文芸部を追放された俺、廃墟ゲーセンで都市伝説クエストを攻略する 〜追い出された天才絵師と、学校怪異を解いていく〜   作:オカノヒカル

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■第17話 屋上の許可

 

 館山から戻って数日。山田先輩がアリサの冬コス衣装を縫い上げるあいだに、俺たちはもう一つの準備を進めていた。

 

 放課後のREXで作戦会議をする。俺と初狩、そしてスマホ越しにねむ。三人で堂本さんから受け取った情報を共有した。

 

 ねむはすでにSSHでシングルボードコンピュータであるラズベリーパイに接続していた。ワードリストのファイルを開き、中身を確認している。

 

『リストは二文字限定だったけど、それはワードリストの設定上の制約であって、ディスプレイ自体は全角二十五文字まで表示できる。僕がSSHで直接テキストを流し込めば、リストとは関係なく何でも出せるよ』

「まあ、そんなお遊びをしても仕方がない」

 

 初狩がペンタブレットの手を止めて、こちらを向いた。

 

「高尾クン。わたし、一つ提案があるんですけど」

「聞く」

「ワードリストを書き換えるなら——笹子先輩に見せたい言葉を、仕込めませんか」

 

 初狩の目が据わっていた。いつもの淡々とした表情の下に、熱がある。

 

「見せたい言葉?」

「笹子先輩には『変身せよ。変質させられる前に』を。あの絵に貼られた"変質者"のレッテルを、本来の言葉に戻すんです」

 

 一拍の間。初狩の声が低くなった。

 

「——それだけじゃなくて。水島先輩にも、ちゃんと鏡を見せてあげたいんです」

 

 「ちゃんと」の一語に、初狩がこの数日で溜め込んできたものが全部乗っていた。自分も追放された人間だ。レッテルを貼られる痛みを知っている。だからこそ、それを武器にした人間が許せない。

 

「……何を見せる?」

 

 初狩はスケッチブックの白紙のページを開いて、ペンを取った。紙の上に、言葉を三つ書いた。

 

 ——『気持ち悪いのはあなたの偽善』

 ——『マイノリティを利用して、理解者を演じていた』

 ——『saaaaaaya0572』

 

 俺は紙を見つめた。

 

 一行目。水島先輩が匿名の紙で笹子先輩に投げた言葉を、主語を変えて返している。「気持ち悪い」が誰のものだったのかを突きつける。

 二行目。水島先輩がやったことの構造そのものだ。「理解者を演じていた」。本人が最も認めたくない事実。

 三行目。裏垢のアカウント名。これを見た瞬間、水島先輩は悟る。全部バレている、と。

 

「三段で見せるんですよ」

 

 初狩の声は静かだった。だが、指先がペンを握る力は白くなるほど強かった。

 

「最初の一行で揺さぶって、次の一行で暴いて、最後にアカウント名を出す。順番が大事です。逃げ場を一つずつ塞いでいく」

 

 俺は初狩を見た。この子は絵を描くとき、最初に目に入ったものから描くと言っていた。全体像を先に見せない。細部から入って、少しずつ追い詰めていく。

 

 その描き方が、そのまま攻撃の設計になっている。

 

「ねむ。表示プログラムの改変、できるんだよな?」

『ワードリストの切り替えだけなら簡単。でも、三段階で順番に表示するなら、タイマーかリモートトリガーがいる。——まあ、僕がリアルタイムで操作するよ。SSHで繋ぎっぱなしにしておけば、表示内容を手動で切り替えられる。ただ、水島先輩が絵の前に立たないと意味はない」

 

 俺はねむの意見に少し間を置いて答えた。

 

「裏垢の調査で、メールアドレスは割れてるんだろ? 匿名メールで呼び出せばいい。文面は——そうだな、都市伝説に食いつく人間が無視できない書き方にする」

「高尾クンらしい、ダークな作戦ですね」

「のっぺらぼうの少女の表示が変わった、って書けば来るよ。あの絵を武器に使った人間は、武器の状態を確認せずにはいられない。放火犯が火元に戻るのと同じだから」

 

 初狩が小さく頷き、ねむも『じゃあ、メールの手配しておくよ』と返答する。

 

「じゃあ、段取りを決めよう」

 

 俺はPCの前に座り直した。

 

「まず笹子先輩の分。明日、ワードリストを『変身せよ。変質させられる前に』の単語固定に切り替えてくれ。先輩がコンテストに応募するまではそのままにする」

『了解』

「応募が確認できたら、連絡する。そこから水島先輩のフェーズに入る。ねむが呼び出しメールを送って、絵の前に来たタイミングで三段階表示をリモートで切り替える」

『タイミングは僕に任せて。人感センサーの反応ログで、誰かが立ったのはわかるから』

「表示の間隔は?」

『一行目を三秒。消えて二秒の間。二行目を五秒。また二秒の間。三行目を——ずっと出しておく。立ち去るまで消さない』

 

