小逆転!ベレリアンド戦争! ~if キャメロット王国参戦す~ 作:koe1
第3話です。
一度始まった不信感はとどまることがありません。
『ベラファラス湾海戦』で、オルクセン海軍にとっての魔王であったリョースタとスヴァルタその他2隻の撃沈に成功したオルクセン海軍の主力艦隊である荒海艦隊は、その3日後に母港であるドラッヘクノッヘン港へと一時的に帰還し、各艦の修理と補給をおこないつつ、負傷兵の下船や補充兵の配属を進めていた。
なお戦死した将兵は水葬に処せられている。
「大鷲族の空中観測でもリョースター型2隻、巡洋艦2隻、もしくは内1隻は砲艦の撃沈は確実。そして情報にあった陸上のエルフィンド海軍施設も完全に破壊されているとのこと。我が軍の大勝利に間違いはありません!なお残存エルフィンド艦艇はファルマリア港に未だに留まっているとのことです」
参謀の報告に荒海艦隊司令長官マクシミリアン・ロイター大将は満足げにうなずく。
はっきり言ってリョースタとスヴァルタ以外はの船は敵ではない。
なのであの2隻の撃沈にさえ成功したのならば、沿岸砲台等からの攻撃で被害が続出する中で更なる攻撃に固執する必要はなかった。
今度は別の参謀が口を開く。
「続いてリントヴルム岬観測所並びにベラファラス湾の湾口に配備している通報艦からの報告です。残存エルフィンド艦艇の行動は確認できず、ファルマリアに逼塞している様とのこと。これは大鷲族の空中観測の結果と一致しています。リョースタとスヴァルタを失った今、我が軍のレーヴェ級に正面から対抗できる艦艇が存在しないため、無傷で生き残った各沿岸砲台の防衛力を期待してファルマリア港に逼迫しているものと思われます。それとベラファラス湾から出て行く民間商船も全くないとのことです。おそらくエルフィンド側が出航を禁じているものと思われます」
ロイター大将は再度満足げにうなずくと口を開いた。
「各艦の整備点検補給等が済み次第、新兵の訓練をおこないながら再度ベラファラス湾に突入し、エルフィンド残存艦艇に艦隊決戦を強要し、これを殲滅する!残存艦艇を殲滅することによって陸軍のファルマリア攻略の側面支援とする。以上!」
会議はなんというか、葬式みたいな感じだった。
2日前のオルクセンの連中による虐殺の際にエルフィンド海軍の連中は艦艇こそほぼ無傷だったものの、その指揮系統が・・・運悪く陸の上にいた艦隊司令官や参謀が1人残らずオルクセンの艦砲射撃で吹き飛ばされちまったせいで、とりあえず、なぜか海兵隊の二等少将?とやらが指揮を執っているが、何をどうすればいいかわからない有様。
とりあえず各艦共に修理と補給を進めている状況だ。
ちなみにその二等少将殿は大慌てでおこなっているファルマリア防衛設備工事で前線に張り付いたままでこの会議には欠席。
続いて我らがキャメロット親善交換派遣艦隊だが・・・4隻い艦艇は全滅。
水兵達も上陸していた奴らを除いて2/3は死んじまった。
というか、乗艦していた奴らが1人も助からなかった。
そんなことあり得るのかと聞いたときは思ったが、残骸を見て納得した。
オルクセンの連中は何か魔法を使って船を焼き沈めたのだと。
幸いというか不幸というか、歓迎会のために上陸していた各艦の艦長並びにそれの共として着いていた副長1名、航海長1名、砲術長2名は無事だったが、それが生き残った士官全てだ。
艦隊参謀とかも船に残っていたから助からなかったと。
で、肝心の艦隊司令官だが・・・歓迎会で陸にいたのに、オルクセンの攻撃を知ると共に艦長達を引き連れて船に戻ろうとしていたところを飛んできた破片が胸に直撃して治療の甲斐なく死亡。
