​『絶頂の守護者(ガーディアン) ―「イクイクの実」という最悪を授かった転生者は、不退転の努力で神域の覇道を行く―』   作:微糖コーヒー

27 / 40
第27話:巨象の咆哮と、獣性に刻まれる「月の悦楽」

 

 

 1. 霧の上の亡国

 

 「……千年も生き続ける象の背中か。生命エネルギーの奔流が、地上のそれとは桁違いだ」

 

 新世界、幻の島『ゾウ』。

 

 霧の向こうから現れた巨大な足、その標高1万メートルに広がるモコモコ公国に足を踏み入れたアルスは、島全体を包む「悲痛な電気信号」に眉をひそめた。

 

 四皇カイドウの腹心、ジャックによる毒ガス兵器『KORO』の惨禍。街は破壊され、戦士たちは拷問によって神経をズタズタにされていた。

 

 「アルス! チョッパー! みんなが、みんなが死んじまうぞ!」

 

 ルフィが、傷ついた犬のミンク・ワンダを抱えて叫ぶ。

 

 アルスは冷徹に状況を把握した。ミンク族は全身が電気を帯びる特殊な種族だ。つまり、彼らの神経系は「雷(エレクトロ)」を媒介とする、極めて感度の高いネットワーク。

 

「……チョッパー、お前は解毒を急げ。……俺は、こいつらの崩壊した『痛覚』を、無理やり『生存本能(快楽)』に書き換えて、ショック死を防ぐ」

 

 2. 獣たちの蘇生:絶頂による強制細胞活性

 

 「……イヌアラシ公爵。……ネコマムシの旦那。……命を繋ぎたいなら、その誇り高い精神を、一度俺に預けてもらうぞ」

 

 拷問により四肢を失い、死の淵を彷徨う二人の王。彼らの神経は、ジャックへの憎しみと苦痛で今にも焼き切れそうだった。

 

 アルスは二人の王の心臓、そして神経の集束点に掌を当てた。

 

 「──『野性の覚醒:月下の共鳴(ムーンライト・オーガズム)』」

 

 「──ッ!! ぁ、……あ、あああああああああああああああッ!!?」

 

 二人の巨大な獣人の体が、激しく弓なりに反った。

 

 アルスの放つ強烈なパルスが、ミンク族特有の『エレクトロ』と共鳴し、全身の細胞を強制的に「超活性」させる。

 

 失った部位の激痛が、脳内で「爆発的な生の歓喜」へと反転。

 

 毛並みの一本一本が逆立ち、血管を流れる血が沸騰するような、致死量の快感。

 

 「あ、あふっ、あ……っ!! 死ぬのではない……生きる力が、溢れてくる……ッ!!」

 

「あ、あは……っ、これほどの、……心地よさ……、わし、まだ死ねん……ッ!!」

 

 二人の王は、アルスの「指先の魔法」によって絶望の底から引きずり戻され、死を拒絶する「最強の獣」としての活力を取り戻した。

 

 3. 性欲処理という名の「野生の調教」

 

 その夜。ミンク族の戦士たちは、アルスの能力による「緊急メンテナンス」を経て、驚異的な回復力を見せ始めていた。

 

 だが、その副作用として、彼らの本能──『野生の衝動』が、満月を待たずして暴走の兆しを見せていた。

 

 「……アルス様……。体が、変なの……。ガルチュ……だけじゃ、足りないの……っ」

 

 ナミの護衛をしていた銃士隊のキャロットが、潤んだ瞳でアルスの腕に擦り寄る。彼女の全身を巡る電気が、アルスの放った「絶頂の余韻」によって、甘い熱を帯びていた。

 

 「……キャロット。お前たちは純粋すぎるな。……『月の獅子(スローン)』になる前に、その過剰なエネルギーを抜いておかないと、お前自身の脳が焼き切れるぞ」

 

 アルスはキャロット、そして側にいたワンダを同時に抱き寄せた。

 

 「──『獣性の調律:静かなる夜(サイレント・フルムーン)』」

 

 「──あ、……ぁああああああああああああああああッ!!!」

 

 二人のミンク族の女性が、アルスの腕の中で野生の叫びを上げた。

 

 アルスの指先が、彼女たちの敏感な耳の付け根、そして尾の付け根をなぞる。

 

 人間を遥かに凌駕する感覚器官を持つ彼女たちにとって、それは魂が溶け落ちるほどの、凄まじいまでの蹂躙と救済。

 

 夜のゾウに、最も淫らで、最も力強い「生命の讃歌」が響き渡る。

 

 彼女たちはアルスの「指先の調教」を受け、野生の狂気を、揺るぎない忠誠心へと変えていった。

 

 4. あとがき:性欲処理という名の「断絶の予感」

 

 翌朝、衝撃の事実が判明する。サンジが四皇ビッグ・マムの元へ連れ去られたのだ。

 

 一味のコックの失踪。それは、ルフィたちの冒険に大きな影を落とした。

 

 「……サンジ、あいつ。……俺の『マッサージ』を最後の一週間受けていなかったな」

 

 アルスは、サンジが一人で抱え込んでいた「過去の呪い(ジェルマ)」を察知していた。

 

 過度のストレスは、時にアルスの能力による制御さえも拒絶させる。

 

 「……ルフィ。サンジを連れ戻しに行くぞ。……あいつのその折れそうな心、俺がもう一度、熱い絶頂で叩き直してやる」

 

 アルスはルフィ、ナミ、チョッパー、ブルック、そしてキャロットと共に、四皇のナワバリ『ホールケーキアイランド』へと舵を切る。

 

 そこには、食い煩い(くいわずらい)に狂う巨大な女王と、お菓子に彩られた「絶望の王国」が待っていた。

 

 「……ビッグ・マム。……お前のその『食欲』。……俺の蜜で、『絶頂欲』へと塗り替えて、お前自身を食い尽くさせてやろう」

 

 アルスの瞳に、四皇という「世界の理」さえも凌駕する、不敵な悦楽が宿った。

 

 

 

 




 【次回予告:ホールケーキアイランド。四皇ビッグ・マム。シャーロット・カタクリ。アルスの指先が、三つ目の少女の孤独を溶かし、最強の次男を『悦楽の未来』で打ち負かす】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。