 アカウント名が、消えずに光り続ける。目を逸らしても、まだそこにある。

 

「……容赦ないな、ねむ」

『容赦する理由がない』

 

 短い返答だった。ねむも怒っている。画面の向こう側で、静かに。

 初狩がスケッチブックを閉じた。三つの言葉が書かれたページが、白い表紙の下に消える。

 

「高尾クン」

「なんだ」

「これは——意地悪ですかね」

 

 俺は少し考えた。

 

「……意地悪だな。間違いなく」

「そうですか」

 

 初狩は目を伏せた。それから、小さく言った。

 

「わたしは、それでいいです」

 

 俺も、それでいいと思った。

 

**

 

 翌日の放課後。

 

 山田先輩を先頭に、俺と笹子先輩は新館三階の廊下の突き当たりへと向かう。

 そこにある「生徒会室」と書かれたプレートの前で、山田先輩がノックもせずにドアを開けた。

 

「すみませーん。被服部の山田です。屋上の使用許可をいただきたいんですけど」

 

 生徒会室は思ったより狭かった。長机が二つと、パイプ椅子がいくつか。壁には行事予定表と、整然と並んだファイル。窓から差し込む放課後の光が、書類の山を照らしている。

 

 部屋の奥に、一人だけ座っていた。

 

 篠原慧。二年四組、生徒会副会長。きっちりとした七三分けに黒縁メガネ。制服の着こなしに隙がない。ブレザーのボタンは一つも外れておらず、ネクタイの結び目は正確に喉仏の真下にある。姿勢がまっすぐだ。椅子に座っているだけなのに、背筋に定規でも入っているのかと思うほど。

 

「山田先輩。事前にメールをいただければ、書類を準備しておけたのですが。今、会長は別件で席を外しています」

 

 篠原先輩の声は丁寧だった。怒っているわけでも、迷惑そうなわけでもない。ただ、手順を確認している。

 

「急でごめんね、篠原ちゃん。今日どうしても使いたくて」

「今日、ですか」

 

 篠原先輩はファイルから一枚の用紙を引き出した。屋上使用許可申請書。手慣れた動作だった。

 

「使用目的を教えていただけますか」

「被服部の活動で、衣装撮影。コンテストに出す写真を撮りたいの」

「コンテスト名は」

「コスプレフォトコンテスト、テーマは『Transformation』。未成年参加可で、匿名応募できるやつ」

 

 篠原先輩はペンを走らせながら、条件を並べた。

 

「被服部の顧問はたしか渡辺先生ですけど、屋上を使う話は通してありますか?」

「ええ。事前に了承済みよ」

「それならば、この申請書に署名してください」

「わかった」

 

 山田先輩はペンを受け取り、書類の部長欄にさらさらと名前を書いた。迷いがない。

 

 篠原先輩は書類を受け取り、日付と条件を確認してファイルに挟んだ。

 

「今日の放課後、十六時から十七時四十分で許可を出します。鍵は職員室の第三管理棚にあります。使用後は必ず施錠して返却してください」

 

 事務的だ。だが、突っぱねてはいない。規則を盾にするのではなく、規則の中で通せる条件を整えている。そのやり方が、妙に手際よかった。

 

「ありがと、篠原ちゃん。助かったよ」

「いえ、規定通りの処理ですので」

 

 山田先輩が書類を受け取りながら、ふと思い出したように俺たちを振り返った。

 

「そういえば、被服部に新入部員が二人入ったと聞きましたが」

 

 言われて、俺は一歩だけ前に出た。

 

「一年の高尾です」

 

 篠原先輩の視線が、そこで初めて俺に止まった。

 品定めというほど露骨ではない。ただ、名簿の空欄を埋めるみたいに、顔と名前を一致させる目だった。

 

「そうでしたか」

 

 篠原先輩は小さく頷いた。

 

「人数が増えたなら、活動もしやすくなりますね」

「まあね。潰れずに済みそうで助かるよ」

 

 山田先輩が軽くそう返して、俺たちに「撤収するよ」と目で合図する。

 

 そのとき——篠原先輩の視線が動いた。

 

 山田先輩の後ろに立っている笹子先輩を見た。男子制服姿の笹子先輩と、申請書に書かれた「衣装撮影」という文字を、一瞬だけ結びつけるような目の動きがあった。

 

 だが、何も聞かなかった。

 

 表情は変わらない。視線を書類に戻して、「では、明日よろしくお願いします」と言った。

 

 その「聞かない正しさ」が、俺には少し不気味に見えた。聞かないことが配慮なのか、無関心なのか、それとも——聞いてしまったら自分の「正しさ」が揺らぐから避けているのか。

 

