『絶頂の守護者(ガーディアン) ―「イクイクの実」という最悪を授かった転生者は、不退転の努力で神域の覇道を行く―』 作:微糖コーヒー
1. 滝登りの果て、侍の国
「……空気が硬いな。四方に張り巡らされた『見えない壁』が、この国の神経を800年間、外の世界から遮断し続けてきたわけだ」
巨大な滝を登り、荒れ狂う渦潮を越えた先に広がるは、鎖国国家『ワノ国』。
サウザンド・サニー号を下船し、九里(くり)の浜辺に降り立ったアルスは、松の木のざわめきと共に流れてくる「枯渇した生命のパルス」を敏感に感じ取っていた。
美しい桜の裏側には、四皇カイドウと将軍黒炭オロチによる武器工場からの廃液、そして毒に侵された川。民衆の神経は飢えと恐怖で麻痺し、唯一「笑うことしかできない」という、アルスの能力を逆手に取ったような残忍な奇病『SMILE』の残滓に侵されていた。
「アルス、見てくれよ! この村の奴ら、腹ペコなのにずっと笑ってるんだ……変だろ! おかしいだろ!」
ルフィが、ボロボロの笠を被った少女お玉を抱きしめながら、怒りに震える。
「……ルフィ、これは笑いじゃない。脳の感情表現を司る神経節を、人造悪魔の実の不完全な成分が『幸福感』のまま強制固定してしまった結果だ。……俺が、この呪われた『偽りの絶頂』を、真の感情へと解放してやる」
2. 百獣のカイドウ:最強の肉体への「浸透」
「ウォロロロ……。また小癪なガキ共が、この国に迷い込んだか」
九里の空に暗雲が立ち込め、全長数百メートルに及ぶ巨大な青龍が姿を現した。
四皇、百獣のカイドウ。
彼は口から放つ『熱息(ボロブレス)』一撃で、おでん城跡を山ごと消し飛ばした。
「……最強の生物、か。確かに、その龍の鱗は物理的な干渉をすべて撥ね除けるだろうな」
アルスは空を見上げ、自身の覇気を「極細の針」のように練り上げた。
カイドウの強靭すぎる肉体。だが、どれほど硬い鱗に覆われていようとも、龍の巨体を動かすためには、脳から全身へと送られる「膨大な電気信号」が必要だ。
「──『神域浸透:龍の神経衰弱(ドラゴン・ディストラクション)』」
「──ッ!! ぬ……、……あ、…………ッ!!?」
天空を泳いでいた青龍の巨体が、突如として激しくのたうち回り、山へと墜落した。
アルスはカイドウの放った『熱息』の余熱、すなわち大気の熱振動を媒体にし、カイドウの全身を走る運動神経に「致死量の1000倍を超える快楽パルス」を直撃させたのだ。
「あ、あふっ、あ……ッ!! 酔いが……酔いが一瞬で醒めるほどの……なんだ、この熱い、突き上げるような……っ!! 脳が、割れる……ッ!!」
最強の生物と呼ばれた男が、龍の姿のまま大地を転げ回り、岩山を粉砕しながら喘いだ。
死に場所を求めるカイドウにとって、それは「死」よりも遠く、「生」を強制的に実感させられる、最も淫らで最も屈辱的な処刑。
3. 性欲処理という名の「侍の鎮魂」
カイドウが一時撤退し、編笠村(あみがさむら)の夜。
お玉をはじめ、SMILEの被害に遭った民衆たちは、空腹と呪われた笑顔の中で力尽きようとしていた。
「……チョッパー、薬だけでは足りない。こいつらの壊れた脳を、一度『深層絶頂』で再起動させる」
アルスは村の中央に立ち、数千人の民衆の意識をジャックした。
「──『神経蘇生:真実の涙(リバース・エモーション)』」
「──あ、……ぁああああああああああああッ!!!」
村中に、悲鳴でも笑いでもない、魂の底から絞り出されたような官能的な喘ぎが響き渡る。
アルスの放つパルスが、SMILEの不完全な成分によって固定されていた神経を、強制的な「カタルシス」によって一度完全に弛緩(リラックス)させ、再編する。
笑い続けていた民衆の目から、初めて「悲しみ」の涙が溢れ出した。
感情のダムが決壊し、彼らはアルスの「指先の魔法」に抱かれながら、人間としての心を取り戻していった。
そして、その傍らで。
父おでんの遺志を継ぎ、一人で戦い続けてきた「カイドウの娘」ヤマトが、呆然とアルスを見つめていた。
「……君か。……父上の龍の神経を、あんなにも無様に乱したのは。……僕の、この重い鎖も……君なら解いてくれるのかい?」
「……ヤマト。お前の鎖は腕についているんじゃない。その『名』に縛られた神経にある。……今夜、お前を『光月おでん』ではなく、ただの一人の『ヤマト』として、快楽の奈落へ落としてやる」
4. あとがき:性欲処理という名の「建国の誓い」
ワノ国の長い夜。
アルスはヤマトを滝の裏の洞窟へと連れ込み、彼女が二十年間溜め込んできた「孤独」と「野生の衝動」を、一晩かけてすべて「蜜」へと変えさせた。
「……あ、……ぁああああああああああああああああッ!!!」
ヤマトの咆哮が、滝の音をかき消す。
彼女の強靭な白狼(はくろう)の血が、アルスの放つ至高の絶頂に呼応し、彼女は初めて「支配」ではない「愛撫」を知った。
「……さて。……完結まであと170話以上あるんだ。……ルフィ」
アルスは、自身の指先を見つめ、静かに微笑んだ。
一味の絆、世界の謎、そしてジョイボーイの真実。
そのすべてを絶頂の彼方に描き出すため、アルスの指先は、今さらに鋭く、さらに淫らに研ぎ澄まされていく。
「……オロチ。カイドウ。……お前たちのワノ国(おもちゃ箱)を、俺の能力で、世界で最も卑猥な『解放の宴』に変えてやろう」
【次回予告:ワノ国・兎丼(うどん)。大相撲地獄。クイーンの疫災。アルスの指先が、囚人たちの絶望を『闘志の絶頂』へと変え、からくり細工の幹部を『内部からの溶解』へと追い込む】