エルフ達の魔法の薬を使ってもどうしようもなかったって話しだ。
あの人には俺が見習士官の時に世話になったちゅーのにな・・・。
ただ幸いと言っていいかわからないが、海兵隊の連中だけは全員無事だった。
本来、今日あたりに予定されていた、畏れ多くもエルフィンド女王陛下をお迎えしての歓迎式典の訓練のために1人残らず上陸していたからだ。
本来ならぶっつけ本番だったはずだが、先にキャメロット艦隊が着いたから訓練をする余裕があったおかげだな。
で、俺の立場はファルマリア残留民間船の代表。
俺の『愛しのエルフ号』よりでっかい船の連中や船長経歴の長い奴らは他にもいたのに、元海軍軍人で、アーブル語とオルクセン語が話せて、実家がそれなりのお貴族様の俺が適任ということで押しつけられた形だ。
さてさてどうするか・・・エルフィンド海軍も、もしキャメロット海軍の連中がいなかったら、既にここから逃げていただろう。
ただ最後の最後まで、焼け死ぬその瞬間まで発光信号を送り続け、一発も打たなかったキャメロット海軍の敗残兵を見捨てて自分達だけが逃げるなんて海の女が廃るということと、各艦長の意見がぶつかっているせいで修理と補給以外なにもできないという状況だ。
調整役であるはずの司令官になった海兵隊の二等少将が船のことは丸投げしちまっているらしいからな・・・。
もちろんキャメロット敗残兵達を船に乗せてここから逃げるという手もあるというか、本来ならその手を取るべきなんだろうが、ここにいるエルフィンド海軍艦艇でオルクセンの3隻もいる一等装甲艦に勝てる船がいないということで、それも出来ない。
湾口で待ち伏せされていたら目も当てられねぇ。
なにせ一日一回はばかでかい鳥が飛んできて、俺達のことを隅々まで見ているからな。
逃げたらすぐにバレちまう。
絶対に待ち伏せされる。
だったら沿岸砲台も生き残っているし、そもそもオルクセンの侵攻からこの街に逃げてきた市民や退却してきた陸軍部隊もそれなりにいるこの街の防衛に協力しようというのが、誰も口にしないが流れている空気という奴だ。
せめてエルフィンドの上層部から指示命令が来れよかったんだが、電信線を切断されたようで、連絡が取れない有様。
とりあえず陸軍については指揮官を任命したようだが、まだ軽く揉めているそうだ。
こんな時にやめてくれよ・・・。
ちなみに俺達もそのせいで本国はおろか、エルフィンド駐箚キャメロット公使館に助けを求めることも出来ない有様。
神と白エルフは俺達を見放したのか?畜生。
で、俺達民間船は本来ならとっとと逃げ出せばいい筈なんだが、中立国の軍艦をおそらく『停泊位置が邪魔だった』という理由だけで容赦なく攻撃していく連中が民間船保護をするとは思えないということで、全員ぶるって内港の中で震えている有様。
連中の目的は『エルフィンド海軍にとってたった1箇所しかない軍港であるファルマリアの海軍設備を破壊しつくして、長期的な行動力を奪うこと』だったんだろうな・・・。
そうでなきゃ敵艦に殆ど手を出さずに帰って行くなんてありえねぇ。
『見た敵船は殺す!』これは海軍にとって絶対だろうよ。
それをしなかったということは、正面から勝てないお嬢さん2隻とまともに相手したくないから、お嬢さん達がキャメロットの方にお出かけしてお留守の間に陸上設備を破壊して補給点検もままならないようにしてからじわじわと弱らせて殺す気なんだろうな・・・。
さてさてどうなりますか・・・。
あ~・・・いっそうのこと闇夜に紛れて封鎖突破して、本国と連絡を取るか?
