ある男の一日を描きます。登場する人物はフィクションであり、実在する人物とは何ら関係がありません。

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ある男の一日

男が目を覚ます。

起きてスマホを確認すると既に9:40であった。

胃の辺りから胃酸とガスがこみ上げて今日も気持ちが悪いようで、頭までクラクラとしている。

今日は何をしようか、何を食おうか、何で遊ぼうか、何でセンズリをここうかなど寝ぼけた頭で考えている。

 

それから20分ほど経ち頭が回ると、母が洗濯物を干しながら移動の邪魔だから布団片付けてと言ってきた。

この男、昨日も布団を片付け忘れた上に外食に行き、帰ってきたとたん

酔っぱらった父から布団を片付けろと言われていた。学習しない男である。

 

まだ眠いから後でやる、そんなことよりゲームやりたいからPCをリビングに持ってきてくれと男はほざいた。

その男の怠惰へハイハイと言いながら家事の合間に母はPCを持ってきてくれる。

 

勉強やらなきゃあいかん、布団片付けなきゃあいかんとボンクラな脳ミソで理解しておきながら

その肥え太った身体はピクリとも動きやせず、寝汗の臭さを振りまきながらぼてっと床に転がるのだ。

 

11:00あたりになるとその肥えた男も腹が減りだしたようだ。

男の友人がチャットツールでソシャゲ談義で盛り上がっているのを尻目に母にピザの宅配を頼む。

 

当然糖尿病になるからダメと断られるもそこは自分の利益のためならどこまでもねちっこいこの男、

ずっとピザピザピザピザ…と連呼し始めた。

流石に母もうっとおしくなったのか、少しでも払う金額を抑えるために外へ出てピザを買いに行った。

 

12:00ごろ、母がピザを2枚引っさげて帰ってきた。

無駄に拡張したその男の胃はそれのチーズとトマトソースの匂いに食いつき、母に二切れほど渡した後、

その残る全てを30分もたたずにペロリと平らげてしまった。

 

ああうまかった、そうだ勉強やらなきゃあいかんと思いながらもまたPCに手が伸びる。

男には無駄に肥え太り錆びついた脂肪が背中までのり、

マトモにペンを持って文章を理解して文字を書くエネルギーなどないのである。

 

15:00。男が母に仕事に行くからカギを閉めてくれと頼まれた。出て行ってから閉めると

何の役にも立たない口約束をした上、まだまだゲームにむしゃぶりついていたい男の欲望により、

その約束は大幅に延長され、16:00ごろに果たされた。

 

17:00。そろそろスポンサーの親父が帰ってくる。このままぐうたらしていたら

どれ程怒鳴られ恩着せがましいお説教をかまされるかわからんなど

出資者の父に感謝も尊敬もない妄想をしながらいそいそPCを撤収して

自室に布団とともに運び出すこの男。

 

そして勉強するフリをするためにわざわざちゃぶ台の上にPCと勉強道具を共に置くのだ。

浅ましい限りこの上ないボンクラである。

 

20:00ごろ。母が仕事から帰ってきた。いつも通り宿題をやっていないことを聞かされて呆れつつ、

まあ仕方ないかこいつだしといった反応をしながら家事を再開し始めた。

 

このころになると、男はああ勉強しなければという想念にかられる。

しかし、男の身体はそのボンクラな脳ミソのいうことを聞きやしない。

ペンを持ち、問題の文章を見るもサッパリと理解が及ばない。

 

悲しいことにその男の脳ミソは既に朝からのゲームで焼き切れており機能していないのだ。

勉強せねばまずいなぁ、でも身体はいうこと聞かんなあ

そんな風にあーだこーだと考えていると、やがてやる気が失せてきたようだ。

 

ゲームもマトモにできるほど脳ミソが回っていないため、

PCでろくでもないMAD動画を見ながらスマホでズリネタを探し出す。

 

22:00ごろ。男の父が帰ってきた。どうもわからないが酔っぱらってマトモに呂律一つ回っていない

オマケにふらついていたため母とともに父を支え、敷いた布団に寝転がらせる。

このろくでもない男にも多少の情念程度はあったようだ。

 

あるいは、この酔っ払った父親という何をしでかすかわからない爆弾を

サッサと処理したいというだけかもしれないが。

 

00:00ごろ。父を支えて布団へ送り込んだ後、男はずっとボーっとPCで聞いていたBGMを落とし、今日、というか昨日を終えて風呂にも入らず眠りにつく。

アア、今日も勉強できなかったなあ、俺はまだ休み足りない、遊び足りないなど

フザケた願望や妄想を頭の中に浮かべながら。

 

そしてまた、このろくでもない男は明日も明後日も明々後日も、

このろくでもない生活が、いつしかスポンサーの父のふとした機嫌の偏りか金不足で吹き飛ぶ事を

恐れながらも、男が父の機嫌を上手いこと取り計らい、父の金が尽きぬ限り続けるのだろう…


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