入学式といえば桜…というイメージがあるが実際その時期には満開は過ぎ散り桜になりつつある
そんな道中を歩き新たな学び場、雄英高校に向かっていく
合格通知の映像、今年からオールマイトが教師として着任するらしい
No.1ヒーローが日本一のヒーロー科を持つ学校の教師、マスコミが知れば最高のネタであろうな
「ねぇ 超人」
「おぉ 耳郎か」
声をかけられ振り返れば雄英の制服に身を包んだ耳郎の姿が、彼女も受かったようだ
「制服似合ってるぞ」
「そっちこそ」
横に並びそのまま雄英に向かっていく
「超人って出身どこなん?」
「私は岐阜だ」
母は千葉出身だから千葉からも通えるんだが…別に早く起きればいいだから実家から通っている
「岐阜!結構遠いね」
「そういう耳郎は?」
「ウチ?ウチは静岡だからあんまり遠くないよ」
ふむ 近場なら不便はないか
二人でたわいのない話をしつつ雄英の門をくぐる
「あそこかなクラス表」
耳郎が指さす方には人が群がっている、チラッとだが紙のような物が張り付けられてるのが見える
「私が見てこよう ここでまってろ」
「OK よろしく」
人ごみの中を入っていく、こういう時背が高いのは助かるな
やはりここに貼ってあるのはクラス表か……ふむ
「A組…耳郎も同じか」
よし見るもの見たら撤収だ 流石にこの人混みは堪える
「おっ おかえり」
音楽を聞いていたのか気づいた耳郎が片手を上げる
「お互いA組だ 改めてよろしく」
「やりー 知り合いがいるのは気が楽だよ」
靴箱に外靴を入れ上履きに履き替え教室を目指す…しかし
「遠いなこれは…」
「流石マンモス校って感じだよね…」
眼前に広がるは長い廊下、これは慣れるまで場所の把握に手を焼きそうだ
「こりゃ寝坊とか出来ないね」
「そもそもするべきでは無いがな」
それもそうだねと渇いた声を漏らしながらA組教室を目指していく
教室を目指し歩いていくと目の前を歩く男子の尻尾が目につく、大会にて何度か手合わせをした青年を思い出す中その男子が振り返る
「?…君は超人? 超人じゃないか!」
「尾白か…お前も雄英に来ていたとはな」
私に気づいた尾白が近づいて来て右手を差し出すしてくるのを握り返す
「超人知り合い?」
「あぁ 彼は尾白何度か手合わせをした事があるが中々の手練だ」
「俺は一回も超人に勝てなかったけどね」
いやしかし尾白も強い、拳のキレに尻尾を使ったテクニカルな攻撃あれは尾白ならではのバトルスタイルだ
そのまま尾白も加え教室にたどり着く
「ドアでっか…」
「バリアフリーかな? 俺も尻尾とか当たるから助かるや」
むっその尻尾は当たってしまうのか
扉を開け中には既に何人か来ているようだ
「おはよう!俺は飯田天哉だ!!」
ガタイのいいメガネをかけた男子がコチラに挨拶してくる
「おはよう 飯田悪いが座席順などは決まっているだろうか?」
尋ねると飯田が独特の手の動きで黒板を指さす
「黒板に貼ってあるぞ!」
「ありがとう さぁ見に行こうか」
2人に声をかけ座席を確認する
席は尾白と同じ列か
「1番前か…仕方ない」
「苗字的にはありえない話じゃないからね」
各々自分の席に荷物を置き手持ち無沙汰なのでとりあえず尾白の方に向かう
「そう言えば拳藤さんにも会ったよ」
「むっ?彼女もこの学校だったか」
尾白によると彼女はB組だそうだ、会った時に挨拶をしておこう
「拳藤って知り合い?」
「あぁ男女別ではあったが同年齢で大会にいた子だ」
いつの間にか来ていた耳郎に答えるとふーんといいながら少し面白くなさそうな顔をする なぜだ?
「…あぁなるほど」
何かわかったのか尾白は半笑いだ
「耳郎がんばれよ 超人はその辺結構疎いぞ」
「はぁ!? そっそんなんじゃないから!」
私が疎い??…何の話だ?
そんな話をしていると教室に入ってきた目つきの悪い男子が己の席に座り机に足をかける
「なに不良って奴?…ウチの席の横かよ」
耳郎は困ったように顔を顰める、あれは付き合いが難しそうな奴だ
「君!机に足をかけるな!!先人の皆さんに失礼と思わないのか!!!」
「思うか!この脇役が テメェどこ中だ!!」
「僕は私立聡明中学だ!」
「聡明〜?ハッ!いい子ちゃん学校かよぶっ潰しがいがあるぜ!」
「ぶっ!?君口悪いな!!」
「…ウチの席の横でトラブルとかやめて欲しいんだけど」
「……うるさければ私や尾白の方に休み時間は来ておくといい」
「そうだね…耳郎が問題ないなら俺もいいよ」
頭をガックシと下げてありがとうと耳郎は答えつつ元負い目をしている
新しい学び場…しかしこれは波乱のスタートのようだ