今の時期なら霧が出るときもあるし・・・。
少し考えてみるか・・・。
「まず判明している範囲で国境警備隊の状況を説明させて頂きます。外務省の尽力によりオルクセンの攻撃開始の遅くても数分前に開戦の連絡を受けた前線の各監視哨はギリギリで奇襲を避けることが出来、被害は出しましたが戦力の大部分は後退に成功。一部では襲撃してきた闇共の部隊を返り討ちにした監視哨もあったそうです。なお国境警備隊は開戦につき、爾後は陸軍の管轄下に移行させて頂くことをここに宣言します」
内務大臣閣下が淡々とそう報告してお座りになる。
続いて陸軍大臣閣下が立ちあがり報告を始める。
「続いて陸軍大臣が各戦線について報告致します。まず南西部方面のノグロスト、南中部方面のモーリアは陥落しました。ただしモーリアでは鉄道橋の橋桁爆破に成功。橋桁1本のみですがシルヴァン河に半落下。さらにもう1本の橋梁の橋桁に損傷を与えることにも成功し、通行量が大幅に制限されている状況となります。続いて南東部のファルマリアですが、電信が切断されたために最新の状況はわかりませんが、シルヴァン河を渡河したオーク共は各方面からファルマリア方面へ侵攻中。なお開戦直後にオーク共の海軍によって軍港設備は損害は受けたものの、艦艇と各砲台はほぼ無傷。ただし女王陛下がその訪問を御自ら歓迎する予定だったキャメロット親善交換派遣艦隊がオーク共の攻撃を受けて文字通りの全滅をしたとのこと。この件は既に外務省を介してキャメロット王国へ伝達致しております。海軍の詳細な報告については海軍大臣がこの後おこないます」
そう言って陸軍大臣閣下が座った後、海軍大臣閣下がすぐに立ちあがり報告を始める。
「海軍大臣より報告致します。陸軍大臣から既に報告がありましたが、電信が切断されているためファルマリア残留海軍兵力の最新情報については不明な状況です。オーク共の奇襲攻撃は陸上施設を主目標としていたようで、水上艦艇の被害は極力抑えられました。ただし艦隊司令官であったスタリウェン中将を始めとする艦隊司令部は艦砲射撃により全滅。リョースタとスヴァルタ外2隻がキャメロットへ親善航海に出ている中、将官が不足しているため致し方なく、海兵隊指揮官である二等少将に艦艇も含めてのファルマリア海軍戦力の指揮権を掌握するように指示を出しました。ファルマリアを襲撃したオルクセン海軍に対しては最低でも4隻の撃沈を確認。他にも多数の艦に大きな損害を与えたのは確実です。オルクセン艦隊は少なくともベラファスト湾からは退去している状況ですが、その現在位置は不明な状況です」
そういって席に座る。
続いては我らが外務大臣閣下の番だ。
外務大臣閣下は綺麗に立ちあがると口を開いた。
「外務大臣より報告致します。現状においてはキャメロット王国の仲介にてオルクセンに対して早期撤退ならびに損害の賠償要求を求める以外に外務省がおこなうべき外交活動としては為べきことがない状態です。なので現在、外務省と致しましては在留キャメロット人並びにオーク共の攻撃を受けて全滅したキャメロット親善交換派遣艦隊を利用し、キャメロットにおいて反オルクセン支持層を増加させ、中立を宣言させずに我が国側にたっての参戦を要請する運動を実施する予定です。なお星欧北星南星各国ですが、キャメロット以外は中立を宣言。キャメロットのみが親善交換派遣艦隊の被害により、未だに中立宣言を出していない状況です。なお戦時外債の募集に関しましては、陸海軍よりの希望予算を商務省及び財務省がとりまとめた後、外務省の責任にて主としてキャメロット国内の市場にて募集致します。その際の利率については市場次第となっております」
