ライダーの力を手に入れたので、自由にその力を謳歌する 作:優翔星人
それと、今回も仮面ライダーと変身は無いです。
デザイアグランプリが終わったあの日からずっと、白上の中で何かが足りない気がしていた。そのせいか分からないけど、変な夢を見るようになった
今回はどこか心地良さを感じる部屋の中で座ってご飯を食べている最中だった。
『あ〜これからどうするかって?』
白上の正面に座っている、霞がかかったようにボヤけている顔をしている人は、この夢のに必ず出てくる人
『フブキはどうしたい?』
この夢は妙に現実味を帯びていて、どこか不思議な感覚があった。それに、この人の事を知らないけど、この人は白上の事を知っていて
『俺は⋯⋯お前が大切だって言う人を守れればそれでいいよ。ウマー』
この人の声を聞くだけで、心の中に足りていなかったものが埋まる様な感覚があった
『ん?俺が戦う理由?そんなの関係あるか?』
あなたは一体、誰なんですか⋯?
『俺か?俺はーー
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「夢⋯⋯」
また、名前を聞きそびれてしまった。
夢に出てくる、あの人は一体⋯⋯
けど、まぁいいか。そんな大事なことでは無いし
「⋯あれ?」
今何時か確認しようとしたら、時計に『7:53』って⋯⋯⋯
「完全に遅刻じゃないですか!!」
急いで支度しても、完全に間に合わない!!けど、学校には行かなきゃ⋯!
『コン!』
支度を済ませて、下に降りようとした時にコンちゃんの鳴き声が聞こえたので、急いで胸ポケットに入ってもらわないと
「ごめんねコンちゃん!行こっか」
『コン!』
ち、遅刻⋯⋯
言い訳どうしよう⋯
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「近道だからこっちに来たけど、ものすごく荒れてる⋯」
さっきミオから連絡来てたけど、ものすごい勢いだったな⋯あはは
キン
ん、何だろう⋯今の
気になって足元を見てみるとそこには
「銀色のメダル⋯?っ!?」
絶対、どこかで見たことあると思ったその瞬間に急に頭痛がして⋯⋯
『セルメダルは怪人グリードを生成するための土台でもあるんだよ』
い、今のは⋯?
バイクを運転する誰かの後ろに乗っている記憶なんて、ある筈が無いのに⋯
再び銀色のメダル⋯セルメダル?なる物を見つめていた時、近くの地面に散らばっているのが見えたから、それを追って見ると ある1つの物が目に入った
「ベルト⋯?」
大量の銀色のメダルの上に乗っかっている、まるで着けてる人が消えてしまったかのように取り残されているベルト
気になって近づいてみると、銀色のメダルの中に半分に割れた紫色のメダルが紛れこんで居たのに気づいた
「あ、プテラノドンになった」
2枚をくっつけるとプテラノドンの模様が出来上がり、何故かこのメダルに強く惹かれてしまった
とりあえず、ポケットに入れておこう
そして、次に気になったのはベルト
「白い狐の⋯マーク?」
一体何なのだろうか、これは⋯⋯
ベルトの真ん中にはめ込まれているのは、白色で狐の絵が書かれた物だった
「何だろう⋯これ」
勝手に手が動いて行き、触れようとした時
近くで爆発音が聞こえた
「っ!今度は一体⋯?」
とりあえず、音がした方へ行こうとメダルとベルトを手に取った
もしかして、また仮面ライダー達が暴れて⋯あれ?そういう時って誰が仮面ライダーを倒してくれていましたっけ⋯?
「白上!」
「ひゃい!?」
急に耳元で叫ばれ、思わず身体が飛び跳ねてしまう。び、びっくりした〜!
「ま、真曇くん!!」
真曇 「爆発音が聞こえてきたから飛び出してきたが⋯⋯お前、それはっ!」
白上が持っているベルトを指さして不思議そうに首を傾げて居たのに何かに気づいたのか、急に肩を掴まれた
真曇 「ハル兄のベルトか!?」
ハル⋯兄?
皇世界⋯ハルさん?
絶対に聞いた事があるのに、知らない名前だ
「え⋯?真曇さんにお兄さんなんて居ましたっけ?」
真曇 「⋯⋯お前もか」
何で、そんなに苦しそうで辛そうな顔を⋯
『・・・責任も何もこうなったのは全部俺のせいだから』
「っ!?」
今のは、夢で聞いたあの人の声⋯?
真曇 「⋯兎に角!白上は先に避難してろ!」
フブキ 「わ、わかりました!」
考え込んでいたら、真曇さんの声で我に返って、真曇さんとは反対方向に進むんで行く
そして、少し歩いた頃
「あ、そう言えば⋯!さっきは触れられなかった狐のこれ、触れたら一体どうなるんだろう⋯?」
そして、好奇心?なる者は白上には止められず、そっと触れたその時
「っ!こ、これって⋯⋯!」
やっと、分かった⋯
白上の夢に出てきた人の正体が⋯!
