ラミアなYi Xiさんに丸呑みしてもらうだけ。
中国のボカロであるYi Xiさんは、いいぞ。

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魅惑な皿の上

 

息はできるように私を丸呑みにして欲しいとぽつり独り言を言ってしまったが最後。

 

「服、全部脱いでよ」と言われて拒否しようと思った。ただ何も考えずに妄言を言ってしまったに過ぎなかったから。だが、たおやかに微笑みを浮かべても落差がありすぎる光の無い目に見詰められれば反論する気が失せた。

それに、人の両腕程度ならそのまま口を開けて食べれそうなくらい体格差があるのだ。自然と従うしかないだろう。

 

女性同士とはいえ恥ずかしさを持ちながら身にまとっていた衣服を脱ぐ。しゅるしゅると服を脱ぐ音と同時に、自分の汚い所から綺麗に取り繕った所までをこじ開けられる奇妙な感覚が沸きあがった。

 

上の服を脱いでもそこまで羞恥心は抱かなかったが、問題は下だ。下を見られるのは同性同士だってとてつもなく恥ずかしい。しかし、その恥すらも一口で食むようにYi Xiはその麗しい顔を大きく歪ませて顎を大きく開いていく。

 

パキパキと骨が折れる音に似た異音を発しながら、足先を舌ですくい上げていとも容易く足から私を呑み込んだ。

 

呑み込まれた瞬間から、放り込んだ餌を奥へ奥へと誘う振動運動が身体の凹凸を擦る。

 

今になってはとち狂ってるとしか思えない己の所業を半分恨みながらYi Xiの口内?内臓内を堪能する。本来なら呑み込まれた時点で身体が押し潰されてしまうそうなのだが、私に痛みがないように口の中を広げているみたいだ。

 

ぬるぬると湿って、まとわりつく唾液と圧迫する肉の壁。覆われる私の肉体は一切の遮蔽物も布一切れすらもなく、体の前面に蠢く舌に時折ぴくりぴくりと震える。

 

手足の爪がYi Xiの中を傷つけると想像するだけで怖いので、じっとしてYi Xiに全てを委ねているが、Yi Xiはそんな私の心配を他所にしっぽの先端を私の口元へと近付ける。

 

ペットボトルよりかは少し長細いしっぽ。てらてらと鈍く光を反射する漆黒の鱗が綺麗で、角度によっては暗い深緑に見えた。

 

ぼうっと眺めていたら、急に半開きにしていた口に突っ込まれて思わず軽くえづいてしまう。

 

突っ込まれた勢いにびっくりしてつい吐き気を覚えたけれど、入れられた深さとしては浅い。口の中にしっぽがあるだけで、それ以上入れるつもりはないみたいだ。

 

全裸の身体はYi Xiの体内に収まっていて、首から上だけはYi Xiの口腔から出ている上に私の口はしっぽを入れられている。客観視するまでもなく奇々怪々なことになってしまったなと、自分の妄言が発端になったくせにどこか他人事のように思う。

 

突如として、口の中に佇んでいたしっぽが動き出した。極々浅く引いたり押したりを繰り返せられて、口の中に広がる鱗の感触や柔らかなしっぽの先端が至る所に当たり、口内マッサージを受けているように感じる。

 

そして、しっぽの抜き差し運動に合わせてYi Xiの胴体が静かに揺れる。揺れる、ということはYi Xiの中にいる私も揺れるわけで。微妙にもどかしくて、じっとしていられなくなる奇妙な感覚に溺れそうだった。

 

さっきよりもぬるぬるとしてへばりつく、ねっとりして糸を引くほどの分泌液が私の素肌に密着してむず痒い。冷めた浴槽の中のお湯みたいな、微妙に風邪を引きそうなあの温度に似ている。

 

視界の端に黒い髪束が見えた。太くみちみちと張り詰めていて、筋肉の塊でできた胴体も。それらもすべからく揺れて。

 

思わず喉を鳴らした。腹から熱さが湧き上がって、今まで積み上げてきた一般常識とか、色んなことを我慢してきて溜まり溜まった何かが崩れて呑み込まれてしまいそうになる。すんてのところでぐっと堪えたけど、そもそも丸呑みして欲しいなんてぽろと口からこぼれた時点でもうだめだったのかも。

 

ずっとしっぽを咥えているからか、唾液が口の端から溢れ出そうになるのをすんでのところで唾液を飲み込もうとする。が、口を開けっばなしにしているから当然嚥下しようとしてもできなくて、むせることも満足にできない。

 

