(警告:ブルアカの「アカ」の部分)
レッドウィンター連邦学園の生徒、赤咲ユカリは、ミノリの革命的演説を聞いて自己批判をし、革命児へと目覚め昇華した同志である。
そんなユカリは、ふやけたキヴォトスに革命を齎す為、様々な地へ赴き、結果、誰かが被害を被ったり救われたりするのであった。

※これは革命的⭐︎フィクションです。 実際の政治、団体、人物、出来事等とは一切合切これっぽっちも関係ありません。

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前書き
某やや左に偏った系動画の影響を受けて。
色々と表現に誤りがありますが、意図的だったり本当にミスってたりします。
でも指摘する場合、やんわり推奨。


プロローグ/資本主義⭐︎反動カイザーを許すな

 

 

「止まれ、この先はカイザーPMCの基地だぞ」

 

 

オートマタ兵は、不審者に銃口を向け静止を促す。

相手は赤毛に赤帽子、真紅シャツの少女。

色からして革命的⭐︎思惑で砂漠を歩く彼女の行き先には、カイザーPMCの傭兵基地が建設されていた。

少女は意に介さず、オートマタに語り始める。

 

 

「カイザーコーポレーションはキヴォトス各地で、いや、ここアビドスでも地上げをし殆どの土地を買収、同地の労働者階級を支配下に置き搾取構造を作り上げてきた。 合法的手段と宣ってだ、しかし」

「はぁ? 急に何を語り始めてる?」

 

 

困惑と嘲笑で迎え撃つ兵士だが、少女は革命的口撃を繰り返すのみ。

 

 

「そんな資本主義において、市場と分業が人間の活動を固定化する。 人間が作った関係自身に人間自身が支配される倒置した構造だ」

「ワケ分からん事をいってないで……」

「だがレッドウィンターで唱えられた革命的⭐︎共産主義ならば、自らが何をするかを人間自身が決める事ができる。 実に素晴らしいと思わないか?」

「いや、あの」

「なのにお前達大企業カイザーグループときたら資本主義的分業をしまくり、労働者階級を構築、搾取し続けてきたブルジョワジー!」

「お願い人の話を聞いて? って、ちょ!?」

 

 

少女、赤咲ユカリは自らの言葉で勝手にどんどん赤くヒートアップ。

手にはSFデザインな大型拳銃が握られている。

 

その名は『超革命執行システム⭐︎サボター銃』。

革命精神を弾にして発射するオーパーツだ。

 

 

「反動カイザーを許すな! キヴォトスの労働者よ団結せよ!」

「HQ! HQ!? こちらパトロール、頭がイカれてる奴と遭遇、大至急即応部隊を送れオーバー!?」

「黙れ白色テロル!!」

「ぎゃあああ!!?」

「コミュニストマニフェスト!!」

 

 

砂漠に響く、電子音と銃声。

 

そして歩哨をバンバンと薙ぎ倒す。

ユカリは己を革命児が革命児であるが為、自らを最終防衛ラインにして最前線となり、基地に吶喊する超革命的⭐︎キヴォトス聖となるのであった……。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

「大変です理事長! アビドス砂漠のPMC基地が真っ赤に燃えています!!」

「なんだと!? どこの仕業だ!?」

「誰かが、誰かが赤い旗を掲げて……ッ! 奴です、赤い格好の奴だあああ!!?」

「赤冬のイカれ頭かああッッ!!」

「抗議します!」

「とうに何百回としとるわ! そしたら『革命なんて日常』だの『そんな脅しレッドウィンターじゃ挨拶にもならない』だの『見ろ邪悪な権力者の犬が本性を表したぞ』だの煽るばかり! あそこは人間の言葉が全く通じんッッ!!」

「撃ってきました! なっ、僚機が落とされた! 拳銃で!?」

「馬鹿モン、さっさと退却しろぉ!? 奴の銃は『超革命執行システム⭐︎サボター銃』とかいうふざけたオーパーツ級ウェポンシステムだ、戦車の装甲すらプリンのように簡単に壊してくるんだぞ!?」

「た、退避します!!」

「逃げるんだよお!!」

 

 

遠くの空、逃げていく1機のヘリコプター。

赤熱の景色の中、それを眺めるは、鉄屑の山の上に赤旗を刺すユカリただ1人。

 

 

「打倒ブルジョワジー! 勝利はプロレタリア!」

 

 

キヴォトス広しといえど、ここまでミノリ以上に思想がブル"アカ"に染まったイカれ頭の生徒は、たぶんコイツだけだろう。

 

……他にいては堪らない。

 

ブルジョワを嫌悪し、資本主義を否定し、赤く染まった社会/共◯主義を是として階級社会を攻撃し、経済に損害を与えるユカリはテロリストに違いない。

 

だが、彼女のお陰で助かった者もいる。

 

これは2年前、アビドス砂漠での出来事だ。

丁度その日、彼女の革命的精神で基地が赤く染まった後、その赤に救いを求める様にして瀕死の生徒がやってきた。

 

緑髪に巨乳。 鞄型に畳める鋼鉄の盾装備。

廃校寸前のアビドス高等学校3年生で生徒会長。

 

脱水で死亡する運命だった、梔子ユメである。

 

 

 

───────────────────

 

 

 

「ひぃん、ごめんねホシノちゃん……」

 

 

その日、ユメは砂漠で遭難していた。

借金相手のカイザーと交渉しようとしたものの、方向に迷い、コンパスも地図も水もなく脱水症状に陥っている。

普段からホシノにアレコレと注意されてきたのに、ここでもポンコツ振りを発揮し、いよいよ命の危機に直面してしまった。

 

 

「暑い……動いてないのに暑いよぉ……」

 

 

足が重くなり、汗が出なくなり、とうとう動けなくなってくると、灼熱の砂の上に倒れそうになる。

 

そんな時。 どこか銃声と爆音が響いてきた。

 

見やれば、晴天の青空に上がる黒煙だ。

そう遠くはない。 あそこに誰かいる。

 

 

「誰か、いる……?」

 

 

何が起きているかなんて分からない。 だが、ここにいたら確実に詰む事だけは理解していたユメは、藁に縋るように、気力を振り絞って歩き続けた。

 

どれくらい歩いただろう。

前も霞んで見えないし、今どの辺なのか、黒煙の近くなのかも分からない。

硝煙の臭いが強いから、目的地の近くだろうか。

 

 

「なんと、ここに労働者が。 搾取され続けて遂に倒れたか……労働とは人が生存する為に行われる闘争である、なのにカイザーめ、理解示さずこの仕打ち」

 

 

誰かの声が聞こえる。

年下の、女の子の声。

 

 

「とにかく革命水だ、飲め」

「むぅ……んっ、ごく……」

 

 

口に水が入ってくる。

誰かが助けてくれた。 薄らと感覚があった。

 

 

「飲んだか。 飲んだな? これでお前も我が同志よ、治ったら共に権力者を、資本主義を倒して回ろう! 抗議と闘争は労働者の権利だからな! はっはっはっ!」

 

 

なんだかよく分からないけど。

 

 

「ありがとう……」

 

 

水を飲めた安堵感で、意識を手放す直前。

ユメは安らいだ顔で、そう呟くのだった……。




後書き
感想評価、お気に入り登録等宜しくお願いします。

要望があれば続くかも知れません。
原作でミノリがアレコレやってますが、題材の都合や意見次第で削除を視野に入れます。

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