シャングリラ・フロンティア ~星を観る者~   作:雨水 

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謁見、兎の国の長

大きな大きな扉を潜り抜けた先には、和風建築でできた謁見室が広がっていた。

そして、西洋建築で言うところの玉座にあたる場所には、ジーグルがオカシラと呼んでいるであろう、とても大きく、右目に傷を持った兎がいた。

 

「オカシラ、例の人間を連れて来たのさ」

 

「おう、ジーグルよくやった」

 

こいつ、明らかに強い。多分さっき殺りあったあのリュカオーンとかいう狼よりも遥かにっ!

つーか、キセルみてぇに細い人参齧らせてるの作り手の拘りを感じるな。

 

俺等(おいら)ぁこのラビッツでカシラァ張ってる、ヴァイスアッシュってんだ。」

 

一応中世ファンタジーが根本となってる割には随分と極道みてぇなキャラが居たもんだ?

まあ嫌いじゃぁねえけども。

 

「聞いたぜ?、あのワンコロと殺り合ってションベンかけられた(マーキングされた)んだって?なかなかヴォーパル魂あるじゃぁねえか。」

 

ヴォーパル魂ってなんだ...?

これは多分聞いちゃまずい雰囲気だよな。でも状況から察するに多分、格上に対しても怯まず挑む勇気的なやつか?

 

「おめぇらは、すぐ強くなってヴォーパル魂を無くしちまうってんで気に食わなかったがよう、将来有望な奴が居るってんなら俺直々に鍛えてやるってのもまた一興...っつーわけでどうだい、俺等におめぇさんの時間預ける気はねぇかい。」

 

要するに、あくまで修行クエストの体なわけだ。そして今求められてんのはこれに対するロールプレイ、返事の仕方次第で好感度や今後の報酬とかが変わるタイプか。

 

「むしろこちらから頼みたいくらいです、よろしくお願いしやす師匠。」

 

「うははははは!こりゃ傑作だ!そうか、そうだよなぁ!。教えを請う以上俺等が師匠でおめぇさんは弟子なわけだ。うはははははは!」

 

台詞的には嘲笑してるようにしか聞こえねえが、俺のことを侮辱したりバカにしたりしてる笑いじゃねえ。多分本気で俺の道化っぷりを褒め讃える敬意的なのを感じる。

 

「気に入ったっ!気に入ったぜぇ!俺等のこたぁはヴァッシュって呼びな!俺等が認めた奴にゃぁそう呼ばせてんだ!」

「分かりやした、ヴァッシュ師匠。」

 

いい感じに気に入って貰えたみたいだ、これでこのクエストもいい方向に進むといいんだが......

 

「ジーグル!おめぇそいつの事気に入ってたよなぁ?色々案内してやんな」

「わかったのさ。」

 

ヴァッシュは今後も重要な所で関わってくる気がするから好感度上げといて損は絶対しねえな。

にしてもこのクエストの進行条件はなんだ? そもそも発生条件は?

生半可なスキルの持ち主じゃこのクエストの開始条件を満たせない事だけはわかったが、何かあった時の分岐は知っておきたい所だが...。

まあこのクエストの情報を開示するつもりはないから別にいいか。

 

「あー、そうだ忘れてたぁ。おめぇさん暫くの間これを付けときなぁ。」

 

『致命魂の首輪を入手しました、自動で装備されます。』

 

おーっと、これは嫌な予感。縛りか何かを課される感じか。

一体どんな縛りが来るんだ?

 

 

致命魂の首輪

 

致命兎の王が作り出した戒めの首輪、王の許可なくして外れることはない。

取得経験値が半分になる代わりにレベルアップの際に獲得するポイントが2.5倍(小数点切り捨て)になる。

 

弱者が強さを得るためには、尋常ならざる苦難が必要であるが故に。

 

 

ユニーククエストってだけあってなかなかにぶっ壊れじゃねえか。

そういえばレベルを下げる方法があるとか聞いたな、場合によっちゃそれを使ってレベルダウンビルドをしたっていいな。

 

「ありがとうございます、大事に着けさせて頂きやす!」

 

 

 

 

 

 

「ここが鍛冶をやってるビィ姉さんの鍛冶場なのさ。」

 

そう言って案内されたのは、とても綺麗に整理整頓をされた鍛冶場だった。

ここを管理してる人は随分と几帳面なんだろう。

 

中へとは居ると、上半身にサラシを巻いた黒毛の兎が姿を現した。

 

「おー、オヤジやジーグルが言っとったのはワリャのことか。なるほどなぁ、いい目をしちょる。武器や防具のことでなんかあったらワシに言えや。」

「よろしくな、ツクヨミだ。多分毎回お世話になるとは思う。」

 

ビィラック...この国での鍛冶師か。そこのラックにかけてある剣を見る限り相当いい腕をしてそうだな。

また今度素材が取れたらなんか作ってもらうとするか。

 

 

 

 

 

 

 

そうしてそのあとも俺はジーグルに連れられて兎御殿の中を案内してもらった上で、兎御殿の中にある一室を借り、セーブポイントの更新をした。

それとジーグルが今後も傍につくようなので、パーティーを組むことになった。

ステータスを見たが正直かなり強かった...。

 

 

 

 

「そういえばレベルが上がってたっけか。ステータスポイントの割り振りをやんねえと。」

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

PN:ツクヨミ

 

レベル:30

残りポイント:0

職業:傭兵

 

体力30→35 魔力 20

スタミナ 45

筋力 30→40 敏捷 50→60

器用 15→30 技量 30→35

耐久力 15 幸運 20→30

 

装備

 

武器:大蛇の篭手

頭:リュカオーンの呪い

胴:隔て刃のベスト

腰:リュカオーンの呪い

脚:隔て刃のズボン

 

アクセサリー

・致命魂の首輪

 

15000マーニ

 

スキル

ラッシュスラッシュ

ナックルラッシュ

ナックルバースト

スライドステップ

ジャストパリィ

トリプルインパクト

衝拳打

一艘跳び

ベストステップ

ネックハント

牙突

アクセルLV.1

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

 

 

 

 

比較的バランスよく育ってきたはいいんだが、どれくらいからが上位勢に食い込めるステータスなのかわからねえな。

そんでこの首輪自体は一体いつ外れんだ?

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