​『絶頂の守護者(ガーディアン) ―「イクイクの実」という最悪を授かった転生者は、不退転の努力で神域の覇道を行く―』   作:微糖コーヒー

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第23話:雌伏の二年間、神経の「再構築(リビルド)」

 

 

 1. 散り散りの空の下で

 

 マリンフォードの激闘から数週間。世界は「時代のうねり」に翻弄されていた。

 

 エースを救い出し、ルフィと共に女ヶ島アマゾン・リリーへと帰還したアルスは、傷ついた二人の兄弟の「魂の修復」に明け暮れていた。

 

 「……ルフィ。エース。お前たちは今、自分の『無力』を知ったはずだ」

 

 岩場に座るアルスの前で、包帯だらけの二人が俯く。海軍大将という圧倒的な壁。白ひげという時代の終焉。彼らが手に入れたのは、勝利ではなく「生き延びた」という事実だけだった。

 

 「強くなりたい……。アルス、俺……もっと、仲間を守れるくらい強くなりたいんだ!」

 

 ルフィの叫びに、エースもまた静かに拳を握りしめる。

 

 アルスは自身の指先を眺めた。

 

 「……いいだろう。なら、俺が教えるのは『覇気』……そして、それ以上に重要な『己の神経の完全掌握』だ」

 

 アルスは、ルフィからのメッセージとして「3D2Y(3日後ではなく2年後)」を一味に発信させた。それは、地獄のような二年間──アルスの「絶頂修行」の始まりを告げる合図でもあった。

 

 2. 二年間の修行:絶頂の向こう側

 

 アルス自身もまた、女ヶ島の北西にある無人島「ルスカイナ」で、己を極限まで追い込んでいた。

 

 彼の修行は、生物としての「リミッター」を外すことにあった。

 

 「──『内観覚醒:自己超越(セルフ・エクスパンション)』」

 

 アルスは自らの指を自分自身の頸椎に突き立てた。

 

 脳内に走る、致死量を遥かに超えた快楽信号。

 

 普通の人間なら一瞬でショック死するか、廃人と化すレベルのパルスを、アルスは「武装色の覇気」で脳の血管を補強しながら、無理やり受け止める。

 

 (快楽は、脳のバグだ。……だが、そのバグを完全に制御下に置けば、痛みも、恐怖も、そして疲労さえも『エネルギー』に変換できる……!)

 

 二年の月日が流れる中で、アルスの体躯はより引き締まり、纏う雰囲気は深淵のように静まり返った。

 

 彼の「見聞色」は、島中の500頭を超える猛獣たちの「快楽の閾値」をミリ単位で把握し、視線を送るだけで彼らを一斉に、そして幸福に失神させる域に達していた。

 

 一方、アマゾン・リリーに滞在していたエースや、冥王レイリーの指導を受けるルフィに対しても、アルスは定期的に「神経の調律」を行っていた。

 

 特にエースに対しては、メラメラの実の「熱」がもたらす神経への負荷を取り除くため、氷のような冷徹な絶頂を与え、彼の覇気を内側から練り上げさせた。

 

 3. 再集結:シャボンディ諸島の驚愕

 

 二年後。約束の地、シャボンディ諸島。

 

 アルスは、懐かしい塩の香りと樹脂の匂いの中に立っていた。

 

 「……集まったな。……みんな、いいツラになったじゃないか」

 

 再会した仲間たちは、以前とは別人のような覇気を纏っていた。

 

 ゾロの鋭さはさらに増し、サンジの脚はより熱く、ナミは天候を操る女神のような風格を漂わせている。

 

 そして、何よりも。

 

 「アルス! 久しぶりだな!」

 

 駆け寄ってくるルフィ。その足運び、呼吸の安定感。

 

 アルスは「見聞色」でルフィをスキャンした。

 

 二年前、常に「過覚醒」気味だった彼の自律神経は、今や鋼のような安定感と、爆発的な出力を秘めた「静かなる火山」へと進化していた。

 

 だが、再会の余韻に浸る暇もなく、偽物の麦わらの一味を追って海軍が集結する。

 

 「……お~お~……。二年前より、ずっと『危ない』感じになっちゃって……」

 

 再び現れた大将黄猿、そして戦桃丸率いるパシフィスタ軍団。

 

 だが、アルスは冷笑を浮かべた。

 

 「……黄猿。二年前、お前に教えた『絶頂の残り香』……。まだ脳の隅にこびりついているんじゃないか?」

 

 アルスは一歩、前に踏み出す。

 

 彼から放たれた覇気が、目に見えるほどの「紫色の波動」となって空間を歪める。

 

 「──『神域展開:絶頂の楽園(エデン・オブ・エクスタシー)』」

 

 「──っ!? べ、……は、ぁ、ああああああッ!!?」

 

 周囲を取り囲んでいた数千人の海兵、そして本来なら感情を持たないはずのパシフィスタまでもが、その場で激しくショートしたかのように火花を散らし、崩れ落ちた。

 

 アルスの能力は、パシフィスタの「電子回路(神経回路の模倣)」にさえ、快楽という名の過電流を流し込めるまでに覚醒していた。

 

 「……行こうぜ、みんな。……魚人島、そして新世界へ」

 

 4. あとがき:性欲処理という名の「再契約」

 

 サウザンド・サニー号、深海へと潜航する船内。

 

 二年の空白を埋めるように、一味の「夜のマッサージ」が再開された。

 

 「……ナミ。ロビン。……少し、感度が良くなりすぎているぞ」

 

 「……誰のせいだと思っているの。……あなたの修行のせいで、私の体、もう普通じゃいられなくなっちゃったじゃない……」

 

 ナミが汗ばんだ肌をアルスに寄せ、熱い吐息を漏らす。

 

 二年の間、アルスが遠隔で(あるいは修行の合間に)与え続けたパルスが、彼女たちの受容体を「神域」まで引き上げていたのだ。

 

 ロビンもまた、アルスの指先が触れる前から、自らの能力で咲かせた「手」が歓喜に震えている。

 

「……フフ、……新世界の荒波を越えるには、これくらいの『毒』がないとね……」

 

 アルスは彼女たちを同時に抱き寄せ、二年間溜め込まれた情念を一気に解き放った。

 

 サニー号の静かな深海航行。

 

 その中で、最も淫らで、最も強固な「再集結の誓い」が、絶頂の喘ぎと共に刻まれていった。

 

 「……さて。……次は、魚人島か」

 

 アルスは、窓の外を泳ぐ巨大な海王類を見据えた。

 

「……しらほし姫。……お前のその、世界を滅ぼす『叫び』……。俺が甘い蜜で塗り替えてやろう」

 

 

 





 【次回予告:海底の楽園、魚人島。新魚人海賊団ホーディ・ジョーンズ。10万人の敵を前に、アルスが放つ広域覚醒技『深海の悦楽宴』。そして、伝説の巨魚・しらほしを襲う、初めての絶頂】
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