​『絶頂の守護者(ガーディアン) ―「イクイクの実」という最悪を授かった転生者は、不退転の努力で神域の覇道を行く―』   作:微糖コーヒー

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第19話:群青の泡沫(うたかた)と、天竜人を穿つ「神罰の蜜」

 

 

 1. シャボンディの光と影

 

 「……マングローブの樹脂が作った天然のシャボン玉か。脆くて、美しい……。この町の権力構造そのものだな」

 

 『偉大なる航路(グランドライン)』の中間地点、シャボンディ諸島。

 

 空へと舞い上がる無数のシャボン玉を見上げながら、アルスは独りごちた。一見、夢のような活気に満ちたこの島だが、アルスの「見聞色」は、島全体を覆う「魚人差別」と「人身売買」の腐臭を敏感に嗅ぎ取っていた。

 

 一味の目的は、魚人島へ向かうための船のコーティング。だが、そこで彼らが出会ったのは、世界で最も「アンタッチャブル」な存在──世界貴族、天竜人だった。

 

 「アルス! 魚人のハチが撃たれた! あのデカい鼻の奴に!」

 

 ルフィの叫びが、オークション会場に響き渡る。

 

 壇上には、ハチを銃撃し、高笑いするチャルロス聖。

 

 「え~い、うるさい奴らだぇ〜! 魚人の分際で私の前を歩くなど、死んで当然だぇ〜!」

 

 天竜人が鼻水を垂らしながら、倒れたハチを蹴りつける。

 

 その瞬間、ルフィの拳が「世界のタブー」を叩き割ろうとしていた。だが、アルスがそれを手で制した。

 

 「……待て、ルフィ。お前が殴れば、海軍大将が来る。……ここは、俺が『掃除』する」

 

 アルスの瞳から、一切の温度が消えた。

 

 前世の記憶、今世の誇り。そのすべてが、目の前の「神を自称するゴミ」への嫌悪感へと変換される。

 

 2. 神聖の崩壊:チャルロス聖への「絶頂処刑」

 

 「なんだ貴様は! 私に意見する気か! 私を誰だと思っているのだぇ!」

 

 チャルロス聖がアルスに銃口を向ける。だが、アルスは一瞬で間合いを詰め、その銃身を素手で握り潰した。

 

 「……神だと? 笑わせるな。……お前はただ、権力という名の温室で育った、知能の低い『動物』に過ぎない」

 

 アルスの指先が、チャルロスの額に触れる。

 

 「──『神罰代行:堕天の絶頂(カオス・パニック)』」

 

 「──っ!? べ、べ、……あああああああああッ!!?」

 

 チャルロス聖の全身が、不自然なほど激しく跳ねた。

 

 アルスが流し込んだのは、チャルロスのような「自制心を知らない脳」が最も脆弱な、純粋にして暴虐なドパミンの濁流。

 

 彼がこれまで「快楽」だと思っていた贅沢や虐待が、ゴミに思えるほどの、強烈な、圧倒的な、暴力的なまでの快感。

 

 「あ、あふっ、あ……ッ!! 気持ちいい……いや、死ぬぇ! 脳が焼けるぇ〜!! あ、あははははッ!!」

 

 天竜人としての誇りも、身に纏った宇宙服のような防護服も、すべては意味をなさない。

 

 チャルロスは衆人環視の前で、自らの指をしゃぶり、涎を垂らし、股間を濡らしながら床を這いずり回った。

 

「神」が、ただの「発情した獣」へと成り下がる。その無残な姿に、会場にいた奴隷たちや観客は言葉を失い、戦慄した。

 

 「……お前のその汚い鼻水が、一生止まらない絶頂と共に溢れ出す呪いだ。……存分に味わえ」

 

 3. 一味崩壊の序曲:大将黄猿の光速

 

 だが、代償はすぐに訪れた。

 

「世界の均衡」を壊した罰として、海軍本部最高戦力、大将黄猿が島に上陸した。

 

 「……お~お~。怖いねェ~。天竜人をあんな『お盛ん』にしちゃうなんて……。麦わらの一味、君たちはちょっと……やりすぎだねェ……」

 

 光の速度で移動し、レーザーを放つ黄猿。

 

 ゾロ、サンジ、そしてルフィ。一味の主力でさえ、ロギアの真髄を見せる大将の前では赤子同然だった。

 

 「……みんな、逃げろ!! 今の俺たちじゃ、こいつには勝てねェ!!」

 

 ルフィが絶叫する。そこへ追い打ちをかけるように現れたのが、王下七武海バーソロミュー・くまだった。

 

 彼は「ニキュニキュの実」の能力で、一味を一人ずつ、世界のどこかへと弾き飛ばしていく。

 

 「……アルス……! 助けてくれ……ッ!!」

 

 チョッパーが消え、ナミが消え、サンジが消えていく。

 

 アルスは最後に残されたルフィを庇い、くまの前に立ちはだかった。

 

 「……お前も、俺を飛ばすのか。……暴君」

 

 「……旅行するなら……どこへ行きたい……」

 

 くまの手が、アルスに触れる。

 

 その瞬間、アルスは悟った。

 

 これは絶望ではなく、この未熟な一味を「新世界」で生き残らせるための、くまなりの「慈悲」であることを。

 

 「……ルフィを、頼む」

 

 アルスはそう言い残し、意識が遠のく中、自らの神経系を「冬眠状態(サスペンド)」に切り替えた。

 

 4. あとがき:性欲処理という名の「最後の祈り」

 

 空を飛ぶ数日間。アルスの意識は、一味の「欠片」を反芻していた。

 

 シャボンディ諸島に到着する直前。サニー号の船内で行われた「最後」のメンテナンス。

 

 「……ナミ。ロビン。……それと、サンジ」

 

 アルスは、大将が来ることへの予感を抱きながら、彼らの精神を極限まで「浄化」していた。

 

 ナミの「喪失」への恐怖を、温かな絶頂で埋め尽くし。

 

 ロビンの「過去」への怯えを、生の輝きへと変え。

 

 サンジの「騎士道」の焦燥を、鋼の理性に変えた。

 

 「……俺がいなくなっても、お前たちが自分を見失わないように」

 

 アルスの指先は、彼らの神経系に「快感の残り香(アフター・グロウ)」という名のプロテクトを刻み込んでいた。

 

 それは、いかなる孤独な夜も、彼らが「仲間の温もり」を思い出せるように仕掛けた、アルス流の呪縛。

 

 「……ああ。……次は、女の島か」

 

 アルスが飛ばされたのは、男子禁制の孤島、アマゾン・リリー。

 

 そこには、世界一の美貌を持ち、そして誰よりも「神経過敏」な絶世の美女、海賊女帝ボア・ハンコックが待っていた。

 

 「……女帝、か。……お前のその、他者を見下す『見下しすぎて逆に見上げているポーズ』……。俺の指先で、ただの『悶絶ポーズ』に変えてやるとしよう」

 

 雲を突き抜け、アルスは新たな戦地へと墜ちていく。

 

 仲間のいな孤独な戦い。

 

 だが、その指先が、海軍と七武海、そしてインペルダウンを揺るがす「絶頂の渦」を巻き起こそうとしていた。

 

 

 

 




 【次回予告:女ヶ島アマゾン・リリー。女帝ハンコックとの出会い。メロメロとイクイク、最強の誘惑能力が。アルスの指先が、氷の女王を『恋の病』ならぬ『絶頂の虜』に変える】
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