ごぽっと溜め込んだ唾液がむせた勢いで飛び出る。顎をしたたって喉、鎖骨、胸までしたたっていった。

 

突然、しっぽの動きが激しくなる。それまでは優しく、微妙に動きを加えただけの運動がピストンをしているように。嘔吐反射まではいかないけど、ひたすら舌の上をしっぽが往復している。

 

驚いて声が出そうになったけれど、出たのは"んげっ"とかいうあまりにも間抜けな声だ。それすらも、抽挿をされている口の中のぐちゃぐちゃとした水音でかき消されていた。

 

流石に少し息苦しくなってきたから抵抗しようにも、全身がYi Xiの口の中だし。声を上げようにも、そもそもその器官がしっぽで塞がれているから手詰まりだ。大人しく、Yi Xiが満足するまで受け入れるしかない。

 

鱗の表面はすべすべしてて滑らかだけど、抜く時の動きで鱗が逆立つと途端にザラっとして、それが唾液腺を刺激させるものだからより私の唾液がこぼれていく。

 

しっぽの動きが変わった。ただの抽挿から、上顎を先端でなぞるように繊細に触れる仕草に。右頬、舌、左頬と、ぐるっと1周される。でも終わらない。むしろまたパターンを変えて、舌をぐりぐりと押し潰すように重さを掛けてくる。

 

だが、ずっと口を開けっ放しにしていたからそろそろいい加減に顎が疲れてきた。分かればいいなと期待を少し込めて、頭を左右に振ってしっぽから逃れるように後ろに引いた。

 

すると静かに止まり、ゆっくりとしっぽを抜いてくれた。そうして口から抜いても、私の唇からしっぽには幾つもの蜘蛛の巣が張っているように下に垂れていく涎が艶めかしく光っている。

 

息を整えようとして肺が膨らむまで酸素を吸った時、何の前兆もなくいきなり体全てが外に吐き出された。"ずろろ"と音がしそうなくらい勢い良く、けれど床にそっと置くように。

 

体中がYi Xiの唾液で濡れてべとべとして、しかも外気に晒されたからか一気に寒さが襲いかかってくる。振り向いて、真っ先に気になったのはYi Xiの方だった。

 

音も立てずに長い胴体を輪っかを作るようにして私の周りに這わせながら、さっきまで私の口の中に突っ込んでいた自らのしっぽを眺めている。黒の真ん中にある赤色が、少し濡れて潤ませながらどこか焦点が合わない瞳が少し怖い。

 

やがて、Yi Xiは口を開いてその細長く濡れ光る舌が露わにさせ、私の唾液まみれになっているしっぽを舐め始めた。

 

二又に分かれた舌を先端のみでちろちろと少しづつ舐めとり、口角を徐々に上げながら嚥下している。蛇が獲物を前にした時に、場所を正確に探るように何度も執拗に。

 

それから、舌をくるくるとしっぽに巻くようにきゅっと締め、収縮を繰り返しながら前後に動かす。まるでナニカを絞るとるように、貪欲に啜っていた。

 

私の耳を通り越して脳髄にまで染み渡るくらい、にちゅにちゅと泡立ってリップ音に近い舌の動きの音と、濡れた息が冷たくなった体をまた熱くさせているように感じる。

 

指程の小ささなのにその動きは舌というにも軟体的で、どの動物にだって当てはまらない、ただただ欲情を焚きつける為だけの動き。

 

あんなものが、ついさっきまで私の胸や腹を触れていたのか。もう私の唾液なんて残ってもないだろうモノが、ついさっきまで私の口の中に突っ込まれていたんだ。

 

汗か涎かどっちなのか分からなくてぐしょぐしょに濡れたYi Xiの黒い、袖も無くて胸下までしかないインナーがいやらしい。呼吸で僅かに膨らんでまた萎むその動きも、飲み込んで喉を鳴らすその細やかな喉の動きに至るまで。

 

首にまで唾液が垂れてるから首筋に張ったインナーまでも濡れていく。濡れた端から、元から黒い布地が更に深く、シワにそって下へ下へ垂れていく。

 

その垂れた液が床についてから一際大きく、ゴクンと喉を鳴らしながら舌を口の中に収納して私の方を眺める。私とYi Xiの両方の目が合う。私は金縛りみたいに体が微塵も動けず、忍び寄る胴に足から腰まで巻かれていた。

 

「また僕に食べられたくなったらおねだりしな。いつでも食べてあげる」

 

頬を舌で舐められながら、腰に両手を回される。隙間なく抱きつかれた私はもう。Yi Xiの舌の上にいるも同然だ。

 

 


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