 生徒会室を出て、廊下を歩く。山田先輩が「さくっと終わったね」と軽く言った。篠原先輩のことは、もう頭にないようだった。

 

**

 

 篠原先輩から許可をもらったあと、その足で屋上へと行き、撮影の準備が始まった。

 

 笹子先輩が衣装を選ぶ。トルソーにかけてある三着のコスプレ衣装を順番に見て、手を伸ばしかけてはやめる。

 

「どれにするか、決まった?」

 

 山田先輩が作業台の上でアイロンを温めながら聞いた。

 

「……迷ってる」

 

 先輩の声が小さかった。前にファーメイのコスプレで撮影したときとは、空気が違う。あのときは純粋に「かわいい」を楽しんでいた。だが今は、それだけでは撮れない。

 

「また何か言われるかもしれへん」

 

 先輩はトルソーの一着——アニメ『フリフリガールズ』通称『フリガル』のアリサの冬コス衣装に触れたまま、動きを止めた。

 

「受賞とか以前に、出したこと自体を笑われるかもしれへん」

 

 部室が静かになった。ミシンの音も止まっている。初狩がブローチの台座を手に持ったまま、先輩を見ている。俺はカメラのバッテリーを確認する手を止めた。

 

 山田先輩だけが、アイロンの蒸気を確認する手を止めなかった。

 

「別に、勝つために着るわけじゃないでしょ」

 

 布に向かったまま、先輩が言った。

 

「着たいなら着る。嫌ならやめる。どっちでもいいよ」

 

 励ましではなかった。「大丈夫」でも「頑張れ」でもない。ただ——選択肢を二つ並べて、選ぶのは笹子先輩だと言っている。それだけ。

 

 笹子先輩はしばらく衣装を見つめていた。それから、アリサの冬コスをトルソーから外した。

 

「……着るわ」

 

 山田先輩は振り返らなかった。「じゃあアイロン当てるから、こっち持ってきて」とだけ言った。

 

 そこから全員が動き始めた。

 

 山田先輩が衣装の皺を伸ばし、ボタンの位置を確認し、裾の長さを微調整する。初狩は小物のバランスを見ている。ブローチの位置、ベルトの角度、手袋の合わせ方。配色と全体の見え方を、絵描きの目で整えていく。

 

 俺はスマホで屋上の天気と光の角度を確認した。今日は薄曇り。直射日光がない分、影が柔らかい。コスプレ撮影には悪くない条件だ。

 

 笹子先輩が衣装に着替えて出てきた。

 

 フリガルのアリサ。白と蒼を基調にした冬仕様の軍服風コスチューム。銀の飾緒が肩から胸元にかかり、膝丈のプリーツスカートが揺れる。ロングブーツ。手袋。

 

 先輩は鏡の前で袖口を直していた。無意識の動作。ボタンの位置を確認し、飾緒の垂れ具合を整え、スカートの裾を払う。

 

 その動きが——きれいだった。

 

**

 

 屋上。

 

 梅雨の晴れ間の風が強かった。コンクリートの床に夕方の光が広がり、フェンスの向こうに校舎の影が長く伸びている。薄曇りの空は白みがかっていて、光が全体に柔らかく回っている。

 

 山田先輩が衣装の最終チェックをしている。飾緒のピンを一本差し直し、襟の折り返しを整える。

 

 初狩はフェンス際に立って、光の入り方を確認していた。「こっち側のほうが影が出にくいです」と俺に言う。

 

 俺はカメラを構えた。山田先輩から借りた一眼レフ。ファインダーを覗く。

 

 笹子先輩が立ち位置についた。

 

 ——固い。

 

 シャッターを切る。モニターを確認する。衣装は完璧だ。立ち姿も悪くない。だが——顔が違う。「撮られている」ことを意識しすぎている。表情が作り物になっている。

 

 二枚目。三枚目。変わらない。先輩は「見せる顔」を作ろうとしている。だがそれは、誰かに見られることへの緊張であって、先輩自身の顔ではない。

 

 俺はファインダーから目を離した。

 

「笹子先輩」

「うん?」

「いまのは——誰かに見せる顔でした」

 

 先輩の表情が一瞬こわばった。

 

「さっき、着替えた直後に袖を直してたときのほうが、ずっとよかったです」

 

 技術的な指摘の形をしている。だが、俺が言いたかったのは——あの無意識の動き、衣装を自分のものにしようとする自然な仕草のほうが、ずっと先輩らしかったということだ。

 

 先輩は目を瞬かせた。それから——ほんの少しだけ、肩の力が抜けた。

 

「……袖直してたとこ、見とったん」

「カメラマンですから」

 

 嘘だ。カメラマンとしてではなく、ただ見ていた。だがそう言ったほうが、先輩も楽だろう。

 

 もう一度、ファインダーを覗いた。

 

 シャッターを切る。

 

