな(笑)。

まぁあの王様じゃそれもないか。

さてさて・・・一体どうしてなんだが・・・。

そんなことを考えながら俺は気分を紛らわせるため

「だけどエルフィンドは運がまだよかった。これが後20年もたっていたら、国王陛下の思し召しがあっても、キャメロットはまずエルフィンドを助けなかったからな。逆をいえば後20年早ければもっと真剣に助けていたし、デュートネ戦争の頃より前ならば全力で助けていた」

とガン決まりじょーちゃんに言った。

甥っ子もそうですねと相づちを打った。

じょーちゃんはなんでですか?

と聞いてきたので

「大木がエルフィンドにはあるからさ。木造の戦列艦なんてぶっとい木が大量に必要なんだが、キャメロット本土じゃ300年前までであらかた切っちまってもーね。なのでエルフィンドから輸入している大木がキャメロット海軍を支えていたわけさ。なにせ一時期は、まだ大木が大量にある北星大陸北部の植民地で戦列艦を建造しようかという案すらあったそうだ。そうしている内に戦列艦の時代が終わっちまったんだがな。それも死にかけの年寄りの海軍軍人達の間でエルフィンドびいきになっている理由の一つだな。エルフィンドの大木がなきゃ自分達が乗る船をそもそも建造できなかったし、修理すらままならねーと。で昔はオルクセンとのつきあいもあれだったから、大木というとエルフィンド産だった。デュトーネ戦争後はオルクセンさんの大木も出回るようになったそうだけどな。でも死にかけの年寄りりの元海軍軍人達が若い頃に散々、この船はエルフィンド産の木材で作られたと聞かされていた結果、その頃にはオルクセン産がとっくに出回り始めていたにも関わらず、頭の中にはエルフィンドという言葉が刷り込まれていたし、実際木質的にもエルフィンド産の木の方が船には適しているらしい」

と答えると、じょーちゃんは

「私達はまだ運がよかったんですね・・・これも白銀樹の思し召しですね」と冷めた紅茶を飲みながら言った。

俺はそんな様子を見ながら立ち上がり、この部屋に持ち込まれている簡易焜炉の上にケトルを置き、湯を沸かし始めた。

みんなに茶を入れるためだ。

しかしこのケトル・・・めちゃ造りが良いな。

飾り彫りといいうちの国の物じゃないよな?

俺がそんな現実逃避じみたことをぼんやりと考えていると、隣でティーポットの用意をしていた甥っ子が

「エルフィンドの古物ですね。造りと飾りのデザインからいってドワーフが100年以上前に作った物だと思います」

と教えてくれたので、100年以上前・・・となると、下手したらまだドワーフの国があった頃の物の可能性があるのか、と半ば感心して眺めていた。

それを公使館で下っ端用で普段使い出来るとは・・・。

すると特使閣下からティーカップを受け取ってきたガン決まりじょーちゃんが

「ミスリンのケトルですねー。元々はドワーフ達が生み出した金属です。これは造りからいって・・・元々は王宮で使われていた物じゃないかな?たぶんドワフシュタイを滅ぼした後に、反エルフ的ということで放出した品だと思います。今じゃミスリンは殆ど作れなくて、超高級品を細々と作っているだけですね。確か・・・闇エルフ達の山刀もミスリン製だと聞いたことがあります」

俺はじょーちゃんの解説を聞いて感心しつつ『つまりドワーフが作った物だから人間族にくれてやれ・・・となったのか?』と思いつつ、甥っ子が用意してくれたティーポットに湯を注いだ。

そして『良い造りだ、キャメロットに持っていったら幾らで売れるか?』と思いながら何気なくまだ熱いといっていいケトルを指で叩くと、前に感じたことがある様な感覚と音がした。

これはどこで聞いた音と感覚だ?

と懸命に記憶を辿っていくと、前に一度オルクセンからトン単位で密輸出したモリム鋼にそっくりだということに辿り着いた。

確かあの時の密輸出は・・・研究用にキャメロット政府が手を回した時だった。

キャメロット産の鋼材より圧倒的に性能が上だということで研究するために。

そしてその時に聞かされたのが『最近オルクセンが量産に成功した新鋼材』だった。

で、確か・・・戦争が始まる前にオルクセンに行ったときに買った、クソ高ったが使い心地のよいペーパーナイフがモリム鋼だという触れ込みだったということも思いだし、俺は紅茶も飲まずに自分の鞄を漁り、ペーパーナイフを取り出し、触り心地や音をケトルと比較していった。

似ている。

かなり似ている。

が、素人じゃ判断がつかない。

俺は、俺の行動を不思議そうに見ている3人を無視して、じょーちゃんに

「この近所でミスリンを扱ったことのある鍛冶師の心当たりはあるか?」

と尋ねた。

 