『フブキ!一体、何があった?』
『約束するよ、俺はお前らを傷つけた奴を許さない。だから、その為にこの力を使わせてもらうんだ』
『お前・・・フブキは仲間なんだろ、何で今引き金を引いた!』
『・・・そんな思い詰めんなよ、フブキを庇ったからじゃない、ライダーに変身して戦ってたら遅かれ早かれこうなってたからな』
『けど、俺は・・・目の前の助けを求めてる人を、苦しんでる人を見過ごせないんだ。それに・・・全てを元に戻せば解決だろ?』
『まだだ、まだ、俺は……!諦める訳には行かねぇんだよ!!』
『これで⋯全部元通り、だ。何だよ、短い間だったろ?何を、名残惜しく思ってんだよ⋯!』
「⋯⋯何で、忘れてたんだろ」
流れ込んできた、知っているはずの知らない記憶⋯それは、この世界を救ってくれたあの人の記憶
「っ⋯ばか」
とうして、デザイアグランプリが終了して元通りの世界になっていたのか⋯
どうして、白上の心に穴が空いたような気がしたのか⋯
どれもこれも、あなただったんですね⋯⋯ハルさん
⋯⋯けど
「これじゃあ、直接感謝も言えないじゃないですか⋯!」
約束を果たすまで居なくならないって⋯⋯言ってくれたじゃないですか
それに、みこさんが幸せになる世界を作りたかったんじゃないんですか⋯?
「ハルさん⋯!」
白上の呼び掛けに返事は無い。それは当然の事だけれど、どうにもならないくらい心が悲しかった。
だからこそ、ポケットに入れていた割れたメダルを強く握ると、無意識に胸に近づけていた
この割れたメダルがハルさんだと思うと、心が暖かくなったのを感じて、気付かされた。
「やっぱり⋯あなたの事が好きなんですね」
けど、この思いを伝えることはしない⋯⋯だって、ハルさんにはみこさんが居るから
「あれ、フブさん?」
今のは⋯すいちゃん?
あ、やっぱり⋯
すいせい 「やっぱり、フブさんだ。何してんの?」
「実は、寝坊しちゃって⋯⋯」
この時間にすいちゃんもここに居るって事は白上と一緒なのかな?
すいせい 「あ〜すいちゃんと一緒じゃん」
あ、やっぱり
「ホッ⋯⋯よ、よかった〜」
すいせい 「凄いほっとしてるじゃん笑笑」
白上と真曇さん以外、ハルさんの事は覚えてないけれど、もし白上の様にすいちゃんにも触らせてみたら、記憶が戻るのかな
すいせい 「そういえば、なんか忘れて「お、置いてかないで下さいよ星街さん」
すいちゃんの声を遮って聞こえてきた聞き覚えのある声、まさか⋯!
声が聞こえてきた方を振り返ったら⋯⋯
そこには⋯!
「ハルさん⋯!」
自分を犠牲にしてまで世界を救ってくれた⋯白上達のヒーローで、今一番会いたかった⋯!
ハル? 「え、うん」
「よかった⋯⋯生きてたんですね」
本当によかった⋯
貴方が生きててくれて⋯
それだけで白上は⋯
すいせい 「あーもしかして2人って知り合いだった?」
ハル? 「いや、僕は⋯この人を知らないよ」
⋯⋯え
嘘、ですよね
「は、ハルさん⋯です、よね?」
目の前に居るのは本物のハルさん⋯?
そうだと確信はしているけど⋯!
ハル?「う、うん。僕達、どこかで出会った事あったっけ?」
動揺したままの頭で考えてみたら、目の前のハルさんの言動に既視感を感じた。
それは、ハルさんの記憶を見た時に出てきた、2人の男の人。その1人は確か、ハルさんに『ハル』って呼ばれていたはず⋯⋯
「⋯⋯っ!」
もしかして⋯⋯ハルさんの中に人格が2つあって、白上が恋い慕った相手で、ずっと一緒に過ごしていたのはもう1人のハルさん?
すいせい 「⋯フブさん?」
そんなの⋯⋯そんなの、納得できるわけないじゃないですか⋯!
ハル 「ねぇ、君の名前を聞いてもいいかな?」
いや、ま、まだ確定したわけじゃ⋯!
望み薄くても⋯白上の名前で思い出してくれないかな⋯?
「白上⋯フブキです」
ハル 「そっか⋯⋯白上さん、これからよろしくね」
「⋯はい」
だめ⋯かぁ
悲しくて、どこかやりきれなくて、胸が痛くて⋯⋯今にも泣きたくなってしまったから
早く帰ってきて欲しいと願わずには居られなかった。
つづく
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DGPルール⑥
『誰かが忘れない限り、本物の仮面ライダーはこの世界から消滅しない』
補足
なぜ、皇世界ハルが存在しているのか
他の仮面ライダーとは違い、IDコアが消滅した訳では無いため、肉体は残っていた。ただ、その時に主人格となっていたアキトを生成していた恐竜メダルが全て砕けたことにより、ハルの身体からアキトが完全に消滅した。そのため、アキトの代わりにハルが主人格となった。
そして、それは世界創世後に行われた為、ハルの記憶からもアキトの存在は消滅した。だが、真曇の記憶で存在し続けている為、完全に消滅した訳では無い(それに加えフブキも)。因みに、真曇が覚えられている理由は、真曇がアキトと同じく特異点だからである。
なーんか、フブキングのアキト君への矢印が大きすぎて激重感情抱えてしまってるやん⋯これは罪な男ですよ。