 ——違う。さっきまでとは別人だ。

 

 「撮られるための顔」ではない。「好きで着ている人の顔」だ。衣装を纏った自分に対する、静かな肯定。

 

 一枚、二枚。風がスカートの裾を揺らすたびに、先輩の表情がほんの少しずつ変わる。緊張が解けていく。「見られている」ではなく、「ここに立っている」という顔になっていく。

 

 初狩がフェンス際から小さく言った。

 

「……そのほうが、かわいいです」

 

 説明ではなく、ただの感想だった。先輩が少しだけ頬を染めて「おおきに」と笑った。

 

 俺は夢中でシャッターを切り続けた。

 

**

 

 撮影後。被服部の部室に戻って、PCのモニターにベストショットの候補を並べた。

 

 十数枚の中から、全員で選ぶ。山田先輩が画面を指さしてはスクロールし、初狩が色味のバランスについてコメントする。笹子先輩は自分の写真を見るのが恥ずかしいのか、少し離れた位置からモニターを覗いている。

 

「これ」

 

 山田先輩が一枚を指した。風がスカートの裾を軽く持ち上げた瞬間の写真。先輩は正面を向いていない。少しだけ横を向いて、飾緒を指先で触れている。無意識の仕草。表情は穏やかで、「撮られている」緊張がない。

 

「変身っていうより、最初からこうだった感じだね」

 

 山田先輩がぼそっと言った。

 

 笹子先輩がその言葉を聞いて、少しだけ目を見開いた。何かを言いかけて、やめた。代わりに、もう一度モニターの写真を見つめた。

 

「……ほんまか?」

 

 先輩は言葉を探すように、少し黙った。

 

「もともとこうだったのに、隠してただけって見方もできますよ」

 

 初狩のその発言で、部室の空気が少しだけ柔らかくなった。

 

 だが、先輩の表情は晴れ切ってはいなかった。

 

「出せばまた何か言われるかもしれへん。でも——出さんかったら、"変質者"って言葉だけが残る」

 

 誰も何も言わなかった。それは先輩が自分で決めることだと、全員がわかっていた。

 

**

 

 コンテストの応募期限は今週末だ。笹子先輩はまだ迷っている。迷っているが、写真は選んだ。あとは送信ボタンを押すだけ。

 

 その日の放課後、笹子先輩が一人で旧館から新館へ移動するのを、俺は少し離れて見ていた。渡り廊下を通る。

 

 先輩の足が止まった。

 

 あの絵の前だ。のっぺらぼうの少女。顔のない空白。

 

 先輩はしばらく絵を見つめていた。何が見えているのか、この距離からはわからない。だが、先輩の背中がわずかに変わった。強張っていた肩の線が、ほんの少しだけ下がった。

 先輩が絵の前を離れて歩き出す。振り返らなかった。

 

 足取りが、来たときより少しだけ速い。

 俺はスマホを取り出して、ねむにメッセージを送った。

 

『見たと思う。表情は確認できなかったが、たぶん効いた』

 

 ねむの返信。

 

『了解。笹子先輩の応募が確認できたら、次のフェーズに入る』

 

 

 

**

 

 

 

 その夜。笹子玲は自室のデスクに向かっていた。

 

 ノートPCの画面に、コンテストの応募フォームが開いている。名前の欄は匿名。学校名は不要。写真のアップロード欄に、今日のベストショットがすでに読み込まれている。

 

 あとは「送信」を押すだけだ。

 

 玲はマウスに手を伸ばしかけて、止めた。

 

 また何か言われるかもしれない。受賞なんかしなくても、応募したこと自体が噂になるかもしれない。「あいつまたやってる」と笑われるかもしれない。

 

 でも。

 

 出さなかったら——あの紙と、あの噂と、あのラベルだけが残る。「変質者」。誰かが勝手にねつ造した言葉。それだけが、うちの名前に貼りつく。

 

 冴子先輩の声が頭の中で鳴った。

 

 ——別に、勝つために着るわけじゃないでしょ。着たいなら着る。嫌ならやめる。どっちでもいいよ。

 

 才くんの声も。

 

 ——さっき、着替えた直後に袖を直してたときのほうが、ずっとよかったです。

 

 時雨ちゃんの声も。

 

 ——そのほうが、かわいいです。

 

 そして今日、噂を確かめるためにもう一度のっぺらぼうの絵の前に立った。そこで表示された言葉に心が震える。

 

 ——『変身せよ。変質させられる前に』

 

 その文字が玲の背中を押しきった。

 

 玲はマウスを握る。

 

「後悔はしない」

 

 呟いて、クリックした。

 

 送信完了。画面が切り替わる。短い受付メールが届いた。

 

 それだけのことが、ひどく大きかった。

 

 玲はノートPCの画面をしばらく見つめてから、静かに閉じた。

 

 

 

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