じょーちゃんは一旦外務省に戻ってからすぐに調べて翌日またやってきてくれて、ティリアン市内にある高級金物品を扱う商店と近郊にある鍛冶師を、適当な理由を・・・『キャメロットの出征兵士向けの記念品として、高級士官向けには紅茶用にケトルを、兵向けにはペーパーナイフを戦後に大量に注文したい』という適当な理由をつけて、公使館のケトルと俺が持っているペーパーナイフを持って一緒に回り、その商店主と鍛冶師から『このケトルとペーパーナイフは確かにミスリン製だが、ミスリン製はそんな大量には作れない。諦めてくれ』という言葉を引き出せた。

そして公使閣下に依頼してキャメロット政府に打電して頂いた『オルクセンでのモリム鋼の推定生産量』もすぐに解答があり、その生産量は多いには多いが、民生向けに流すにはまだ足りない量だということがわかった。

さらに未だその組成が判明せず、モリム鋼の再現が成功していないという情報もついでに送ってきてくれた。

察してくれた担当官ありがとう。

つまり世界中に植民地を持っているのでありとあらゆる素材が使用できる上に、それなり以上の技術力をもつキャメロットをもってしてもその再現に成功していない、ドワーフが産みだした幻の鋼材・・・。

凄まじい鋼材でありとある揺る物に使えるといっても過言ではない。

しかしそれは細々だがエルフィンド国内でも生産が出来ている。

そしてオルクセンの製鋼業はドワーフ達が支えている。

そのドワーフ達は元々ベレリアンド半島にも在住していた。

いや・・・そんな単純な理由じゃないと思うが・・・昔の俺達がエルフィンドに大量に生えている大木を欲していたと同じ理由で、ミスリンを・・・モリム鋼を作る原材料がエルフィンドのどこかに大量に眠っているから、それを欲している?

いや、しかし、単なる鋼材の原料が欲しいだけで国を丸々一つ征服しようとするか?

輸入した方が圧倒的に楽だろう。

それに今もオルクセンで生産できているのが原材料がオルクセン国内にもあるか、輸入している証拠だろう。

やはりそんなことはないか。

・・・いや、生産量は平時の軍需を辛うじて満たしている程度。

開戦して大増産している今は足りていないのかもしれない。

そしてこれだけ高性能の鋼材は武器だけじゃなくて民生品にも使いたいはずだ。

うちだって最終的には民生品狙いだったはず。

そして普段は軍需を辛うじて満たしている程度。

オルクセン国内の産出や輸入していても必要量には足りていないと考えられる。

つまり他国やオルクセン国内にある原材料はその量が少ない。

で、オルクセンはエルフィンドから逃げ出してきたドワーフ達を通じて、その原材料が大量にエルフィンド国内にあると掴んでいる。

そしてそれが欲しくて欲しくてたまらない。

国内には、俺達にとっては遙か昔だが、不老不死といっていい魔種族の連中はまだ120年前のエルフィンドに負けた憎しみを抱いている奴らが沢山生きているだろうから、ちょっと火をつければあっという間に燃え広がる。

そうなると、国境線を有しているエルフィンドを攻めるが一番やりやすいか?

いや、しかし・・・やはり考えすぎだろこれは・・・。

と思っていたところで、エルフィンドが『魔種族の国』であることにようやく気がついた。

つまりこの戦争の基本は『魔種族同士』の戦争であり、キャメロットは退くに退けない事情で巻き込まれただけ。

つまり、下手すると星欧大戦になるかもしれない、種族絶滅をかけた『魔種族と人間族』の戦争ではないことに。

オルクセンがこの戦争か、この次の戦争に完全に勝利してエルフィンドを併合したとしても『魔種族が魔種族の国を滅ぼしただけ』なので、人間族からしてみると『他人事』であるということも。

さらにオルクセンの現在の食料生産力をもってすれば、国境を全て封鎖されたとしても飢えることなく生きていける。

さらにその上で鉱物資源も国内で全て賄うことが出来るようになれば・・・。

もう周辺の人間族の顔色をうかがって生きていく必要はない。

自分達の国内にないあれが欲しいからといって人間族に頭を下げる必要が一切ない。

魔種族だけの天国を作ることが出来る。

もし周りの人間族の国から戦いを挑まれたとしても、征服した白エルフ族も『唯一の魔種族国家の国民』として迎え入れることに成功すれば・・・人口のほぼ全てが成人といえる魔種族なら、乱暴にいえば人口全てを戦力として換算できる。

つまり周辺人間族国家との『種族間戦争』も戦い抜くことが出来る。

老いる俺達は・・・人間族は総人口の10%が戦力として投入できる限界だと何かの論文で読んだこともあるしな。

 

そう結論を出してた夜に特使閣下の私室を訪れ、俺が導き出した推論を特使閣下に語った。

まるで寄宿舎の先生のように黙って俺の言葉を聞いてくれた特使閣下・・・アストン卿はそれが間違いであるとも正しいともいわなかった。

ただ「我が優秀な弟子であるあなたの甥と同じぐらいあなたも優秀だ。船を下りた後に共に魔種族の研究をしませんか?」と言ってくださった。

完全な当たりではないだろうが、グスタフ国王陛下にカマを掛ける程度の価値はあると俺は判断した。

 

 

 

そして政変の日がやって来た。

上手くいかなければ、全力で逃げるとしますか。

 




次話はいよいよティリアンに政変?
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