先日とは全く違って、しっかりと報告する外務大臣閣下。
もっともその内容はなぜか私が殆ど立案したもので、それを他の局長、部長の皆様が実現できるように検討調整中だ。
外務大臣閣下に続いて商務大臣閣下が立ちあがり、戦時増産についての報告を始められた。
そして我らがダリンウェン首相はずっと黙ってそれらを聞いていた。怖い。
閣僚会議は紛糾していた。
詳細は未だに不明だが、3日前のエルフィンド・オルクセン開戦通告時間とほぼ同時にオルクセン軍が攻撃を開始し、極秘裏に交換派遣していた親善艦隊の内、我が国の親善艦隊がファルマリアにて全滅したとのこと。
当初の予定では同日昼の同時間にログレス、ファルマリアに両艦隊が到着。
その日の朝に親善交換派遣艦隊のことを発表し、それぞれ国王陛下とエルフィンド女王陛下が艦隊を直接お出迎えになるはずだったのだが、エルフィンド側の艦が不調のため、出発が4日ほど遅れてしまったのでタイミングがずれてしまい、致し方なく我が国艦隊が先に到着入港し、エルフィンド艦隊の到着予定日に合わせて再出航して再度ファルマリア港女王陛下のお出迎えの中で正式入港するはずだったのが、その前にオルクセン側に攻撃されて全艦沈没とのこと。
オルクセンの手によって電信が切断されたために詳細は不明だが、全滅だけは確実な模様だ。
ただ『沈没』は流石に大げさで、『全艦中大破』ぐらいなのではと個人的には考えている。
そしてエルフィンドからの親善艦隊は、変更された予定では今日早朝にホスト艦が本島東方海域で出迎えて、その先導で国王陛下御自らお出迎えをするログレスに入港する予定だったが、開戦により変更。
本来ならば最低限の給水給炭のみで即時帰国を要請するのだが、我が国は状況が状況故に未だに中立宣言も参戦宣言もしていないために、エルフィンド艦隊が・・・オルクセン艦隊もだが入港するのは自由。
とはいえログレス等の民間港に入港させるのはオルクセンとの関係を考えると拙いので本島北部の軍港に入港させる予定で、ホスト艦には指示を出している。
可能ならば状況を伝達し、補給が済んだらすぐにエルフィンドに戻ってもらうのがもっとも良い。
そして肝心の閣僚会議だが、海軍が荒ぶっている。
自分達の艦隊を沈められたのだから当然と言える。
本当に4隻とも沈んだというのは疑問だが。
それはおいて置いて、報復のためにベレリアント半島沖海域への即時艦隊派遣を主張している。
たしかにもし4隻の沈没が誤射によるものならばとっくの昔にオルクセンから謝罪が来ているはずなのだが、未だにそれがない。
いいかげんにしびれを切らしたので昨日にキャメロット駐箚オルクセン公使並びに、オルクセン駐箚の我が国公使に指示してオルクセン外務省に厳しい内容での抗議文を手渡しているのだが、未だになんの回答もない。
首相閣下と外務大臣閣下、商務大臣閣下、陸軍出身の戦争省大臣は明瞭にオルクセン寄りだ。
しかし我が国の建国伝説には白エルフが深く関わっており、そのため王家並びに高位貴族の大半はエルフィンド寄りという状況。
そして海軍は『王立海軍』であるために元々エルフィンド寄りのところに、今回の一件で強烈な反オルクセン派になっている。
首相閣下と外務大臣閣下、戦争省大臣閣下が海軍をなんとかなだめている間にオルクセンからの謝罪と賠償を引き出した後、中立を宣言するという計画だが、オルクセンからの回答は全くなく、不気味としかいいようがない。
もしかすると海軍の主張通り、誤射ではないのか?
