神楽&神無VS白夜
■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回はテニスのプレイとその後の休憩シーン)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(UPするのが遅れているので、
すごく天気の良い3月末です)
ストーリーのジャンル:ほのぼの青春?
(pixivにも同時に投稿)
■かんたんにテニス用語を説明
サーブ:最初の攻撃
レシーブ:最初の攻撃への返し
ストローク:攻撃への返し
ボレー:球をバウンドさせず打ち返す
テニスのポイント
0(ラブ=0ポイント)
15(フィフティーン=1ポイント)
30(サーティ=2ポイント)
40(フォーティ=3ポイント)
※4ポイント先取で勝利。
※40対40になるとデュース。
その後、2ポイント先取で勝利となる。
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
----------------------------------------------------------------
年度末の仕事が早めに終わって
急遽、3月末の何日かが平日休みになった人見家姉弟。
神楽は突然の自由な発想で
テニスをしたいと言い出す。
忍たま乱太郎だと"学園長の突然の思いつき"である。
平日はお年寄りの方たちが
プレイしていることもあるので、
夢幻の白夜は予めテニスコートの予約を入れた。
神楽は、電話が苦手ではないが、
こういうのは白夜にやらせるのが適任だろう。
*
そして当日、人見家の姉弟たち三人はやって来た。
大きな公園の青々とした芝生と焦げ茶色の金網壁に囲まれた、
鮮やかな緑地に周りを色褪せた黄緑地が覆う
白線のテニスコート。
夏前だが太陽がジリジリとオレンジ色を帯びて照りつける。
神楽と神無はダブルス。
男の白夜は一人プレイである。
三人はそれぞれの普段の着物の
メインの色に合ったスポーツウェアと
靴を着用している。
ラケットは中古で
二色のマーブル状のメタリックなカラー。
神楽はショッキングピンクに白、
神無は落ち着いた水色と橙、
白夜は深い青に黒である。
ちなみにラケットで球をはじく際に
幻術で球を増やしたり、
風を操ってボールの軌道を変えたり、
死鏡を脇に抱えてボールを
自動的に反射させたりするのは
泥仕合になるのであらかじめ禁止。
その他の妖術を使ってのプレイもNGとした。
神楽のサーブ。
白夜はとっさに反応できなかった。
すばやく力強い球速で一発で決まった。
15:0(フィフティーン:ラブ)
再び神楽のサーブ。
だが、サーブミス。
15:15(フィフティーン・オール)
公式戦ではないので
今度は白夜がサーブをする。
神楽はレシーブするもラインを越え、アウトに。
15:30(フィフティーン:サーティ)
再び白夜のサーブ。
神楽はレシーブを成功させ、白夜もストロークを返す。
さらに神無も打ち返す。
テニスは基本位置は中央か中央後ろだが
それをボールにより左右に相手を動かして
体力的にも思考的にも翻弄させ、
打ち返させないように持っていくのがセオリーだ。
しかし男とは言え、一人の白夜はキツい。
何回かのラリーの後、
神楽&神無ペアが最終的にストロークを決めた。
30:30(サーティ・オール)
今度は神無のサーブ。
神楽ほど力強くすばやくは無いが
白夜が打ち返しにくいところに
安定した球を打ち込む。
だが、白夜も返す。
しかし前方の神楽がすぐさまボレーする。
白夜は神楽の動きを追っていたものの、
すばやく自分がいる側とは反対側の脇に
打たれたため、打ち返せない。
40:30(フォーティ:サーティ)
マッチポイント神楽&神無ペア。
さらに神無のサーブ。
白夜は打ち返す。
神楽は再びボレー。
しかし白夜も
奥の神無がいない場所へストローク。決まった。
40:40(フォーティ・オール)
なので、デュース。
ここからは先に2ポイント取った方が勝ちだ。
神楽のサーブ。
白夜は打ち返す。
神無も返す。
白夜もさらに神楽のいない後方へ返す。
神楽は駆けて行き、打ち返す。
白夜は神楽の動きと位置から
中央付近の返される位置を予測し、的確に打ち返す。
だが、神無が中央よりも奥へすばやくボレー。
白夜がいる位置からは間に合わない。
あと1ポイントで姉妹の勝利。
アドバンテージ神楽&神無ペア。
白夜のサーブ。
神無も意外とすばやく動き、レシーブする。
白夜もストロークをする。
神楽はコート後ろ側にいる白夜に対して
手前に打ち、翻弄させる。
そして神無が白夜のよりも奥へ打ち返したが、
白夜はギリギリで打ち返す。
神楽はボレーでスマッシュ。
白夜も拾って高く打ち返す。
神無もスマッシュ。
さらに白夜は拾って高く粘る。
神楽が追撃のスマッシュ。
白夜は追いつけず、勝負が決まった。
勝者神楽&神無ペアでゲームセット。
別に勝ち負けはどうでもよく
プレイする楽しさが良いのだが。
正式な試合ではないが、
汗を流して楽しかった三人。
「いやー、やっぱ、二対一はキツいわー」
白夜が紺色のタオルで汗を拭きながら言う。
「だろうねえw」
「…でしょ^^;」
姉妹もそれぞれ鮮やかな色のタオルを手にしつつ、
三人はテニスコートの脇にある青いベンチに並んで座って
持って来ていたスポーツドリンクを飲む。
「グリーンダカラ、前はふつうの砂糖使ってたんだけど、
そうじゃなくなったらしいぜ? 結局安いから飲むけど」
と神楽。
「奈落がそうしろって言うからなぁ」
と白夜。
「…ポカリはおいしいけどちょっと高い」
と神無も。
「「そーそー」」
神楽と白夜が同意する。
「でもスポーツの後はウマいねえ」
と飲みつつフゥと息を吐く神楽。
「…うん」
「そーだな」
姉と弟が返事をする。
三人には皮肉にも奈落という
内なる宿敵に許された一時の自由で
つながっていられた。
だがしかし、人見家の姉弟はまるで
社会に羽ばたく前の学生のようであった。
その先にはおぼろげながらも確かな希望があった。
運動の後に飲むスポーツドリンクはとてもおいしく、
燦々とした太陽の光に青春の汗を帯びて輝く三人は
皆にこやかでとても美しかった。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。