『絶頂の守護者(ガーディアン) ―「イクイクの実」という最悪を授かった転生者は、不退転の努力で神域の覇道を行く―』 作:微糖コーヒー
1. 二大怪物の咆哮
「ママママ! 生意気な小僧だ! その指先ごと、魂(ライフ)を抜き取ってやるよ!」
ビッグ・マムがゼウスとプロメテウスを従え、漆黒の覇気を纏ったナポレオンを振り下ろす。一方でカイドウは金棒を構え、龍の息吹を全身に纏って笑う。
二人の四皇。その存在だけで島が沈みかねない圧倒的な圧力を前に、ルフィたちは防戦を強いられていた。物理的な破壊、空間を断つ一撃。しかし、アルスの狙いはその強固な肉体の「核」──すなわち脳と魂を繋ぐ、最も原始的な神経節にあった。
「……ルフィ、ゾロ、ロー! 奴らの『外殻』は任せる。……俺が、その傲慢な精神を内側から食い破る」
アルスは「見聞色」を極限まで絞り込み、ビッグ・マムの巨大な体躯に宿る「無数の魂の脈動」を捉えた。
2. 魂の蹂躙:ビッグ・マムへの「母性の叛乱」
「──お前の魂は、他人の寿命(ライフ)を繋ぎ合わせたパッチワークだ。……その継ぎ目に、俺のパルスを流し込んだらどうなるか、考えたことはあるか?」
アルスはプロメテウスの炎を「武装色」で強引に突き破り、ビッグ・マムの剥き出しの喉元へ、自身の指先を突き立てた。
「──『神域展開:魂の饗宴(ソウル・エクスプロージョン)』」
「──ッ!! ぁ、……あ、ああああああああああああああああッ!!?」
ビッグ・マムの巨体が、まるで落雷を受けたように激しく痙攣した。
アルスが流し込んだのは、マムがこれまでに奪い、支配してきた何万、何十万という人々の「生への執着」と「快楽」を増幅・共鳴させた、純度100%の精神的毒素。
「あ、あふっ、あ……ッ!! 魂が、……体の中で暴れるぅ!! 気持ちいい……いや、怖い、何かが……中から私を食べているよォ!! あ、あははははッ!!」
かつてない絶頂。それは、彼女が愛してやまない「お菓子」の甘美さを数億倍に凝縮し、それを脳幹に直接叩き込んだような暴力。
マムの瞳から理性が消え、自慢のホーミーズたちが、主人の放つ異常な快楽の波に当てられて次々と霧散・失神していく。
四皇の一角が、自らの魂が奏でる「淫らな不協和音」に耐えきれず、戦場のど真ん中で膝を突き、涎を垂らしながら身悶えた。
3. 性欲処理という名の「覇気の強制冷却」
激闘の中、ゾロは「閻魔」に覇気を吸われ続け、全身の神経が焼き切れる寸前だった。
「……ゾロ、そのままじゃ『刀』に食い尽くされるぞ。……一度、その昂ぶりを俺が『放出』してやる」
アルスはゾロの背後に回り、彼の脊髄、特に剣士としての集中力が集束する頸椎の部分を、鋭く、だが熱く叩いた。
「──『極限放電:黒刀の静寂(サイレント・ブレード)』」
「──あ、……ぁああああああああああああああああッ!!!」
ゾロの口から、魂を削り出すような艶やかな喘ぎが漏れた。
閻魔によって暴走させられていた覇気の流れが、アルスの「絶頂による強制排熱」によって、瞬時にして制御可能なレベルまで沈静化される。
ゾロの右腕を苛んでいた激痛が、心地よい「余韻」へと変わり、彼の眼光は、より深く、より鋭い「死の領域」へと到達した。
4. 龍の覚醒と、深淵の微笑
「ウォロロ……! リンリンをあそこまで無様にするとはな。……だが小僧、俺の『血』は、その程度では揺るがんぞ!」
カイドウが人獣型へと姿を変え、棍棒を振り上げる。
アルスは自身の指先を舐め、冷たく笑った。
「……ああ、わかっている。お前は『痛み』ですら悦びにする怪物だ。……なら、次は『絶望』すら感じられないほどの、永遠の多幸感の中に沈めてやる」
ワノ国の夜空に、二人の怪物の咆哮と、アルスが奏でる不気味な「指先の旋律」が反響する。
戦いは、もはや歴史の塗り替えではなく、神々を「快楽の奴隷」へと引きずり下ろす、アルスの残酷な独壇場へと変貌しつつあった。
【次回予告:屋上、最終局面。カイドウの『酒龍八卦』。アルスが放つ、全神経を麻痺させる禁じ手『黄泉の国への誘い』。そして、ルフィの鼓動が『解放のドラム』を刻み始める】