​『絶頂の守護者(ガーディアン) ―「イクイクの実」という最悪を授かった転生者は、不退転の努力で神域の覇道を行く―』   作:微糖コーヒー

38 / 40
第38話:混沌の十字路、剣神の静謐と「渇きの終焉」

 

 

 1. 覇権の第三勢力

 

 「……これまでは四皇のパワーバランスが世界を保っていたが、今はもう、あらゆる組織の神経が剥き出しでぶつかり合っているな」

 

 『クロスギルド』。海軍に賞金を懸けるという前代未聞の暴挙に出たその組織の動向を探るべく、アルスは新世界の「とある中継地」でその影を捉えていた。

 

 「武装色」で自らの存在を薄め、代わりに「見聞色」を数百海里先まで糸のように伸ばす。そこで感じ取ったのは、砂漠のように冷徹な渇きと、そして一振りの黒刀が放つ、静止した時間のような「絶対的な静謐」だった。

 

 「アルス、あっちだ! ゾロがそわそわしてやがる。とんでもねェ剣士が近くにいるんだな!」

 

 ルフィが鼻を鳴らす。一味の剣士ゾロは、すでに愛刀の微かな鳴動を感じ取り、戦慄と歓喜に身を震わせていた。

 

 2. 世界最強の調律:ミホークへの「刹那の揺らぎ(ゼロ・パルス)」

 

 「……久しぶりだな、ロロノア。……そして、麦わらの一味の『調律師』か」

 

 闇の中から現れたのは、鷹の目、ジュラキュール・ミホーク。

 

 彼は背負った黒刀『夜』を抜くことさえせず、ただそこに立つだけで、周囲の空間を鋭利な刃物のように切り裂いていた。

 

 「……ミホーク。お前の剣はあまりにも完成されすぎている。……それは、お前自身が己の感情を、神経の一本一本まで『静止』させているからだ。……だが、静かすぎる水面ほど、一滴の雫で激しく波立つ」

 

 アルスはゾロの前に一歩出た。

 

「……お前の『最強』という名の孤独。……その神経の隙間に、俺の指先で『人間としての体温』を叩き込んでやる」

 

 「……面白い。やってみろ」

 

 ミホークが視線を向けた刹那、アルスは「光速の踏み込み」ではなく、空気中の「静電気」を媒介にした神経干渉を放った。

 

 「──『神域静止:剣神の揺らぎ(エターナル・プレジャー)』」

 

 「──ッ!! ぬ……、……あ、…………ッ!!?」

 

 世界最強の剣士の瞳が、初めて大きく見開かれた。

 

 アルスが流し込んだのは、ミホークが数十年かけて削ぎ落としてきた「生への執着」と、戦いの中でしか得られない「本能的な昂ぶり」を、一万倍に増幅して脳幹に直接叩き込む、超高密度パルス。

 

 「あ、あふっ、あ……ッ!! 剣が、……剣が握れぬほど、……私の芯が震えている……っ!! 素晴らしい、……この……汚らわしいまでの、……悦びは……ッ!!」

 

 常に冷徹を保っていたミホークが、その場で膝を突き、自らの胸を掻きむしりながら、抑えきれない絶頂の喘ぎを漏らした。

 

 最強の剣士が、己の内側から溢れ出す「生の証明(快楽)」に屈し、一時的にその絶対的な静謐を喪失した。

 

 3. 性欲処理という名の「砂漠の潤い」

 

 ミホークの傍らにいたクロコダイル。彼はアルスの姿を見て、かつてアラバスタで味わった「あの時の屈辱」を思い出し、全身の砂を苛立たせた。

 

 「……アルス。また貴様か。……私の『ユートピア』を邪魔したツケ、今ここで払わせてやる」

 

 「……クロコダイル。お前は相変わらず乾いているな。……その『砂』の能力、お前自身の身体が水分を、すなわち『情愛』を拒絶している結果だ。……今夜、お前を蜜でビショビショに濡らしてやろう」

 

 アルスはクロコダイルの喉元を掴み、砂化するよりも速い速度で、彼の粘膜に直接パルスを流し込んだ。

 

 「──『渇きの終焉:深海への沈溺(オアシス・オーガズム)』」

 

 「──あ、……ぁああああああああああああああああッ!!!」

 

 砂漠の王が、アルスの腕の中で力なく崩れ落ちた。

 

 全身の細胞が、水を求めるように激しく脈打ち、強制的な「分泌」が始まる。

 

 乾いていた彼の神経は、アルスの放つ強烈な多幸感によって「湿度」を取り戻し、クロコダイルは屈辱の涙と蜜を流しながら、アルスの足元で果てた。

 

 4. あとがき:性欲処理という名の「不穏な同盟」

 

 一時的な衝突を経て、アルスはクロスギルドという組織の「神経」を一時的に掌握し、一味にとって有利な情報を引き出した。

 

 その夜、サニー号の甲板。

 

 「……ナミ、ロビン。……それと、ゾロ」

 

 ゾロは、ミホークのあんな姿を見てしまった衝撃と、己の未熟さを痛感し、神経が異常に昂ぶっていた。

 

 アルスはゾロを組み伏せ、彼の首筋を鋭く突いた。

 

 「──『戦士の昇華:不屈の咆哮(ブレイク・リミット)』」

 

 「……っ、……ぁあ、ああああああッ!!」

 

 ゾロの口から、魂を削り出すような艶やかな声が漏れる。

 

 ミホークを超えたいという「渇望」が、アルスの絶頂によって「戦う力」へと変換され、ゾロの瞳には再び修羅の火が灯った。

 

 「……さて。…世界の勢力が、俺の指先を中心に回り始めているな」

 

 アルスは、遠くに見える海軍本部の灯火を見据え、冷たく笑った。

 

 次は、聖地マリージョア、あるいはラフテルか。

 

 歴史の最奥部に潜む「最初の20人」の末裔たちを、絶頂の地獄へと招待する日が近づいていた。

 

 

 





 【次回予告:聖地マリージョア。神の騎士団。フィガーランド・ガーリング聖。アルスの指先が、最高位の貴族たちの『神聖な血』を絶頂で汚し、虚の玉座に淫らな影を落とす】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。