そもそもエルフィンドからの連絡によると、オルクセン艦隊によるファルマリア襲撃において陸上施設の被害は甚大だが、水上艦艇の被害は殆どなかったとのこと。
それなのに我が艦隊だけが、詳細は不明だが『全滅』という連絡が来るほどの攻撃を受けた。
確かに考えると不思議な感じがするな・・・。
ボートからタラップを使ってリョースタに上がってきたキャメロットの連絡将校・・・驚いたことに少将だったが、彼が口にすることによると、3日前の18時に我がエルフィンドがオルクセンより宣戦布告を受ける形で戦争が勃発。
開戦と同時にオルクセンが北進し、国境線沿いの街は占領され、母港であるファルマリアの地上施設も大きな被害を受けたとのこと。
艦橋の中は静寂に包まれた。
「我が艦隊はどうなっていますか?」
誰かが少将に尋ねると、少なくともその時点では損害は軽微で、沿岸砲台と共にオルクセン海軍艦艇を4~5隻撃沈した模様だが、ファルマリアがオルクセン軍によって包囲されたために現時点でのエルフィンド海軍の残存戦力は不明。
オルクセン海軍は母港であるドラッヘクノッヘン港へ戻っていったが、近日中に再出航する様子とのこと。
「クソ!オーク共が!」誰かが罵声を発したが、誰も窘めない。
なぜならば私も同じ気持ちだからだ。
だが続いて一番驚いたことを伝えられた。
「親善交換艦隊の妹たちが全滅した?」
あり得ない。
艦橋にいたも全員が思った。
妹たちとは、このリョースタとスヴァルタを原型として建造されたキャメロット海軍の最新鋭装甲艦艦『アルティメット』並びに同型艦『ストロンゲスト』のことだ。
アルティメット級はこのリョースタ級をベースにして設計された艦で、リョースタ、スヴァルタ、アルティメット、ストロンゲストは『大変よく似ている』。
横に並べるとアルティメット級の方がリョースタ級よりも半回りほど・・・1000トン近く大型化しているのだが、専門家でも一瞬迷うほどだという。
試験艦に近い形で格安で提案され、建造されたリョースタとスヴァルタの2隻の我がエルフィンドでの運用実績が大変良好だったので、キャメロット海軍でも一部を改良の上で採用した形だ。
なのでエルフィンド、キャメロット両海軍でリョースタ、スヴァルタ、アルティメット、ストロンゲストは『姉妹』とみなされている。
なので今回急遽決まった親善交換派遣艦隊の艦として・・・両国友好の証としてリョースタ、スヴァルタ、アルティメット、ストロンゲストが選ばれ、随伴艦がそれぞれ1隻ずつ着く形で合わせて4隻で出航したのだが・・・。
アルティメット、ストロンゲストの2隻が沈められたということは、つまり『リョースタ級よりも強力であるアルティメット級を沈める能力がオルクセン海軍にある』ということだ。
おそらく秘密裏に建造した最新型艦によるものだと思うが、正直恐ろしかった。
だが表情にはおくびにも出さない。
出してはいけない。
それが指揮官というものだ。
「私達が留守の間に宣戦布告するとは・・・」
参謀の誰かが悔しそうに言う。
しかし戦争が始まったからにはキャメロットは中立を宣言しているはずだから入港は出来ない。
石炭、食料、水に不安はあるがエルフィンドに直ちに引き返さなければならない。
そう思っていると連絡将校であるキャメロット少将が、
「実は我が国はまだ中立を宣言していません。なので入港は可能です。ただ流石に式典等は中止となっているので、本島北方の我が海軍の軍港へご案内致します。そこで補給と調子の悪いスヴァルタ号の機関を点検修理した後、帰国してください。もちろんその間に中立を宣言したとしても、抑留は絶対に致しません。こちらがそれを証明する国王陛下からの書状となっています。もし陸軍が強引に抑留しようとしたのならば我が海兵隊と、水兵達が陸戦隊として陸軍と戦います。アルティメットとストロンゲスト、グラン、ローズの敵をとってください!」
と言って、キャメロット王家の封印がされた書状を手渡してくれた。
正直助かる。
私は直ちにホスト艦に従ってキャメロット本島北方の軍港に向かうよう指示を出した。
もちろん僚艦にも手旗信号で状況は伝える。
一刻も早く補給とスヴァルタの調子の悪い機関の修理を終わらせて、エルフィンドに戻らねば!
祖国を救うのだ!
敵艦皆殺しをモットーとする島国海軍と、怖い敵艦だけまず潰せればいいとした陸軍国家の海軍の思考差・・・